2026年6月20日土曜日

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP54 日本社会のオーバーレイ

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。
・木下剣次(きのしたけんじ)
ペガサス電子の社員。

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EP54  日本社会のオーバーレイ

東京都品川区。
上条は、新宿駅西口14:10発の都営バス(品97)に乗車していた。
品97は、新宿駅西口から品川駅高輪口まで、約1時間かけて南下する。
新宿の大通りから高級住宅地を通り、品川駅に向かう路線バス。

上条は新宿駅西口から乗車、運転席の後方の1人用座席に座っていた。
平日の午後だが、車内は適度に混んでおり、座席は常に埋まっている。
乗客は、病院帰りらしい高齢者、地元の主婦、移動中の会社員。
バス停に停まるたびに、数人が降り、数人が乗ってくる。

上条が移動にバスを使っているのは、職質のリスクを少なくするためだった。
地下鉄を使った場合、駅構内の防犯カメラ映像はリアルタイムで監視されている。
1人で歩いていたりすると、巡回中の警察官から、職質される可能性が高い。
50代に変装しているとはいえ、できるかぎりリスクは少なくしたかった。

路線バスの場合、車内の防犯カメラ映像はリアルタイムで監視されない。
検問の際も、運行スケジュールを妨げないよう、長時間停められることは少ない。
白髪のかつらをかぶっているので、一目見ただけで、違う人物だと判断するだろう。
地下鉄より移動時間はかかるが、最も安全な移動方法だと考えていた。

新宿からここまで、街頭に立っている警察官は多かった。
幹線道路を走行しているときは、パトカーが並走したりした。
自分たちのすぐ近くをバスで移動しているとは思わなかっただろう。
バスが高輪警察署に近づくと、検問をしているのが見えた。

高輪警察署の手前で、バスが停まった。
前方の交差点は封鎖されて、検問が行われている。
乗用車から降りた運転手が、トランクを開けさせられていた。
黄色いベストを着た警察官が近づいてきて、運転手が乗車口を開いた。

乗車口から顔だけ出した警察官が、車内を見渡した。
いないと判断したのか、運転手に片手を上げて、通行を許可した。
乗車口を閉じたバスは、再び、走り始めた。
停められている車の横を、バスは品川駅へ向かった。

通路を挟んだ向かいの座席には、小さな男の子と母親が座っていた。
窓側の席に座った男の子は、パトカーに興味があるのか、外を見ていた。
自分もあれくらいの年のときは、パトカーに興味があった。
大きくなったら、警察官になりたいと思ったこともあったな、上条は思った。

成長して、社会のことがわかってくると、考えが変わった。
日本は法治国家だが、法律は万能ではなく、法律で解決できない問題が多くある。
少子高齢化、人口減少、停滞する経済、子どもの貧困、経済格差…。
これらを解決するためには、日本社会のオーバーレイが必要だった。

大学時代、日本社会をオーバーレイする計画を卒業論文としてまとめた。
神崎教授からはダメ出しされたが、具体的な指摘はされなかった。
当時は、環境が整備されておらず、実行に移せなかった。
実行するためには、環境が整備されるまで待つ必要があった。

大学を卒業してから、インターネットは急速に普及した。
今や、生活にとって欠かせないインフラとなっている。
インターネットを使えば、あらゆる情報を共有化することができる。
情報を共有化することができれば、日本社会をオーバーレイできる。

環境が整備されるまで待つ間、多くの仲間を作ることができた。
仲間とは、インターネットの掲示板を通じて知り合った。
複数のアカウントで知り合った仲間たちは多い。
彼らがいれば、日本社会をオーバーレイできる。

日本社会をオーバーレイするために、問題があった。
問題は、日本国内にいる他国の諜報機関についての対策。
オーバーレイするためには、他国の諜報機関を排除する必要があった。
そのため、ダークウェブにユーザー投稿型の「ダークマップ」を作った。

