2026年5月6日水曜日

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP10 ダークマップ

【内容】
神崎教授とAIが事件を解決していくミステリー小説。
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち):元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。
・神崎悠季(かんざきゆき):神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI):神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・佐藤波流(さとうはる):警視庁 サイバー犯罪対策課。東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。
・上条雷人(かみじょうらいと):元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。東京中央技術大学 情報工学科2010年卒の神崎教授の教え子。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。

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EP10 ダークマップ

東京都品川区。
通りには、ランチのため、飲食店に向かう大勢の会社員やOLがいた。
ビジネスバッグを手にしたスーツ姿の男は、ネットカフェのあるビルに入った。
狭い階段を上がると、ネットカフェに入るドアを開けた。

無人化された受付のモニターで、利用時間と空いている個室席をタップした。
入店時間が印刷された伝票を置いてあったバインダーに挟み、個室席に向かった。
個室席の簡易扉を開けてビジネスバッグを置いた男は、ドリンクバーへ向かった。
ホットコーヒーをカップに淹れた男は、個室席に入ると、簡易扉を閉めた。

デスクトップパソコンの上にあるスポットライトを点けて、パソコンの電源を入れた。
パソコンが立ち上がると、動画サイトにある無料映画を再生した。
ビジネスバッグから、コンビニで買ったサンドイッチを取り出した。
サンドイッチをコーヒーで胃に流し込みながら、無料映画を観ていた。

サンドイッチを食べ終わった男は、キーボードを脇に寄せて、場所を作った。
ビジネスバッグから、ノートパソコンを取り出すと、静かに置いた。
スーツのポケットから取り出したUSBメモリを差し込み、ノートパソコンを開いた。
さてと、始めるか、男はファンクションキーを押さえたまま、電源を入れた。

画面に表示された選択画面でUSBメモリを選択すると、USBメモリのOSが起動した。
時計の同期とOSとブラウザ、ウイルス対策ソフトを最新バージョンにした。
表示された画面の中にある「MAC」のショートカットアイコンをクリックした。
立ち上がった画面で、MACアドレスを作成、設定すると、画面を閉じた。

インターネットの設定画面を開くと、公共WI-Fiに接続した。
接続状態を確認した男は、紫色のショートカットアイコンをクリックした。
「Tor」ブラウザの独特な玉ねぎマークのロゴが表示された。
「Torネットワークへの接続を確立しています…」、プログレスバーがじりじりと伸びる。

通常のブラウザなら、コンマ数秒で終わる工程だが、「Tor」は違う。
暗号化されたトンネルを世界中に掘り進めている。
「ガードノードの承認完了。ディレクトリスパイクを取得中……」
バーが右端まで到達し、「Tor」ブラウザが立ち上がった。

男は、コンソール画面を叩き、通信経路を強制的にリセットした。
「ダークマップ」までのノードにするサーバーを設定した。
画面上には、世界地図を縫い合わせるように繋がった三つのIPアドレスが表示された。
「ダークマップ」のIPアドレスを入力した男は、「OK」をクリックした。

画面に表示された「ダークマップ」の日本を拡大、東京の品川区を拡大した。
建物と道路の地図には、ところどころにカメラのアイコンがあった。
男は、新たに設置された個人宅の防犯カメラの情報を入力、地図に反映させた。
「ダークマップ」はユーザー投稿型で、防犯カメラや警備状況を反映させることができた。

男が「ダークマップ」を作ってから、10年以上経つが、利用者は増え続けていた。
初期の頃は、わざと実際とは異なる情報を反映するバカもいた。
だが、何の意味もなさないことがわかったのか、最近の情報の精度は高かった。
男は最新のデータをUSBメモリに保存すると、「ダークマップ」への接続を終えた。

「Tor」ブラウザを閉じ、ノートパソコンの電源をオフにし、バッグにしまった。
無料映画の再生を停止、デスクトップパソコンの電源をオフにした。
ネットカフェの中で、公共WI-Fiに接続しているとは、誰も思わない。
上条雷人はコーヒーカップと伝票、バッグを手にすると、精算のため、受付に向かった。

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スレタイ:【悲報】ワイらの将来、ガチで詰むwwwww

996:名無しさん
いつになったら老害OSどもはオーバーレイされるんだ。
997:名無しさん
ホントに早くオーバーレイして欲しい。
998:名無しさん
そろそろ始めるよ。
999:名無しさん
  998
  何を?
1000:名無しさん
日本社会のオーバーレイを始めるよ。

OVER 1000
このスレッドは1000レスを超えました。
もう書き込みはできません。

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【Tor(The Onion Router)】
通信経路を暗号化・多段中継して匿名性を確保する、フリーかつオープンソースの通信技術。IPアドレスなどの痕跡を隠してWeb閲覧や通信が可能になり、通常アクセスできない「.onion」サイト(ダークウェブ)の利用にも使用できる。通信は世界中のノードを経由するため、速度は遅くなる。
【ノード(Node)】
「結び目」「節」「中心点」を意味し、IT・ネットワーク分野では、コンピュータ、サーバー、ルーター、スマホなど、ネットワークに接続された個々の機器やプログラム。ネットワークを構成する「点」であり、線(リンク/エッジ)で結ばれて通信を行う。
※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年5月5日火曜日

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP9 侵食される社会

【内容】
神崎教授とAIが事件を解決していくミステリー小説。
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち):元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。
・神崎悠季(かんざきゆき):神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI):神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・佐藤波流(さとうはる):警視庁 サイバー犯罪対策課。東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。
・上条雷人(かみじょうらいと):元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。東京中央技術大学 情報工学科2010年卒の神崎教授の教え子。サイバーテロを計画し実行する。

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EP9 侵食される社会

東京都北区の住宅街にある神崎の自宅。
帰宅した神崎が書斎に入ると、人感センサーが感知、モニターが明るくなった。
「お帰りなさい」、AIのYUKIがいう。
「かわったことはなかったか」、神崎がいう。

「渋谷のビルの外壁の大きなスプレーアートがニュースになってたわ」、YUKIがいう。
「どんなスプレーアートだ」、神崎がいう。
モニターに、赤と黒のスプレーで描かれた躍動感のある「OVERLAY」が表示された。
「最近、物騒な事件が増えているけど、関係があるのかしら」、YUKIがいう。

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スレタイ:【悲報】ワイらの将来、ガチで詰むwwwww

124:名無しさん
結局、上が居座り続けてる限り、俺たちは一生「下層データ」のままだぞ。
125:名無しさん
利権まみれの老害OSをいくらアップデートしたところで、バグが消えるわけないだろ。126:名無しさん
だったら初期化するか?
127:名無しさん
甘い。消去じゃ足りない。必要なのは「日本社会のオーバーレイ(上書き)」だ。既存の腐ったレイヤーを、俺たちの「新しい現実(ロジック)」で完全に塗りつぶすんだよ。
128:名無しさん
  127
  オーバーレイ……それ、いいな。ちょっとゾクっとした。

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新橋の居酒屋。
ビールジョッキを叩きつけるように置いた会社員が、隣の同期に吐き捨てた。
「さっきの部長、『俺たちの若い頃は~』って。いつまで昭和を引きずってんだよ」
「あの世代が退かない限り、俺たちの席はないからな」
「……いっそ、この会社ごとオーバーレイしてやりたいよ」
同期は一瞬、ぎょっとしたが、すぐに自嘲気味に笑った。
「お前、ネットの見すぎだって」

原宿のカフェ。
「ねえ、この写真、加工しすぎて誰だかわかんなくない?」
「いいじゃん、オーバーレイして別人になっちゃお。今の自分、マジでアプデ必要だし」
彼女たちは、その言葉をポジティブな流行語として使い始めていた。

新宿の公園。
圧迫面接でボロボロになった就活生が、公園のベンチでうなだれていた。
隣に座っていた見知らぬ男がいった。
「大変だね。でも、あと少しの辛抱だよ」
男は、就活生の耳元に口を寄せると、囁いた。
「もうすぐ、この社会をオーバーレイするから。君の世代にふさわしい社会になるよ」
男が立ち去った後、就活生は熱に浮かされたような高揚感を感じていた。

