2026年6月6日土曜日

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP41 デジタルとアナログの融合

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。

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EP41  デジタルとアナログの融合

「昨日、佐倉井くんに上条の卒業論文の計画を伝えた。
上条は、生活に関する全ての情報が共有化される社会が理想だとしていた。
国民一人一人が公共機関やインフラの情報を共有できる社会だ。
そうすることで、今の日本社会の問題を解決できると考えているんだ。

計画には、情報を共有するため、遠隔監視操作プログラムを利用するとあった。
今回、T1が轢き逃げされたり、君が監禁されたのは、計画が漏れていたからだ。
省庁のシステムに遠隔監視操作プログラムが仕込まれていたことが原因だと思っている。
インフラのシステムにも仕込まれていないか、確認してもらったんだ。」、神崎がいう。

「そうだったんですね。」、高柳がいう。
「仕込まれていた遠隔監視操作プログラムの内容はわかったかね。」、神崎が佐倉井にいう。
「はい、プログラムはダーウィンスペースの『OmniSight(オムニサイト)』です。
全方位を監視するという意味で、防衛システムにも使われています。」、佐倉井がいう。

「『オムニサイト』は私が前の会社で作ったプログラムです。
当時の納品先はダーウィンスペースの子会社でした、悪用されるなんて…。」、高柳がいう。
「悪用したのは上条であって、高柳さんが責任を感じる必要はありません。
開発した高柳さんがいるおかげで、対処できる訳ですから。」、佐倉井がいう。

「佐倉井くんのいう通りだ、悪意を持って開発したのでなければ、開発者に責任はない。
開発者がいるおかげで、悪用されても、無効化できる。
御堂がYUKIに仕込んでいたのも『オムニサイト』だった。
YUKIはゼロデイ脆弱性を探したが、『オムニサイト』にもあった。」、神崎がいう。

「『オムニサイト』にゼロデイ脆弱性があったんですか。」、高柳が驚いていう。
「YUKIによると、インバンド・シグナリングの脆弱性があるそうだ。」、神崎がいう。
「開発用のテストコードで、製品時には無効化されるのでは。」、佐倉井がいう。
「開発時にはありましたが…消し忘れていたのか…。」、高柳がいう。

「インバンド・シグナリングは、周波数帯域内制御。
落雷などで送電線の電圧や周波数が激しく変動すると、システムが物理的に破損する。
破損を防ぐため、激しく変動する電気信号を検知すると、安全モードに移行する。
『オムニサイト』も、この認識で合っているかね。」、神崎がいう。

「はい、その認識で合っています。」、高柳がいう。
「神崎先生、残りの問題が解決できそうですね。」、佐倉井がいう。
「インバンド・シグナリングの脆弱性があれば、解決できるな。」、神崎がいう。
「話が見えないのですが、どういうことでしょうか。」、高柳がいう。

「都内の電力供給設備は膨大な数がある。
どこに『オムニサイト』が仕込まれているかわからない状態だ。
佐倉井くんとは、君のペガサスで仕込まれた場所を特定、無効化しようと話していた。
だが、この方法には問題があった。」、神崎がいう。

「新しい電力供給設備は、システムが一元化されているので、無効化は容易です。
古い電力供給設備は、システムが一元化されていない。
無効化するには、現地に行く必要があり、時間的に不可能でした。
そのため、供給網から外さざるを得ないと考えていました。」、佐倉井がいう。

「インバンド・シグナリングの脆弱性があれば、現地に行かずに無効化できる。
高周波インジェクターで、送電線に激しく変動する電気信号を送る。
古い電力供給設備の『オムニサイト』は、落雷などがあったと認識する。
システムの破損を防ぐため、安全モードに移行するので、無効化できる。」、神崎がいう。

「新しい電力供給設備の『オムニサイト』は、高柳さんがデジタルで無効化。
古い電力供給設備の『オムニサイト』は、神崎先生がアナログで無効化。
デジタルとアナログを融合して、無効化することになります。」、佐倉井がいう。
「送電線って、電気信号を送ったりできるんですか。」、高柳がいう。