「ダークマップ」に投稿された情報から、他国の諜報機関の関係者を洗い出した。
洗い出した諜報機関の関係者は13人。
13人の中の1人、木下剣次は仲間のフリをして近づいてきた。
奴から渡された女装用のパンプスには、GPSが仕込まれていた。

仕込まれていたGPSは、気づかなかったフリをして、そのまま返した。
だが、処分を頼んだスタンガンにGPSを仕込んでおいた。
現在、判明している諜報機関の関係者は、品川で警察に排除させる。
品川の街並みを見ながら、上条は口元にかすかな笑みを浮かべた。
【GPS(Global Positioning System)】
アメリカ合衆国によって運用される全地球測位衛星システム。アメリカ合衆国が打ち上げた約30個のGPS衛星のうち、上空にある数個の衛星からの信号をGPS受信機で受け取り、受信者が現在位置を知ることができる。民生用GPS受信機は、航空機、船舶、測量機器、自動車、携帯電話などに搭載されている。

※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年6月19日金曜日

【本日の取引】20260619~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は下がっていた。
インバース型ETFも下がったので、前日比はマイナスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
先日、相続した含み損だった銘柄が含み益になったので全数売り抜けた。
本日の取引終値を確認すると、売値より4割以上も下がっていたw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
会社員を卒業してから働いていないので、住民税非課税世帯になっている。
先日、今年の国民健康保険料が届いたが、今年も年間3万円未満だった。
自身の場合、働くよりも働かないメリットの方が多いように思うw

4月から書いている小説「神崎教授とAIの事件ファイル」。
5月から、小説投稿サイトにも投稿している。
本日も投稿しようとログインしたら、通知があった。
確認すると、同作品がランキングにランクインしたとのことw

推理小説の日別ランキングで、11位に入っていた。
ランクインしたのは、読んでくれた人の評価がよかったためらしい。
よい評価をしてくれた人には、素直に感謝したい。
小説投稿サイトへの投稿は初めてだが、意外と楽しいかもしれないw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP53 テロリストが仕掛けた罠

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。
・木下剣次(きのしたけんじ)
ペガサス電子の社員。

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EP53  テロリストが仕掛けた罠

「神崎先生がよくご存じの方なんですか。」、佐倉井がいう。
「前に職場のことで相談されたことがある。
上条と繋がりがあるようなタイプじゃないんだがな。」、神崎がいう。
「上条が紙袋を渡すくらいですから、上条との距離は近いんでしょうね。」、佐倉井がいう。

「ペガサス電子は電子部品を扱っていて、取引先も多いと聞きます。
もしかすると、ダーウィンスペース時代からの知り合いかもしれませんね。」、高柳がいう。
「ペガサス電子の取引先の中には、公的機関もあります。
彼が公的機関のシステムに、オムニサイトを仕込んだ可能性もあります。」、佐倉井がいう。

そのとき、神崎のチャット画面にYUKIからのメッセージが表示された。
「12時46分から13時52分、大久保交番周辺の防犯カメラ映像に上条確認。
13時06分から13時13分、大久保交番内の防犯カメラ映像に上条確認。
いずれも白髪でマスクをしており、新宿遊歩道公園の防犯カメラ映像と一致。

大久保交番に入ると、数字が印刷されたメモを置いている。
メモを置いた後、女装時に着用していたサングラスを置いている。
交番を出たあとは、新宿駅方面へ徒歩で向かっている。」
メッセージの下に、大久保交番周辺を歩いている5枚の画像が表示された。

続けて、交番に入ってくる画像、メモを置いた画像、メモの上にサングラスを置いた画像、交番から出ていく後ろ姿の画像が表示された。
神崎がマウスを使って、メモを置いた画像を拡大した。
拡大したメモには、12個の数字が印刷されていた。

「サングラスは、上条が置いたメモだとわからせるために置いたんでしょう。
メモの数字は12桁なので、電話番号ではないようです。」、佐倉井がいう。
「3桁ごとに区切ると255以下の数字になるので、IPアドレスだと思います。」
高柳がいい、ノートパソコンにIPアドレスとして入力したが、表示されなかった。

