2026年6月20日土曜日

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP54 日本社会のオーバーレイ

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。
・木下剣次(きのしたけんじ)
ペガサス電子の社員。

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EP54  日本社会のオーバーレイ

東京都品川区。
上条は、新宿駅西口14:10発の都営バス(品97)に乗車していた。
品97は、新宿駅西口から品川駅高輪口まで、約1時間かけて南下する。
新宿の大通りから高級住宅地を通り、品川駅に向かう路線バス。

上条は新宿駅西口から乗車、運転席の後方の1人用座席に座っていた。
平日の午後だが、車内は適度に混んでおり、座席は常に埋まっている。
乗客は、病院帰りらしい高齢者、地元の主婦、移動中の会社員。
バス停に停まるたびに、数人が降り、数人が乗ってくる。

上条が移動にバスを使っているのは、職質のリスクを少なくするためだった。
地下鉄を使った場合、駅構内の防犯カメラ映像はリアルタイムで監視されている。
1人で歩いていたりすると、巡回中の警察官から、職質される可能性が高い。
50代に変装しているとはいえ、できるかぎりリスクは少なくしたかった。

路線バスの場合、車内の防犯カメラ映像はリアルタイムで監視されない。
検問の際も、運行スケジュールを妨げないよう、長時間停められることは少ない。
白髪のかつらをかぶっているので、一目見ただけで、違う人物だと判断するだろう。
地下鉄より移動時間はかかるが、最も安全な移動方法だと考えていた。

新宿からここまで、街頭に立っている警察官は多かった。
幹線道路を走行しているときは、パトカーが並走したりした。
自分たちのすぐ近くをバスで移動しているとは思わなかっただろう。
バスが高輪警察署に近づくと、検問をしているのが見えた。

高輪警察署の手前で、バスが停まった。
前方の交差点は封鎖されて、検問が行われている。
乗用車から降りた運転手が、トランクを開けさせられていた。
黄色いベストを着た警察官が近づいてきて、運転手が乗車口を開いた。

乗車口から顔だけ出した警察官が、車内を見渡した。
いないと判断したのか、運転手に片手を上げて、通行を許可した。
乗車口を閉じたバスは、再び、走り始めた。
停められている車の横を、バスは品川駅へ向かった。

通路を挟んだ向かいの座席には、小さな男の子と母親が座っていた。
窓側の席に座った男の子は、パトカーに興味があるのか、外を見ていた。
自分もあれくらいの年のときは、パトカーに興味があった。
大きくなったら、警察官になりたいと思ったこともあったな、上条は思った。

成長して、社会のことがわかってくると、考えが変わった。
日本は法治国家だが、法律は万能ではなく、法律で解決できない問題が多くある。
少子高齢化、人口減少、停滞する経済、子どもの貧困、経済格差…。
これらを解決するためには、日本社会のオーバーレイが必要だった。

大学時代、日本社会をオーバーレイする計画を卒業論文としてまとめた。
神崎教授からはダメ出しされたが、具体的な指摘はされなかった。
当時は、環境が整備されておらず、実行に移せなかった。
実行するためには、環境が整備されるまで待つ必要があった。

大学を卒業してから、インターネットは急速に普及した。
今や、生活にとって欠かせないインフラとなっている。
インターネットを使えば、あらゆる情報を共有化することができる。
情報を共有化することができれば、日本社会をオーバーレイできる。

環境が整備されるまで待つ間、多くの仲間を作ることができた。
仲間とは、インターネットの掲示板を通じて知り合った。
複数のアカウントで知り合った仲間たちは多い。
彼らがいれば、日本社会をオーバーレイできる。

日本社会をオーバーレイするために、問題があった。
問題は、日本国内にいる他国の諜報機関についての対策。
オーバーレイするためには、他国の諜報機関を排除する必要があった。
そのため、ダークウェブにユーザー投稿型の「ダークマップ」を作った。

「ダークマップ」に投稿された情報から、他国の諜報機関の関係者を洗い出した。
洗い出した諜報機関の関係者は13人。
13人の中の1人、木下剣次は仲間のフリをして近づいてきた。
奴から渡された女装用のパンプスには、GPSが仕込まれていた。

仕込まれていたGPSは、気づかなかったフリをして、そのまま返した。
だが、処分を頼んだスタンガンにGPSを仕込んでおいた。
現在、判明している諜報機関の関係者は、品川で警察に排除させる。
品川の街並みを見ながら、上条は口元にかすかな笑みを浮かべた。
【GPS(Global Positioning System)】
アメリカ合衆国によって運用される全地球測位衛星システム。アメリカ合衆国が打ち上げた約30個のGPS衛星のうち、上空にある数個の衛星からの信号をGPS受信機で受け取り、受信者が現在位置を知ることができる。民生用GPS受信機は、航空機、船舶、測量機器、自動車、携帯電話などに搭載されている。

※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年6月19日金曜日

【本日の取引】20260619~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は下がっていた。
インバース型ETFも下がったので、前日比はマイナスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
先日、相続した含み損だった銘柄が含み益になったので全数売り抜けた。
本日の取引終値を確認すると、売値より4割以上も下がっていたw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
会社員を卒業してから働いていないので、住民税非課税世帯になっている。
先日、今年の国民健康保険料が届いたが、今年も年間3万円未満だった。
自身の場合、働くよりも働かないメリットの方が多いように思うw

4月から書いている小説「神崎教授とAIの事件ファイル」。
5月から、小説投稿サイトにも投稿している。
本日も投稿しようとログインしたら、通知があった。
確認すると、同作品がランキングにランクインしたとのことw

推理小説の日別ランキングで、11位に入っていた。
ランクインしたのは、読んでくれた人の評価がよかったためらしい。
よい評価をしてくれた人には、素直に感謝したい。
小説投稿サイトへの投稿は初めてだが、意外と楽しいかもしれないw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP53 テロリストが仕掛けた罠

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。
・木下剣次(きのしたけんじ)
ペガサス電子の社員。

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EP53  テロリストが仕掛けた罠

「神崎先生がよくご存じの方なんですか。」、佐倉井がいう。
「前に職場のことで相談されたことがある。
上条と繋がりがあるようなタイプじゃないんだがな。」、神崎がいう。
「上条が紙袋を渡すくらいですから、上条との距離は近いんでしょうね。」、佐倉井がいう。

「ペガサス電子は電子部品を扱っていて、取引先も多いと聞きます。
もしかすると、ダーウィンスペース時代からの知り合いかもしれませんね。」、高柳がいう。
「ペガサス電子の取引先の中には、公的機関もあります。
彼が公的機関のシステムに、オムニサイトを仕込んだ可能性もあります。」、佐倉井がいう。

そのとき、神崎のチャット画面にYUKIからのメッセージが表示された。
「12時46分から13時52分、大久保交番周辺の防犯カメラ映像に上条確認。
13時06分から13時13分、大久保交番内の防犯カメラ映像に上条確認。
いずれも白髪でマスクをしており、新宿遊歩道公園の防犯カメラ映像と一致。

大久保交番に入ると、数字が印刷されたメモを置いている。
メモを置いた後、女装時に着用していたサングラスを置いている。
交番を出たあとは、新宿駅方面へ徒歩で向かっている。」
メッセージの下に、大久保交番周辺を歩いている5枚の画像が表示された。

続けて、交番に入ってくる画像、メモを置いた画像、メモの上にサングラスを置いた画像、交番から出ていく後ろ姿の画像が表示された。
神崎がマウスを使って、メモを置いた画像を拡大した。
拡大したメモには、12個の数字が印刷されていた。

「サングラスは、上条が置いたメモだとわからせるために置いたんでしょう。
メモの数字は12桁なので、電話番号ではないようです。」、佐倉井がいう。
「3桁ごとに区切ると255以下の数字になるので、IPアドレスだと思います。」
高柳がいい、ノートパソコンにIPアドレスとして入力したが、表示されなかった。

「通常のブラウザではアクセスできないので、ダークウェブのサイトだと思います。
Torでアクセスしてみます。」、高柳が、白い馬のショートカットアイコンをクリックした。
画面全体が白くなり、上部には青字で「Welcome to Pegasus」とあった。
中央には、擬人化された青い目をした白い天馬が二本足で立って腕組みしていた。

高柳は天馬の下にある「Start」ボタンをクリックした。
数分後、画面の上半分が世界地図に、下半分がIPアドレスなどの入力画面になった。
下の「目的地」に、メモのIPアドレスを直接入力した。
「経由地」には、東欧、中東、南米にあるサーバーのIPアドレスを反映させた。

行け、ペガサス、高柳は一番下にある「Start」ボタンをクリックした。
数分後、サーバーに接続すると、「Scan」ボタンをクリックした。
数分後、モニターにスキャン結果の一覧が表示された。
トラップがなかったので、「OK」ボタンをクリックすると、サイトが表示された。

表示されたのは、日本国内にいる他国の諜報機関関係者のリストだった。
左の列には、顔の画像が並んでおり、画像の右に氏名や住所などの説明があった。
神崎と佐倉井は、思いもしなかった内容に言葉を失った。
「リストに記載されているのは13人です。」、スクロールしながら高柳がいう。