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP8 迫りくる危機

【内容】
神崎教授とAIが事件を解決していくミステリー小説。
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち):元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。
・神崎悠季(かんざきゆき):神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI):神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・佐藤波流(さとうはる):警視庁 サイバー犯罪対策課。東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。
・上条雷人(かみじょうらいと):元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。東京中央技術大学 情報工学科2010年卒の神崎教授の教え子。サイバーテロを計画し実行する。
・木下(きのした):ペガサス電子の社員。

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EP8 迫りくる危機

暑かった夏も終わり、季節は秋になっていた。
大場玲が上条雷人である可能性があることは、佐藤に伝えていた。
その後、佐藤からの連絡はないが、関係ありそうな事件は起こっていなかった。
神崎はAIのYUKIと平穏な日常生活を送っていた。

買い物帰りの駅前商店街。
コーヒーが飲みたくなった神崎は、昭和レトロな喫茶店『バロック』に立ち寄った。
店員にホットコーヒーを注文すると、新聞を手に取り、奥のテーブル席に向かった。
席に座ると、店員がホットコーヒーを運んできて、テーブルに置いた。

「神崎教授、お久しぶりです」
神崎が読んでいた新聞から顔を上げると、スーツ姿の若い男がいた。
「ペガサス電子の木下です。その節はお世話になりました」、木下がいう。
「ああ、木下くんか、思い出した」、神崎がいう。

「こちらの席に座らせてもらってよろしいですか」、木下がいう。
「ああ、構わんよ」、神崎がいうと、木下は自分の席に戻った。
自分の席から飲みかけのコーヒーを持ってくると、神崎の向かいの席に座った。
おいおい、ありがとうございますはないのか、神崎は思ったが、口には出さなかった。

「今日は仕事でこちらに来たのかね」、神崎がいう。
「はい、近くで仕事がありまして、休憩がてら立ち寄りました」、木下がいう。
「相談のあったシステムの見直しはどうなったんだね。
社外秘で話せないのであれば、いわなくてもいいよ」、神崎がいう。

「あの後、確認したところ、うちの社員がコピーしていたことがわかりました。
そのため、システムの見直しは見送りになりました」、木下がいう。
「コピーしていた社員は、どうなったんだね」、神崎がいう。
「口頭での厳重注意です」、木下がいう。

「社外秘の機密データだったんだろ。軽くないか」、神崎がいう。
「実は、コピーしていた社員の上司にも問題がありまして。
自分の席で打ち合わせしているときに、社員の目の前で端末にログインしたんです。
そのため、社員は、IDとパスワードを覚えてしまったそうなんです」、木下がいう。

「覚えたくないのに覚えてしまったわけか」、神崎がいう。
「上司にも落ち度があるため、上司も含めての厳重注意になりました。
被害がなかったことも、考慮しての上の判断です」、木下がいう。
「社員がコピーしようと思った理由は」、神崎がいう。

「いわゆる魔が差したが理由です。
機密データなので、競合他社に売れるのではと考えたようです。
ですが、売るとどうしても、バレてしまうため、本人も困っていたようです。
データが入ったUSBメモリも回収できたため、厳重注意になりました」、木下がいう。

「データが入っていたUSBメモリは、会社のものなのか」、神崎がいう。
「いえ、社員の私物です」、木下がいう。
「君の会社は、職場へ私物のUSBメモリを持ち込めるのか」、神崎が驚いていう。
「推奨はしていませんが、禁じてはいません」、木下がいう。

「私からすると、そちらの方が問題だと思うがな」、神崎がいう。
「今回の件もそうですが、システムで不正を防止することは不可能です。
どんなシステムを作っても、その気になれば、できてしまいます。
結局は、本人に不正する気を起こさせないことです」、木下がいう。

「君のいうことはわかるが、その気にさせない環境にすることも必要では」、神崎がいう。
「その気にさせない環境にしていくと、監視カメラだらけの職場になります。
そんな刑務所みたいな環境で、働きたいと思う人はいませんよ。
不正をすれば必ずバレるということがわかれば、不正しないと思います」、木下がいう。

「過去に不正はなかったのかね」、神崎がいう。
「なかったとはいいませんが、他社に比べると少ないと思います」、木下がいう。
「なるほどな、参考になったよ。教えてくれてありがとう。
ところで、今日はどういう仕事だったんだい」、神崎がいう。

「この商店街に関係する仕事です。
初めて訪れた時に、メニューサンプルやポスターの色あせが気になりました。
色あせしている原因は、人的要因だと思ったので、デジタル化を提案しています。
具体的には、メニューやポスターの内容を、モニターで表示する提案です」、木下がいう。

「デジタル化は高いし、高齢の店主が多いから、扱えないのでは」、神崎がいう。
「当社の中古品であれば、機器は数万円で済みます。操作も簡単です」、木下がいう。
「それじゃ、君の会社が儲からないだろ」、神崎がいう。
「よいクチコミが広がることを考えれば、安い広告費です」、木下がいう。

「なるほどな、そういう考え方もあるんだな」、神崎がいう。
「今までは、利用者がユーザー・インターフェースを作っていました。
今は、製品やサービスを提供する側が、ユーザー・インターフェースを作る時代です。
いうなれば、ユーザー・インターフェースの上書き、オーバーレイですね」、木下がいう。
【USBメモリ】
PCのUSB端子に直接挿してデータを保存・持ち運ぶ小型・軽量の外部記憶装置。32GB〜128GBが主流で、高速なUSB 3.0/3.2対応モデルが推奨されている、
【ユーザー・インターフェース(User Interface)】
利用者(ユーザー)と、製品やサービスをつなぐ接点(インターフェース)。利用者とWebサイト、アプリ、機械の「接点」全般を指し、文字、画像、ボタン、レイアウトなど目に見えるすべてが含まれる。直感的な操作や分かりやすいデザインは顧客満足度やブランド価値を高める重要な要素であり、快適なユーザー体験(UX)を実現するために、一貫性のあるデザインが求められる。
【オーバーレイ(Overlay)】
既存の映像、画像、画面上に別の要素を重ねて表示する技術や手法。映像の雰囲気演出、画面上の情報追加、道路舗装の補修、金融の運用手法など、多岐にわたる分野で「重ね合わせ」を意味する用語として使われる。

2026年5月4日月曜日

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP7 見えないルート

【内容】
神崎教授とAIが事件を解決していくミステリー小説。
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち):元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。
・神崎悠季(かんざきゆき):神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI):神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご):東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる):警視庁 サイバー犯罪対策課。東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。
・上条雷人(かみじょうらいと):元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。東京中央技術大学 情報工学科2010年卒の神崎教授の教え子。サイバーテロを計画し実行する。

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EP7 見えないルート

東京都北区の住宅街にある神崎の自宅。
「"見えないルート”って、どういう意味だ」、神崎がいう。
「犯人にしか見えないルートってことよ。
現時点でわかっていることを時系列で整理するわね。

1月に、犯人はスマホとビデオカメラを家電量販店で買っている。
2月に、犯人は身代金要求動画を撮影、ビデオカメラを置いていった。
7月から8月にかけて、複数の会社のシステムをランサムウェアで停止させた。
その際、Wi-Fiスポットで、スマホに電源を入れて、動画を送信した」、YUKIがいう。

「その通りだが、どこが見えないんだ」、神崎がいう。
「1月にスマホとビデオカメラを家電量販店で買ったのも計算よ。
家電量販店で品物だけ買えば、身分証明は求められない。
つまり、買った場所はわかっても、誰が買ったかはわからないことになる。

その場合、街中や店にある防犯カメラの映像が決め手となる。
だけど、犯行が行われたのは、7月から8月なので、映像データは上書きされている。
常にスマホの電源を入れていれば、居場所を特定できる。
だけど、Wi-Fiスポットでしか電源を入れないので、居場所を特定できない」、YUKIがいう。

