2026年6月16日火曜日

【本日の取引】20260616~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は下がっていた。
インバース型ETFも下がったので、前日比はマイナスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
日銀の金融政策決定会合で利上げが決まった直後に、日経平均株価が上がった。
本来なら、下がるところが上がったのは、短期の売買が多かったんだろうなと思ったw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
Windows10から11への切替が推奨されていたが、最近は推奨する記事が少ない。
ふと、今でも10を使っている人はどれくらいいるのかと思った。
AI(人工知能)とやりとりして、わかったことを書いてみるw

推定になるが、世界で11を使っている割合は72~74%。
10を使っている割合は25~26%、その他が1~2%とのこと。
10を使っている理由は、パソコンのスペックが 11の厳しい動作条件を満たしていない。
延長サポート(ESU)があるためとのことw

AIによると、11にするメリットは以下らしい。
・11はこれから先も長く使える。
・次のOSが出ても「無料」でアップグレードできる可能性が高い。
・マイクロソフトは今「11のAI機能」に集中しているw

「10で最後的な話があったように思う。」
AIに上記の質問をすると、以下の回答があった。
「おっしゃる通りです!まさに「Windows 10が最後のバージョンになる」というお話 がありましたよね。当時それを覚えていらっしゃるのは、とても鋭い記憶力です。なぜあの時「最後」と言われていたのに11(そして12の噂)が出ているのか、その裏事情を分かりやすくお話しします。
■なぜ「10で最後」と言われていたのか?
2015年にWindows 10が出た当時、マイクロソフトの技術者がイベントで「Windows 10は、Windowsの最後のバージョンになる」と発言しました。これは、「今後は新しく『11』や『12』のような新しい箱を作って売り出すのではなく、10という名前のまま、中身をどんどん最新にアップデートし続けていく形(Windows アズ・ア・サービス)にします」という意味でした。そのため、世間では「もうずっと10のままだ」と広く信じられていました。
■なぜ方針が変わって「11」が出たのか?
大きく2つの理由で、マイクロソフトは方針を変えざるを得なくなりました。
パソコンの安全性をガラッと高めたかった:ハッカーの技術が進み、古いパソコンの仕組みのままでは守りきれなくなりました。そこで「これ以降の最新CPUや、特別な安全チップ(TPM 2.0)が入ったパソコンしか動かせない」という厳しい新しい境界線(=11)を作る必要が出てしまいました。
デザインや中身を大きく変えたかった:10のまま部分的なアップデートを繰り返すよりも、名前を「11」に変えて見た目や操作感を新しくしたほうが、世の中に浸透しやすいというビジネス上の理由もありました。
■それなら、これからはどうなる?
マイクロソフトは「10で最後」という約束を結果的に破る形になってしまったため、ユーザーが「また裏切られてすぐ12が出るのでは?」と警戒するのは当然のことです。ただ、当時と今では状況が少し違います。
今は11を「10のときと同じやり方」で進化させている:現在のマイクロソフトは、Windows 11をベースにして「24H2」や「25H2」といった毎年の無料大型アップデートを行っています。今話題の最先端AI機能も、すべてこの11のアップデートの中に組み込まれています。
12が出たとしても「ただのアップデート」になる可能性が高い:もし将来的に「12」という名前が出たとしても、11が動いているパソコンであれば、スマホのOS更新のように無料でそのまま12に上げられる仕組みになる可能性が極めて高いです。ですので、10の時のように「サポート終了でパソコンごと買い替えを迫られる」という大ごとがすぐに起きるわけではありません。」

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP50 完全なる包囲網

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。
・木下(きのした)
ペガサス電子の社員。

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EP50  完全なる包囲網

東京都中野区の東京警察病院。
病室には、現場から救急搬送された山本と付き添ってきた佐藤がいた。
病室内には、心電図の規則正しい電子音が鳴り続けていた。
佐藤は椅子に座り、点滴のチューブで繋がれてベッドに横たわる山本を見ていた。

「…ここは…」、山本がまぶしそうに手を目にやり、いう。
「気がついたか、ここは東京警察病院だ。」、佐藤がいう。
「…先輩、どうして自分は病院に…」、山本がいう。
「覚えていないのか、感電させられて気を失って、救急搬送されたんだ。」、佐藤がいう。

