2026年5月23日土曜日

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP27 内通者

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・雅(みやび)
国家サイバー統括室。
・鳩山(はとやま)
東京都職員。コード名はT1。

--------------------------------------------------------------------------
EP27 内通者

警視庁のサイバー犯罪対策課。
上条が要求した期限が迫る中、上条の潜伏場所の特定を急いでいた。
「今日も聞き込みかい?」
行動予定表の行先に「新宿」と書いた佐藤は、背後から声をかけられた。

佐藤が振り向くと、公安の沢渡がいた。
「上条がドローンを飛ばした戸山公園を中心に聞き込みしてきます」、佐藤がいう。
「有力な情報が聞けるといいね。まあ頑張ってきて」、沢渡がいう。
「はい、頑張ります」、佐藤はいい、部屋を出た。

犯人の要求動画が放送された翌日、捜査の指揮をするといい、公安が乗り込んできた。
岩田さんが別室にこもった公安の男に報告、公安からの指示を伝える体制になった。
あとの公安は何かを指示するわけでもなく、捜査員たちの周りをうろついている。
余計なことをしていないか、監視しているとしか思えない。

上条が盗んだ機密ファイルを削除するまで、潜伏場所を知られたくないのか。
昨日、上条と華喜多美代子が異父兄妹であることがわかった。
華喜多と仲のよかった久理田咲から、2人が互いを知った経緯を聞けた。
帰りに、上条と華喜多が住んでいる賃貸マンションの場所も確認してきた。

あとは神崎先生のミッションが終わった連絡が来れば、岩田さんに場所を伝える。
岩田さんが公安に報告、おそらく公安が逮捕して、ミッションは終わる。
あっ、佐藤はあることに気づいて、足を止めた。
誰もいない非常階段へ行くと、壁に背を預け、考え始めた。

公安にも対策課にも他国と内通している可能性がある者がいる。
もし、内通者がいて、目的が都内の電力供給設備を使用不能にすることなら…。
岩田さんが公安に報告した時点で、上条を逃がそうとする。
そうさせないために、できることは何か、佐藤は足早にエレベーターへ向かった。

東京都千代田区の内閣府本府庁舎。
コード名T1の鳩山は、正面受付門で都庁の職員証を提示して通行証を受け取った。
目的は、庁舎内の「大臣官房 総務室」で、国から都への公文書を預かるためだった。
今日は、例のハガキがあるんだろうか、そろそろ、あってもおかしくない。

都の総務局 文書管理課の鳩山は、ミッションを託された日のことを思い出した。
11月7日、大場玲を名乗る犯人の要求動画が放送された2日後。
仕事をしていた鳩山に、内閣府から電話がかかってきた。
19時に公文書を取りに来て欲しいという連絡だった。

鳩山の仕事は、国と都の重要文書の原本を運ぶことだった。
真面目な性分の鳩山にとっては、最も向いている仕事ともいえた。
陰で「伝書バト」といわれたりしているが、一向に気にならなかった。
そのときも、急ぎの仕事なんだと思い、19時に伺いますと答えた。

19時に行くと、玄関で待っていた女性職員に後をついてくるようにいわれた。
後をついていくと、エレベーターで地下1階に降り、官邸への地下通路を歩かされた。
官邸の地下に着くと、御影石とコンクリートの廊下を進んだ。
「内閣危機管理センター」のプレートがある重厚な扉の前を通り過ぎた。

廊下の奥には、「電気室」や「機械管理室」のプレートがある扉があった。
それらの並びにある「倉庫」のプレートがある扉の前で女性職員は止まった。
「ここから先は、お一人でお進みください」と言い残すと、女性職員は立ち去った。
扉を開くと、天井と壁が白く床が黒の廊下が、奥の白い扉へと続いていた。

20メートルほど進み、白い扉の手前で止まると、音もなく扉が開いた。
扉の奥は8帖ほどの小部屋になっており、1台の長テーブルが置かれていた。
聞こえてきた声に従い、カバンや貴重品をテーブルの上に置いて、奥の部屋に入った。
奥の部屋は会議室になっており、全員が揃うと、会議が始まった。