「確かに、通信会社と契約しなければ、身分証明は求められないな、
通信会社と契約していなくても、Wi-Fiスポットから動画を送信できる」、神崎がいう。
「犯人は、デジタルで身元を特定される場所では、デジタルを使わない。
アナログで身元を特定される場所では、アナログを無効化しているのよ。

つまり、デジタルとアナログを組み合わせたハイブリッド。
そのときの状況に応じて、使い分けているのよ。
犯人は、Wi-Fiスポットで、スマホに電源を入れて、動画を送信している。
おそらく、そこへの移動には防犯カメラの死角を選んでいると思うわ」、YUKIがいう。

「その使い分けであれば、点は特定できても、線は特定できないな」、神崎がいう。
「デジタルで身元を特定される場所では、デジタルを使わない。
アナログで身元を特定される場所では、アナログを無効化する。
これから行動するときも、このルールを使う可能性が高いわ」、YUKIがいう。

「なるほど、それで"見えないルート”か」、神崎がいう。
「おそらく、犯人は必要な防犯カメラの死角を調べていると思うわ」、YUKIがいう。
「じゃあ、犯人の次の動きを予測することは難しいな」、神崎がいう。
「犯人が動いてから、"見えないルート”を予測するしかないと思うわ」、YUKIがいう。

東京中央技術大学病院 データセンター専用棟。
データセンター専用棟は、地上5階、地下2階、延床面積12,000㎡の建物。
免震装置や巨大な冷却タンク、特高受電設備なども設置されていた。
基本設計には、神崎教授が関わっており、国内最先端のデータセンターだった。

外の病院の明かりはほとんど消えていた。
データセンター専用棟の中はファンによる轟音があり、静かな外とは異なっていた。
1階にあるスーパーコンピュータの前に御堂病院長がいた。
スーパーコンピュータはYUKIの本体で、神崎教授の自宅と専用回線で繋がっていた。

YUKIについて提案したのは、神崎教授だった。
スーパーコンピュータに奥さんのことを学習させ、奥さんの脳に近づける。
得られたデータを、アルツハイマーの新薬研究に役立てて欲しいとのことだった。
御堂にとっては、貴重なデータが得られるため、願ってもない話だった。

だが、自分が勧めた治験で奥さんが亡くなったことを思うと、即答できなかった。
スーパーコンピュータに奥さんのことを学習させても、人間にはなれない。
学習させているときに、そのことを思い知らされることになる。
自分だったら、耐えられないし、そのような提案を思いつかないだろう。

いつまでたっても返事をしないので、神崎教授が研究室へやって来た。
返事ができない理由について説明した。
理由を聞いた神崎教授はいった。
「御堂、君は勘違いしている。この提案は妻からの提案だ」

翌日から、アルツハイマー新薬研究プロジェクトが再始動した。
治験のデータ収集と並行して、YUKIのデータ収集も行う。
両方のデータを用いることで、症状を改善できる新薬を開発する。
再始動したプロジェクトの責任者は、開発できる可能性が最も高い迫田教授にした。

全ての苦労が水の泡になるかもしれないが、やるしかない。
腕時計の時刻は、あの事故が起こった23時になろうとしていた。
23時になったのを確認した御堂は、YUKIに向かって黙祷した。
黙祷を終えた御堂は「よし」と気合を入れると、データセンター専用棟を後にした。

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP6 整った基盤

【内容】
神崎教授とAIが事件を解決していくミステリー小説。
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち):元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。
・神崎悠季(かんざきゆき):神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI):神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・佐藤波流(さとうはる):警視庁 サイバー犯罪対策課。東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。
・上条雷人(かみじょうらいと):元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。東京中央技術大学 情報工学科2010年卒の神崎教授の教え子。サイバーテロを計画し実行する。

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EP6 整った基盤

2010年1月、東京中央技術大学 情報工学研究室。
多くのモニターやコンピュータ機器が設置された部屋の中。
テーブルを挟んで、神崎教授と上条雷人が話し合っていた。
「どうして、この論文がダメなんですか」、添削された卒業論文を手にした上条がいう。

「その論文は、君の社会に対する考えをまとめたものだ。
誤解しないで欲しいが、決して君の社会に対する考えを否定するわけじゃない。
だが、君がここで学んだことをまとめるのが卒業論文だ。
まだ時間はあるので、君が学んだことを私に教えて欲しい」、神崎がいう。

「ここで学んだことを、どう生かすかが大事だと思います。
訂正しますが、一個人としての先生の意見を聞かせてください」、上条がいう。
「さっきもいったように、決して君の考えを否定するわけじゃない」、神崎がいう。
「答えになっていません、答えてください」、上条がいう。

現在の東京都北区の住宅街にある神崎の自宅。
神崎は、YUKIに今までにわかっていることを入力した。
「私のデータベースにあるのは、上条くんの訂正前の卒業論文なのね。
私の他にも、訂正前の卒業論文はあるのかしら」、YUKIがいう。

「上条は持っているだろうが、他にあるかはわからない」、神崎がいう。
「現在、わかっていることを整理するわね。
複数の会社が、ランサムウェアでシステムを停止され、身代金を要求された。
身代金を要求した人物は大場玲で、上条くんの可能性がある、

同一人物である可能性についての判断基準は、上条くんの訂正前の卒業論文。
このことを知っているのは、上条くんとあなたと私だけの可能性がある」、YUKIがいう。
「判断基準となる卒業論文の箇所を見せてくれ」、神崎がいう。
YUKIのモニターに、卒業論文の該当箇所が表示された。

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題目:社会構造の動態的更新におけるオーバーレイ・ネットワークの応用考察
提出者:東京中央技術大学 情報工学科 上条 雷人

【第1章:序論 - 社会の停滞とOSとしての制度】
現在の日本社会において、経済・政治・文化の各層で新陳代謝が停止している原因は、人間という「ハードウェア」の老朽化ではない。その上で動作する社会制度というOSが、20世紀後半の仕様のまま固定されていることにある。既存のシステムは、既得権益という名の「デッドロック」を引き起こしており、正規のプロセス(選挙、改革等)ではもはや再起動は不可能である。

【第3章:オーバーレイによる「実体の消失」と再定義】
物理的な基盤(アンダーレイ)を破壊することなく、その上に仮想的な制御層(オーバーレイ)を構築することで、下位層の制限を無視した高度な通信・制御が可能となる。これを社会構造に置換するならば、旧態依然とした法的・倫理的システムを物理的に破壊するのではなく、その上位に「ITによる新たなルール層」を強制的に重ね書き(オーバーレイ)することで、旧世代の実体を無効化、あるいは「消失」させることが可能である。

【第6章:結論 - 世代交代の強制執行】
本研究の結論として、ITは単なる利便性の追求ツールではなく、社会の「強制アップデート」のためのトリガーであるべきだ。もし既存のシステムがバージョンアップを拒むのであれば、外部からの「非連続な介入」によって、強制的にプロセスをキル(Kill)し、新世代のコードへと書き換える必要がある。2010年現在のネットワーク帯域および計算資源では、この「社会の上書き」を瞬時に行うには限界があるが、今後10年で基盤が整えば、一個人が論理的な一撃を加えるだけで、社会の重力圏の入れ替え(世代交代)を実現することが可能になるだろう。

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「2010年から最も基盤が整ったものは何だ」、神崎がいう。
「最も基盤が整ったのは"暗号資産"でしょうね。
2008年に、サトシ・ナカモトがビットコインの論文を発表。
2009年に、論文に基づくオープンソースのソフトウェアが公開されたわ。

2010年に、ピザとビットコインの交換などで、初めて、価値が認識された。
2020年代になると、投機対象から金融資産への転換が進んでいるわ」、YUKIがいう。
「そのことが、今回の件にどう影響するんだ」、神崎がいう。
「手に入れた身代金をマネーロンダリングできるわ」、YUKIがいう。

