2025年6月21日土曜日

【コラム】「足るを知る」の本当の意味

「足るを知る」という言葉がある。
意味は「身分相応に満足することを知る」。
「足りていることを知り、何事にもありがたみをもつ」。
本当にそうだろうかと思い、調べたことを書いてみるw

「足るを知る」の由来は、中国の学者である老子の言葉とされている。
老子の言葉「知足者富」では、以下のように説かれている。
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知人者智、自知者明。(人を知る者は智、自ら知る者は明なり。)
勝人者有力、自勝者強。(人に勝つ者は力有り、自ら勝つ者は強し。)
知足者富、強行者有志。(足るを知る者は富み、強めて行なう者は志有り。)
不失其所者久。(その所を失わざる者は久し。)
死而不亡者壽。(死して而も亡びざる者は寿し。)
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意味は以下らしい。
"他人をよく知っている者は、智慧ある人であり、自分自身についてよく分かっている者は、賢明な人である。
人に勝つ力のある者は力があるかもしれないが、己に勝つものには及ばないのである。
足るを知り、今に満足できる者は、富める者であり、勉強し続ける者には志がある。
居るべきところに居り、敢えて道に外れた行いをしなければ長久である。
肉体は死んだとしても、遺徳が滅びなければ、長寿と同じである。"

上記は、老子の思想である「道」を説いたものらしい。
「足るを知る」は、老子の思想である「道」の中の言葉であることがわかる。
老子の思想は、無為自然という考え方。
人間の作り出した名誉や財の有無などにこだわることなく、自分自身が自然のままでいることを勧めているとのことw

個人的には、「道」の教えには共感できる。
5つの教えがあるが、全てがその通りだと思える。
今回、「足るを知る」の本当の意味を知ることができた。
「知人者智、自知者明」にあるように、少しは賢明になれたかもしれないw
(参考:「仏教ウェブ入門講座」日本仏教学院サイト)

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