「この人はさっきの画像にいた人ですね、木下剣次、勤務先はペガサス電子。
上条の協力者で、他国の諜報機関の関係者でもあったんですね。」
高柳が、木下の画像でスクロールを止めていう。
「上条は、なぜ、このリストのIPアドレスを置いて行ったんだ。」、神崎がいう。

「おそらくですが、このリストの者たちは、上条に協力している。
ですが、協力しているのは、日本社会をオーバーレイするためではなかった。
諜報機関の指示に従って、協力しているんだと思います。
そのことに気づいた上条が、情報提供してくれた可能性があります。」、佐倉井がいう。

「木下剣次の説明に、GPS追跡サイトのアドレスが書いてあります。
下には、ログインIDとパスワードもあります、入ってみますね。」
高柳がいい、サイトにアクセス、ログインIDとパスワードを入力、ENTERキーを叩いた。
叩くと、都内の地図が表示され、品川区に赤い光点があった。

「どうやら、木下剣次には、GPSを仕掛けているみたいですね。」、高柳がいう。
「YUKIにその情報を伝えて、近くの防犯カメラ映像を確認させてくれ。」、神崎がいう。
「了解です。」、高柳がキーボードを叩いて、YUKIに情報と指示を伝えた。
伝えると、品川駅前の交差点でビジネスカバンを手にした木下の映像が表示された。

「諜報機関の関係者を捕まえさせるために、GPSを仕掛けたのかもしれません。
上条も品川に向かっている可能性があります。」、佐倉井がいう。
「捜査関係者にこの情報を伝えます、引き続きオペレーションをお願いします。」
モニターのカメラを通して、やりとりを見ていた美矢部がいう。
【IPアドレス(IP address)】
IPネットワーク上の情報機器を識別するために指定するネットワーク層における識別用の番号。MACアドレスを物理アドレスということに対応して、論理アドレスとも呼ばれる。通常は、 0~255 の4組の数字をドットで繋いで表記される。
【ダークウェブ(Dark Web)】
Googleなどの通常検索エンジンでは見つからず、専用ブラウザ(Torなど)でのみアクセス可能な、匿名性の高いインターネット領域。通信の暗号化により、犯罪や不正取引の温床となっており、漏洩した個人情報、クレジットカード情報、違法薬物、ハッキングツールが販売されている。サイト閲覧だけでコンピュータウイルスに感染するリスクがある。
【Tor(The Onion Router)】
通信経路を暗号化・多段中継して匿名性を確保する、フリーかつオープンソースの通信技術。IPアドレスなどの痕跡を隠してWeb閲覧や通信が可能になり、通常アクセスできない「.onion」サイト(ダークウェブ)の利用にも使用できる。通信は世界中のノードを経由するため、速度は遅くなる。
【GPS(Global Positioning System)】
アメリカ合衆国によって運用される全地球測位衛星システム。アメリカ合衆国が打ち上げた約30個のGPS衛星のうち、上空にある数個の衛星からの信号をGPS受信機で受け取り、受信者が現在位置を知ることができる。民生用GPS受信機は、航空機、船舶、測量機器、自動車、携帯電話などに搭載されている。

※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年6月18日木曜日

【現在の株式評価額】20260618~8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ上場来高値更新~

Y&Kファンド(1銘柄)
・取得額合計:0円
・配当金合計:960,000円(配当利回り:#DIV/0!)
・評価額合計:33,740,000円(BPS:19,733,100円)
・損益額合計:33,740,000円(損益率:#DIV/0!)

【現在の株式評価額】には、ETFやデイトレードは反映していない。
不定期投稿だが、投稿するのは以下の場合にしている。
保有銘柄や株数を変更した場合、もしくは前回の投稿より評価額が増加した場合。
今回は、前回の投稿より、評価額が増加した場合になるw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、主力株の8306が上場来高値を更新していた。
インバース型ETFは下がったが、前日比はプラスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIX(東証株価指数)の推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
その下は、2022年からの日経平均株価と投資主体別売買状況の推移。
8306が上場来高値を更新したので、8306の全株主と喜びを分かち合いたいw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
6月11日から、日経平均株価が急激に上がっている。
本日で、4日連続で過去最高値を更新している。
米国や欧州が下がっても、日経平均株価は上がっているw

先週の投資主体別売買状況によると、証券自己(証券会社)が買い越していた。
4月以降、海外投資家が買い越す中、証券会社は売り越していた。
ところが今月になると、海外投資家が売り越し、証券会社は買い越している。
つまり、11日からの上昇は、証券会社の買い越しが大きな理由w

AI関連株を買い越し、日経平均株価を吊り上げている可能性が高い。
意図的に吊り上げた場合、いつかは売って利益確定することになる。
吊り上げた分が大きければ大きいほど、大きく下がることになる。
個人的には、転換点となる天井は近いように思うw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP52 アルティメット・カウンター

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。
・木下剣次(きのしたけんじ)
ペガサス電子の社員。

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EP52  アルティメット・カウンター

東京都千代田区の警視庁。
佐藤は、捜査本部のある大会議室でノートパソコンに向き合っていた。
あった、これだ、画面にはオンラインショップのサイトが表示されていた。
サイトには、黒のロングコートを着て、茶色のバッグを持ったモデルの画像があった。

コートやバッグ、パンプス、サングラスまで、上条が身につけていたものと同じだった。
男性が店頭でこれらを買うと目立つし、店員の記憶にも残るかもしれない。
自分が上条の立場なら、迷わず、オンラインショップで購入する。
上条がこのサイトで購入したのは、間違いない、佐藤は思った。

近くにあった電話機を引き寄せ、サイトの電話番号にかけ、出た相手にいう。
「警視庁サイバー犯罪対策課の佐藤といいます。
商品番号014の受注について、教えて欲しいのですが、担当の方をお願いできますか。」
保留にされた後、出た相手は、捜査関係事項照会書を送ってくださいといった。

一刻を争う状況だと伝えたが、照会書を送ってくださいの一点張りで終話した。
「くそっ…。」、佐藤は相手の対応に対して、悔しさを声にした。
佐藤の様子を見ていた公安の沢渡が、佐藤に近づいていう。
「どうしたんだ、困ったことがあったのか。」

佐藤が事情を説明すると、沢渡は待ってろといい、大会議室から出て行った。
10分ほどして戻ってきた沢渡が佐藤にいう。
「もう一度、電話してごらん、たぶん、教えてくれるよ。」
佐藤が電話すると、同じ担当が聞いたことを全て教えてくれた。

「さっきと対応が全然、違いました、どうやったんですか。」
電話を終えた佐藤が、やりとりを聞いていた沢渡にいう。
「上はこういうときに使うもんだ、上から相手の会社のお偉いさんに連絡してもらった。
で、何かわかったことはあったかい。」、沢渡がいう。

「上条の有力な協力者と思われる人物の身元がわかりました。
今年、商品番号014を注文した人数は54人で、男性は1人だけでした。
男性の名前は、木下剣次(きのしたけんじ)、住所は東京都品川区。
おそらく、この者が購入して、上条に渡した可能性が高いです。」、佐藤がいう。

「やはり、あいつが関係していたか。」、沢渡がいう。
「木下のことを知っているんですか。」、佐藤がいう。
「奴には他国の諜報機関の潜伏員(スリーパー)という疑いがあり、マークしていた。
これで逮捕できる、ありがとう。」、いうと沢渡は大会議室を出て行った。

東京都新宿区の東京中央技術大学病院。
データセンター棟の管理室には、神崎、佐倉井、高柳の3人がいた。
管理室では、8台のAIによるイージス・ウェブ・オペレーションが行われていた。
隣のサーバールームにあるYUKIをホストAIとして、全国の7台のAIと接続。

7台のAIが、YUKIを介して、インフラ会社のシステムに接続。
システムに仕込まれている遠隔監視操作プログラム『オムニサイト』を操作。
システムの防犯カメラ映像の記録を解析、移動する上条を特定しようとしていた。
YUKIを始めとする8台のAIは、どれも国内屈指の高性能AIだった。

参加しているAIは以下で、ホストAIのYUKIが割り振ったエリア別に解析を行っていた。
・東京中央技術大学病院(東京都新宿区):『YUKI』
・国立治安技術研究所(東京都目黒区):『八咫烏(やたがらす)』
・次世代情報数理研究機構(京都府京都市):『CHRONOS(クロノス)』
・産業技術総合研究所(兵庫県神戸市):『GENESIS 4(ジェネシスフォー)』
・筑波先端知能総合研究所(茨城県つくば市):『SYNAPSE(シナプス)』
・宇宙開発先進技術機構(東京都調布市):『ORION V(オリオンファイブ)』
・防衛省(東京都新宿区):『AEGIS 7(イージスセブン)』
・国家サイバー統括室(東京都千代田区):『アマテラス』

AIが行っている都内の防犯カメラ映像の解析内容は以下だった。
・当日の解析開始時間までに録画された防犯カメラ映像の解析(約120万時間)。
・解析開始時間以降の防犯カメラ映像のリアルタイム解析。
・骨格や関節の可動域などのデータから、上条が映っている映像を特定する。