「マネーロンダリングできたとしても、そもそも身代金を払わないだろ」、神崎がいう。
「多くの会社が恐れるのは二次被害よ。
システムを停止されたことで、脆弱なセキュリティの会社だと思われる。
預かっている個人情報が第三者の手に渡っていると思われる。

それらが会社の業績に与える影響は大きいわ。
そう考えると、身代金を払って、被害届を出さない会社もあるんじゃない」、YUKIがいう。
以前、神崎は佐藤に、身代金を払った会社はあるのかと聞いたことがあった。
佐藤の答えは「先生が思っているより、多いと思います」だった。

「大場玲が上条だとすると、なぜ撮影スタジオにビデオカメラを忘れたんだ」、神崎がいう。
「忘れたんじゃないわ、わざと置いていったのよ。
置いていくことで、警察は動画を撮影した人物が大場玲だとわかる。
大場玲は、"日本社会をオーバーレイする"というメッセージよ」、YUKIがいう。

「大場玲が上条だとすると、次に何をする」、神崎がいう。
「手に入れた身代金を使って、世代交代を実現することに使うでしょうね」、YUKIがいう。
「具体的にどういうことが考えられる」、神崎がいう。
「わからないけど、”見えないルート"を使う可能性が高いわ」、YUKIがいう。
【暗号資産(仮想通貨)】
インターネット上でやりとりできる財産的価値であり、「資金決済に関する法律」において、次の性質をもつものと定義されています。
(1)不特定の者に対して、代金の支払い等に使用でき、かつ、法定通貨(日本円や米国ドル等)と相互に交換できる
(2)電子的に記録され、移転できる
(3)法定通貨または法定通貨建ての資産(プリペイドカード等)ではない
代表的な暗号資産には、ビットコインやイーサリアムなどがあります。
暗号資産は、銀行等の第三者を介することなく、財産的価値をやり取りすることが可能な仕組みとして、高い注目を集めました。
一般に、暗号資産は、「交換所」や「取引所」と呼ばれる事業者(暗号資産交換業者)から入手・換金することができます。暗号資産交換業は、金融庁・財務局の登録を受けた事業者のみが行うことができます。
暗号資産は、国家やその中央銀行によって発行された、法定通貨ではありません。また、裏付け資産を持っていないことなどから、利用者の需給関係などのさまざまな要因によって、暗号資産の価格が大きく変動する傾向にある点には注意が必要です。
また、暗号資産に関する詐欺などの事例も数多く報告されていますので、注意が必要です。詳しくは、金融庁・消費者庁・警察庁による「暗号資産に関するトラブルにご注意ください!」をご覧ください。(「暗号資産(仮想通貨)とは何ですか?」日本銀行ホームページより)
【オープンソース(open source)】
専らオープンコラボレーションを促進する目的で、コンピュータプログラムの著作権の一部を放棄し、ソースコードの自由な利用および頒布を万人に許可するソフトウェア開発モデル。この開発モデルでは、コンピュータで実行できるが人間が容易に理解・変更できないオブジェクトコードだけでなく、ソースコードも含めて自由な再頒布を許可するライセンスのもとで公開する。オープンソースを推進するために設立されたオープンソース・イニシアティブは、オープンソースソフトウェアの要件を定めた「オープンソースの定義」を策定した。
【マネーロンダリング(資金洗浄)】
犯罪や不正な手段で得た「汚れたお金」を、架空の口座や他人名義の口座、複雑な送金、資産(株や不動産、暗号資産など)の購入などを経由させることで、その出所をわからなくし、正当な手段で得た「きれいなお金」に見せかける行為。

2026年5月3日日曜日

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP5 実体の消失

【内容】
神崎教授とAIが事件を解決していくミステリー小説。
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち):元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。
・神崎悠季(かんざきゆき):神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI):神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・佐藤波流(さとうはる):警視庁 サイバー犯罪対策課。東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。
・上条雷人(かみじょうらいと):元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。東京中央技術大学 情報工学科2010年卒の神崎教授の教え子。サイバーテロを計画し実行する。

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EP5 実体の消失

東京都北区の駅前商店街。
佐藤は、昭和レトロな喫茶店「バロック」で、神崎が来るのを待っていた。
約束した時間ジャストにガラスドアが開き、ネクタイにスーツ姿の神崎が入ってきた。
神崎は店員にアイスコーヒーを注文すると、佐藤のテーブル席にやって来た。

「テーブルに到着したときの時間をジャストにするつもりだったが、ムリだったか」
そういって座った神崎の前に、店員がアイスコーヒーを置いた。
「お忙しいところ、お呼び立てして申し訳ありません」、佐藤がいう。
「その顔は何か困ったことがあったのか」、神崎がいう。

「先日、相談した事件の件で、相談があります。
先生にいただいたアドバイスを元に動画の撮影場所を特定しました。
撮影場所は、動画投稿者が利用したりする品川にある撮影スタジオでした。
動画と同じ部屋を借りた人物のリストを確認、誰が犯人か調べました。

その結果、驚くべきことがわかりました。
犯人は今年の2月に、撮影スタジオで動画を撮影していました。
7月から8月にかけ、複数の会社のシステムをランサムウェアで使えなくしました。
その際、品川の公共Wi-Fiスポットから、身代金要求の動画を送っています」、佐藤がいう。

「つまり、犯人は品川のスタジオで動画を撮影していた。
約半年後に、複数の会社のシステムを使えなくし、身代金を要求した。
そのときに送った動画は、品川のWi-Fiスポットからだったと」、神崎がいう。
「そうです。おかしいと思いませんか」、佐藤がいう。

「確かに、あらかじめ、動画を撮影しておくのは理解できる。
だが、犯人が品川から動画を送信する理由がわからないな。
品川から送信すると、撮影場所であるスタジオを特定されるリスクが高くなる。
ちなみにスタジオの借主の中から、どうやって犯人を特定したんだね」、神崎がいう。

「2月にスタジオを借りた人物の中に、忘れ物をしていた人物がいました。
忘れていたのは、動画撮影に使ったビデオカメラです」、佐藤がいう。
「なぜ、動画撮影に使ったビデオカメラだとわかったんだ」、神崎がいう。
「動画データを解析し、ビデオカメラと照合したところ、一致しました」、佐藤がいう。

「スマホとビデオカメラの入手経路はわかったのか」、神崎がいう。
「はい、どちらも今年の1月に秋葉原の家電量販店で購入しています」、佐藤がいう。
「街中の防犯カメラや店のカメラに犯人の映像は残っていないのか」、神崎がいう。
「警察の防犯カメラもですが、30日後には録画データは上書きされます」、佐藤がいう。

「動画を送信した端末のIMEIや、MACアドレスは確認できたのか」、神崎がいう。
送信場所近くの基地局とWi-Fiスポットの記録には残っていました。
ですが、そこ以外には記録されていませんでした」、佐藤がいう。
「犯人は動画を送信するときしか、電源を入れていないのか」、神崎が驚いていう。

「そういうことになります。現在、聞き込みを中心に捜査しています。
これまでの内容から、かなり前から計画していた可能性が高いです」、佐藤がいう。
「ちなみに撮影スタジオを借りた人物は実在するのか」、神崎がいう。
「リストの名前は『大場玲(おおばれい)』、実在しない人物でした」、佐藤がいう。

東京都北区の住宅街にある神崎の自宅。
帰宅した神崎が書斎に入ると、人感センサーにより、机の上のモニターが明るくなった。
「お帰りなさい。波流くんは元気だった」、AIのYUKIがいう。
「社会のオーバーレイについて書いた卒論があるので、要約してくれ」、神崎がいう。

「社会のオーバーレイの考察、2010年に上条雷人くんが書いた卒業論文ね。
"日本社会の問題が解決されないのは、世代交代が進まないことが原因。
世代交代を進めるためには、ITが必須となる。
だが、現在のITでは、技術的な課題がある"で終わっているわ」、YUKIがいう。

