2026年5月24日日曜日

【エッセイ】日本でBloggerの利用者が少ない理由

本ブログはGoogleの無料ブログサービスであるBloggerを利用している。
利用しているBloggerは「運営会社の強制広告」がなく、「独自ドメイン設定」がある。
世界ではWordPressに次ぐ世界2大ブログプラットフォームだが、日本での利用者は少ない。
AI(人工知能)に、日本でBloggerの利用者が少ない理由を確認したので書いてみるw

日本でBloggerが普及しなかった理由は、以下の「日本のネット文化の歴史」にあるらしい。
1.国内独自の「ブログ大国」時代が早すぎた。
2.コミュニティ(繋がり)機能がなかった。
3.管理画面やヘルプが「英語基準」で冷たいw

1は、2000年代後半から2010年代にかけ、世界トップクラスの「ブログ大好き国」だった。
〇メーバブログ(〇meba):芸能人起用やSNS的繋がりで一般層を独占。
〇てなブログ 、〇イブドアブログ 、〇C2:〇ちゃんねるまとめなどで情報発信層を網羅。
これらの国内サービスがあったため、わざわざ海外発のBloggerを選ぶ理由がなかったw

2は、日本のブログ文化は、SNS的要素である「横の繋がり」を重視して発展した。
具体的には、足跡機能、「いいね」、コメント欄など。
Bloggerは純粋な「Webサイト作成ツール」に近いストイックな仕様。
他者と繋がる仕組みが用意されていないため、日本人の好みに合わなかったw

3は、Bloggerは良くも悪くもシンプル。
トラブルが起きた際のヘルプページは、英語を直訳したような文章が多い。
デザインのテンプレートも海外向け(横文字が綺麗に見えるデザイン)が中心。
これが日本語の文章だとアンバランスに見え、初心者にはハードルが高く映ったw

AIによると、今、Bloggerを使うのは「賢い選択」らしい。
Bloggerは、無料で『運営側の都合(勝手な広告表示やサービス終了)』に振り回されない。
この点で、Bloggerは非常に強力な隠れた名機らしい。
利用者が少ないからこそ、他と被らないオリジナリティのあるサイトが作れるとのことw

自身がBloggerにした理由は、まさしく前述の以下だった。
「無料で『運営側の都合(勝手な広告表示やサービス終了)』に振り回されない。」
現在のところ、勝手な広告表示をしたり、サービスを終了する予定はないらしい。
しばらくの間、無料で利用できると思っているw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP28 奪われたQRコード

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。
・久理田咲(くりたさき)
東京中央技術大学病院の看護師。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・雅(みやび)
国家サイバー統括室。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。コード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。コード名はT1。

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EP28 奪われたQRコード

東京都北区の駅前商店街。
買い物帰りの神崎は、商店街の中を歩いていた。
いつもよく行く昭和レトロな喫茶店『バロック』の前まで来ると、立ち止まった。
立ち止まったのは、店の雰囲気が変わっていたからだった。

入口横のケースの食品サンプルは撤去され、小型のモニターが置かれていた。
モニターには鮮やかな色のメニュー画像が値段とともに表示されていた。
雰囲気が変わっていると思ったら、デジタル化したのか。
確か、ペガサス電子の木下くんが売り込みしているって言ってたな。

コーヒーが飲みたくなった神崎は店の中へ入った。
店の中は、いつも通り、空いている席が多かった。
店員にホットコーヒーを注文すると、新聞を手に取り、奥のテーブル席に向かった。
席に座ると、店員がホットコーヒーを運んできて、テーブルに置いた。

新聞の社会面を開くと、その多くが大場玲こと上条の事件に関係する記事だった。
都内で防災用品を始めとする生活用品が品薄になっていることを伝える記事。
一時的に東京から避難する人が増えていることを伝える記事もあった。
そういえば、いつにも増して、シャッターを閉めている店が多かったな、神崎は思った。

あらためて、店内を見回すと、いつもより客が少ないような気がした。
多くが高齢者で、ほとんどが1人だった。
記事の中には、「停電まであと3日。そのとき起こること」という見出しの記事もあった。
停電になると使えなくなるものや、不足するものが解説されている記事だった。