神崎の計算では、録画された防犯カメラ映像の解析に要する時間は約50分だった。
解析開始から30分が経った頃、神崎のチャット画面にYUKIからのメッセージが表示された。
「11時11分から11時59分、新宿遊歩道公園の防犯カメラ映像に上条確認。
当初はサングラスにマスクの女装だったが、途中から白髪でマスクの男性に変わっている。」

メッセージの下に、女装の上条と白髪の上条が歩いている画像が表示された。
「当初はバッグを持っていたが、途中からバッグを持っていない。
同時間帯に何も持っていなかった男性が、途中から紙袋を持っている。
上条はバッグを紙袋に入れて、この男性に渡したと思われる。」

メッセージの下に、紙袋を持った男性が歩いている画像が表示された。
「こ、この男性は…。」、男性の画像を見た神崎がいう。
「どうされました、神崎先生。」、横で見ていた佐倉井に聞かれて、神崎がいう。
「この男性はペガサス電子の木下くんだ、なぜ、彼が紙袋を持っているんだ。」
※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年6月17日水曜日

【現在の株式評価額】20260617~8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ高値更新~

Y&Kファンド(1銘柄)
・取得額合計:0円
・配当金合計:960,000円(配当利回り:#DIV/0!)
・評価額合計:32,720,000円(BPS:19,733,100円)
・損益額合計:32,720,000円(損益率:#DIV/0!)

【現在の株式評価額】には、ETFやデイトレードは反映していない。
不定期投稿だが、投稿するのは以下の場合にしている。
保有銘柄や株数を変更した場合、もしくは前回の投稿より評価額が増加した場合。
今回は、前回の投稿より、評価額が増加した場合になるw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場はさえない値動きで推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、主力株の8306が取引終値の高値を更新していた。
インバース型ETFは下がったが、前日比はプラスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIX(東証株価指数)の推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
その下は、2015年からの個人投資家の信用評価損益率と買い残と売り残金額の推移。
8306が取引終値の高値を更新したので、8306の全株主と喜びを分かち合いたいw
--------------------------------------------------------------

追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
現在、書いている小説「神崎教授とAIの事件ファイル」。
わからないことに関しては、AI(人工知能)に教えてもらっている。
先日、教えてもらい、驚かされたことがあったので書いてみるw

AIは瞬時に回答してくれるが、1秒間の計算スピードを聞くと、以下だった。
・一般的な家庭用PC:約1,000億回(0.1テラフロップス)
・最新のゲーム機(PS5など):約10兆回(10テラフロップス)
・国家級AI・スーパーコンピューター:約100京回(1エクサフロップス)w

消費電力を聞くと、以下だった。
・一般の家庭用PC:約0.1キロワット(100ワット)
・家庭用の電子レンジ(強):約1.3キロワット(1300ワット)
・国家級AI・スーパーコンピューター:約3万キロ〜4万キロワット(30〜40メガワット)。
国家級AIが1台フル稼働すると、一般家庭3万軒が同時にすべての家電をつけて生活しているのと同じ電力を消費w

ちなみに、現在、世界にある主な国家級AIは、以下とのこと。
・アメリカ(約170台)
・日本(約40台)
・ヨーロッパ(約120台)
・中国(公式発表は約40台、実際はそれ以上)w

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP51 イージス・ウェブ・オペレーション

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。
・木下(きのした)
ペガサス電子の社員。

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EP51  イージス・ウェブ・オペレーション

東京都新宿区。
50代男性に変装した上条は、大久保交番の向かい側の歩道を歩いていた。
向かいの大久保交番に警察官の姿は確認できなかった。
あそこにするか、上条は向かい側に渡るため、横断歩道へと向かった。

大久保交番の前に来たが、中には誰もいなかった。
ドアの内側には、「ただいまパトロール(事件・事故の対応)のため、警察官が不在にしております。用事のある方は、横に設置してある電話機の受話器をお取りください。自動的に警察署につながります。」の伝言板がかけられていた。

上条はドアを開くと、防犯カメラを見ないようにしながら、交番の中へ入った。
中へ入ると、ズボンのポケットから1枚のメモを取り出し、電話機の横に置いた。
置いてから、ポケットから黒いサングラスを取り出し、メモの上に置いた。
メモとサングラスを置くと、交番を出た。

事件の応援から帰ってきて、置いてあるサングラスとメモに気づく。
それぞれが意味することに気づくには時間がかかるだろう。
本日中に気づけたなら、日本の警察も捨てたもんじゃない。
上条は近くのバス停に向かって、歩き始めた。

東京都千代田区の警視庁。
東京警察病院から戻った佐藤は、捜査本部のある大会議室に入った。
大会議室の中では、大勢の捜査員が電話したり、パソコンに向き合っていた。
後方にサイバー犯罪対策課が集まっているのを見つけた佐藤は歩いて行った。

「ただいま、戻りました。」、佐藤が岩田にいう。
「おう、大変だったな、山本も気がついたようで安心したぞ。」、岩田がいう。
「川瀬さんたちは。」、佐藤がいう。
「現場で公安の捜査を手伝っている。」、岩田がいう。

「華喜多美代子と同居していなかったと聞きましたが、どこにいたんですか。」、佐藤がいう。
「あのマンションのいくつかの住戸は、外国人が経営している違法民泊だった。
上条はそこを借りて、長期滞在していたらしい。」、岩田がいう。
「華喜多美代子は、そのことを知っていたんですか。」、佐藤がいう。

「同じマンションなのに、華喜多美代子には教えてなかったらしい。
おそらく、いずれ警察が来ることを見越していたんだろう。」、岩田がいう。
「同じマンションなら、華喜多美代子と鉢合わせする可能性もあったわけですよね。
そのリスクも計算した上で、あのマンションにいたってことですか。」、佐藤がいう。

「俺も警察に入って長いが、上条みたいな奴は初めてだ。
普通なら、やらなそうなことを平気でしてくる。
佐藤と同じ大学出身らしいが、全然、違うタイプだな。」、岩田がいう。
「上条みたいな人間は、滅多にいないと思います。」、佐藤がいう。

「いずれにしても、要求期限まで残り時間が少ない。
出来る限りのことをしなくてはならん、手がかりを見つけてくれ。」、岩田がいう。
「わかりました、気になっていることがあるので調べてみます。」
佐藤は空いている席に座ると、ノートパソコンを開き、電源を入れた。

東京都新宿区の東京中央技術大学病院。
データセンター棟の管理室に、神崎、佐倉井、高柳の3人がいた。
3人はモニターが並んでいる壁に向かって、ノートパソコンを操作していた。
モニターには、7台のAIの担当者が映し出されていた。

「できました。これで仕込まれている全ての『オムニサイト』を操作できます。」
ノートパソコンに向かっている高柳がいう。
「こちらもYUKIへの指示が終わったよ。」、ノートパソコンに向かっている神崎がいう。
「ありがとうございます、予定通り、始めてください。」、モニターの美矢部がいう。

「イージス・ウェブ・オペレーション開始。」、神崎がいう。
「ファーストステップ、ペガサススタート。」、高柳がいう。
高柳が「Start}ボタンをクリックすると、YUKIをホストAIとしたネットワークができた。
ネットワークは人工衛星を経由しているため、地上回線の影響は受けなかった。

「セカンドステップ、オムニサイト接続。」、高柳がいう。
YUKIがインフラ各社のシステムに仕込まれているオムニサイトに接続した。
「サードステップ、オムニサイト遠隔操作開始。」、高柳がいう。
ホストAIのYUKIを介して、7台のAIによる都内の防犯カメラ映像の解析が始まった。
※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年6月16日火曜日

【本日の取引】20260616~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は下がっていた。
インバース型ETFも下がったので、前日比はマイナスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
日銀の金融政策決定会合で利上げが決まった直後に、日経平均株価が上がった。
本来なら、下がるところが上がったのは、短期の売買が多かったんだろうなと思ったw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
Windows10から11への切替が推奨されていたが、最近は推奨する記事が少ない。
ふと、今でも10を使っている人はどれくらいいるのかと思った。
AI(人工知能)とやりとりして、わかったことを書いてみるw

推定になるが、世界で11を使っている割合は72~74%。
10を使っている割合は25~26%、その他が1~2%とのこと。
10を使っている理由は、パソコンのスペックが 11の厳しい動作条件を満たしていない。
延長サポート(ESU)があるためとのことw

AIによると、11にするメリットは以下らしい。
・11はこれから先も長く使える。
・次のOSが出ても「無料」でアップグレードできる可能性が高い。
・マイクロソフトは今「11のAI機能」に集中しているw