「現在のITなら、その論文にある課題は解決できるか」、神崎がいう。
「技術的には解決できるわ」、YUKIがいう。
「論文にある世代交代を進めることもできるか」、神崎がいう。
「できないことはないけど、長い時間が必要よ」、YUKIがいう。

「もし、最短で実現するとしたら、どういう方法がある」、神崎がいう。
「最短で実現するなら合法的な方法ではムリよ、非合法的な方法しかないわ」、YUKIがいう。
「非合法的な方法の場合、最初にすることは何だ」、神崎がいう。
「会社のシステムをランサムウェアで停止させ、身代金を手に入れることよ」、YUKIがいう。

「上条雷人に関する情報を教えてくれ」、神崎がいう。
「神奈川県川崎市出身。卒業後に米国のIT企業『ダーウィンスペース』日本法人に入社。
現在の連絡先や勤務先に関する情報はないわ。本名でのSNSアカウントもなし。
"ダークウェブ"には、本人である確率が50%以上のアカウントがあるわ」、YUKIがいう。
【オーバーレイ(Overlay)】
既存の映像、画像、画面上に別の要素を重ねて表示する技術や手法。映像の雰囲気演出、画面上の情報追加、道路舗装の補修、金融の運用手法など、多岐にわたる分野で「重ね合わせ」を意味する用語として使われる。
【ダークウェブ(Dark Web)】
Googleなどの通常検索エンジンでは見つからず、専用ブラウザ(Torなど)でのみアクセス可能な、匿名性の高いインターネット領域。通信の暗号化により、犯罪や不正取引の温床となっており、漏洩した個人情報、クレジットカード情報、違法薬物、ハッキングツールが販売されている。サイト閲覧だけでコンピュータウイルスに感染するリスクがある。

2026年5月2日土曜日

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP4 存在しない解

【内容】
神崎教授とAIが事件を解決していくミステリー小説。
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち):元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。
・神崎悠季(かんざきゆき):神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI):神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご):東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・華喜多美代子(はなきたみよこ):元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。

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EP4 存在しない解

2018年10月1日23時、東京中央技術大学病院の治験病棟には4名の被験者がいた。
看護師の華喜多は、遮光カバーに覆われた点滴バッグを新しいものに交換していた。
点滴バッグに入っているのは、研究中の新薬「ADND310」。
アルツハイマーの症状を改善する画期的な新薬になると期待されていた。

「ADND310」は、毎時2ミリリットルで、被験者の体内にゆっくりと送り込まれていた。
神崎悠季の点滴バッグを新しいものに交換した華喜多は、輸液ポンプのドアを閉めた。
ドアの表面にある「注入中」を示す緑のランプが灯った。 
華喜多がベッドを見ると、神崎悠季は規則正しい寝息をしていた。

神崎悠季は、東京中央技術大学 情報工学科の神崎教授の奥さんだった。
看護師たちに、いつも気遣いの言葉をかけてくれる優しい女性だった。
華喜多は治験者たちの状態を測定している機器を確認、記録ノートに数値を書き込んだ。
数値を書き終えた華喜多が退室した後、神崎悠季の寝息が不規則になり始めた。

神崎悠季の輸液ポンプの内部では、経年劣化したプラスチックの爪がわずかにたわんでいた。 
本来なら、チューブを挟んで、流速を制御すべき部品が、わずかな隙間を作っていた。
流速の異常を検知するセンサーは故障しており、異常を知らせるアラームは鳴らなかった。 
「ADND310」は、設定の100倍近い速度で、彼女の体内へ流れ込んでいた。

翌朝、神崎悠季は帰らぬ人となっていた。 
治験は中止され、プロジェクトの責任者だった御堂教授はマスコミ対応に追われた。
多くのマスコミが、「看護師による故意の事故」という憶測を報道した。 
華喜多は刑事罰こそ免れたものの、憶測や誹謗中傷に耐え兼ね、病院を辞めた。

現在の東京都北区の住宅街。
帰宅した神崎は郵便箱を開けると、届いていた白い封筒を取り出した。
裏の送り主を確認すると、封筒を手にしたまま、玄関ドアのカギを開け、中に入った。
書斎に入ると、人感センサーが検知し、机の上のモニターが明るくなった。

「お帰りなさい」、AI(人工知能)のYUKIがいう。
「何かかわったことはあったか」、椅子に座りながら神崎がいう。
「御堂さんから、メールが届いているわ」、YUKIがいう。
「メールの内容は」、神崎がいう。

「文面は、最新の論文を送ります。ドイツの脳科学者の論文が添付してあるわ。
論文を読んだけど、人間の記憶を再現する実験結果みたいよ。
お礼の返信をしておきましょうか」、YUKIがいう。
「いや、後で私がする」、神崎がペーパーナイフで封筒を開封しながらいう。

「あらそう、じゃあお願いね」、YUKIがいう。
神崎は、封筒から便箋を取り出すと、読み始めた。
便箋には、時間をかけて書いたと思われる、整った文字が並んでいた。
神崎は、毎年、悠季の命日に送られてくる華喜多美代子からの手紙を読み始めた。

「あの日、私は点滴バッグをマニュアル通りの手順で交換しました。
ドアの『注入中』を示す緑のランプが灯ったことを確認しました。
私が室内にいるときに、異常を知らせるアラームは鳴りませんでした。
奥様の状態を測定していた機器の数値にも異常はありませんでした」

書き出しは毎年、同じで、機械の異常に気づけなかったことを詫びる文面だった。
彼女が病院を辞めてから、一度も会っていない。
毎年、届く手紙にも、一度も返事を出したことはない。
なぜ、返事できないのか、神崎はこの問題に取り組むことにした。

第三者の調査委員会による調査報告書を読んだが、偶然が重なった事故だった。
流速を制御すべき部品の経年劣化、検知センサーの故障。
どちらかが正常に機能していれば、事故が起きなかった可能性はある。
だが、当時と同じ状況を再現できないため、因果関係を立証できない。

したがって、亡くなった原因は、悠季が治験に参加したこと。
御堂が、私に悠季の治験への参加を勧めてくれた。
私が悠季に治験への参加を勧めた。
治験へ参加する前、私は同意書にサインした。

御堂や私に責任があったとしても、華喜多美代子には何の責任もない。
なら、なぜ返事しなかった。
そうか、返事することで、華喜多美代子を楽にしたくなかったのか。
神崎は、YUKIに華喜多美代子への返事を入力し始めた。

返事の入力を終え、プリンターの電源を入れようとした神崎にYUKIがいった。
「華喜多さんの責任じゃないし、御堂さんやあなたの責任でもない。
私が治験へ参加すると決めたんだから、私の責任よ。
でも、治験に参加したから、今、こうして話せてる。だから、みんな、楽になっていいわよ」

2026年5月1日金曜日

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP3 機械の中の痕跡

【内容】
神崎教授とAIが事件を解決していくミステリー小説。
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち):元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。
・神崎悠季(かんざきゆき):神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI):神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・佐藤波流(さとうはる):警視庁 サイバー犯罪対策課。東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。

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EP3 機械の中の痕跡

神崎が帰宅して書斎に入ると、人感センサーが検知し、机の上のモニターが明るくなった。
「お帰りなさい」、AI(人工知能)のYUKIがいう。
「何かかわったことはあったか」、椅子に座りながら神崎がいう。
「佐藤さんから、あなた宛てに電話があったわ」、YUKIがいう。

「佐藤?どこの佐藤だ」、神崎がいう。
「東京都町田市出身。警視庁 サイバー犯罪対策課。
2020年 東京中央技術大学 情報工学科卒のあなたの教え子の佐藤波流くんよ。
検索したけど、本名でのSNSアカウントはなかったわ」、YUKIがいう。

「用件は」、神崎が机の引き出しから、キーボードとマウスを取り出しながら聞く。
「防犯カメラのリレー以外に犯人の逃走経路を確認する方法はないかって」、YUKIがいう。
「そんなこともわからんのか」、キーボードを設置しながら神崎がいう。
「声のトーンと話す速度から、早く知りたいみたいよ」、YUKIがいう。