M1のミッションが終われば、自宅の郵便受けにハガキが届く。
そのハガキにあるQRコードをYUKIに読み取らせ、海外のサーバーをスキャンさせる。
見つけた機密ファイルをAES-256で暗号化、消去させる。
消去が終われば、緊急連絡先へ連絡、上条を逮捕してもらう。

上条を逮捕してもらうためには、遅くとも、明後日までにはハガキが必要だ。
いや、余裕を持って進めるなら、早ければ早いほどいい。
家を出るときにハガキはなかったが、帰ったら届いているかもしれない。
しばらく寛いだあと、神崎は店を出て、家路についた。

東京都北区の住宅街。
すっかり日が落ちて暗くなった住宅街を、コード名T1の鳩山が歩いていた。
少子高齢化により、子どもの数が減り、空き家も多くなっている。
街灯はあるが、この時間に出歩いている人はいなかった。

鳩山が歩いているのは、内閣府で預かったハガキをM2の家の郵便受けに入れるため。
仕事が終わったあと、通勤電車に乗り、自宅の最寄り駅まで帰ってきた。
駅の改札を出ると、自宅とは反対方向のM2の家へ向かった。
M2の住所を知ってから調べたが、M2は神崎零壱という名前であることがわかった。

神崎氏は、元東京中央技術大学 情報工学科の教授。
日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献したらしい。
ハガキのQRコードには、神崎氏にしかできないミッションが書いてあるんだろうな。
どこにQRコードがあるのかわからないが、神崎氏ならわかるんだろうな、鳩山は思った。

駅から離れるにつれ、人通りもなくなり、街灯の数も少なくなった。
あの角を曲がれば、神崎氏の家が見えるはずだ。
家に着いたら、郵便受けにハガキを入れる。
ハガキを入れれば、ミッションは終わりなので、自宅に帰れる。

しかし、こんなスパイ映画みたいなことをするなんて、思いもしなかったな。
いつの日か、嫁や子どもたちに自慢できる日が来るといいな、鳩山は思った。
鳩山は気づいていなかったが、駅から黒の軽ワゴンの電気自動車が後をつけていた。
黒の軽ワゴンはゆっくりと動いては停まり、停まっては動いていた。

鳩山の前の路面が明るくなった。
次の瞬間、鈍い衝突音がし、鳩山の身体は宙を舞っていた。
肩から路面に落ちた鳩山の横に持っていたカバンが落ちた。
黒の軽ワゴンが停まり、運転席のドアが開いて、黒ずくめの男が降りてきた。

黒の目出し帽をかぶっているため、男の表情をうかがい知ることはできなかった。
男は落ちていたカバンを拾い上げると、車に戻ろうとした。
「…か…返せ…」、男の足元から声がした。
足元を見ると、うつぶせに倒れた鳩山が顔を上げ、右手でズボンを掴んでいた。

男は無言で足を振り上げ、鳩山の手を振り払った。
黒の軽ワゴンに乗り込んだ男は、ドアを閉めると、その場から走り去った。
テールライトを見ていた鳩山は目を閉じると、顔を路面につけた。
物音を聞いた家の玄関の明かりが点き、住人が出てきた。
【QRコード(QR Code)】
マトリックス型二次元コードの一種。データ読み取りや店頭決済用コードとして世界に普及している。
【AES-256】
256ビットの鍵を使用する最高強度の共通鍵暗号方式。米国政府や世界中の金融機関が機密データ保護に採用する国際標準規格。スーパーコンピューターでも解読に数百兆年以上かかるとされる。総当たり攻撃(ブルートフォース攻撃)に対して実質的に免疫がある。

※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年5月23日土曜日

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP27 公的機関の内通者

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。
・久理田咲(くりたさき)
東京中央技術大学病院の看護師。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・雅(みやび)
国家サイバー統括室。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。コード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。コード名はT1。

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EP27 公的機関の内通者

警視庁のサイバー犯罪対策課。
上条が要求した期限が迫る中、上条の潜伏場所の特定を急いでいた。
「今日も聞き込みかい?」
行動予定表の行先に「新宿」と書いた佐藤は、背後から声をかけられた。

佐藤が振り向くと、公安の沢渡がいた。
「上条がドローンを飛ばした戸山公園を中心に聞き込みしてきます」、佐藤がいう。
「有力な情報が聞けるといいね。まあ頑張ってきて」、沢渡がいう。
「はい、頑張ります」、佐藤はいい、部屋を出た。

