2026年5月14日木曜日

【本日の取引】20260514~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は下がっていた。
インバース型ETFは上がったが、前日比はマイナスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
米中首脳会談での、中国の台湾問題の発言が報じられると、相場が下がった。
最近の世界情勢を見ていると、中国が最もまともな国に思えてくるw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP18 Day1 -1日目-

【内容】
神崎教授とAIが事件を解決していくミステリー小説。
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。

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EP18 Day1 -1日目-

11月6日、大場玲を名乗る犯人の要求動画が放送された翌日。
各放送局は今回の事件を報道特別番組として放送していた。
事件の経緯を解説、セキュリティの専門家や弁護士、元警察官の意見を聞いていた。
また、各公的機関への取材の様子も放送されていた。

「最初に今回の事件の経緯を振り返ってみたいと思います」
司会者の男性が、フリップの内容を解説していた。
「11月3日の文化の日、犯人はドローンを使って、東中技大病院の火災を起こしました。
翌11月4日、都内の病院に、東京都の注意喚起を装ったウイルスメールを送りました。

このメールが届いた病院はウイルスに感染、システムが使えなくなりました。
翌11月5日、当局を含む民間各局に要求動画を添付したメールを送りました。
メールには、要求動画を放送すれば、病院のシステムを復旧させるとありました。
当局が放送した後、犯人は病院のシステムを復旧しました」、司会者が自慢げにいう。

「ここまでの経緯で、何かご意見はありますか」、司会者がゲストに尋ねる。
「あの、よろしいですか」、元警察官が手を挙げていう。
「はい、どうぞ」、司会者が発言を促す。
「要求動画を放送することは、警察には相談されたんでしょうか」、元警察官がいう。

「捜査に支障が出る可能性があるので、お答えできません」、司会者がいう。
「もし、警察に相談していないのであれば、問題ではないか」、弁護士がいう。
「そうなんですよね。そのことも踏まえ、局内では慎重な議論が行われました。
議論した結果、昨日の放送をさせていただきました」、司会者ははぐらかした。

「犯人は、1週間以内に全ての公的機関のトップを40歳以下にするよう要求しています。
この要求に対して、何かご意見はありますか」、司会者がゲストに尋ねる。
「現状の法律ではできない。従うなら超法規的対応しかないでしょう」、弁護士がいう。
「私も先生の仰る通りだと思います」、司会者が困った顔でいう。

「犯人は、要求に従わない場合、都内の電力供給設備を使用不能にするといってます。
電力供給設備を使用不能にすることは可能でしょうか」、司会者がゲストに尋ねる。
「犯人は都内の病院のシステムを使えなくしたことから、かなりの能力があります。
電力会社のセキュリティを考えると、可能だと思います」、セキュリティの専門家がいう。

警視庁のサイバー犯罪対策課。
捜査責任者の岩田は、捜査員たちと、捜査方法の打ち合わせをしていた。
結果、上条雷人を東中技大病院火災事件の容疑者として指名手配する方向になった。
そのとき、対策課のドアが開いて、スーツ姿の男たちが入って来た。

「今から捜査の指揮は、公安が行う。
責任者と打合せしたいので、部屋を用意してくれ」、先頭の男がいう。
入って来た男たちは、捜査員たちの動きを見ている。
「こちらへ…」、岩田は先頭の男を別室へ連れて行った。

しばらくして、別室から岩田だけが出てきて、捜査員たちにいった。
「現場からの報告は私が公安へ伝え、公安からの指示は私が伝える、以上だ」
公安の男たちは、捜査員たちの背後をうろついて、動きを見ていた。
我々を監視しているみたいだな、昨夜の男も公安なのか、佐藤は思った。

東京都中野区。
仕事帰りの佐藤は、昨夜、夕食をとったファーストフード店に向かっていた。
別室にこもった男以外の公安の男たちは、一日中、捜査員たちを見ていただけだった。
ときおり、岩田さんが別室の男に報告をしに行き、出てきたら指示を伝える。
定時になると、帰るように指示された、普通なら考えられない、佐藤は思った。

昨夜、夕食をとったファーストフード店が近づいてきた。
交通量の多い大通りに面しているためか、この時間は客が多かった。
ガラス越しに見える店内は、椅子の8割ほどに客が座っていた。
店の奥の厨房から入口に向かって店員が移動する通路があり、周りがカウンター席だった。