「10で最後的な話があったように思う。」
AIに上記の質問をすると、以下の回答があった。
「おっしゃる通りです!まさに「Windows 10が最後のバージョンになる」というお話 がありましたよね。当時それを覚えていらっしゃるのは、とても鋭い記憶力です。なぜあの時「最後」と言われていたのに11(そして12の噂)が出ているのか、その裏事情を分かりやすくお話しします。
■なぜ「10で最後」と言われていたのか?
2015年にWindows 10が出た当時、マイクロソフトの技術者がイベントで「Windows 10は、Windowsの最後のバージョンになる」と発言しました。これは、「今後は新しく『11』や『12』のような新しい箱を作って売り出すのではなく、10という名前のまま、中身をどんどん最新にアップデートし続けていく形(Windows アズ・ア・サービス)にします」という意味でした。そのため、世間では「もうずっと10のままだ」と広く信じられていました。
■なぜ方針が変わって「11」が出たのか?
大きく2つの理由で、マイクロソフトは方針を変えざるを得なくなりました。
パソコンの安全性をガラッと高めたかった:ハッカーの技術が進み、古いパソコンの仕組みのままでは守りきれなくなりました。そこで「これ以降の最新CPUや、特別な安全チップ(TPM 2.0)が入ったパソコンしか動かせない」という厳しい新しい境界線(=11)を作る必要が出てしまいました。
デザインや中身を大きく変えたかった:10のまま部分的なアップデートを繰り返すよりも、名前を「11」に変えて見た目や操作感を新しくしたほうが、世の中に浸透しやすいというビジネス上の理由もありました。
■それなら、これからはどうなる?
マイクロソフトは「10で最後」という約束を結果的に破る形になってしまったため、ユーザーが「また裏切られてすぐ12が出るのでは?」と警戒するのは当然のことです。ただ、当時と今では状況が少し違います。
今は11を「10のときと同じやり方」で進化させている:現在のマイクロソフトは、Windows 11をベースにして「24H2」や「25H2」といった毎年の無料大型アップデートを行っています。今話題の最先端AI機能も、すべてこの11のアップデートの中に組み込まれています。
12が出たとしても「ただのアップデート」になる可能性が高い:もし将来的に「12」という名前が出たとしても、11が動いているパソコンであれば、スマホのOS更新のように無料でそのまま12に上げられる仕組みになる可能性が極めて高いです。ですので、10の時のように「サポート終了でパソコンごと買い替えを迫られる」という大ごとがすぐに起きるわけではありません。」

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP50 完全なる包囲網

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。
・木下(きのした)
ペガサス電子の社員。

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EP50  完全なる包囲網

東京都中野区の東京警察病院。
病室には、現場から救急搬送された山本と付き添ってきた佐藤がいた。
病室内には、心電図の規則正しい電子音が鳴り続けていた。
佐藤は椅子に座り、点滴のチューブで繋がれてベッドに横たわる山本を見ていた。

「…ここは…」、山本がまぶしそうに手を目にやり、いう。
「気がついたか、ここは東京警察病院だ。」、佐藤がいう。
「…先輩、どうして自分は病院に…」、山本がいう。
「覚えていないのか、感電させられて気を失って、救急搬送されたんだ。」、佐藤がいう。

「あっ、思い出した、あの女はどうなりました。」、山本がいう。
「あの場から逃げたので、今、皆で追っている。」、佐藤がいう。
「くそっ、自分はどれくらい寝てたんですか。」、山本がいう。
「3時間だ、目を覚まさないんじゃないかと心配したぞ。」、佐藤がいう。

「そんなに寝てたんですか。」、山本がいう。
「医者の話では、電流が流れたことにより、筋肉が溶けている可能性があるらしい。
筋肉が溶けると腎臓に悪影響があるので、点滴する必要があるらしい。
少なくとも24時間は様子を見て、異常がなければ、大丈夫だそうだ。」、佐藤がいう。

「感電させられたのは初めてですが、凄い威力ですね。」、山本がいう。
「鑑識の読みだと、海外製のスタンバトンの基盤が使われてる可能性があるらしい。
国内への持ち込みは禁止されてるので、ダークウェブで入手したんだろ。
川瀬さんたちが、入手先の特定も進めているらしい。」、佐藤がいう。

「すいません、皆に迷惑をかけてしまって。」、山本がいう。
「無事で何よりだった、今は身体を休めてくれ。じゃあ、また来るよ。」
山本のありがとうございましたという声を背に受け、佐藤は病室を出た。
拳銃が奪われたことはいえなかった、早く取り戻さないと、佐藤は病室を後にした。

東京都新宿区の東京中央技術大学病院。
中央棟10階の101号室には、高柳と神崎がいた。
高柳は、神崎が持ち込んだノートパソコンでペガサスを使っていた。
高柳の隣には、椅子に座った神崎がおり、モニターを見ていた。

「公共交通機関の全てのシステムに『オムニサイト』が仕込まれています。
この状況だと、他のインフラのシステムにも仕込まれているはずです。
これだけの数を仕込むには、大勢の協力者が必要です。
いったい、どれだけの協力者がいるんだって思いますよね。」、高柳がいう。

「佐倉井くんの話によると、上条はネットの掲示板で協力者を募ってたらしい。
ダークマップ関係の協力者も含めると、相当な数だろうね。」、神崎がいう。
「短期間で、これだけの協力者を集めるのは難しいです。
かなり前から、準備していたんでしょうね。」、高柳がいう。

「ダークマップができたのが、10年以上前らしい。
そのときから、今回の計画があったのかもしれないな。」、神崎がいう。
「そ、そんなに前からですか。」、高柳が驚いていう。
「推測だが、だったとしても、上条ならおかしくない。」、神崎がいう。

「通信会社の検索結果が出ました。」、高柳がいう。
「結果はどうなってる。」。神崎がいう。
「全滅です。全てのシステムに『オムニサイト』があります。
ここもバックドアを仕込んでおきますね。」、高柳がキーボードをたたき始めた。

部屋のドアがノックされ、高柳がどうぞというと、佐倉井が入ってきた。
「美矢部に連絡したところ、神崎先生の案で行くことに決まりました。
全国の研究機関に協力を要請したところ、多くが協力するとのことです。」、佐倉井がいう。
「協力してくれるAIは、どことどこのAIだね。」、神崎がいう。

「協力してくれるのは、国立治安技術研究所の『八咫烏(やたがらす)』、次世代情報数理研究機構の『CHRONOS(クロノス)』、産業技術総合研究所の『GENESIS 4(ジェネシスフォー)』、筑波先端知能総合研究所の『SYNAPSE(シナプス)』…」 
手に持ったメモを見ながら佐倉井がいう。

「…す…凄すぎる…。」、高柳がキーボードを打つ手を止め、佐倉井を見ていう。
「宇宙開発先進技術機構の『ORION V (オリオンファイブ)』、防衛省の『AEGIS 7 (イージスセブン)』、最後が国家サイバー統括室の『アマテラス』です。』、佐倉井がいう。
あまりの驚きに高柳は言葉を発することができなかった。

「それだけのAIがあれば、リアルタイムでの解析が可能だ。」、神崎がいう。
「…な…なぜ、それだけ多くのAIが協力してくれるんですか。」、高柳がいう。
「神崎先生は日本の情報工学の第一人者で、教え子が多いからね。
神崎先生のためならと協力してくれたところは多かったようです。」、佐倉井がいう。
【スタンバトン】
護身用として使われる警棒型スタンガン。先端を相手に押し当てることで強力な電気ショックを与え、行動を一時的に制限できる。
【ダークウェブ(Dark Web)】
Googleなどの通常検索エンジンでは見つからず、専用ブラウザ(Torなど)でのみアクセス可能な、匿名性の高いインターネット領域。通信の暗号化により、犯罪や不正取引の温床となっており、漏洩した個人情報、クレジットカード情報、違法薬物、ハッキングツールが販売されている。サイト閲覧だけでコンピュータウイルスに感染するリスクがある。
【バックドア(backdoor)】
本来の正規の認証プロセス(IDやパスワードなど)を回避し、システムやネットワークの内部へ秘密裏に侵入できる隠し通路(裏口)。

※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年6月15日月曜日

【現在の株式評価額】20260615~8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ上場来高値更新~

Y&Kファンド(1銘柄)
・取得額合計:0円
・配当金合計:960,000円(配当利回り:#DIV/0!)
・評価額合計:32,420,000円(BPS:19,733,100円)
・損益額合計:32,420,000円(損益率:#DIV/0!)