犯人の要求動画が放送された翌日、捜査の指揮をするといい、公安が乗り込んできた。
岩田さんが別室にこもった公安の男に報告、公安からの指示を伝える体制になった。
あとの公安は何かを指示するわけでもなく、捜査員たちの周りをうろついている。
余計なことをしていないか、監視しているとしか思えない。

上条が盗んだ機密ファイルを削除するまで、潜伏場所を知られたくないのか。
昨日、上条と華喜多美代子が異父兄妹であることがわかった。
華喜多と仲のよかった久理田咲から、2人が互いを知った経緯を聞けた。
帰りに、上条と華喜多が住んでいる賃貸マンションの場所も確認してきた。

あとは神崎先生のミッションが終わった連絡が来れば、岩田さんに場所を伝える。
岩田さんが公安に報告、おそらく公安が逮捕して、ミッションは終わる。
あっ、佐藤はあることに気づいて、足を止めた。
誰もいない非常階段へ行くと、壁に背を預け、考え始めた。

公安にも対策課にも他国と内通している可能性がある者がいる。
もし、内通者がいて、目的が都内の電力供給設備を使用不能にすることなら…。
岩田さんが公安に報告した時点で、上条を逃がそうとする。
そうさせないために、できることは何か、佐藤は足早にエレベーターへ向かった。

東京都千代田区の内閣府本府庁舎。
コード名T1の鳩山は、正面受付門で都庁の職員証を提示して通行証を受け取った。
目的は、庁舎内の「大臣官房 総務室」で、国から都への重要文書を預かるためだった。
今日は、例のハガキがあるんだろうか、そろそろ、あってもおかしくない。

都の総務局 文書管理課の鳩山は、ミッションを託された日のことを思い出した。
11月7日、大場玲を名乗る犯人の要求動画が放送された2日後。
仕事をしていた鳩山に、内閣府から電話がかかってきた。
19時に重要文書を取りに来て欲しいという連絡だった。

鳩山の仕事は、国と都の重要文書の原本を運ぶことだった。
真面目な性分の鳩山にとっては、最も向いている仕事ともいえた。
陰で「伝書バト」といわれたりしているが、一向に気にならなかった。
そのときも、急ぎの仕事なんだと思い、19時に伺いますと答えた。

19時に行くと、玄関で待っていた女性職員に後をついてくるようにいわれた。
後をついていくと、エレベーターで地下1階に降り、官邸への地下通路を歩かされた。
官邸の地下に着くと、御影石とコンクリートの廊下を進んだ。
「内閣危機管理センター」のプレートがある重厚な扉の前を通り過ぎた。

廊下の奥には、「電気室」や「機械管理室」のプレートがある扉があった。
それらの並びにある「倉庫」のプレートがある扉の前で女性職員は止まった。
「ここから先は、お一人でお進みください」と言い残すと、女性職員は立ち去った。
扉を開くと、天井と壁が白く床が黒の廊下が、奥の白い扉へと続いていた。

20メートルほど進み、白い扉の手前で止まると、音もなく扉が開いた。
扉の奥は8帖ほどの小部屋になっており、1台の長テーブルが置かれていた。
聞こえてきた声に従い、カバンや貴重品をテーブルの上に置いて、奥の部屋に入った。
奥の部屋は会議室になっており、全員が揃うと、会議が始まった。

コード名のT1を与えられ、モニターにM2の住所と以下のミッションが表示された。
・M1のミッションが終わると、M2への指示内容のQRコードを加工したハガキができる。
・内閣府で預ける文書の中に、その白い何も書かれていないハガキを入れる。
・ハガキを見つけたら、その日のうちにM2の自宅の郵便受けに入れること。
・もし、入れることができなければ、緊急連絡先に連絡すること。

M2の住所を見た瞬間、自分が選ばれた理由がわかった。
なぜなら、M2の自宅と自分の家は同じ町内にあり、歩いても10分もかからないからだ。
内閣府からM2の自宅へ、最も早く確実にハガキを届けられるのは鳩山しかいなかった。
あの日以来、文書を預かった後、ハガキがあるか、庁舎内のトイレで確認していた。