会議でコード名T1を与えられ、モニターにM2の住所と以下のミッションが表示された。
・M1のミッションが終わると、M2への指示内容のQRコードを加工したハガキができる。
・内閣府で預ける文書の中に、その白い何も書かれていないハガキを入れる。
・そのハガキがあれば、その日のうちにM2の自宅の郵便受けに入れること。
・もし、入れることができなければ、緊急連絡先に連絡すること。

M2の住所を見た瞬間、自分が選ばれた理由がわかった。
なぜなら、M2の自宅と自分の家は同じ町内にあり、歩いても10分もかからないからだ。
内閣府からM2の自宅へ、最も早く確実にハガキを届けられるのは鳩山しかいなかった。
あの日以来、文書を預かった後、ハガキがあるか、庁舎内のトイレで確認していた。

「大臣官房 総務室」に着くと、入館証を提示、受取の帳簿にサインした。
預かった文書をカバンに入れ、庁舎内のトイレに入ると、ハガキを探した。
あった、これだ、これをM2の自宅の郵便受けに入れれば、ミッションは終わりだ。
鳩山は、ハガキをカバンの奥に忍ばせると、ほっと一息ついた。

「大臣官房 総務室」で、一人の女性職員が立ち上がると、トイレに向かった。
トイレの個室に入ると、私用のスマホを取り出し、以下のメッセージを送信した。
「運び屋が指示書を持って出ました。引継ぎお願いします。」
送信した女性は何もなかったかのように出てくると、洗面台の鏡で化粧を確認した。
※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年5月22日金曜日

【本日の取引】20260522~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は上がっていた。
インバース型ETFは下がったが、前日比はプラスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
昨年、相続した22銘柄の内、含み益だった18銘柄を売り抜けた。
残り4銘柄の内、含み損だった1銘柄が含み益になったので、売り抜けておいたw
--------------------------------------------------------------

追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
米国の新型AI(人工知能)「クロード・ミュトス」の脅威が話題になっている。
このAIは、セキュリティ上の脆弱性を見つけ出す能力が格段に高いらしい。
金融庁は、このAIの悪用に対し、全国の金融機関に短期的な対策を講じるよう要請したw

日本の企業や個人のセキュリティに対する意識は、先進国の中では低い。
そのため、近年、日本の企業を狙ったサイバー攻撃が増加している。
個人的には、企業のシステムに対する取り組みに問題があると思っている。
具体的には、独自性を出そうと、作りこみすぎているように思うw

よく聞くのが、システムを作りこみすぎてるため、OSの自動アップデートをさせない企業。
自動アップデートすると、独自のシステムに支障が出る可能性がある。
そのため、アップデート内容を検証してから、社内にアップデートを許可している。
独自性を出したい気持ちは理解できるが、脆弱性を高めないことが最も重要だと思うw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP26 Day4 -4日目-

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・雅(みやび)
国家サイバー統括室。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。コード名はM1。

--------------------------------------------------------------------------
EP26 Day4 -4日目-

11月9日、大場玲を名乗る犯人の要求動画が放送された4日後。
各放送局は今回の事件を報道特別番組として放送していた。
犯人は、要求に従わない場合、都内の電力供給設備を使用不能にするとしていた。
都内の店舗では防災用品などが品薄になり、東京から一時的に避難する人も現れていた。

犯人が要求した期限が迫る中、ある局は都内の様子を取材、放送していた。
「それでは、都内の様子を見てみましょう」、司会者がいうと、画面が切り替わった。
「今、私は新橋駅前に来ています。通勤中の方にインタビューしたいと思います」
マイクを手にした男性リポーターの横にはスーツ姿の50代ほどの男性がいた。