「通常のブラウザではアクセスできないので、ダークウェブのサイトだと思います。
Torでアクセスしてみます。」、高柳が、白い馬のショートカットアイコンをクリックした。
画面全体が白くなり、上部には青字で「Welcome to Pegasus」とあった。
中央には、擬人化された青い目をした白い天馬が二本足で立って腕組みしていた。

高柳は天馬の下にある「Start」ボタンをクリックした。
数分後、画面の上半分が世界地図に、下半分がIPアドレスなどの入力画面になった。
下の「目的地」に、メモのIPアドレスを直接入力した。
「経由地」には、東欧、中東、南米にあるサーバーのIPアドレスを反映させた。

行け、ペガサス、高柳は一番下にある「Start」ボタンをクリックした。
数分後、サーバーに接続すると、「Scan」ボタンをクリックした。
数分後、モニターにスキャン結果の一覧が表示された。
トラップがなかったので、「OK」ボタンをクリックすると、サイトが表示された。

表示されたのは、日本国内にいる他国の諜報機関関係者のリストだった。
左の列には、顔の画像が並んでおり、画像の右に氏名や住所などの説明があった。
神崎と佐倉井は、思いもしなかった内容に言葉を失った。
「リストに記載されているのは13人です。」、スクロールしながら高柳がいう。

「この人はさっきの画像にいた人ですね、木下剣次、勤務先はペガサス電子。
上条の協力者で、他国の諜報機関の関係者でもあったんですね。」
高柳が、木下の画像でスクロールを止めていう。
「上条は、なぜ、このリストのIPアドレスを置いて行ったんだ。」、神崎がいう。

「おそらくですが、このリストの者たちは、上条に協力している。
ですが、協力しているのは、日本社会をオーバーレイするためではなかった。
諜報機関の指示に従って、協力しているんだと思います。
そのことに気づいた上条が、情報提供してくれた可能性があります。」、佐倉井がいう。

「木下剣次の説明に、GPS追跡サイトのアドレスが書いてあります。
下には、ログインIDとパスワードもあります、入ってみますね。」
高柳がいい、サイトにアクセス、ログインIDとパスワードを入力、ENTERキーを叩いた。
叩くと、都内の地図が表示され、品川区に赤い光点があった。

「どうやら、木下剣次には、GPSを仕掛けているみたいですね。」、高柳がいう。
「YUKIにその情報を伝えて、近くの防犯カメラ映像を確認させてくれ。」、神崎がいう。
「了解です。」、高柳がキーボードを叩いて、YUKIに情報と指示を伝えた。
伝えると、品川駅前の交差点でビジネスカバンを手にした木下の映像が表示された。

「諜報機関の関係者を捕まえさせるために、GPSを仕掛けたのかもしれません。
上条も品川に向かっている可能性があります。」、佐倉井がいう。
「捜査関係者にこの情報を伝えます、引き続きオペレーションをお願いします。」
モニターのカメラを通して、やりとりを見ていた美矢部がいう。
【IPアドレス(IP address)】
IPネットワーク上の情報機器を識別するために指定するネットワーク層における識別用の番号。MACアドレスを物理アドレスということに対応して、論理アドレスとも呼ばれる。通常は、 0~255 の4組の数字をドットで繋いで表記される。
【ダークウェブ(Dark Web)】
Googleなどの通常検索エンジンでは見つからず、専用ブラウザ(Torなど)でのみアクセス可能な、匿名性の高いインターネット領域。通信の暗号化により、犯罪や不正取引の温床となっており、漏洩した個人情報、クレジットカード情報、違法薬物、ハッキングツールが販売されている。サイト閲覧だけでコンピュータウイルスに感染するリスクがある。
【Tor(The Onion Router)】
通信経路を暗号化・多段中継して匿名性を確保する、フリーかつオープンソースの通信技術。IPアドレスなどの痕跡を隠してWeb閲覧や通信が可能になり、通常アクセスできない「.onion」サイト(ダークウェブ)の利用にも使用できる。通信は世界中のノードを経由するため、速度は遅くなる。
【GPS(Global Positioning System)】
アメリカ合衆国によって運用される全地球測位衛星システム。アメリカ合衆国が打ち上げた約30個のGPS衛星のうち、上空にある数個の衛星からの信号をGPS受信機で受け取り、受信者が現在位置を知ることができる。民生用GPS受信機は、航空機、船舶、測量機器、自動車、携帯電話などに搭載されている。