店内に入ると、自動券売機で食券を買った。
入口に近い空いている席に座ると、カウンターに食券を置いた。
店内の客の顔を見渡したが、昨夜の男はいなかった。
右隣りの席に座っていた会社員風の男性が食べ終えて、席を立ち、店を出て行った。

男性が座っていた席に、会社帰りらしい女性が座り、カウンターに食券を置いた。
チラ見した横顔からすると、30代後半といったところか、佐藤は店員に目を移した。
「あっ」、女性の声がした瞬間、スラックスが冷たくなった。
とっさに足を動かして、下を見ると、スラックスが濡れていた。

カウンターを見ると、女性がピッチャーから水を入れようとしたグラスが倒れていた。
グラスからこぼれた水が、カウンターの上を流れ、佐藤のスラックスを濡らしていた。
「すいません!お拭きします!」、女性がハンカチを手に席を立った。
「自分で拭きますから」、佐藤はいい、おしぼりをとり、スラックスを拭いた。

「申し訳ありません、大事なお洋服を…」、女性が頭を下げて謝る。
「気にしないでください、大丈夫ですから」、佐藤がいう。
「クリーニング代をお支払いします」、女性がいう。
「本当に大丈夫ですから」、佐藤がいう。

「クリーニングに出してもらって、払った金額を教えてください。
明日、何時に来れますか」、女性がいう。
女性の表情を見た瞬間、佐藤はこの女性が確認する人だと気づいた。
「あ、明日なら、夜の8時には行けると思います」、佐藤は答えた。
※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年5月13日水曜日

【本日の取引】20260513~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場はさえない値動きで推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は上がっていた。
インバース型ETFは下がったが、前日比はプラスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
昨年、売り抜けた銘柄は、買値を下回っている銘柄が多くなってきた。
ただ、売り抜けたときより、上がっている銘柄もあるので、結果は出ていないw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
現在、「神崎教授とAIの事件ファイル」というミステリー小説を書いている。
サイバー犯罪がテーマにあるため、AIにいろいろと教えてもらいながら書いている。
以前、やりとりしている中で、なるほどと思ったことがあったので書いてみるw

以前からだが、iPhoneの取扱説明書が無くなった。
AIに無くなった理由を聞くと、以下だった。
「説明書を読ませるという手間を省く代わりに、人間の本能やこれまでの習慣を徹底的に分析したUIデザインによって、触ればわかる仕組みを作り上げている」w

わかりやすく書くと、以下になる。
「作り手が人間の習性を緻密に計算し、私たちがそれに応えて無意識に慣れていく」
個人的には、育った時代や環境で、慣れる人と慣れない人がいる。
一律に無くすのではなく、オプションで取扱説明書を用意した方がよいと思うw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP17 電力停止へのカウントダウン

【内容】
神崎教授とAIが事件を解決していくミステリー小説。
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。

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EP17 電力停止へのカウントダウン

警視庁のサイバー犯罪対策課。
「た、たった今!システムが復旧しました!
テレビをご覧の皆様!ご安心ください!システムが復旧しました!」
捜査員たちは手を止めて、モニターに映る報道特別番組を観ていた。

捜査責任者の岩田が、怒りを抑えきれず、机を叩いていう。
「なぜ、こちらに連絡しなかったんだ!
連絡があれば、放送時間を打合せして、上条を逮捕できたかもしれないんだぞ!」
捜査員たちも同じ思いなのか、誰も言葉を発しなかった。

確かに、こちらに連絡があれば、上条を逮捕できたかもしれない。
だが、こちらの動きを察知したら、システムを復旧しなかったかもしれない。
その場合、我々だけでなく、放送局も責められる可能性がある。
放送局がこちらに連絡しなかった理由もわかるような気がする、佐藤は思った。

システムが復旧してから、他の放送局も犯人の要求動画を放送し始めた。
ネットには、要求動画に関する多くの記事が、配信された。
夕方から夜にかけてのニュース番組は、何度も要求動画を流した
日本国民の多くが、要求動画を目にすることになった。

