2025年6月24日火曜日

【コラム】老いても子に従わない親に思うこと

「老いては子に従え」という古くからのことわざがある。
意味は、年老いてからは、何事も子供に任せて従ったほうがよい。
要は、自分の年齢や体力などと相談して、引き際を考えることを勧めている。
だが、自身が知る限り、老いても子に従わない親は多いw

たとえば、家族が運転しないで欲しいといっても運転する高齢者。
明らかに運転能力が衰えているのに、大丈夫だといい運転する。
自身の父親は、運転中に操作がわからなくなり、路肩に停め、母親に助けを求めた。
もし、路肩に停められず、事故を起こしていたらと思うと、笑えなかったw

父親が亡くなった際、遺産相続協議を行った。
母親が法定相続分だと現金が少ないので、多く欲しいといった。
投資詐欺などに騙される可能性があるため、多くしたくなかった。
だが、いっても聞かないだろうなと思ったので、希望通りにしたw

自身の親は、子に従わなかった。
事故を起こしたり、騙されたりすることはなかったが、運がよかっただけだと思う。
いつ、事故を起こしたり、騙されても、おかしくなかった。
本人は満足だったかもしれないが、家族は心配していたw

当たり前だが、いつかは子は親を超える。
両親は中卒だったが、学生時代に宿題を見てくれたことがある。
そのときに、親の教え方が間違えており、親を超えたと思った。
親も気づいてただろうが、プライドがあったのか、超えたことを認めなかったw

娘が大学生時代、大学のテキストを見せてもらったことがある。
自身が専攻していない科目だったこともあるが、全く理解できなかった。
そのときに娘に超えられたと思ったが、超えられたことを嬉しく思った。
娘に超えられたので、老いたら素直に従いたいと思っているw

1999年、D・ダニング氏とJ・クルーガー氏が下記の論文を発表した。
「未熟かつ無知   自分の無能さはいかにして過大な自己評価をもたらすか」
論文によると、学校のテストや集団のクイズで、ある傾向が見つかった。
傾向は、点数の低い人たちの中に、平均よりも高いと思っている人が意外と多いことw

つまり、未熟な人ほど、自分の能力を過大評価する傾向にあるらしい。
「ダニング=クルーガー効果」といい、メタ認知能力(※)が低いことが理由らしい。
能力の低い人は、自分の能力を把握する能力も低いことになる。
老いても子に従わない親は、メタ認知能力が低いのかもしれないw
(※メタ認知能力:自分が認知していることを客観的に把握する能力)

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