「電力線通信はPLCといい、実用化されている技術だ。
電線を使った電気信号は、物理的な『波』でしかない。
古くからある基本的な技術で、驚くことではない。
初期のモールス信号も、電線を使った電気通信だった。」、神崎がいう。

「そうなんですね、お二人はいつも交互に説明されるんですか。」、高柳がいう。
「大学時代に佐倉井くんとやりとりしているうちに、この形になった。」、神崎がいう。
「大学時代に神崎先生とやりとりしているうちに、この形になりました。」、佐倉井がいう。
笑いが起こった黒いセダンの進む先に、代々木変電所が見えてきた。
【電力線通信(Power Line Communication)】
既存の電源コンセントに専用アダプターを挿すことで、電気を供給する電力線をネットワーク通信回線としても利用する技術。新たなLANケーブルの配線工事が不要となり、電波の届きにくい場所でも安定した通信環境を構築できる。
【インバンド・シグナリング(In-band signaling)】
通話や通信のデータ(音声や映像など)を送信するのと同じ回線・経路・周波数帯を使用して、接続・切断・通話制御などの制御信号をやり取りする方式。
【高周波インジェクター(高周波注入装置)】
本来の電気(50Hz/60Hzの商用電力)の邪魔をすることなく、通信やシステム監視のための特殊な高周波信号を安全に配電線へ送り込む(注入する)ための結合装置。

※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年6月5日金曜日

【現在の株式評価額】20260605~8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ上場来高値更新~

Y&Kファンド(1銘柄)
・取得額合計:0円
・配当金合計:960,000円(配当利回り:#DIV/0!)
・評価額合計:32,190,000円(BPS:19,733,100円)
・損益額合計:32,190,000円(損益率:#DIV/0!)

【現在の株式評価額】には、ETFやデイトレードは反映していない。
不定期投稿だが、投稿するのは以下の場合にしている。
保有銘柄や株数を変更した場合、もしくは前回の投稿より評価額が増加した場合。
今回は、前回の投稿より、評価額が増加した場合になるw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場はさえない値動きで推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、主力株の8306が上場来高値を更新していた。
インバース型ETFも上がったので、前日比はプラスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIX(東証株価指数)の推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
その下は、8306に集中投資している娘の運用資産の推移(配当金は含まず)。
今宵は8306の全株主と喜びを分かち合いたいw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
1990年代後半から2000年代初頭にかけて、ドットコムバブルがあった。
今のAIバブルと似ているかもしれないと思い、AI(人工知能)に確認した。
以下がAIにまとめてもらった内容だが、個人的には参考になったw

1. ドットコムバブルの教訓
・本質:1990年代末、実体のないIT企業に資金が集中し、株価が異常高騰した経済現象。
・崩壊の引き金:FRB(米連邦準備制度)による断続的な利上げと、企業の赤字(約束の不履行)の露呈。
・結末:NASDAQは約78%暴落し、大底を打つ(2002年10月)までに大量の企業が倒産。元の高値に戻るまで13年を要した。

2.現代のAIブームとの「共通点」と「相違点」
・共通点:将来への過剰な期待、特定の主役企業(NVIDIAなど)への資金集中、巨額のインフラ投資の先行。
・相違点(AIの強み):主導者が赤字スタートアップではなく、超健全な財務を持つメガテックが自社資金で投資。
・インフラ・需要:すでに高速ネットやスマホが普及しており、実需と実際の売上が発生している。
・現在の懸念:半導体の供給過剰リスクや、年間90兆円にのぼる巨額投資に対して「クラウドの成長が追いつくか(投資対効果:ROI)」という厳しい目が注がれ始めている。