「あっ、思い出した、あの女はどうなりました。」、山本がいう。
「あの場から逃げたので、今、皆で追っている。」、佐藤がいう。
「くそっ、自分はどれくらい寝てたんですか。」、山本がいう。
「3時間だ、目を覚まさないんじゃないかと心配したぞ。」、佐藤がいう。

「そんなに寝てたんですか。」、山本がいう。
「医者の話では、電流が流れたことにより、筋肉が溶けている可能性があるらしい。
筋肉が溶けると腎臓に悪影響があるので、点滴する必要があるらしい。
少なくとも24時間は様子を見て、異常がなければ、大丈夫だそうだ。」、佐藤がいう。

「感電させられたのは初めてですが、凄い威力ですね。」、山本がいう。
「鑑識の読みだと、海外製のスタンバトンの基盤が使われてる可能性があるらしい。
国内への持ち込みは禁止されてるので、ダークウェブで入手したんだろ。
川瀬さんたちが、入手先の特定も進めているらしい。」、佐藤がいう。

「すいません、皆に迷惑をかけてしまって。」、山本がいう。
「無事で何よりだった、今は身体を休めてくれ。じゃあ、また来るよ。」
山本のありがとうございましたという声を背に受け、佐藤は病室を出た。
拳銃が奪われたことはいえなかった、早く取り戻さないと、佐藤は病室を後にした。

東京都新宿区の東京中央技術大学病院。
中央棟10階の101号室には、高柳と神崎がいた。
高柳は、神崎が持ち込んだノートパソコンでペガサスを使っていた。
高柳の隣には、椅子に座った神崎がおり、モニターを見ていた。

「公共交通機関の全てのシステムに『オムニサイト』が仕込まれています。
この状況だと、他のインフラのシステムにも仕込まれているはずです。
これだけの数を仕込むには、大勢の協力者が必要です。
いったい、どれだけの協力者がいるんだって思いますよね。」、高柳がいう。

「佐倉井くんの話によると、上条はネットの掲示板で協力者を募ってたらしい。
ダークマップ関係の協力者も含めると、相当な数だろうね。」、神崎がいう。
「短期間で、これだけの協力者を集めるのは難しいです。
かなり前から、準備していたんでしょうね。」、高柳がいう。

「ダークマップができたのが、10年以上前らしい。
そのときから、今回の計画があったのかもしれないな。」、神崎がいう。
「そ、そんなに前からですか。」、高柳が驚いていう。
「推測だが、だったとしても、上条ならおかしくない。」、神崎がいう。

「通信会社の検索結果が出ました。」、高柳がいう。
「結果はどうなってる。」。神崎がいう。
「全滅です。全てのシステムに『オムニサイト』があります。
ここもバックドアを仕込んでおきますね。」、高柳がキーボードをたたき始めた。

部屋のドアがノックされ、高柳がどうぞというと、佐倉井が入ってきた。
「美矢部に連絡したところ、神崎先生の案で行くことに決まりました。
全国の研究機関に協力を要請したところ、多くが協力するとのことです。」、佐倉井がいう。
「協力してくれるAIは、どことどこのAIだね。」、神崎がいう。

「協力してくれるのは、国立治安技術研究所の『八咫烏(やたがらす)』、次世代情報数理研究機構の『CHRONOS(クロノス)』、産業技術総合研究所の『GENESIS 4(ジェネシスフォー)』、筑波先端知能総合研究所の『SYNAPSE(シナプス)』…」 
手に持ったメモを見ながら佐倉井がいう。

「…す…凄すぎる…。」、高柳がキーボードを打つ手を止め、佐倉井を見ていう。
「宇宙開発先進技術機構の『ORION V (オリオンファイブ)』、防衛省の『AEGIS 7 (イージスセブン)』、最後が国家サイバー統括室の『アマテラス』です。』、佐倉井がいう。
あまりの驚きに高柳は言葉を発することができなかった。