【現在の株式評価額】には、ETFやデイトレードは反映していない。
不定期投稿だが、投稿するのは以下の場合にしている。
保有銘柄や株数を変更した場合、もしくは前回の投稿より評価額が増加した場合。
今回は、前回の投稿より、評価額が増加した場合になるw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、主力株の8306が上場来高値を更新していた。
インバース型ETFは下がったが、前日比はプラスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIX(東証株価指数)の推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
その下は、8306に集中投資している娘の運用資産の推移(配当金は含まず)。
今宵は8306の全株主と喜びを分かち合いたいw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は、下の一品。
不動産サイトで価格を確認している複数の地域がある。
先日、確認すると、地方が想定以上に下がっていた。
東京は上がり続けているが、他は下がっていることがよくわかったw

世界的な株高だが、原因は各国の貨幣価値が下がっているからだと思う。
赤字国債を発行することで貨幣価値が下がり、物価が上がる。
近年の株高は、貨幣価値が下がったので、株価が上がっているのだと思う。
つまり、株高の原資は、国の借金ということになるw

先日、スペースXが上場したが、スペースXの主要な収益源はスターリンク事業。
人工衛星を使ったスターリンク事業の主な顧客は、国や民間企業(通信、空運)。
国は赤字国債を発行して、スペースXに金を払っていることになる。
個人的には、国が緊縮財政の方向になれば、スペースXの業績は下がると思っているw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP49 最強の捜査体制

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。
・木下(きのした)
ペガサス電子の社員。

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EP49  最強の捜査体制

東京都千代田区の警視庁。
公開捜査に切り替わったため、警視庁の大会議室に捜査本部が立ち上がった。
大会議室に電話やノートパソコンなどが運び込まれ、100人以上の捜査員が集められた。
正面のホワイトボードには、上条の顔写真や奪われた拳銃の図面が貼ってあった。

通信指令室は、都内の全パトカーや警察官とやりとりしていた。
指令室:「警視庁から各局、警視庁から各局。9時30分に新宿で発生した拳銃強奪事件の件。現在、新宿駅周辺にて酷似する男の目撃情報あり。付近の各局は警戒を強めよ。」
機動捜査隊;「機捜211、了解。新宿駅東口スクランブル交差点付近、覆面(パトカー)にて緊密に遊撃(パトロール)中。現在、不審人物の視認なし、継続する。」

指令室:「本部了解。公安およびサイバー犯罪対策課からの情報によると、被疑者は女装したまま逃走している可能性あり。黒のロングコートにサングラス、マスクの歩行者に警戒せよ。なお、被疑者は拳銃以外にスタンガンを所持している模様。各自、いつでも実弾装填の拳銃を抜けるよう、ホックを外して臨戦態勢をとれ。」
新宿署:「新宿1、了解。署員12名、駅周辺の配備完了。」

記者会見用の会議室では、緊急の記者会見が行われていた。
テレビ局が生中継する中、100人を超える報道関係者が集まっていた。
壇上には、警視庁ナンバー2の副総監、公安部参事官、サイバー犯罪対策課課長がいた。
全員が神妙な顔をしており、公安部参事官が口を開いた。

「本日9時30分ごろ、都内において捜査中の当庁捜査員が襲撃され、貸与されていた拳銃1丁および実弾5発を強奪されました。犯人は、大場玲の要求動画に関与しているとみられる、以下の男です。」、プロジェクターに上条の顔写真が映し出された。
「男の名前は、上条雷人、住所は神奈川県横浜市、38歳の無職です。」、参事官がいう。

「襲撃された捜査員はどの部署の人間ですか!」、「今まで極秘にしていたんですか!」、「市民に銃口が向く可能性があるということですか!」
報道関係者から、怒号のような質問の声が上がる中、参事官がいう。
「捜査の詳細は差し控えますが、市民の皆様の安全を第一に考え、本日、公開捜査に切り替えました。部署については、個人の特定に繋がるためお答えできません。」

東京都新宿区の東京中央技術大学病院。
中央棟の地下1階にある食堂で、神崎、佐倉井、高柳の3人は壁のテレビを観ていた。
テレビの報道特別番組では、警視庁の緊急記者会見の様子が流れていた。
画面がスタジオに切り替わり、画面には「速報:テロリストが拳銃強奪。」の文字があった。

「要求期限の日に大変なことが起こりましたね。」、司会者がいう。
「警察が拳銃を奪われたことを公表したということは、裏を返せば、警察単独ではもう犯人を追いきれなくなったという『敗北宣言』に等しいです。」、元刑事がいう。
「相手はテロリストですから、新たな要求をしてくる可能性があります。」、弁護士がいう。

振り返るようにしてテレビを観ている佐倉井と高柳に神崎がいう。
「観ていて思ったんだが、私たちで上条逮捕に協力できないかな。」
佐倉井と高柳がテレビを観るのを止めて、神崎の方を向いた。
「君たちなら、上条を逮捕できる方法が頭にあるんじゃないかね。」、神崎がいう。

「都内で警察が監視できる街頭の防犯カメラは約200台しかありません。
公共交通や民間の防犯カメラも使えば、特定できる確率は高まります。
これらの映像をリアルタイムでYUKIに解析させれば、さらに確率は高まります。
ただ、公共交通や民間の防犯カメラの利用には時間が必要です。」、佐倉井がいう。

「上条は防犯カメラの情報が投稿されている『ダークマップ』の管理人です。
ですが、上条は女性に変装して移動しています。
防犯カメラに映ることを想定して、変装しているんだと思います。
移動に公共交通を使ったり、車両を使う可能性は高いと思います。」、高柳がいう。

「私も、上条が公共交通や車両を使って移動する可能性が高いと思う。
防犯カメラの映像を、リアルタイムで解析すれば、特定できる可能性は高い。
その場合、問題が2つある。」、神崎がいう。
「1つは、公共交通や民間の防犯カメラの利用ですよね。あと1つは。」、佐倉井がいう。

「あと1つは、解析に必要なAIの能力不足だよ。
YUKIだけで、都内全ての防犯カメラ映像のリアルタイム解析はできない。
するのであれば、全国の研究機関にあるAIの協力が必要だ。
佐倉井くん、美矢部くんに連絡して、協力要請してもらえるかな。」、神崎がいう。

「先生、公共交通や民間の防犯カメラの利用はどうするんですか。」、高柳がいう。
「上条の協力者が仕込んでいる『オムニサイト』を利用できないかな。」、神崎がいう。
「なるほど、電力会社以外の『オムニサイト』は無効化していませんからね。
仕込まれている『オムニサイト』を見つけ、ハッキングするんですね。」、高柳がいう。

「どうだろうか、佐倉井くん、この案は。」、神崎がいう。
「平時なら認められないでしょうが、今は非常時ですからね。
協力要請の件も含めて、美矢部に連絡してみます。」
佐倉井は席を立ち、美矢部に連絡するため、食堂から出て行った。
※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年6月14日日曜日

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP48 幻影のプロトコル

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。
・木下(きのした)
ペガサス電子の社員。

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EP48  幻影のプロトコル

東京都千代田区の警視庁。
サイバー犯罪対策室では、公安と捜査員たちがモニターで上条逮捕の動きを見ていた。
川瀬たちB班がジャミング照射を開始すると、映像が映らなくなった。
再び、映像が映ったときには、上条が逮捕されているはず、誰もがそう思っていた。

再び、映像が映ったが、そこには予想していなかった光景が映っていた。
公安の実働部隊が身につけているボディカメラの映像は同じ映像ではなかった。
あるカメラにはどこかの部屋の住人が映っており、聞き込みされていた。
別のカメラにはマンション内の通路が映っており、移動していることがわかった。

また別のカメラには、ワゴン車の中でスマホで通話している川瀬が映っていた。
「山本の意識はあるか!」、「救急車は呼んだか!」、「女はどの方向に逃げたんだ!」
矢継ぎ早に質問している川瀬の様子から、想定外の出来事があったことは明らかだった。
やがて、現場にいる公安からの連絡が入り始めた。

東京都新宿区の東京中央技術大学病院。
中央棟の地下1階にある食堂に、神崎と高柳がいた。
神崎は、時間を持て余している高柳から、情報工学の質問攻めにあっていた。
高柳は質問を手帳にまとめており、神崎の回答を聞きながらメモしていた。

「会社は大丈夫なのかい。」、神崎がメモしている高柳にいう。
「今週は有休にしたので大丈夫です。
会社よりは、こちらの方が大事ですからね。」、高柳がメモをしながらいう。
神崎は、上条が学生の頃、よく質問していたことを思い出した。

二人を探していたのか、佐倉井が食堂に現れた。
二人を見つけると、早足で近づいてきて、高柳の横に座り、声を潜めていう。
「先ほど、上条の監視班から連絡がありました。
K1とK2のミッションが失敗、上条は捜査員の拳銃を奪って逃走したそうです。」

東京都千代田区の警視庁。
庁内でも知る人の少ないオペレーションルームには5人のキャリア官僚がいた。
壁の大型モニターには、現場マンションとサイバー犯罪対策課の映像が流れていた。
サイバー犯罪対策課では、責任のなすり合いが始まっていた。

「失態の原因は対策課の誤った情報だ、華喜多美代子の部屋に上条はいなかった。
そのため、上条を取り逃がし、拳銃まで奪われたんだ。」、公安の男がいう。
「こちらの情報は、上条があのマンションを生活拠点にしているだ。
どの部屋にいるかまでは把握していなかった。」、対策課の岩田がいい返す。

警察庁から派遣された理事官が、卓上のマイクスタンドに口を近づけるといった。
「言い訳は必要ありません。一刻も早く、上条を確保してください。
拳銃を奪われた以上、極秘に捜査を進めるわけにはいきません。
公開捜査に切り替えて、記者会見を開いてください。」