3.2026年現在の「利上げリスク」
・現状:原油高によるインフレ再燃やFRB高官のタカ派発言により、年内の追加利上げ確率が50%超へ急上昇。
・収益低下のリスク:金利が上がると、メガテックの借入コストが増え、将来利益の価値が目減りし、顧客企業のAI買い控えが起きるため、ハイテク企業の収益(利益率)は確実に低下する。
・見極めのポイント:ドットコム期のような「即倒産」は起きにくいが、投資額に対する「クラウド成長率」や「手元キャッシュ(FCF)」の悪化が見え始めたら、株価の大きな調整局面(プチバブル崩壊)を迎えるサインとなる。

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP40 情報が共有化された社会

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。

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EP40  情報が共有化された社会

佐倉井が沈黙を破って、口を開いた。
「今日、神崎先生から、御堂院長に疑いがあることを聞きました。
YUKIに遠隔監視操作プログラムを仕込んだり、部屋に盗聴器を仕掛けた疑いです。
最初に聞いたときは、すぐには信じられませんでした。

ですが、怪しまれることなく、それらをできるのは、あなたしかいない。
そのため、あなたの行動を監視するため、昼から一緒にいました。
この病院の院長であるあなたが、なぜ、このようなことをしたのですか。
誰かに弱みを握られたりしたのではありませんか。」

「人をみくびらないでいただきたい。
私は誰かに弱みを握られたからといって、協力するような人間ではない。
純粋に、日本社会をオーバーレイする必要があると思った。
そのために協力したんだ。」、御堂がいう。

「今、協力と仰いましたね。誰に協力したのですか。」、佐倉井がいう。
「…そ、それは…」、御堂が黙り込む。
「お話いただけないのであれば、身柄を拘束させていただくことになります。
それでもよろしいですか。」、佐倉井がいう。

御堂が何もいわないので、佐倉井はスーツのポケットから黒い小型の装置を取り出した。
「今の会話は、この送信機で外にいる部下に録音させています。
警察が来るまで、この部屋で待機していだだきます。入ってこい。」、
佐倉井がいうと、院長室のドアが開き、外で待っていたスーツ姿の部下たちが入ってきた。

入ってきた部下たちが座った御堂を見下ろす形で取り囲んだ。
「では、行きましょうか、神崎先生、高柳さん。」、佐倉井が立ち上がっていう。
院長室を出た神崎と高柳は、佐倉井の後についていく。
「裏口に車を待たせています。話は車の中で。」、佐倉井が歩きながらいう。

エレベーターに乗り、1階に降りると、裏口から出た。
裏口の前には、運転手が乗った黒いセダンが停まっていた。
「お二人は後ろのシートでお願いします。」、佐倉井が後部ドアを開いていう。
神崎と高柳が乗り込むと、ドアを閉じ、佐倉井は助手席に乗り込んだ。

「出せ。」、佐倉井がいうと、車は発進、病院の出口に向かった。
「YUKIによるミッションはどうでしたか。」、佐倉井がいう。
「高柳くんのおかげで、無事に終わらせることができたよ。
他のサーバーにも機密データを保管していたが、暗号化して削除済だ。」、神崎がいう。

「いえ、先生のおかげです、私はたいしたことはしてないです。」、高柳がいう。
「何をいうんだ、君がいたから、スムーズに終わったんだ。」、神崎がいう。
「お二人のおかげです、ありがとうございました。」、佐倉井が笑いながらいう。
「で、昨日、話したことはどうだったかね。」、神崎が佐倉井にいう。

「上条の卒業論文にあった計画ですが、ウラがとれました。
上条が目指しているのは、生活に関する全ての情報が共有化された社会です。
共有化するために、公共機関やインフラの情報を監視する社会です。
いくつかのインフラのシステムを調べたところ、遠隔監視操作プログラムがありました。

誰がインストールしたのか、調べたところ、いずれも社内の人間でした。
『日本社会のオーバーレイ』に共感、自ら協力したといっています。
彼らが『日本社会のオーバーレイ』を知ったのは、ネットの掲示板だったそうです。
大場玲というアカウントの人物の『日本社会のオーバーレイ』に共感したとのことでした。