「犯人はあと3日で各公的機関のトップを40歳以下にしろといってます。
これに対して、どんな風に考えてらっしゃいますか」、リポーターが男性に聞く。
「できるわけないでしょ。若いだけじゃ国は動かせないよ。
今の日本があるのは、我々や上の世代の方たちのおかげなんだよ」、男性がいう。

「犯人は、要求に従わない場合、都内の電力供給設備を使用不能にするといってます。
これに対して、どんな風に考えてらっしゃいますか」、リポーターが男性に聞く。
「日本でそんなことができるとは思えない。すでに警察は動いているだろうし。
万が一、停電しても、すぐに復旧するでしょ」、男性がいうと、画面が切り替わった。

「今、私は東京駅に来ています。新幹線乗車待ちの方にインタビューしたいと思います」
マイクを手にした女性リポーターの横には、幼い子どもを抱いた30代ほどの女性がいた。
「これから、どこへ向かわれるご予定ですか」、リポーターが女性に聞く。
「東北の実家に行く予定です」、女性がいう。

「都内の電気が使えなくなるかもとお考えなのでしょうか」、リポーターが女性に聞く。
「電気が止まるかもしれないので、主人から実家に行くようにいわれました」、女性がいう。
「ご主人もご実家に行かれるご予定なんでしょうか」、リポーターが女性に聞く。
「主人は仕事があるので、東京に残る予定です」、女性がいう。

Torブラウザに接続、いくつものサーバーを経由して辿り着くダークウェブ。
匿名性の高い領域では、漏洩した個人情報、クレジットカード情報が売買されている。
不正アクセスツールや違法薬物などの販売もされている。
ダークウェブの掲示板では、東京の停電を好機とする者たちの書き込みが進行していた。

-----------------------------------------------------------------------------
【停電万歳】金融機関襲撃スレ【城南エリア限定】

1: 名無しのハッカー
東京が真っ暗になる日、停電で警備会社のシステムは混線、警察の無線もパンク状態。防犯カメラも全滅。城南エリア(品川・大田区周辺)の地方銀行・信用金庫のATMバックヤードを狙う実動部隊を募集する。
【募集要項】
・募集人員:回収係 2名、見張り兼運転手 1名
・足(車かバイク、ナンバープレート偽装必須)を出せる奴は優遇
・破壊ツール(エンジンカッター、バール)持参できる奴も優遇
・報酬:回収した現金の40%をその場で山分け。残りは暗号資産で洗浄後に送金。
・テレグラムのシークレットチャット(ID:@dark_tokyo_shadow)で待つ。
・合言葉は「停電万歳」。急げ。
2: 名無しのハッカー
マジかよ、バールと軽トラあるから参加したい。テレグラム送る
3: 名無しのハッカー
警備会社の非常用バッテリーって数時間は持つんじゃないの?
4: 名無しのハッカー
>>3基地局の電波が死ねば、警備会社にアラートが飛ばない。飛んだとしても、大混乱で警察も警備会社もすぐには動けないよ。

-----------------------------------------------------------------------------

都内某所の暗闇に包まれた一室。
ノートパソコンのモニターだけが、男の顔を青白く照らしていた。
男が叩くキーボードの先にあるのは、暗号化された潜伏員(スリーパー)への通信ライン。画面に表示されているのは、業務連絡を装った冷徹な「報告書」だった。

-----------------------------------------------------------------------------
Subject:【進捗報告】プロジェクト・オセロ

ターゲットの防衛省市ヶ谷駐屯地の第1・第2予備電源の作動状況を監視中。
現時点でプロジェクト・オセロに変更なし。
東京23区全域の電力消失(ブラックアウト)を確認次第、行動せよ。
ブラックアウト後、防衛ネットワークはスタンドアロンの非常用システムへ即時移行。
これにより外部接続ログの監視人員が通常の15%まで低下すると推測される。
事前に仕込んだバックドア(Node-X)が起動するので、防衛省中央データサテライトへの侵入を開始。次期防衛通信人工衛星の「暗号鍵パラメータ」および次年度の「運用計画書」のサルベージ(抽出)を最優先とする。復電するまでに全痕跡を消去し、ログをダミーのパケット(中国/北米発を偽装)で上書きして離脱する。日本側はただのシステム障害およびランサムウェアの余波と誤認する。以上。