理事官の指示を聞いた公安がサイバー犯罪対策課の捜査員たちにいう。
「我々の身内が、テロリストに拳銃を奪われた。これ以上の失態は警察の敗北を意味する。
全捜査員のプライドをかけて、必ず上条を逮捕しろ。
容疑者が抵抗した場合は、いかなる手段をとっても構わん。」

東京都新宿区の新宿遊歩道公園。
黒のロングコートを着た女性が遊歩道を歩いていた。
髪は長く、マスクにサングラス、手には茶色のバッグを持っていた。
公園内の公衆トイレに入ると、男性用の個室に入って扉を閉めた。

絶縁シートの内張りをしたポケットから、市販品を改造したスタンガンを取り出した。
スタンガンは電圧を高め、スイッチをオンにして、素手で触ると感電するようにしていた。
スタンガンをタンクの上に置くと、バッグから拳銃を取り出し、スタンガンの横に置いた。
バッグから男性用の服とスラックス、靴、白髪のかつらを取り出すと、着替え始めた。

着替え終わると、白髪頭のみすぼらしい身なりの男性になった。
スマホの画面をミラーにし、バッグから取り出した道具で年相応になるようメイクした。
バッグから折りたたんだ大きめの紙袋を取り出すと、広げた。
紙袋に、女性用のバッグ、服、パンプス、ウィッグ、スタンガンと拳銃を入れた。

紙袋を持って個室を出ると、手を洗いながら、壁の鏡を見た。
鏡には、どこにでもいそうな50代男性がいた。
我ながら、いい出来だ、上条は口元にかすかな笑みを浮かべた。
公衆トイレを出た上条は、待ち合わせ場所へ向かって、歩き出した。

待ち合わせ場所のベンチへ行くと、相手はすでに来ており、座っていた。
上条はベンチに紙袋を置いて、相手の横に座った。
「見事な変装(オーバーレイ)ですね。紙袋はこちらで処分しておきます。
あとは例の場所に向かってください。」、相手であるペガサス電子の木下がいう。
※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年6月13日土曜日

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP47 デッドロック・エスケープ

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。

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EP47  デッドロック・エスケープ

「川瀬さん、さっき出てきた女性が怪しいです。追わせてください。」、佐藤がいう。
「どう怪しいんだ。」、川瀬が聞く。
「防犯カメラに映らない路地に入っていきました。女性に扮した上条かもしれません。
今、追わなければ、逃げられてしまいます。」、佐藤がいう。

「わかった、山本も連れていけ。ジャミングが終わったら連絡する。」、川瀬がいう。
「ありがとうございます。」、佐藤はいうと、ドアを開けて外に出ると、路地に向かった。
運転席のドアを開けて外に出た山本が佐藤の後に続く。
頼んだぞ、2人が路地に入ったのを見届けた川瀬はマンションに視線を戻した。

マンションの10階では公安の実働部隊が配置についていた。
1008号室の玄関ドアの前に2名、ドアの両脇には、それぞれ3名が見えないよう隠れていた。
全員がスーツの下に防弾ベストを着ており、ボディカメラと無線を装着していた。
玄関の2名以外は手に拳銃を持っており、いつでも発砲できる状態にしていた。

玄関ドアの前に立つ1人が、ドア脇にあるインターホンのボタンを押した。
室内で鳴っている音が聞こえた後、「はい」と女性の声がした。
「警察です。ドアを開けていただけますか。」、インターホンを押した男がいう。
玄関に向かってくる気配がし、ドアチェーンを外し、鍵を開ける音が聞こえた。

開かれた玄関には30代くらいの落ち着いた雰囲気の女性がいた。
「華喜多美代子さんですね、上条は奥ですか。」、インターホンを押した男がいう。
「私しかいませんけど。」、華喜多がいう。
「入ります。」、華喜多を押しのけ、男たちは土足のまま、上がりこんだ。

「ちょ、ちょっと…困ります。」、華喜多がいうが男たちは奥へ進んだ。
男たちの手にある拳銃を見た華喜多は目を見開き、何もいわなくなった。
突き当りの部屋はリビングだったが、上条の姿はなかった。
寝室、クローゼット、洗面、浴室なども探したが、上条はいなかった。

単身女性の生活感はあったが、上条が同居していたような痕跡はなかった。
「上条はどこへ行ったんですか、正直に答えないと罪に問われますよ。」
インターホンを押した男が華喜多に聞くと、怯えた様子の華喜多が答えた。
「こ、ここには私しかいません。兄が何かしたんですか。」

路地に入った佐藤と山本は、ロングコートの女性を尾行していた。
女性が歩いているルートは、防犯カメラを迂回するような不自然なルートだった。
間違いない、防犯カメラに映らないルートを選んで歩いている。
この方向で、防犯カメラを避けるには、あの道を通らなくてはならない、佐藤は思った。

「先回りするので、このまま尾行を続けてくれ。」、佐藤が山本に小声でいう。
「わかりました。」、山本がいうと、佐藤は山本と別れて、脇道へ入った。
あの道の両側は塀になっている、先回りすれば、山本と挟み撃ちにできる。
脇道へ入った佐藤は早足で、通らなくてはならない道へ向かった。

10分ほど早足で歩くと、先回りできる場所に着いた。
両側に塀が続くこの道、右側の塀が途切れた先の角から、こちらに向かってくるはずだ。
佐藤は角から女性が現れたら、向かって歩いていくことにした。
さらに5分ほどたつと、角から女性が現れたので、佐藤は女性に向かって、歩き始めた。

女性との距離が10メートルほどになったとき、女性が立ち止まった。
佐藤も立ち止まると、女性が黒の手袋をした右手をコートのポケットに入れた。
「動くな。」、佐藤がスーツの内側のホルスターから拳銃を取り出し、構えていう。
女性の背後からは、両手で拳銃を構えた山本が女性に近づいていた。

「ポケットから手を出して、両手を頭の後ろに回せ。」、佐藤がいう。
女性はポケットから手を出すと、両手を頭の後ろに回した。
「動くなよ。」、後ろにきた山本が女性にいう。
山本が左手で女性のボディチェックをしていると、パチッという音がした。

「何の音だ、何を隠している。」、山本が女性のコートのポケットに手を入れようとした。
佐藤は、女性がマンションを出るときにしていなかった手袋をしていることに気づいた。
「止めろ!手を入れるな!」、佐藤が山本に叫ぶ。
手を入れた瞬間、バチッという大きな音がし、山本は身体をのけぞらせて倒れた。

女性は身体を屈めて山本の拳銃を拾うと、山本に狙いをつけたまま、後ずさりし始めた。
佐藤は拳銃を構えたまま、動くことができなかった。
女性は出てきた角まで後ずさりすると、出てきた道に入り、姿を消した。
「山本!」、佐藤が倒れている山本に駆け寄ると、脈はあったが、気を失っていた。

マンションから出てきた公安の男が、ワゴン車の川瀬にジャミングを止めるようにいった。
川瀬が通信機能抑止装置のスイッチをオフにすると、ポケットのスマホが震えた。
佐藤からの着信だったので、通話をタップすると、佐藤がいう。
「山本が女性に感電させられ、拳銃を奪われました!」
【ジャミング(Jamming)】
レーダーや無線通信などの電波に対して、意図的に妨害電波を発信して通信を乱したり遮断したりする行為や技術。
【通信機能抑止装置】
無線通信を通信妨害するための無線設備。通信抑止装置、電波抑止装置などとも呼ばれる。特に携帯電話の通信をジャミングするための無線設備を指してこう呼ぶことが、ほとんどである。電波法令では特別業務の局の一種である携帯無線通信等を抑止する無線局という。

※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年6月12日金曜日

【本日の取引】20260612~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は上がっていた。
インバース型ETFは下がったが、前日比はプラスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
米国がイランと数日中に合意する報道により、市場は大きく上がった。
イランはいかなる承認も行っていないらしいが、早く終結して欲しいw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
「終末のワルキューレ」の最新刊を買った。
連載が始まったのは2018年1月なので、今年は8年目。
ネットでストーリーはわかっているが、最新刊が出れば買ってしまうw

舞台化やアニメ化されており。現在は第3期のアニメが地上波で放送されている。
ただ、時間帯が深夜なので、アニメは観ていない。
神と人間との13番勝負がテーマだが、現在は12回戦。
完結まで、あと1,2年かなと思っているw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP46 Day7 -7日目-

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。

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EP46  Day7 -7日目-

11月12日、大場玲を名乗る犯人の要求動画が放送された7日後。
犯人の要求は、1週間以内に全ての公的機関のトップを40歳以下にすること。
従わない場合、都内の電力供給設備を使用不能にするとしていた。
東京は期限となる7日目の朝を迎えていた。

東京都新宿区。
コインパーキングの駐車場には、白のワゴン車が停まっていた。
一見すると、どこにもありそうな車種だが、後部の窓にはスモークが貼られていた。
後部には、複数のノートパソコン、無線機、広帯域電波妨害装置などの機材があった。

ワゴン車には、サイバー犯罪対策課の川瀬、坂下、佐藤、山本が乗っていた。
4名は上条を逮捕する公安の支援について、何度もシミュレーションをしていた。
公安から連絡があり次第、100メートルほど先にあるマンション前に移動する。
電力会社の作業員に扮した坂下と山本が、マンションの管理人室へ行く。