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スレタイ:【速報】大場玲が日本をオーバーレイする件

1:名無しさん
動画見たか?1週間以内に全トップを40歳以下にしろ。さもなくば停電だって。
2:名無しさん
これ日本への宣戦布告だろ。
3:名無しさん
無理ゲーすぎワロタ。1週間で全組織のトップ交代とか、手続きだけで1年かかるわw
4:名無しさん
サイバー攻撃じゃなくて爆破とかやる気か?
5:名無しさん
電力設備壊されたら俺らのスマホ充電できなくなるじゃん。それは困る。
6:名無しさん
でもさ、正直「40歳以下に」ってのはスカッとするわ。今の日本の停滞感、マジで老害のせいだし。
7:名無しさん
テロリストに共感してて草。病院のシステムをダウンさせた奴だぞ。
8:名無しさん
政府にはサイバー対処能力強化法があるから安心。
9:名無しさん
ネット通販でモバイルバッテリーが売り切れててワロタ。
10:名無しさん
意外と社会のオーバーレイを待ってた奴らも多いんじゃないか?
11:名無しさん
  9
  マジ?
12:名無しさん
官房長官の会見始まったぞ。顔色真っ青でワロタ…いや笑えねえわ。
13:名無しさん
とりあえず電池とソーラー発電セット買ってくる。
14:名無しさん
さっき行ったけど、すでに売り切れだった…。
15:名無しさん
あと7日…カウントダウンが始まったな。

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東京都中野区。
仕事帰りの佐藤はファーストフード店での夕食を終え、警察待機寮へ向かっていた。
大通りから外れた道を歩いていると、前からカバンを手にしたスーツ姿の男が歩いてきた。
この時間に、この方向から来るスーツ姿は見たことがないなと思ったが、歩き続けた。

男は佐藤の手前で止まり、話しかけてきた。
「サイバー犯罪対策課の佐藤波流くんだね。
私は公的な機関に属している者だ。君に頼みがある。
元東京中央技術大学の神崎教授を官邸に連れてきて欲しい」

「公的な機関って、どこの方ですか」、佐藤がいう。
「詳しいことはいえない。いつ官邸に来れるか、神崎教授に聞いておいて欲しい。
明日も、夕食をとったファーストフード店に立ち寄って欲しい。
そのときに、いつ来れるか、聞かせてもらう。この件はくれぐれも内密に」、男がいう。

「神崎先生には、何といえばいいんですか」、佐藤がいう。
「そうだな、国が聞きたいことがあるとでもいってくれ」、男がいう。
「明日、会う人も、あなたなんですか」、佐藤がいう。
「こちらから接触するので心配しなくていい。では頼んだよ」、男は立ち去った。
※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年5月12日火曜日

【本日の取引】20260512~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は上がっていた。
インバース型ETFは下がったが、前日比はプラスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
その下は、2022年からの日経平均株価と投資主体別売買状況の推移。
4月から、海外投資家は買い越しているが、証券自己(証券会社)は売り越しているw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
先日、日本企業へのサイバー攻撃が増えているという記事を読んだ。
以前、AI(人工知能)と、その件でやりとりしたことがある。
誰かの参考になるかもしれないので、書いてみるw

日本国内におけるサイバー犯罪の検挙件数は、急増している。
2010年:約5,200件 → 2025年:15,108件(過去最高を更新)。
2024年のランサムウェア(身代金ウイルス)の被害件数は222件
特に、中小企業の被害が前年比で37%増加しているらしいw

AIによると、日本のサイバー犯罪が増えている理由は以下。
・日本のサイバー防衛力は先進国の中では決して高いとはいえない。
・「個人の知識不足」が際立った弱点(セキュリティ知識の欠如)。
・攻撃者が「日本は狙いやすい」と考えている。

日本の経済力やITインフラはトップクラス。
だが、利用者の知識レベルが主要国(G7など)の中で最下位レベルらしい。
現在、書いている小説「神崎教授とAIの事件ファイル」がある。
テーマの中に、サイバー犯罪があるが、タイムリーなテーマかもしれないw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP16 犯人の要求動画

【内容】
神崎教授とAIが事件を解決していくミステリー小説。
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち):元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。
・神崎悠季(かんざきゆき):神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI):神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・佐藤波流(さとうはる):警視庁 サイバー犯罪対策課。東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。
・上条雷人(かみじょうらいと):元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。東京中央技術大学 情報工学科2010年卒の神崎教授の教え子。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。

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EP16 犯人の要求動画

東京都北区の住宅街にある神崎の自宅。
朝食を済ませた神崎が書斎に入ると、人感センサーにより、モニターが明るくなった。
「おはよう」、AIのYUKIがいう。
「ああ、おはよう」、神崎が椅子に座りながらいう。