ある日、彼らの自宅に、大場玲からの手紙が届いたそうです。
中には、『日本社会をオーバーレイ』するための具体的な計画と役割。
遠隔監視操作プログラムが入ったUSBメモリが同封されていました。
彼らは、計画通りに、自社のシステムに遠隔監視操作プログラムをインストールしました。

問題なのは、彼ら以外にも協力者がいる可能性があることです。
今回の標的である都内の電力供給設備は膨大な数になります。
協力会社や取引先など、インストールできる人数も膨大な数になります。
1日や2日で調べることは不可能です。」、佐倉井がいう。

「そ、それって、停電は防ぎようがないってことですか。」、高柳がいう。
「それを防ぐために、神崎先生と高柳さんをお連れしています。」、佐倉井がいう。
「どこへ連れて行かれるんですか。」、高柳がいう。
「神崎先生に教えてもらった条件に合う場所、代々木変電所です。」、佐倉井がいう。
※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年6月4日木曜日

【現在の株式評価額】20260604~8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ上場来高値更新~

Y&Kファンド(1銘柄)
・取得額合計:0円
・配当金合計:960,000円(配当利回り:#DIV/0!)
・評価額合計:31,690,000円(BPS:19,733,100円)
・損益額合計:31,690,000円(損益率:#DIV/0!)

【現在の株式評価額】には、ETFやデイトレードは反映していない。
不定期投稿だが、投稿するのは以下の場合にしている。
保有銘柄や株数を変更した場合、もしくは前回の投稿より評価額が増加した場合。
今回は、前回の投稿より、評価額が増加した場合になるw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、主力株の8306が上場来高値を更新していた。
インバース型ETFも上がったので、前日比はプラスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIX(東証株価指数)の推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
その下は、2022年からの日経平均株価と投資主体別売買状況の推移。
4月から、海外投資家は買い越していたが、売り越しているw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
主力株の8306が上場来高値を更新した。
下図は、8306に集中投資している娘の運用資産の推移(配当金は含まず)。
2015年から始めたが、ここまで増えるとは思っていなかったw

現在、娘の年間配当金は96万円で、月額8万円になる見込み。
国民年金の満額受給額(老齢基礎年金)は、月額6万9,308円(年額83万1,696円)。
上記の受給額は、20歳から60歳までの40年間(480か月)納付した場合。
娘は20代だが、国民年金の満額受給額以上の収入があることになるw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP39 追加のミッション

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。

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EP39 追加のミッション

巨大な艶消しブラックのサーバーラックが何重もの列をなす空間。
アクリルパネルの隙間からは、数万個の超高性能GPUが光を放っていた。
目が眩むような青や緑のインジケータが不規則に点滅している。
ファンの轟音が充満する中、神崎と高柳はそのときを待っていた。

ノートパソコンの画面にチャット画面が立ち上がった。
同時に、接続されたサーバー上部にある小さなカメラが、2人の姿を正面に捉えた。
立ち上がったチャット画面に文字が表示された。
「Mission Complete」

続けて、YUKIからのメッセージが表示されていく。
「ミッションコンプリート、任務完了よ。
ダークウェブからサーバーをスキャン、機密データはAES-256で暗号化して消去したわ。
対象のサーバーのデータはOSに保存したので、後で確認しておいてね。」

高柳がチャット画面にメッセージを入力する。
「初めまして、高柳といいます。
ミッションコンプリートおよびデータ保存、ありがとうございました。
助かりました。」

メッセージに対するYUKIからの返信が表示された。
「こちらこそ遠隔監視操作プログラムを見つけてくれて、ありがとう。
ペガサスがルートを作ってくれたおかげで、スムーズに実行できました。
お二人とも、ゆっくり休んでね。」