※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年6月18日木曜日

【現在の株式評価額】20260618~8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ上場来高値更新~

Y&Kファンド(1銘柄)
・取得額合計:0円
・配当金合計:960,000円(配当利回り:#DIV/0!)
・評価額合計:33,740,000円(BPS:19,733,100円)
・損益額合計:33,740,000円(損益率:#DIV/0!)

【現在の株式評価額】には、ETFやデイトレードは反映していない。
不定期投稿だが、投稿するのは以下の場合にしている。
保有銘柄や株数を変更した場合、もしくは前回の投稿より評価額が増加した場合。
今回は、前回の投稿より、評価額が増加した場合になるw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、主力株の8306が上場来高値を更新していた。
インバース型ETFは下がったが、前日比はプラスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIX(東証株価指数)の推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
その下は、2022年からの日経平均株価と投資主体別売買状況の推移。
8306が上場来高値を更新したので、8306の全株主と喜びを分かち合いたいw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
6月11日から、日経平均株価が急激に上がっている。
本日で、4日連続で過去最高値を更新している。
米国や欧州が下がっても、日経平均株価は上がっているw

先週の投資主体別売買状況によると、証券自己(証券会社)が買い越していた。
4月以降、海外投資家が買い越す中、証券会社は売り越していた。
ところが今月になると、海外投資家が売り越し、証券会社は買い越している。
つまり、11日からの上昇は、証券会社の買い越しが大きな理由w

AI関連株を買い越し、日経平均株価を吊り上げている可能性が高い。
意図的に吊り上げた場合、いつかは売って利益確定することになる。
吊り上げた分が大きければ大きいほど、大きく下がることになる。
個人的には、転換点となる天井は近いように思うw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP52 アルティメット・カウンター

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。
・木下剣次(きのしたけんじ)
ペガサス電子の社員。

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EP52  アルティメット・カウンター

東京都千代田区の警視庁。
佐藤は、捜査本部のある大会議室でノートパソコンに向き合っていた。
あった、これだ、画面にはオンラインショップのサイトが表示されていた。
サイトには、黒のロングコートを着て、茶色のバッグを持ったモデルの画像があった。

コートやバッグ、パンプス、サングラスまで、上条が身につけていたものと同じだった。
男性が店頭でこれらを買うと目立つし、店員の記憶にも残るかもしれない。
自分が上条の立場なら、迷わず、オンラインショップで購入する。
上条がこのサイトで購入したのは、間違いない、佐藤は思った。

近くにあった電話機を引き寄せ、サイトの電話番号にかけ、出た相手にいう。
「警視庁サイバー犯罪対策課の佐藤といいます。
商品番号014の受注について、教えて欲しいのですが、担当の方をお願いできますか。」
保留にされた後、出た相手は、捜査関係事項照会書を送ってくださいといった。

一刻を争う状況だと伝えたが、照会書を送ってくださいの一点張りで終話した。
「くそっ…。」、佐藤は相手の対応に対して、悔しさを声にした。
佐藤の様子を見ていた公安の沢渡が、佐藤に近づいていう。
「どうしたんだ、困ったことがあったのか。」