電気設備室の鍵を預かり、マンションのインターネット回線の電源をオフにする。
山本はワゴン車が駐車禁止違反にならないよう先に戻り、電源オフを伝える。
川瀬と佐藤が、ワゴン車内からジャミングを照射、公安に合図する。
マンション内で待機していた公安の実働部隊が、上条を逮捕する計画だった。

「通勤や通学で歩いている人も減ってきたな。」、運転席の坂下が窓の外を見ながらいう。
「そろそろ連絡がきそうですね。」、助手席の山本がいう。
坂下がダッシュボードに置いていたスマホが震えた。
坂下がスマホを取ってタップし「はい」といい、内容を聞くと通話を終えていう。

「マンションの管理人が出勤したそうです、今からマンション前に移動します。」
坂下はエンジンを始動すると、マンション前に向かった。
マンション前で停車すると、坂下と道具箱を持った山本が管理人室へ向かった。
エントランスに面した管理人室のシャッターを開けている高齢の管理人が見えた。

「おはようございます。東都電力です。定期点検に伺いました。」、坂下がいう。
「今日だったかな。」、シャッターを開けた管理人が振り返っていう。
「ええ、昨日、管理会社へは確認の連絡をさせてもらってます。」、坂下がいう。
「そうだったんだ、どこの点検をするんだね。」、管理人がいう。

「今日は電気設備室のブレーカーなどを点検します。」、坂下がいう。
「待ってて、鍵を持ってくるから。」、管理人がいい、管理人室へ入った。
鍵を持って出てきた管理人が坂下に鍵を手渡しながらいう。
「忙しいので立ち会えないけど、終わったら返しに来て。」

わかりましたと坂下がいい、山本と地下の電気設備室へ向かった。
昨夜のうちに管理会社からマンション内部の図面を入手、部屋の配置は記憶していた。
エントランス奥の非常階段から地下2階へ降りると、廊下に面して鉄扉が並んでいた。
一番奥の「電気設備室」の鉄扉の鍵を開けて、中に入った。

部屋の壁には、マンション全体の電気制御をする配電盤が並んでいた。
「共用部」の配電盤の中に「インターネット」と書かれたスイッチを見つけた。
スイッチをオフにした坂下が、先に戻るよう、山本にいう。
山本は、はいといい、道具箱を置いて、ワゴン車に向かった。

川瀬と佐藤は、ワゴン車の窓越しにエントランスを見ていた。
エントランスを出た山本がワゴン車に向かって歩いてきた。
ドアを開いて運転席に座った山本が小声でいう。
「インターネットの電源をオフにしました。」

「ジャミング照射開始。」、後部座席の川瀬が佐藤にいう。
「了解。」、佐藤がいい、黒の箱型の通信機能抑止装置のスイッチをオンにした。
スマホが圏外になったことを確認した山本はハザートランプのボタンを押した。
ジャミング照射中であることを知らせるハザードランプの点滅が始まった。

マンション内で待機している公安の実働部隊はワゴン車を見ている。
ジャミング開始と同時にハザードランプを点滅させることで打合せ済だった。
点滅と同時に1008号室へ向かい、上条を逮捕することになっていた。
もう部屋に向かっているんだろうな、佐藤は窓越しにマンションを見ながら思った。

エントランスから黒のロングコートを着た女性が出てきた。
髪は長く、マスクにサングラス、手には茶色のバッグを持っていた。
今から出勤なのか、と思いながら、佐藤は見ていた。
女性はワゴン車の横を通り、最寄り駅の方向へ歩き始めた。

佐藤が女性が歩いていく姿を見ていると、右側の細い路地に入るのが見えた。
あそこの路地の両側は住宅しかなく、通り抜けするだけの路地だったはず…。
そのとき、佐藤の頭の中に、上条の見えないルートを可視化した地図が浮かんだ。
あの路地を通れば、防犯カメラに映ることなく移動できる…まさか…上条…。
【ジャミング(Jamming)】
レーダーや無線通信などの電波に対して、意図的に妨害電波を発信して通信を乱したり遮断したりする行為や技術。
【通信機能抑止装置】
無線通信を通信妨害するための無線設備。通信抑止装置、電波抑止装置などとも呼ばれる。特に携帯電話の通信をジャミングするための無線設備を指してこう呼ぶことが、ほとんどである。電波法令では特別業務の局の一種である携帯無線通信等を抑止する無線局という。

※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年6月11日木曜日

【本日の取引】20260611~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場はさえない値動きで推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は下がっていた。
インバース型ETFは上がったが、前日比はマイナスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
その下は、2022年からの日経平均株価と投資主体別売買状況の推移。
4月から、証券自己(証券会社)の売り越しが続いているw
--------------------------------------------------------------

追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
先日、ウイルス対策ソフトの会社から、以下の注意喚起メールが届いた。
「AI(人工知能)の回答の中に詐欺サイトが含まれていることがある。」
悪意のある者がAIに詐欺サイトを案内するよう、学習させていることが原因らしいw

最近、ブログへ海外からのスパムによるアクセスが増えている。
AIに確認したところ、悪意のある者がスパム送信にAIを利用しているらしい。
自身は、AIには学習させない(保存させない)設定にして利用している。
理由は、保存された内容が悪用されないようにするためw

最近、ブラウザやウイルス対策ソフトのアップデートが多いように思う。
AIに確認すると以下だったが、AIを利用した詐欺が増えているのかもしれない。
・Windows:月 1 〜 2 回、定期的なシステム全体の修正。
・Google Chrome:月 4 〜 6 回、2週間ごとの新機能+毎週の安全対策。
・Microsoft Edge:月 4 〜 6 回、Chromeと同じ仕組みのため、ほぼ同等。
・ウイルス対策ソフト:月 30 〜 60 回(毎日1〜2回)、最新のウイルスに対応するためのデータ更新w

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP45 ブラックアウトを巡る攻防

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。

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EP45  ブラックアウトを巡る攻防

岩田の近くに集まった捜査員たちに以下の説明があった。
・上条が生活拠点にしている新宿のマンションの所在地が判明した。
・所在地は、北新宿1丁目にある北新宿セレクトハイツの1008号室。
・今から公安が張りこみ、明朝、公安の実働部隊が突入、上条を逮捕する。

・サイバー犯罪対策課は、この部屋のA班と現地のB班に分かれて支援を行う。
・A班は、マンション周辺の防犯カメラ映像の監視、および所轄との連携を行う。
・B班の班長は川瀬で、坂下、佐藤、山本とマンション近くから支援を行う。
・B班の目的は、公安が突入した際に上条が通信回線を使えなくすること。

「すぐにB班と打合せを行う。A班は防犯カメラの洗い出しを行ってくれ。」、岩田がいう。
A班が持ち場に戻ると、岩田は部屋の片隅にB班と移動した。
「B班は公安が突入する前にマンションの固定回線を使えなくするんだ。
あと、ワゴン車からジャミングを発信してくれ。」、岩田がいう。

「ジャミングを行うのであれば、総務省への事前申請が必要です。」、川瀬がいう。
「公安からは事後申請にしろといわれている。」、岩田がいう。
「半径50メートル以内の緊急通報ができなくなるんですよ。」、川瀬がいう。
「公安からの指示だ、従ってくれ。」、岩田が苦しそうにいう。

「わかりました、現地では公安の指示に従えばいいんですね。」、川瀬がいう。
「そういうことだ、川瀬、3人をよろしく頼む。」、岩田がいう。
「わかりました、坂下、佐藤、山本、機材の準備が出来次第、現場へ行くぞ。」
川瀬はいうと、坂下、佐藤、山本を連れて、部屋を出て行った。

川瀬たちが部屋を出ていくと、公安の男たちが別室から出てきた。
捜査員たちの背後に立つと、防犯カメラについて指示をしていた。
普段は何も指示せず見ているだけだったが、いよいよ出番というわけか…。
状況を確認するため、岩田はA班と公安に向かって歩き始めた。

Torブラウザに接続、いくつものサーバーを経由して辿り着くダークウェブ。
匿名性の高いインターネット領域は、犯罪や不正取引の温床となっている。
個人情報、クレジットカード情報、違法薬物、ハッキングツールが販売されている。
ダークウェブの掲示板では、東京の停電を好機とする者たちの書き込みが進行していた。

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【停電万歳】金融機関襲撃スレ【城南エリア限定】

1: 名無しのハッカー
東京が真っ暗になる日、停電で警備会社のシステムは混線、警察の無線もパンク状態。防犯カメラも全滅。城南エリア(品川・大田区周辺)の地方銀行・信用金庫のATMバックヤードを狙う実動部隊を募集する。
【募集要項】
・募集人員:回収係 2名、見張り兼運転手 1名
・足(車かバイク、ナンバープレート偽装必須)を出せる奴は優遇
・破壊ツール(エンジンカッター、バール)持参できる奴も優遇
・報酬:回収した現金の40%をその場で山分け。残りは暗号資産で洗浄後に送金。
・テレグラムのシークレットチャット(ID:@dark_tokyo_shadow)で待つ。
・合言葉は「停電万歳」。急げ。