神崎と高柳は後片付けをし、データセンター専用棟を後にした。
中央棟へ入ると、神崎のポケットのスマホが震えた。
立ち止まって、スマホの画面を見ると、YUKIからの着信だった。
タップして、YUKIの話を聞いた神崎は通話を終えた。

「どなたからの電話ですか」、横で待っていた高柳がいう。
「YUKIからだ、遠隔監視操作プログラムを仕込んだ者を教えてくれた。
やはり、思った通りだった。追加のミッションを終わらせよう。」
神崎は高柳とエレベーターホールへ向かった。

中央棟は、地上16階、地下3階。延床面積: 約72,000㎡。
1階〜4階は、外来棟とつながる中央診療部門になっていた。
5階〜16階は、入院フロアがある病棟になっていた。
御堂病院長の院長室は、中央診療部門のある4階にあった。

院長室の応接セットでは、御堂と佐倉井が警備体制について打ち合わせをしていた。
ふいにドアがノックされ、御堂がどうぞというと、神崎と高柳が入ってきた。
「システムチェックで何か問題があったんですか」、座ったままの御堂がいう。
佐倉井は何もいわず、神崎と高柳を見ている。

「YUKIに遠隔監視操作プログラムが仕込まれていた。
ログを確認すると、サーバーにUSBメモリを差し込み、インストールしていた。
YUKIの監視カメラデータを確認したところ、USBメモリを指す君が映っていた。
御堂、なぜ遠隔監視操作プログラムを仕込んだんだ。」、神崎がいう。

しばらく沈黙したあと、御堂がいう。
「日本社会をオーバーレイするために仕込ませてもらった。」
「部屋に盗聴器を仕掛けたのも君なのか。」、神崎がいう。
「盗聴器を仕掛けたのも私だ。」、御堂がいう。

「なぜだ、なぜ、こんなことをした。」、神崎がいう。
「さっきもいったが、日本社会をオーバーレイするためだ。
日本社会は、経済・政治・文化の各層で新陳代謝が停滞している。
私が関わっている医療の分野も、新陳代謝が停滞している。

原因は、20世紀後半の旧仕様のまま固定されているからだ。
上の者がいつまでも居座るので、世代交代が進まない。
若い世代には、同じ思いをして欲しくない。
そのために日本社会をオーバーレイする必要があるんだよ。」、御堂がいう。

「日本社会をオーバーレイする必要については、否定しない。
だが、日本は法治国家だ、オーバーレイするなら合法的にすべきだ。」、神崎がいう。
「神崎先生の仰ることが正しいことは理解している。
だが、もはや正規のプロセスでの再起動は不可能なんだよ。」、御堂がいう。

高柳は、上条の要求動画にあったメッセージと同じだと思いながら、御堂を見ていた。
佐倉井は、険しい表情で御堂を見ている。
神崎の表情に感情は現れていないが、まっすぐに御堂を見ている。
4人がいる院長室は、不気味な沈黙に支配されていた。
【GPU(Graphics Processing Unit)】
コンピュータゲームに代表されるリアルタイム画像処理に特化した演算装置あるいはコンピュータの「頭脳」にあたる最も重要な中核部品(半導体)。
【AES-256】
256ビットの鍵を使用する最高強度の共通鍵暗号方式。米国政府や世界中の金融機関が機密データ保護に採用する国際標準規格。スーパーコンピューターでも解読に数百兆年以上かかるとされる。総当たり攻撃(ブルートフォース攻撃)に対して実質的に免疫がある。
【USBメモリ】
PCのUSB端子に直接挿してデータを保存・持ち運ぶ小型・軽量の外部記憶装置。32GB〜128GBが主流で、高速なUSB 3.0/3.2対応モデルが推奨されている。
【オーバーレイ(Overlay)】
既存の映像、画像、画面上に別の要素を重ねて表示する技術や手法。映像の雰囲気演出、画面上の情報追加、道路舗装の補修、金融の運用手法など、多岐にわたる分野で「重ね合わせ」を意味する用語として使われる。

※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。