「それだけのAIがあれば、リアルタイムでの解析が可能だ。」、神崎がいう。
「…な…なぜ、それだけ多くのAIが協力してくれるんですか。」、高柳がいう。
「神崎先生は日本の情報工学の第一人者で、教え子が多いからね。
神崎先生のためならと協力してくれたところは多かったようです。」、佐倉井がいう。
【スタンバトン】
護身用として使われる警棒型スタンガン。先端を相手に押し当てることで強力な電気ショックを与え、行動を一時的に制限できる。
【ダークウェブ(Dark Web)】
Googleなどの通常検索エンジンでは見つからず、専用ブラウザ(Torなど)でのみアクセス可能な、匿名性の高いインターネット領域。通信の暗号化により、犯罪や不正取引の温床となっており、漏洩した個人情報、クレジットカード情報、違法薬物、ハッキングツールが販売されている。サイト閲覧だけでコンピュータウイルスに感染するリスクがある。
【バックドア(backdoor)】
本来の正規の認証プロセス(IDやパスワードなど)を回避し、システムやネットワークの内部へ秘密裏に侵入できる隠し通路(裏口)。

※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年6月15日月曜日

【現在の株式評価額】20260615~8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ上場来高値更新~

Y&Kファンド(1銘柄)
・取得額合計:0円
・配当金合計:960,000円(配当利回り:#DIV/0!)
・評価額合計:32,420,000円(BPS:19,733,100円)
・損益額合計:32,420,000円(損益率:#DIV/0!)

【現在の株式評価額】には、ETFやデイトレードは反映していない。
不定期投稿だが、投稿するのは以下の場合にしている。
保有銘柄や株数を変更した場合、もしくは前回の投稿より評価額が増加した場合。
今回は、前回の投稿より、評価額が増加した場合になるw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、主力株の8306が上場来高値を更新していた。
インバース型ETFは下がったが、前日比はプラスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIX(東証株価指数)の推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
その下は、8306に集中投資している娘の運用資産の推移(配当金は含まず)。
今宵は8306の全株主と喜びを分かち合いたいw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は、下の一品。
不動産サイトで価格を確認している複数の地域がある。
先日、確認すると、地方が想定以上に下がっていた。
東京は上がり続けているが、他は下がっていることがよくわかったw

世界的な株高だが、原因は各国の貨幣価値が下がっているからだと思う。
赤字国債を発行することで貨幣価値が下がり、物価が上がる。
近年の株高は、貨幣価値が下がったので、株価が上がっているのだと思う。
つまり、株高の原資は、国の借金ということになるw

先日、スペースXが上場したが、スペースXの主要な収益源はスターリンク事業。
人工衛星を使ったスターリンク事業の主な顧客は、国や民間企業(通信、空運)。
国は赤字国債を発行して、スペースXに金を払っていることになる。
個人的には、国が緊縮財政の方向になれば、スペースXの業績は下がると思っているw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP49 最強の捜査体制

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。
・木下(きのした)
ペガサス電子の社員。

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EP49  最強の捜査体制

東京都千代田区の警視庁。
公開捜査に切り替わったため、警視庁の大会議室に捜査本部が立ち上がった。
大会議室に電話やノートパソコンなどが運び込まれ、100人以上の捜査員が集められた。
正面のホワイトボードには、上条の顔写真や奪われた拳銃の図面が貼ってあった。

通信指令室は、都内の全パトカーや警察官とやりとりしていた。
指令室:「警視庁から各局、警視庁から各局。9時30分に新宿で発生した拳銃強奪事件の件。現在、新宿駅周辺にて酷似する男の目撃情報あり。付近の各局は警戒を強めよ。」
機動捜査隊;「機捜211、了解。新宿駅東口スクランブル交差点付近、覆面(パトカー)にて緊密に遊撃(パトロール)中。現在、不審人物の視認なし、継続する。」

指令室:「本部了解。公安およびサイバー犯罪対策課からの情報によると、被疑者は女装したまま逃走している可能性あり。黒のロングコートにサングラス、マスクの歩行者に警戒せよ。なお、被疑者は拳銃以外にスタンガンを所持している模様。各自、いつでも実弾装填の拳銃を抜けるよう、ホックを外して臨戦態勢をとれ。」
新宿署:「新宿1、了解。署員12名、駅周辺の配備完了。」

記者会見用の会議室では、緊急の記者会見が行われていた。
テレビ局が生中継する中、100人を超える報道関係者が集まっていた。
壇上には、警視庁ナンバー2の副総監、公安部参事官、サイバー犯罪対策課課長がいた。
全員が神妙な顔をしており、公安部参事官が口を開いた。