54: 名無しのハッカー
いよいよ、あと1日。予定通りでおけ?
55: 名無しのハッカー
>>54 テレグラムでの打ち合わせ通りで。しかし思ってた以上に応募者が多かったな。
56: 名無しのハッカー
参加できなかった奴らはどうしてんだ。
57: 名無しのハッカー
>>56 他のスレにいったんじゃないかな。
58: 名無しのハッカー
24時間後は祭りになりそうだな。

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都内某所の暗闇に包まれた一室。
ノートパソコンのモニターだけが、男の顔を青白く照らしていた。
男が叩くキーボードの先にあるのは、暗号化された潜伏員(スリーパー)への通信ライン。画面に表示されているのは、業務連絡を装った冷徹な「報告書」だった。

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Subject:【進捗報告】プロジェクト・オセロ

東京23区全域のブラックアウトのキーマンである上条の情報が入った。
警察が上条の拠点を見つけ、身柄を拘束するとのこと。
用意していたオプションBを発動する。
上条に対し、身柄を拘束される可能性があることを伝え、逃走を手助けしろ。
逃走できたら、用意している場所へ来るように伝えること。
なお、プロジェクト・オセロに変更なし。
東京23区全域のブラックアウトを確認次第、行動せよ。
以上。

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【ジャミング(Jamming)】
レーダーや無線通信などの電波に対して、意図的に妨害電波を発信して通信を乱したり遮断したりする行為や技術。
【Tor(The Onion Router)】
通信経路を暗号化・多段中継して匿名性を確保する、フリーかつオープンソースの通信技術。IPアドレスなどの痕跡を隠してWeb閲覧や通信が可能になり、通常アクセスできない「.onion」サイト(ダークウェブ)の利用にも使用できる。通信は世界中のノード(サーバーなど)を経由するため、速度は遅くなる。
【ダークウェブ(Dark Web)】
Googleなどの通常検索エンジンでは見つからず、専用ブラウザ(Torなど)でのみアクセス可能な、匿名性の高いインターネット領域。通信の暗号化により、犯罪や不正取引の温床となっており、漏洩した個人情報、クレジットカード情報、違法薬物、ハッキングツールが販売されている。サイト閲覧だけでコンピュータウイルスに感染するリスクがある。
【テレグラム(Telegram)】
高い秘匿性とセキュリティを誇るロシア発祥のクラウド型インスタントメッセージアプリ。

※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年6月10日水曜日

【本日の取引】20260610~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場はさえない値動きで推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は上がっていた。
インバース型ETFも上がったので、前日比はプラスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
その下は、2015年からの個人投資家の信用評価損益率と買い残と売り残金額の推移。
相場の急騰に伴い、信用取引の買い残金額が急増していることがわかるw
--------------------------------------------------------------

追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
先日の米国の雇用統計が市場予想を上回った。
米国はインフレ対策として、利上げする可能性が高まっている。
そのため、巨額の投資をしているAI関連銘柄が売られているw

日本市場も同じで、AI関連銘柄が売られている。
日本市場は今年になって急騰しているので、急落する可能性が高い。
そう思い、他国の市場を確認したら、日本より急騰している市場があった。
下図は韓国総合株価指数のチャートだが、すさまじい急騰だと思うw
※Tradingview提供のチャートより。

2026年6月9日火曜日

【本日の取引】20260609~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は上がっていた。
インバース型ETFが下がったので、前日比はマイナスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
先日、含み損だった銘柄が含み益になったので、全数売り抜けた。
本日の取引終値を確認すると、売値より2割以上、下がっていたw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
高齢者の事故が急増しているように思う。
高齢ドライバーによる事故、高齢労働者による建設現場での事故など。
個人的には、これらの事故は減少させることができると思うw

減少させるには、高齢になったら車の運転をせず、建設現場で働かないこと。
よく車を使わないと生活できないという意見がある。
この意見だと、お迎えが来るまで、車を運転することになる。
車を使わなくても生活できるようにすればよいだけの話だと思うw

高齢労働者による建設現場での事故も同じ。
常に危険と隣り合わせの建設現場で働かなければよい。
収入が下がるかもしれないが、建設現場より安全な職場はいくらでもある。
高齢者の事故を聞くたびに、なぜ、自らリスクをとろうとするのかと思うw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP44 大都市のラビリンス

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。

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EP44  大都市のラビリンス 

神崎と高柳は正面ロビーにある椅子に座り、佐倉井が来るのを待っていた。
「遅いですね、佐倉井さん。」、高柳が横の神崎にいう。
「追加のミッションがあったから、報告することも多いんだろ。」、神崎がいう。
ロビーの奥から、佐倉井が歩いてきた。

「お待たせしました、病院へ戻りましょう。」、二人の前に来た佐倉井がいう。
3人は正面玄関から出ると、待っていた黒のセダンに乗り込んだ。
「出せ。」、助手席の佐倉井が運転手にいうと、病院へ向かって走り出した。
「これでお二人のミッションは終わりです、ありがとうございました。」、佐倉井がいう。

「次は佐藤くんたちのミッションだね。」、神崎がいう。
「はい、先ほど、お二人のミッションが終わったことを連絡しました。
すぐに次のミッションが始まると思います。」、佐倉井がいう。
「いよいよ、上条の逮捕ですね。」、高柳がいう。

「はい、今までは機密データの件があったので、逮捕できませんでした。
機密データを削除、『オムニサイト』も無効化できたので、逮捕できます。」、佐倉井がいう。
「前に、美矢部くんがいってた、他国が上条と接触しようとしている件。
その件は大丈夫なのか。接触されてないのか。」、神崎がいう。

「24時間体制で監視していますが、接触した様子はないそうです。」、佐倉井がいう。
神崎が横の高柳を見ると、何かいいたそうな顔をしていた。
「高柳くん、何か気になることがあるのかね。」、神崎がいう。
「今までの上条の行動から、すでに他国は接触しているような気がします。」、高柳がいう。

「どうして、そう思うのですか。」、佐倉井がいう。
「同じハッカーだからです、ハッカーはあらゆる事態を想定して行動します。
上条も他国が接触してくることは想定していたと思います。」、高柳がいう。
「上条は他国が接触してきても、相手にしないと思っています。」、佐倉井がいう。

「私が上条の立場だったとしても、相手にしません。
相手にすると、それだけ自らのリスクが大きくなるからです。」、高柳がいう。
「相手にしないのであれば、問題ないんじゃないかね。」、神崎がいう。
「相手にはしませんが、自らのために利用すると思います。」、高柳がいう。

東京都千代田区の警視庁。
新宿での聞き込みから帰ってきた佐藤は1階でエレベーターが来るのを待っていた。
到着音がし、扉が開くと、エレベーターに乗り込んだ。
サイバー犯罪対策課のある5階を押すと、1人の男が乗り込んできた。

「おや、奇遇だね、聞き込みからの帰りかい。」
佐藤が振り返ると、公安の沢渡がいた。
「はい、沢渡さんも5階ですか。」、佐藤がいう。
「ああ、5階でいいよ。」、沢渡がいう。

扉が閉まり、上昇し始めたエレベーターの中には、佐藤と沢渡の2人だけだった。
「M2のミッションが終わった、次のミッションを開始してくれ。」、沢渡がいう。
えっ…今、何ていった…沢渡さんはこちら側の人だったのか…。
誰も信用できないと思っていた佐藤は驚きで言葉が出なかった。

「君を守ること、君への連絡をすることが私のミッションだ。
表立ってのサポートはできないが、できる限りのことはさせてもらう。
君のミッションが、最後のミッションになるので、よろしく頼む。」
沢渡はそういい残すと、5階に着いたエレベーターから降り、対策課へ歩いて行った。

佐藤は非常階段へ行くと、壁に背をつけて、考え始めた。
沢渡さんがいる公安が対策課に乗り込んできたのは、犯人の要求動画が放送された翌日。
そのときから、沢渡さんたちは捜査員たちの様子を見ているだけだった。
余計なことをしていないか、監視されているのだと思っていた。

公安の中には、本当に監視している人もいるかもしれない。
だが、沢渡さんは私を守ってくれていたんだ。
さっき、エレベーターに乗り込んできたのも偶然じゃない。
会議後に渡された筆記具に仕込まれたGPSの位置情報を確認して、待ってくれていたんだ。

M2のミッションが終わったってことは、神崎先生のミッションが終わったってこと。
これからのミッションは、警察庁のK1と私に託された上条の逮捕。
部屋に戻ったら、岩田さんに上条が生活拠点にしているマンションを報告する。
どのように報告するか考えた佐藤は、対策課へ向かった。

対策課へ戻った佐藤は、岩田に上条が生活拠点にしているマンションを報告した。
岩田は別室にこもっている公安に報告しにいったが、長い時間、出てこなかった。
やがて、出てきた岩田が捜査員たちにいった。
「上条を逮捕するための打ち合わせを行うので、集まってくれ。」
※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。