佐藤が事情を説明すると、沢渡は待ってろといい、大会議室から出て行った。
10分ほどして戻ってきた沢渡が佐藤にいう。
「もう一度、電話してごらん、たぶん、教えてくれるよ。」
佐藤が電話すると、同じ担当が聞いたことを全て教えてくれた。

「さっきと対応が全然、違いました、どうやったんですか。」
電話を終えた佐藤が、やりとりを聞いていた沢渡にいう。
「上はこういうときに使うもんだ、上から相手の会社のお偉いさんに連絡してもらった。
で、何かわかったことはあったかい。」、沢渡がいう。

「上条の有力な協力者と思われる人物の身元がわかりました。
今年、商品番号014を注文した人数は54人で、男性は1人だけでした。
男性の名前は、木下剣次(きのしたけんじ)、住所は東京都品川区。
おそらく、この者が購入して、上条に渡した可能性が高いです。」、佐藤がいう。

「やはり、あいつが関係していたか。」、沢渡がいう。
「木下のことを知っているんですか。」、佐藤がいう。
「奴には他国の諜報機関の潜伏員(スリーパー)という疑いがあり、マークしていた。
これで逮捕できる、ありがとう。」、いうと沢渡は大会議室を出て行った。

東京都新宿区の東京中央技術大学病院。
データセンター棟の管理室には、神崎、佐倉井、高柳の3人がいた。
管理室では、8台のAIによるイージス・ウェブ・オペレーションが行われていた。
隣のサーバールームにあるYUKIをホストAIとして、全国の7台のAIと接続。

7台のAIが、YUKIを介して、インフラ会社のシステムに接続。
システムに仕込まれている遠隔監視操作プログラム『オムニサイト』を操作。
システムの防犯カメラ映像の記録を解析、移動する上条を特定しようとしていた。
YUKIを始めとする8台のAIは、どれも国内屈指の高性能AIだった。

参加しているAIは以下で、ホストAIのYUKIが割り振ったエリア別に解析を行っていた。
・東京中央技術大学病院(東京都新宿区):『YUKI』
・国立治安技術研究所(東京都目黒区):『八咫烏(やたがらす)』
・次世代情報数理研究機構(京都府京都市):『CHRONOS(クロノス)』
・産業技術総合研究所(兵庫県神戸市):『GENESIS 4(ジェネシスフォー)』
・筑波先端知能総合研究所(茨城県つくば市):『SYNAPSE(シナプス)』
・宇宙開発先進技術機構(東京都調布市):『ORION V(オリオンファイブ)』
・防衛省(東京都新宿区):『AEGIS 7(イージスセブン)』
・国家サイバー統括室(東京都千代田区):『アマテラス』

AIが行っている都内の防犯カメラ映像の解析内容は以下だった。
・当日の解析開始時間までに録画された防犯カメラ映像の解析(約120万時間)。
・解析開始時間以降の防犯カメラ映像のリアルタイム解析。
・骨格や関節の可動域などのデータから、上条が映っている映像を特定する。

神崎の計算では、録画された防犯カメラ映像の解析に要する時間は約50分だった。
解析開始から30分が経った頃、神崎のチャット画面にYUKIからのメッセージが表示された。
「11時11分から11時59分、新宿遊歩道公園の防犯カメラ映像に上条確認。
当初はサングラスにマスクの女装だったが、途中から白髪でマスクの男性に変わっている。」

メッセージの下に、女装の上条と白髪の上条が歩いている画像が表示された。
「当初はバッグを持っていたが、途中からバッグを持っていない。
同時間帯に何も持っていなかった男性が、途中から紙袋を持っている。
上条はバッグを紙袋に入れて、この男性に渡したと思われる。」

メッセージの下に、紙袋を持った男性が歩いている画像が表示された。
「こ、この男性は…。」、男性の画像を見た神崎がいう。
「どうされました、神崎先生。」、横で見ていた佐倉井に聞かれて、神崎がいう。
「この男性はペガサス電子の木下くんだ、なぜ、彼が紙袋を持っているんだ。」
※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。