「大臣官房 総務室」に着くと、職員証を提示、文書受取の帳簿にサインした。
預かった文書をカバンに入れ、庁舎内のトイレに入ると、ハガキを探した。
あった、これだ、このハガキをM2の自宅の郵便受けに入れれば、ミッションは終わりだ。
鳩山は、取り分けたハガキをカバンの奥に忍ばせると、ほっと一息ついた。

「大臣官房 総務室」で、一人の女性職員が立ち上がると、トイレに向かった。
トイレの個室に入ると、私用のスマホを取り出し、以下のメッセージを暗号化し送信した。
「ターゲットの運び屋が指示書を持って出ました。引継ぎお願いします。」
送信した女性は何事もなかったかのように出てくると、洗面台の鏡で化粧を確認した。
※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年5月22日金曜日

【本日の取引】20260522~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は上がっていた。
インバース型ETFは下がったが、前日比はプラスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
昨年、相続した22銘柄の内、含み益だった18銘柄を売り抜けた。
残り4銘柄の内、含み損だった1銘柄が含み益になったので、売り抜けておいたw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
米国の新型AI(人工知能)「クロード・ミュトス」の脅威が話題になっている。
このAIは、セキュリティ上の脆弱性を見つけ出す能力が格段に高いらしい。
金融庁は、このAIの悪用に対し、全国の金融機関に短期的な対策を講じるよう要請したw

日本の企業や個人のセキュリティに対する意識は、先進国の中では低い。
そのため、近年、日本の企業を狙ったサイバー攻撃が増加している。
個人的には、企業のシステムに対する取り組みに問題があると思っている。
具体的には、独自性を出そうと、作りこみすぎているように思うw

よく聞くのが、システムを作りこみすぎてるため、OSの自動アップデートをさせない企業。
自動アップデートすると、独自のシステムに支障が出る可能性がある。
そのため、アップデート内容を検証してから、社内にアップデートを許可している。
独自性を出したい気持ちは理解できるが、脆弱性を高めないことが最も重要だと思うw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP26 Day4 -4日目-

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・雅(みやび)
国家サイバー統括室。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。コード名はM1。

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EP26 Day4 -4日目-

11月9日、大場玲を名乗る犯人の要求動画が放送された4日後。
各放送局は今回の事件を報道特別番組として放送していた。
犯人は、要求に従わない場合、都内の電力供給設備を使用不能にするとしていた。
都内の店舗では防災用品などが品薄になり、東京から一時的に避難する人も現れていた。

犯人が要求した期限が迫る中、ある局は都内の様子を取材、放送していた。
「それでは、都内の様子を見てみましょう」、司会者がいうと、画面が切り替わった。
「今、私は新橋駅前に来ています。通勤中の方にインタビューしたいと思います」
マイクを手にした男性リポーターの横にはスーツ姿の50代ほどの男性がいた。

「犯人はあと3日で各公的機関のトップを40歳以下にしろといってます。
これに対して、どんな風に考えてらっしゃいますか」、リポーターが男性に聞く。
「できるわけないでしょ。若いだけじゃ国は動かせないよ。
今の日本があるのは、我々や上の世代の方たちのおかげなんだよ」、男性がいう。

「犯人は、要求に従わない場合、都内の電力供給設備を使用不能にするといってます。
これに対して、どんな風に考えてらっしゃいますか」、リポーターが男性に聞く。
「日本でそんなことができるとは思えない。すでに警察は動いているだろうし。
万が一、停電しても、すぐに復旧するでしょ」、男性がいうと、画面が切り替わった。

「今、私は東京駅に来ています。新幹線乗車待ちの方にインタビューしたいと思います」
マイクを手にした女性リポーターの横には、幼い子どもを抱いた30代ほどの女性がいた。
「これから、どこへ向かわれるご予定ですか」、リポーターが女性に聞く。
「東北の実家に行く予定です」、女性がいう。

「都内の電気が使えなくなるかもとお考えなのでしょうか」、リポーターが女性に聞く。
「電気が止まるかもしれないので、主人から実家に行くようにいわれました」、女性がいう。
「ご主人もご実家に行かれるご予定なんでしょうか」、リポーターが女性に聞く。
「主人は仕事があるので、東京に残る予定です」、女性がいう。