「昨日は大変だったわね…都内の病院…」、YUKIがいう。
「東中技大(東京中央技術大学)病院は大丈夫だったんだろ」、神崎がいう。
「東京都を装ったメールは来てたけど、ブロックしたわ」、YUKIがいう。
「都内でまともに動いているのは、東中技大病院だけか」、神崎がいう。

「東中技大病院の火災は、病院をシステムダウンさせるための前振りだったのね。
東中技大病院でドローンを使った火災を起こす。
東京都の事件の注意喚起を装ったランサムウェアメールを、病院に送る。
受け取った病院は、疑うことなく開封、システムが使えなくなる」、YUKIがいう。

「わからないのは、病院をシステムダウンさせた目的だな」、神崎がいう。
「あえて呼び捨てにするわね。
上条が病院をシステムダウンさせても、日本社会のオーバーレイにはならない。
過去の世界中の事件を検索したけど、同様の事件はなかったわ」、YUKIがいう。

「あっ、今、テレビに速報のニューステロップが出たわ」、YUKIがいう。
モニターに、民放テレビのグルメ番組が表示された。
マイクを手にしたリポーターが、店主にオススメのメニューを聞いている。
上に、「【速報】病院をシステムダウンさせた犯人から要求動画」のテロップがある。

グルメ番組が、報道特別番組に切り替わった。
スタジオには緊張した面持ちで、原稿を手にしたアナウンサーがいた。
「予定を変更して、報道特別番組をお送りします。
昨日、都内の病院をシステムダウンさせた犯人から要求動画が届きました」

真っ赤な背景に黒字の「OVERLAY」が書かれた画面が表示された。
画面がゆっくりとスクロールして、犯人のメッセージが現れ始めた。
「犯人は、1週間以内に全ての公的機関のトップを40歳以下にするよう要求。
従わなければ、電力供給設備を使えなくするとのことです」、アナウンサーの声がする。

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OVERLAY

現在の日本社会において、経済・政治・文化の各層で新陳代謝が停滞している原因は、社会が、20世紀後半の旧仕様のまま固定されていることにある。もはや正規のプロセス(選挙、改革等)での再起動は不可能である。現在の基盤を壊すことなく、その上に新たな基盤をオーバーレイ(上書き)することで、各層の新陳代謝が可能になる。

全ての公的機関に要求する。
1週間以内に全ての公的機関のトップを40歳以下にすること。
従わない場合、都内の電力供給設備を使用不能にする。

大場玲

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スクロールが止まり、メッセージが固定され、アナウンサーの声がする。
「大場玲を名乗る犯人から、この動画を添付したメールが送られてきました。
メールには、犯人でしか知りえない内容が書かれていました。
また、この動画を放送すれば、病院のシステムを復旧させるとありました。

私どもは放送局としての社会的責任を果たすべく、放送に踏み切りました。
現在、システムが使えなくなった病院に局員を派遣しています。
犯人が約束通り、システムを復旧させるのか、皆様と確認したいと思います」
画面の右下が、病院の玄関前にいる男性リポーターの映像になった。

「私は今、赤坂にある賢城坂病院前に来ています。
これから中へ入り、システムが復旧されるのか、確認したいと思います」
男性リポーターは、カメラマンと一緒に病院の中へ入っていった。
画面の右下が切り替わり、別の病院の玄関前にいる女性リポーターの映像になった。

「私は今、江東区の国際流星病院前に来ています。
犯人はシステムを復旧するのか、これから中へ入って、そのときを待ちたいと思います」
画面の右下が切り替わり、別の病院前にいるリポーターが同じことを話した。
その後も次々と切り替わり、多くの病院に局員が派遣されていることを伝えた。

「犯人は約束通り、システムを復旧するのでしょうか。
皆様とともに、その瞬間を待ちたいと思います。
えっ、はい…たった今、システムが復旧したと連絡がありました。
現地の映像に切り替えます」、アナウンサーが興奮を押し殺した声でいう。

画面全体が、賢城坂病院のエントランス映像に変わった。
中から走り出てきた男性リポーターが興奮した声でいう。
「た、たった今!システムが復旧しました!
テレビをご覧の皆様!ご安心ください!システムが復旧しました!」

「よく考えられた計画ね…」、YUKIがいう。
「そうだな。復旧させたことで、単なるテロリストではないことを印象付けた。
また、電力供給設備を使用不能にできる実力があることをわからせた」、神崎がいう。
「上条がダークヒーローにならないか心配だわ…」、YUKIがいう。
※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。