「本日9時30分ごろ、都内において捜査中の当庁捜査員が襲撃され、貸与されていた拳銃1丁および実弾5発を強奪されました。犯人は、大場玲の要求動画に関与しているとみられる、以下の男です。」、プロジェクターに上条の顔写真が映し出された。
「男の名前は、上条雷人、住所は神奈川県横浜市、38歳の無職です。」、参事官がいう。

「襲撃された捜査員はどの部署の人間ですか!」、「今まで極秘にしていたんですか!」、「市民に銃口が向く可能性があるということですか!」
報道関係者から、怒号のような質問の声が上がる中、参事官がいう。
「捜査の詳細は差し控えますが、市民の皆様の安全を第一に考え、本日、公開捜査に切り替えました。部署については、個人の特定に繋がるためお答えできません。」

東京都新宿区の東京中央技術大学病院。
中央棟の地下1階にある食堂で、神崎、佐倉井、高柳の3人は壁のテレビを観ていた。
テレビの報道特別番組では、警視庁の緊急記者会見の様子が流れていた。
画面がスタジオに切り替わり、画面には「速報:テロリストが拳銃強奪。」の文字があった。

「要求期限の日に大変なことが起こりましたね。」、司会者がいう。
「警察が拳銃を奪われたことを公表したということは、裏を返せば、警察単独ではもう犯人を追いきれなくなったという『敗北宣言』に等しいです。」、元刑事がいう。
「相手はテロリストですから、新たな要求をしてくる可能性があります。」、弁護士がいう。

振り返るようにしてテレビを観ている佐倉井と高柳に神崎がいう。
「観ていて思ったんだが、私たちで上条逮捕に協力できないかな。」
佐倉井と高柳がテレビを観るのを止めて、神崎の方を向いた。
「君たちなら、上条を逮捕できる方法が頭にあるんじゃないかね。」、神崎がいう。

「都内で警察が監視できる街頭の防犯カメラは約200台しかありません。
公共交通や民間の防犯カメラも使えば、特定できる確率は高まります。
これらの映像をリアルタイムでYUKIに解析させれば、さらに確率は高まります。
ただ、公共交通や民間の防犯カメラの利用には時間が必要です。」、佐倉井がいう。

「上条は防犯カメラの情報が投稿されている『ダークマップ』の管理人です。
ですが、上条は女性に変装して移動しています。
防犯カメラに映ることを想定して、変装しているんだと思います。
移動に公共交通を使ったり、車両を使う可能性は高いと思います。」、高柳がいう。

「私も、上条が公共交通や車両を使って移動する可能性が高いと思う。
防犯カメラの映像を、リアルタイムで解析すれば、特定できる可能性は高い。
その場合、問題が2つある。」、神崎がいう。
「1つは、公共交通や民間の防犯カメラの利用ですよね。あと1つは。」、佐倉井がいう。

「あと1つは、解析に必要なAIの能力不足だよ。
YUKIだけで、都内全ての防犯カメラ映像のリアルタイム解析はできない。
するのであれば、全国の研究機関にあるAIの協力が必要だ。
佐倉井くん、美矢部くんに連絡して、協力要請してもらえるかな。」、神崎がいう。

「先生、公共交通や民間の防犯カメラの利用はどうするんですか。」、高柳がいう。
「上条の協力者が仕込んでいる『オムニサイト』を利用できないかな。」、神崎がいう。
「なるほど、電力会社以外の『オムニサイト』は無効化していませんからね。
仕込まれている『オムニサイト』を見つけ、ハッキングするんですね。」、高柳がいう。

「どうだろうか、佐倉井くん、この案は。」、神崎がいう。
「平時なら認められないでしょうが、今は非常時ですからね。
協力要請の件も含めて、美矢部に連絡してみます。」
佐倉井は席を立ち、美矢部に連絡するため、食堂から出て行った。
※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年6月14日日曜日

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP48 幻影のプロトコル

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。
・木下(きのした)
ペガサス電子の社員。

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EP48  幻影のプロトコル

東京都千代田区の警視庁。
サイバー犯罪対策室では、公安と捜査員たちがモニターで上条逮捕の動きを見ていた。
川瀬たちB班がジャミング照射を開始すると、映像が映らなくなった。
再び、映像が映ったときには、上条が逮捕されているはず、誰もがそう思っていた。

再び、映像が映ったが、そこには予想していなかった光景が映っていた。
公安の実働部隊が身につけているボディカメラの映像は同じ映像ではなかった。
あるカメラにはどこかの部屋の住人が映っており、聞き込みされていた。
別のカメラにはマンション内の通路が映っており、移動していることがわかった。