Torブラウザに接続、いくつものサーバーを経由して辿り着くダークウェブ。
匿名性の高い領域では、漏洩した個人情報、クレジットカード情報が売買されている。
不正アクセスツールや違法薬物などの販売もされている。
ダークウェブの掲示板では、東京の停電を好機とする者たちの書き込みが進行していた。

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【停電万歳】金融機関襲撃スレ【城南エリア限定】

1: 名無しのハッカー
東京が真っ暗になる日、停電で警備会社のシステムは混線、警察の無線もパンク状態。防犯カメラも全滅。城南エリア(品川・大田区周辺)の地方銀行・信用金庫のATMバックヤードを狙う実動部隊を募集する。
【募集要項】
・募集人員:回収係 2名、見張り兼運転手 1名
・足(車かバイク、ナンバープレート偽装必須)を出せる奴は優遇
・破壊ツール(エンジンカッター、バール)持参できる奴も優遇
・報酬:回収した現金の40%をその場で山分け。残りは暗号資産で洗浄後に送金。
・テレグラムのシークレットチャット(ID:@dark_tokyo_shadow)で待つ。
・合言葉は「停電万歳」。急げ。
2: 名無しのハッカー
マジかよ、バールと軽トラあるから参加したい。テレグラム送る
3: 名無しのハッカー
警備会社の非常用バッテリーって数時間は持つんじゃないの?
4: 名無しのハッカー
>>3基地局の電波が死ねば、警備会社にアラートが飛ばない。飛んだとしても、大混乱で警察も警備会社もすぐには動けないよ。

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都内某所の暗闇に包まれた一室。
ノートパソコンのモニターだけが、男の顔を青白く照らしていた。
男が叩くキーボードの先にあるのは、暗号化された潜伏員(スリーパー)への通信ライン。画面に表示されているのは、業務連絡を装った冷徹な「報告書」だった。

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Subject:【進捗報告】プロジェクト・オセロ

ターゲットの防衛省市ヶ谷駐屯地の第1・第2予備電源の作動状況を監視中。
現時点でプロジェクト・オセロに変更なし。
東京23区全域の電力消失(ブラックアウト)を確認次第、行動せよ。
ブラックアウト後、防衛ネットワークはスタンドアロンの非常用システムへ即時移行。
これにより外部接続ログの監視人員が通常の15%まで低下すると推測される。
事前に仕込んだバックドア(Node-X)が起動するので、防衛省中央データサテライトへの侵入を開始。次期防衛通信人工衛星の「暗号鍵パラメータ」および次年度の「運用計画書」のサルベージ(抽出)を最優先とする。復電するまでに全痕跡を消去し、ログをダミーのパケット(中国/北米発を偽装)で上書きして離脱する。日本側はただのシステム障害およびランサムウェアの余波と誤認する。以上。

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【Tor(The Onion Router)】
通信経路を暗号化・多段中継して匿名性を確保する、フリーかつオープンソースの通信技術。IPアドレスなどの痕跡を隠してWeb閲覧や通信が可能になり、通常アクセスできない「.onion」サイト(ダークウェブ)の利用にも使用できる。通信は世界中のノードを経由するため、速度は遅くなる。
【ダークウェブ(Dark Web)】
Googleなどの通常検索エンジンでは見つからず、専用ブラウザ(Torなど)でのみアクセス可能な、匿名性の高いインターネット領域。通信の暗号化により、犯罪や不正取引の温床となっており、漏洩した個人情報、クレジットカード情報、違法薬物、ハッキングツールが販売されている。サイト閲覧だけでコンピュータウイルスに感染するリスクがある。
【テレグラム(Telegram)】
高い秘匿性とセキュリティを誇るロシア発祥のクラウド型インスタントメッセージアプリ。
【スタンドアロン(Stand-alone)】
他の機器やネットワークに接続せず、単独で機能や動作が完結している状態やシステム。
【バックドア(backdoor)】
本来の正規の認証プロセス(IDやパスワードなど)を回避し、システムやネットワークの内部へ秘密裏に侵入できる隠し通路(裏口)。
【パケット( packet)】
「小包」を意味する英語で、日本では、情報通信における伝送単位を指す。広義には、単にある程度の大きさの送受信データのかたまり。

※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。