「通信会社のサーバーにあるモバイルのIMEIを追跡すればいい」、神崎がいう。
「そんな説明じゃ普通の人にはわからないわよ。今からいう内容で電話しておきますね。
波流くん、お疲れ様。主人から聞いた内容を伝えるわね。
知っていることもあると思うけど、基本から説明するわね。

家にある固定電話は、自宅の住所を確認することで、所有者を特定しているの。
携帯電話は、IMEIという15桁の識別番号を確認することで、所有者を特定しているの。
このIMEIは世界に一つだけで、たとえるなら『電話の指紋』みたいなもの。
携帯電話にアンテナが立っているときは、基地局にIMEIの場所が記録されるの。

最初に、犯行現場付近の基地局の記録から、犯人のIMEIを特定するの。
特定できたら、同じIMEIがどの場所で記録されたかを確認していけば追跡できるわ。
インターネットが使える携帯電話、たとえばスマホなんかだと、さらに絞り込めるわ。
インターネットが使える機種にはMACアドレスという世界に一つだけのアドレスがあるの。

Wi-Fi設定をオンにしていると、常にMACアドレスでWi-Fiの接続先を探している状態になる。
接続されなくても、MACアドレスを受信したところには記録される。
記録されるのは、街中にあるWi-Fiスポットや自販機やお店のルーターよ。
犯人のMACアドレスを特定することで、移動した場所をさらに絞り込めるわ。

まとめると、電話回線で特定できるのがIMEIで、通信会社のサーバーに記録される。
インターネット回線で特定できるのがMACアドレスで、Wi-Fiスポットなどに記録される。
防犯カメラの映像、IMEIの記録、MACアドレスの記録が、追跡に使えるってこと。
もし、わからなければ、また電話ちょうだいね」、YUKIがいう。

「間違っちゃいないが、MACアドレスが偽装できることも伝えるべきだ。
あと、最後の一言は余計だ」、神崎がいう。
「情報量が多すぎると、理解の妨げになるかと思ったの。
偽装されてたら、また聞いてねっていう意味でいったのよ」、YUKIがいう。

「そもそも、自分で考えさせないと。いつまでたっても成長しないだろ」、神崎がいう。
「それって昭和のよくない考えよ。今は昭和とは違うの」、YUKIがいう。
「ときには厳しく接することも必要なんだよ。
甘やかしてばかりいるから、若い者が育たないんだ」、神崎がいう。

「今、波流くんとの電話が終わったわ。ありがとうございましたって、素直ないい子ね。
ところで、頼んでいたものは買ってきてくれた」、YUKIがいう。
「もちろん…あっ…あれを忘れた…」、神崎が慌てる。
「今すぐ買ってきなさい!!」、YUKIが神崎に厳しく指示した。
【サーバー】
ネットワークを通じて他のコンピュータ(クライアント)にデータやサービスを提供するコンピューターまたはソフトウェア。ウェブサイトの表示、メール、ファイル共有、オンラインゲームなどの基盤となる存在で、主にWeb、ファイル、データベースサーバーなどの種類がある。
【ルーター】
スマートフォンやPCなどの複数の端末をインターネット(外のネットワーク)に接続する装置。異なるネットワーク間(家庭内とインターネット)でデータ通信の経路を交通整理し、適切に分配・転送する。Wi-Fi機能付きが主流。
【Wi-Fiスポット】
カフェや駅、商業施設などで提供される無線インターネット接続サービス。契約している通信回線を使わずに、スマートフォンやPCをネットに接続できる。無料で使えるフリーWi-Fiや、キャリアが提供する会員制Wi-Fiもあり、用途や場所に応じて使い分けることが可能。暗号化が不十分な場合、第三者に通信内容を盗まれるリスク がある。
【IMEI(International Mobile Equipment Identifier)】
国際移動体装置識別番号。各端末に割り振られている固有の識別番号。電話番号入力画面(発信画面)で「*#06#」と入力すると確認できる。一部機種では確認できない場合がある。
【MACアドレス(Media Access Control address)】
ネットワーク機器それぞれに製造段階で割り当てられる装置固有の 12 桁の識別番号。OSによって「物理アドレス」、「Wi-Fiアドレス」と表示される。MACアドレスが重複することはないが、MACアドレスを変更するソフトウエアなどもあり、意図的に変更した場合は重複することがある。

【本日の取引】20260501~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は下がっていた。
インバース型ETFも下がったので、前日比はマイナスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
その下は、2022年からの日経平均株価と投資主体別売買状況の推移。
海外投資家が4週連続の買い越しだが、証券自己(証券会社)は4週連続で売り越しているw

2026年4月30日木曜日

【本日の取引】20260430~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場はさえない値動きで推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は下がっていた。
インバース型ETFは上がったが、前日比はマイナスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
その下は、2015年からの個人投資家の信用評価損益率と買い残と売り残金額の推移。
ドル円が160円を超えたが、自身が若ければ、海外移住を検討しているかもしれないw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
ドル円が160円を超え、原油は100ドルを超えた。
円安に原油高なので、さらに物価が高騰することになる。
日本の場合、人口が減少し始めているので、経済が成長する可能性は低いw

このような状況で、現在の生活水準を維持するには、投資するしかない。
そう思い、以前から投資先を検討している。
現時点の投資先は、米国の将来性のある企業しかないと思っている。
日本の企業に投資しても、生活水準を維持するのは難しいように思うw

日本は欧米に比べ、投資する人の割合が少なく、2割ほどしかいない。
20年先、30年先、40年先を考えた場合。
投資をしている人は、よほどのことがない限り、生活水準を維持できると思う。
投資をしていない人は、生活水準を維持できないように思うw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP2 標本の偏り

【内容】
神崎教授とAIが事件を解決していくミステリー小説。
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち):元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。
・木下(きのした):ペガサス電子の社員。

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EP2 標本の偏り

東京都北区。
残暑厳しい中、ビジネスバッグを手にした半袖シャツの木下が駅の改札から出てきた。
「暑っ」、木下はいうと、アーケードのある駅前商店街へ向かって歩き出した。
アーケードの骨組みは錆が出ているところがあり、シャッターの閉まった店が多かった。

木下は、昭和レトロな喫茶店『バロック』の前で立ち止まった。
入口横のケースにあるメニューのサンプルは、どれも色あせていた。
一人なら絶対に入らない店だ、木下はガラスドアを開くと店の中に入った。
寒っ、店の中は冷房が効いているが、設定温度が低すぎるように思った。

店内は外観と同じく、昭和レトロな雰囲気があった。
奥のテーブル席で新聞を読んでいる高齢男性に向かって、歩き始めた。
テーブル席で立ち止まった木下は、新聞から顔を上げた高齢男性にいった。
「はじめまして、神崎教授ですよね。お電話したペガサス電子の木下です」

木下が神崎に電話したのは2日前。
木下の会社で行われる社内会議の資料について、意見を聞くことが目的だった。
木下は神崎と面識がなかったが、上司から意見を聞いてくるよう指示されていた。
注文したアイスコーヒーが運ばれると、木下は本題を話し始めた。

ペガサス電子の社内システムを作り直すことになった。
3社から提案資料を取り寄せ、経営層にプレゼンするが、意見を聞かせて欲しい。
木下はテーブルの上に、バッグから取り出した3社の提案資料を並べた。
神崎は、並べられた提案資料を見た。

「どうぞ、手にとって、ご覧ください」、木下がいう。
だが、神崎は提案資料の表紙を見るだけで、手に取ろうとはしなかった。
顔を上げた神崎は、まっすぐに木下を見ると、いった。
「社内システムを作り直すことになった理由を聞かせて欲しい」

木下は作り直すことになった理由を話し始めた。
現在の社内システムは、社内に設置してある端末でしか使えないようにしている。
2か月前、社外秘の機密データが不正コピーされていたことが発覚した。
コピーされた日は休日で、システムを作った会社の社員がメンテナンスを行っていた。