また別のカメラには、ワゴン車の中でスマホで通話している川瀬が映っていた。
「山本の意識はあるか!」、「救急車は呼んだか!」、「女はどの方向に逃げたんだ!」
矢継ぎ早に質問している川瀬の様子から、想定外の出来事があったことは明らかだった。
やがて、現場にいる公安からの連絡が入り始めた。

東京都新宿区の東京中央技術大学病院。
中央棟の地下1階にある食堂に、神崎と高柳がいた。
神崎は、時間を持て余している高柳から、情報工学の質問攻めにあっていた。
高柳は質問を手帳にまとめており、神崎の回答を聞きながらメモしていた。

「会社は大丈夫なのかい。」、神崎がメモしている高柳にいう。
「今週は有休にしたので大丈夫です。
会社よりは、こちらの方が大事ですからね。」、高柳がメモをしながらいう。
神崎は、上条が学生の頃、よく質問していたことを思い出した。

二人を探していたのか、佐倉井が食堂に現れた。
二人を見つけると、早足で近づいてきて、高柳の横に座り、声を潜めていう。
「先ほど、上条の監視班から連絡がありました。
K1とK2のミッションが失敗、上条は捜査員の拳銃を奪って逃走したそうです。」

東京都千代田区の警視庁。
庁内でも知る人の少ないオペレーションルームには5人のキャリア官僚がいた。
壁の大型モニターには、現場マンションとサイバー犯罪対策課の映像が流れていた。
サイバー犯罪対策課では、責任のなすり合いが始まっていた。

「失態の原因は対策課の誤った情報だ、華喜多美代子の部屋に上条はいなかった。
そのため、上条を取り逃がし、拳銃まで奪われたんだ。」、公安の男がいう。
「こちらの情報は、上条があのマンションを生活拠点にしているだ。
どの部屋にいるかまでは把握していなかった。」、対策課の岩田がいい返す。

警察庁から派遣された理事官が、卓上のマイクスタンドに口を近づけるといった。
「言い訳は必要ありません。一刻も早く、上条を確保してください。
拳銃を奪われた以上、極秘に捜査を進めるわけにはいきません。
公開捜査に切り替えて、記者会見を開いてください。」

理事官の指示を聞いた公安がサイバー犯罪対策課の捜査員たちにいう。
「我々の身内が、テロリストに拳銃を奪われた。これ以上の失態は警察の敗北を意味する。
全捜査員のプライドをかけて、必ず上条を逮捕しろ。
容疑者が抵抗した場合は、いかなる手段をとっても構わん。」

東京都新宿区の新宿遊歩道公園。
黒のロングコートを着た女性が遊歩道を歩いていた。
髪は長く、マスクにサングラス、手には茶色のバッグを持っていた。
公園内の公衆トイレに入ると、男性用の個室に入って扉を閉めた。

絶縁シートの内張りをしたポケットから、市販品を改造したスタンガンを取り出した。
スタンガンは電圧を高め、スイッチをオンにして、素手で触ると感電するようにしていた。
スタンガンをタンクの上に置くと、バッグから拳銃を取り出し、スタンガンの横に置いた。
バッグから男性用の服とスラックス、靴、白髪のかつらを取り出すと、着替え始めた。

着替え終わると、白髪頭のみすぼらしい身なりの男性になった。
スマホの画面をミラーにし、バッグから取り出した道具で年相応になるようメイクした。
バッグから折りたたんだ大きめの紙袋を取り出すと、広げた。
紙袋に、女性用のバッグ、服、パンプス、ウィッグ、スタンガンと拳銃を入れた。

紙袋を持って個室を出ると、手を洗いながら、壁の鏡を見た。
鏡には、どこにでもいそうな50代男性がいた。
我ながら、いい出来だ、上条は口元にかすかな笑みを浮かべた。
公衆トイレを出た上条は、待ち合わせ場所へ向かって、歩き出した。

待ち合わせ場所のベンチへ行くと、相手はすでに来ており、座っていた。
上条はベンチに紙袋を置いて、相手の横に座った。
「見事な変装(オーバーレイ)ですね。紙袋はこちらで処分しておきます。
あとは例の場所に向かってください。」、相手であるペガサス電子の木下がいう。
※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。