-----------------------------------------------------------------------------
【Tor(The Onion Router)】
通信経路を暗号化・多段中継して匿名性を確保する、フリーかつオープンソースの通信技術。IPアドレスなどの痕跡を隠してWeb閲覧や通信が可能になり、通常アクセスできない「.onion」サイト(ダークウェブ)の利用にも使用できる。通信は世界中のノードを経由するため、速度は遅くなる。
【ダークウェブ(Dark Web)】
Googleなどの通常検索エンジンでは見つからず、専用ブラウザ(Torなど)でのみアクセス可能な、匿名性の高いインターネット領域。通信の暗号化により、犯罪や不正取引の温床となっており、漏洩した個人情報、クレジットカード情報、違法薬物、ハッキングツールが販売されている。サイト閲覧だけでコンピュータウイルスに感染するリスクがある。
【テレグラム(Telegram)】
高い秘匿性とセキュリティを誇るロシア発祥のクラウド型インスタントメッセージアプリ。
【スタンドアロン(Stand-alone)】
他の機器やネットワークに接続せず、単独で機能や動作が完結している状態やシステム。
【バックドア(backdoor)】
本来の正規の認証プロセス(IDやパスワードなど)を回避し、システムやネットワークの内部へ秘密裏に侵入できる隠し通路(裏口)。
【パケット( packet)】
「小包」を意味する英語で、日本では、情報通信における伝送単位を指す。広義には、単にある程度の大きさの送受信データのかたまり。

※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年5月21日木曜日

【本日の取引】20260521~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は上がっていた。
インバース型ETFは下がったが、前日比はプラスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
その下は、2022年からの日経平均株価と投資主体別売買状況の推移。
4月から、海外投資家は買い越しているが、証券自己(証券会社)は売り越しているw
--------------------------------------------------------------

追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
民事裁判の手続きを全面的にデジタル化する改正民事訴訟法が本日から施行された。
事案によっては、会社や自宅などから民事訴訟手続きを完結させることも可能となる。
裁判所へ行ったことがある人は、少なくなるだろうなと思うw

米国の新型AI(人工知能)「クロード・ミュトス」の脅威が話題になっている。
政府と金融機関などでつくる官民連携会議が対策を検討しているらしい。
金融機関側の判断で、金融システムの「能動的な停止」も選択肢として検討するとのこと。
自身はネットバンキングを利用したことはないが、利用しなくて正解かもしれないw

日本の企業や個人のセキュリティに対する意識は、先進国の中では低い。
近年、日本の企業を狙ったサイバー攻撃が増加している。
公にされていない被害があることを考えると、かなりの個人情報が流出していると思う。
個人的には、何かあったときに、個人の責任だとする企業は多いと思っているw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP25 蘇る過去の記憶

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・雅(みやび)
国家サイバー統括室。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。コード名はM1。
・久理田咲(くりたさき)
東京中央技術大学病院の看護師。

--------------------------------------------------------------------------
EP25 蘇る過去の記憶

東京都新宿区の東京中央技術大学病院。
外来棟の1階にある喫茶室で、佐藤は華喜多美代子の仕事仲間に聞き込みをしていた。
華喜多美代子の仕事仲間だった人に順番に喫茶室に来てもらい、質問をしていた。
次は久理田咲さんか…みんなが一番、仲のよかった人だっていってたな。

喫茶室に現れた久理田咲は、佐藤に「久理田です」と軽く頭を下げた。
佐藤が向かいの席に座るように促すと、座った。
「お忙しいところ、申し訳ありません。警視庁の佐藤といいます。
華喜多美代子さんのことで、話をお伺いできますか」

久理田の表情が険しくなり、いった。
「警察はまだ美代子ちゃんのこと疑っているんですか。
あの事故は輸液ポンプの故障で起きたんですよ。美代子ちゃんのせいじゃない」
「今日、お伺いしたのは、その件ではありません」、佐藤がいう。