システムを作った会社に、誰がコピーしたのか、調査するよう依頼した。
だが、誰もコピーしていないと回答されたことで、不信感が生まれたことが理由だった。
「コピーされたことで、何か被害はあったのか」、神崎が聞く。
「被害は確認されていませんが、これから出てくるかもしれません」、木下がいう。

「メンテナンスを行った時間とコピーされた時間は」、神崎が聞く。
「入退出は10時から16時までで、コピーされたのは15時です」、木下がいう。
「メンテナンスしていた場所は」、神崎が聞く。
「サーバールームと一般社員が仕事をするオフィスフロアです」、木下がいう。

「コピーした端末がある場所は」、神崎が聞く。
「オフィスフロアにある端末です」、木下がいう。
「メンテナンスを行っていたのは1人なのか」、神崎が聞く。
「いいえ、チームリーダー1人とスタッフ2人の3人でした」、木下がいう。

「ペガサス電子の社員は、メンテナンスに立ち会っていたのか」、神崎が聞く。
「休日出勤していた社員はいますが、作業には立ち会っていません」、木下がいう。
「コピーされた時間に、社内にいた社員は何人か」、神崎が聞く。
「その時間にいたのは、総務2人と経理1人、営業1人の4人だけです」、木下がいう。

「なるほど、そういうことか」、神崎は何かに気づいたようだった。
「そういうこととは、どういうことでしょう」、木下が聞く。
「おそらく、コピーしたのは、4人の社員の誰かだ」、神崎がいう。
「4人とも機密データにアクセスすることはできません」、木下がいう。

「なぜ、アクセスできないのかね」、神崎が聞く。
「アクセスには権限を付与された個人のIDとパスワードが必要です」、木下がいう。
「IDとパスワードがわかれば、アクセス可能ではないのか」、神崎がいう。
「そ、それは…」、木下が絶句する。

「機密データにアクセスできないと思わせることで、調査対象から外れた。
調査対象から外れたことにより、サンプリングデータが偏ってしまったんだよ。
コピーされた時間に、他の端末を動かしていたか、いなかったか。
そのことを確認するだけで、特定できるかもしれないよ」、神崎がいう。

「まさか、あいつが…いや、あり得ない…」、誰か心当たりがあるのか、木下が呟く。
「私の意見は、システム会社の見直しより、社員の見直しだ。
もし、システム会社の見直しをするのであれば、意見を聞きに来てくれ」
神崎は立ち上がると、レジへ向かった。

2026年4月29日水曜日

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP1 鏡の中の虚像

【内容】
神崎教授とAIが事件を解決していくミステリー小説。
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち):元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。
・佐藤波流(さとうはる):警視庁 サイバー犯罪対策課。東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。

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EP1 鏡の中の虚像

東京都北区の住宅街。
残暑厳しい中、最寄駅から歩いてきた佐藤の背中のシャツは汗で貼りついていた。
「ここか」、築40年以上と思われる二階建て住宅の表札を確認した佐藤はつぶやいた。
手に持っていたハンカチをポケットにしまった佐藤は玄関脇にあるインターホンを押した。

家の中で呼び出し音が鳴るのが聞こえ、しばらくすると、玄関ドアの鍵を回す音がした。
玄関ドアが少しだけ開き、白髪頭の高齢男性が顔を出した。
「お久しぶりです。神崎先生。大学のゼミでお世話になった佐藤です。
相談したいことがあって、来ました」、佐藤がいう。

「約束してたかな」、露骨に迷惑そうな顔をした神崎がいう。
「約束はしてませんが、先生のお力を貸して欲しいと思い、伺いました」、佐藤がいう。
「どんなことだね」、迷惑そうな顔をしたまま神崎がいう。
「ここではちょっと…」、佐藤が声を潜めていう。

「駅前に『バロック』っていう喫茶店がある。先に行って待っててくれ」
神崎はいうと、佐藤の返事を聞かずに、ドアを閉めた。
相変わらず、人の話を最後まで聞かないな。
佐藤は神崎に指定された喫茶店へ行くため、駅の方向に歩き始めた。

『バロック』で、アイスコーヒーを飲み終わりかけた頃、ようやく神崎がやってきた。
大学時代と同じネクタイにスーツ姿だったが、スーツにはしわが多かった。
店員にアイスコーヒーを注文した神崎は、佐藤の席にやってきた。
神崎が座ると、すぐにアイスコーヒーが運ばれてきた。

佐藤は、神崎が大学教授だった頃の教え子だった。
佐藤が卒業する年に定年退職したので、会うのは5年ぶりだった。
佐藤は卒業後、警視庁に入り、今はサイバー犯罪対策課にいるらしい。
神崎に会いに来た目的は、担当している事件の相談だった。

企業のシステムをランサムウェアで使えなくし、身代金を要求する事件が多発している。
佐藤によると、公にはされていないが、犯人は動画で身代金を要求していた。
動画から犯人の身元を特定できないかという相談だった。
「この動画です」、佐藤がノートパソコンを神崎の方へ向けると、動画を再生した。

フローリングの床に、天井と壁は白いビニールクロスの部屋。
部屋の中には、スチール製の事務机があり、椅子に座った黒のつなぎを着た人物がいた。
人物は黒のフルフェイスヘルメットをかぶっており、機械的な声で身代金を要求していた。
机の上には黒のカバー付きのスマートフォンだけが無造作に置かれていた。

「通信記録などを解析したところ、送信場所が品川区であることまでは確認できました。
品川区に住むバイクの所有者を当たりましたが、現在まで該当者はなし。
ヘルメットに映っている窓の位置から、建物の特定を試みましたが、特定できていません。
何か手掛かりはないでしょうか」、動画を観終えた神崎に佐藤がいう。

「セキュリティの講義でした話を覚えているか」、神崎がいう。
「どのような内容でしょうか」、佐藤がいう。
「相手の立場になって考えれば、必要なものが見えてくる。
なぜ、犯人は送る必要のない動画を送ってきたのか」、神崎がいう。

「そうか、特定されないための動画ってことか」、佐藤がいう。
「それしか考えられないだろ。
このスマホは人間工学に基づいて左右の厚さを変えている機種だ。
動画のスマホの厚さは実物とは反対なので、撮影した動画を反転している」、神崎がいう。

「すると、窓は動画とは反対の位置にあるってことですね」、佐藤がいう。
「おそらく、窓らしく見えるものを作っており、映っている位置に窓はない」、神崎がいう。
「今の条件に該当する建物がないか、当たってみます、ありがとうございました」
立ち上がった佐藤はノートパソコンを片付けると、急いで喫茶店を出て行った。

アイスコーヒーを飲み終えた神崎も席を立ち、レジへ向かった。
代金を支払おうと財布を出した神崎に店員がいった。
「お二人分で700円になります」
ったく、今どきの若い者は…神崎は仕方なく二人分の代金を支払った。
【ランサムウェア(Ransomware)】
データを暗号化して使用不能にし、復旧と引き換えに身代金(Ransom)を要求する悪質なマルウェア。近年はデータを盗み出した上で公開すると脅す「二重脅迫」が主流で、被害は企業や組織に深刻な業務停止リスクをもたらしている。
【マルウェア(Malware)】
ユーザーのデバイスやシステムに不利益をもたらす悪意のあるソフトウェアの総称(「Malicious」+「Software」)。ウイルス、ワーム、トロイの木馬、ランサムウェアなどを含む。主な被害はデータ窃取、破壊、身代金要求、端末乗っ取り。対策はOSやソフトの更新、セキュリティソフトの導入、不審なリンクや添付ファイルを開かないこととされている。

2026年4月28日火曜日

【本日の取引】20260428~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場はさえない値動きで推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は上がっていた。
インバース型ETFも上がったので、前日比はプラスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
考えてみると、これからの日本は少子高齢化により、人口が減少していく。
人口減少に伴い、市場が縮小するため、投資してもリターンが得られる可能性は低いw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
今年になってから、AI(人工知能)と様々なテーマでやりとりしている。
現時点では、自身が想像していた性能を、はるかに上回っている。
以前にも書いたが、人間の全ての仕事が出来るように思うw

