2019年7月16日火曜日

【エッセイ】相場師の父より娘への手紙

「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」という本があった。
父親が自分と同じ道を志そうとしている息子への手紙をまとめたものである。
息子へ男の言葉で語るビジネスの世界のルールと人間の機微でミリオンセラーとなった。
真似るわけではないが、「相場師の父より娘への手紙」を書いてみるw

偉大なる相場師の1人に福澤桃介氏がいた。
明治元年、埼玉県に生まれた彼は、福澤諭吉の福澤家に見込まれ婿入りした。
眉目秀麗にして大胆不敵な彼は福澤家に頼ることなく、相場や実業界で成功した。
彼の言葉に「自分を世界で一番偉いと思え」がある。

「自分は世界中で一番偉いと思っていれば、けっして腹の立つことはないはずだ。
またあらゆる困難に際しても、自分が偉いと思っていれば解決できる。
誰を見ても世間のやつを○鹿だと思う。世間のやつを見て、みな大馬○者である、世間で己が一番偉いのだと思っていれば、けっして腹が立つということはない。
そうすると、すべての問題をたやすく解決することができる。
しかし、仮にもそれを顔に出してはいけない。ただ、常日頃からその確信を持っていれば、自然と心に余裕が生じてくるのである」(「福澤桃介式」より)

自分を世界で一番偉いと思うことは誰にでもできる。
難しいのは、それを顔に出してはいけないことだ。
真に自分を世界で一番偉いと思っていても、顔に出さない。
それこそが「黄金の化身」と称された福澤桃介氏が、常に心がけていたことだよw

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