「そうなんですね。すいません。で、何の件でしょうか」、久理田がいう。
「華喜多さんが犯罪に巻き込まれている可能性があるので、話をお伺いしています。
今も華喜多さんと連絡を取ったりされてますか」、佐藤が聞く。
「ここ1、2年は会うこともなく、連絡もとっていません」、久理田がいう。

「今まで話をお伺いした人たちから、一番、仲のよかった方だと聞いています。
連絡をとらなくなったのは、何か理由があるのでしょうか」、佐藤が聞く。
「あの事故が起きてから、おかしくなったんですよ」、久理田がいう。
「事故が起きてから、何があったのか、教えていただけますか」、佐藤がいう。

「最初は、看護師の故意の事故じゃないかという週刊誌の憶測記事だった。
亡くなったのが大学教授の奥さんだったこともあり、妬みが理由ではという記事もあった。
そのうち、テレビのワイドショーが毎日のように、そのことを放送した。
美代子ちゃんの名前や住所が特定され、顔写真までネットに曝されたわ。

私たちは美代子ちゃんを守ろうとした。
だけど、守った人の個人情報も特定され、ネットに晒された。
やがて、誰も守ろうとしなくなった。もちろん私も晒されたわ」、久理田がいう。
「警察に相談したりはされなかったんですか」、佐藤はいった瞬間、しまったと思った。

「したわよ! 何度も相談したけど、まともに取り合ってもらえなかった。
警察は民事不介入とか、弁護士へ相談したらとかいって、動いてくれなかった。
そんなときに、美代子ちゃんのお兄さんが特定され、晒されたのよ。
すると、お兄さんが弁護士に頼んでくれて、ようやく落ち着いたってわけ。

その後、美代子ちゃんはウチを辞めて、他の病院に勤めようとした。
だけど、どこも雇ってくれなかったらしく、パートで働いているらしいわ」、久理田がいう。
「お兄さんが弁護士に頼まれたということですが、名前は憶えていますか」、佐藤がいう。
「お兄さんの名前は上条雷人。私たちを救ってくれたのよ。忘れないわ」、久理田がいう。

東京都世田谷区の公園。
ベンチに座った高柳は、緊急連絡先に連絡し、ミッションの結果を報告、休んでいた。
公園には小さい子どもを連れた母親や学校帰りの子どもたちがいた。
平和な風景の中に、違法行為を終えた自分がいることに違和感があった。

どこで間違えたんだろう、高柳は自らの過去を思い返した。
子どもの頃から、コンピュータを触るのが好きだった。
中学生のときには、自作のプログラムが全国大会で入賞したこともある。
大学卒業後、ベンチャーのIT企業に就職した。

依頼されたプログラムを、いかに正確に速く作るかが面白かった。
ある日、社長に以前、作ったプログラムを改良するようにいわれた。
指示された内容は、遠隔でメンテナンスできるようにする機能追加だった。
何の疑問も持たず、納期通りに改良した。

その後も、違うプログラムに同じ改良をすることが続いた。
ある日、会社に警察がやってきて、逮捕された。
警察で取り調べを受け、改良したプログラムが何に使われていたか、知った。
社長は改良したプログラムを使って、不正なハッキングをしていた。

留置場にいるときに、これからの捜査に協力するなら、不起訴にするといわれた。
その事件だけだと思って、司法取引に同意、その後の捜査に協力した。
だが、その後の捜査が違法だったため、汚れ仕事をさせられることになった。
そのため、今回の違法なミッションをせざるを得ない立場になっている。

気づくと、目の前に自衛隊のコード名J1が立っていた。
「今まで君の身辺警護をしていたが、これからM2の身辺警護をする。
できれば、職場近くに宿泊されることを勧める」、そういうと、J1は立ち去った。
J1にも、同じような過去があったりしてな、高柳は思った。
※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。