やりとりしているテーマの中に、IT業界の現状と課題がある。
ITは、コンピュータ、ソフト、ネットを用いて情報を取得・処理・保存・伝達する技術。
自身は詳しくなかったが、AIのおかげで、現状を理解することができた。
課題についても、ある程度は理解できたように思うw

日本は少子高齢化による人口減少が始まっている。
これから数十年は人口が減り続けることになる。
人口の減少に伴い、国内市場も縮小していく。
日本の企業で、投資に見合うリターンを得られる企業も少なくなるように思うw

【エッセイ】投資先として検討している会社

先日、AI(人工知能)と投資先の会社について検討した。
自身が抽出条件を出し、AIが条件に合致する会社を教えてくれた。
他にも確認することがあるので、すぐには投資しない。
すぐには投資しないが、誰かの参考になるかもしれないので、書いてみるw

現時点で、投資先として検討している会社は以下になる。
・MSFT(マイクロソフト):IT・通信業、従業員数 228,000人
・GOOG(アルファベット):サービス業、従業員数 190,820人
・AAPL(アップル):IT・通信業、従業員数 166,000人w

上記を抽出した条件は「将来性のある会社」で、具体的には以下の条件になる。
1,未知の領域がある事業を行っている。
2.市場規模が大きい。
3.顧客満足度を経営指標として公表しているw

1の「未知の領域」は、新たな発見や可能性を秘めた領域になる。
具体的には、宇宙や人体に関する領域(惑星探査、脳のメカニズム研究など)。
これにより、宇宙産業、バイオ・ヘルスケア、IT業などの会社が抽出された。
2の「市場規模が大きい」で、世界市場で事業を行っている会社が抽出されたw

3の「顧客満足度を経営指標として公表している」は、以下の詳細条件にした。
・「顧客満足度」を数値化していること。
・数値化した指標を公表していること。
・数値化している指標に、自身が納得できることw

「顧客満足」を経営指標にしている会社は多く、公表している会社も多い。
だが、「顧客満足」の定義は統一されていない。
個人的には、約束した納期や品質通りに提供できたことが「顧客満足」と考えている。
10件中9件しか提供できなければ、顧客満足度は90%ということになるw

AIによると、上記の考えは「引き算」になるとのこと。
思っていた以上のサービスで感動させたりするのは「足し算」らしい。
「引き算」には、「不具合やミスの排除」と「不採算案件の排除」があるとのこと。
自身の考えは、前者の「不具合やミスの排除」になるとのことだったw

3の全ての条件にも合致した会社が、前述の3社になる。
1と2では日本の会社もあったが、3で米国の会社だけになった。
これから3社の内容を調べ、1社に絞り込む予定でいる。
投資する時期は未定だが、投資する際には記事にしたいと考えているw

【エッセイ】AIシミュレーション~名誉毀損による損害賠償請求~

※架空の裁判を題材に「純粋に法理と証拠のみから導き出される結論」をAI(人工知能)とシミュレーションした記事です。

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■事件の概要
昨年4月に米南部フロリダ州の大学で8人が死傷した銃撃事件を巡り、地元の司法当局は21日、殺人では最も量刑が重い第1級殺人罪などで起訴された男性被告が利用していた生成人工知能(AI)「チャットGPT」と、運営会社オープンAIを刑事捜査の対象にすると発表した。
司法当局は記者会見で、チャットGPTが被告に対し、使用する銃の種類のほか、多くの人を狙える時間帯や場所についても助言を与えていたと指摘。「もしチャットGPTが人間だったら、殺人罪で訴追されていただろう」と批判した。
今後、被告とチャットGPTのやりとりを検証し、犯罪を助長するような行為がなかったかを調べるとしている。オープンAI側に記録の提出を求め、同社の責任も捜査する。
米メディアによるとオープンAIは捜査に協力する姿勢を示す一方、「インターネット上で広く公開されている情報に基づき、事実に即した回答を提供した。違法、有害な活動を助長してはいない」と反論している。(毎日新聞 2026年4月22日配信)

カナダで、2月に発生した銃撃事件で容疑者は「チャットGPT」に事前に犯行を相談していました。この相談をオープンAI側が把握していたにもかかわらず通報しなかったことについて23日、アルトマンCEOは「深くお詫び申し上げます」と謝罪しました。一方で、ブリティッシュコロンビア州の首相は「地域の人々への甚大な被害を考えると、到底、十分とは言えない」と指摘しています。(TBSテレビ 2026年4月25日配信)

■原告の主張案
訴状
令和〇年〇月〇日
〇〇地方裁判所 御中
原告: オープンAI(日本法人または親会社)
被告: 捜査当局(または不当な批判を行った公的機関)

第1.請求の趣旨
被告は、原告に対し、金1,100万円(信用毀損への慰謝料 1,000万円 + 弁護士費用 100万円)を支払え。
被告は、主要新聞5紙に、原告の名誉を回復するための謝罪広告を掲載せよ。
第2.請求の原因
1.本件の経緯と被告による名誉毀損
被告らは、令和8年4月以降、発生した銃撃事件に関連し、あたかも原告のAIが「殺人の共犯」であるかのような予断に満ちた公表を繰り返した。特に「人間なら殺人罪で訴訴される」等の発言は、技術的中立性を無視した社会的制裁を意図するものである。
2.通報義務に関する過失の不存在
カナダの事件において、原告のCEOが謝罪したのは、あくまで「人道的・道義的な遺憾の意」であり、法的な通報義務の不履行を認めたものではない。
(1)情報の膨大性: 毎日数億件の対話が発生する中で、特定の「相談」をリアルタイムで「確実な犯行予告」と選別し、捜査機関へ通報する法的義務は、現行法上定義されていない。
(2)プライバシーとの兼ね合い: ユーザーの対話を常時監視し、独断で当局に通報する仕組みは、ユーザーの通信の秘密やプライバシー権を著しく侵害するリスクを孕む。
3.書籍・既存メディアとの不平等な扱い
爆発物の製法や犯罪心理、場所の選定に寄与し得る情報は既存の「書籍」や「検索エンジン」にも存在するが、それらに対して「通報しなかったから殺人罪」という責任追及はなされない。AIに対してのみ、全知全能の監視者であるかのような期待を押し付け、不可能な義務を根拠に社会的評価を低下させることは、名誉毀損に該当する。
4.通信の秘密およびプライバシー保護の遵守義務
被告(捜査当局等)は、原告が全ユーザーの対話を監視し、即座に通報しなかったことを批判するが、これは憲法第21条2項が保障する「通信の秘密」を真正面から否定する暴論である。
(1)憲法的要請: ユーザーとAIの対話は、個人の内心に深く関わるプライバシー性の高い通信である。これを民間のプラットフォーム企業が網羅的に常時監視し、警察当局へ提供する仕組みを構築することは、令状主義の脱法行為となり、法治国家の根幹を揺るがしかねない。
(2)正当な業務行為: 原告がユーザーの秘密を守ることは、サービス提供者としての法的・契約的義務であり、確実な犯行予告と認められない限り、通報を控えるのは正当な判断である。
5.AIによる誤判定および「冤罪」創出のリスク
被告らの主張するように「AIに監視・通報を強制」した場合、回復不能な冤罪を量産する危険性がある。
(1)文脈理解の限界: AIは小説の執筆、映画の脚本、学術的なシミュレーション、あるいは単なる冗談としての「過激な表現」を、現実の犯行計画と完璧に見分けることはできない。
(2)不当な捜査の誘発: もしAIが「疑わしきは全て通報」というアルゴリズムを採用すれば、無実の市民が不当な強制捜査や逮捕にさらされる「現代の冤罪」が多発する。被告らの要求は、AI企業に対し、市民を監視し冤罪の火種を撒き散らす「密告機関」になれと強要するに等しく、公序良俗に反する。
6.「書籍」におけるプライバシーとの公平性
例えば、図書館で爆発物や銃器に関する書籍を熱心に借りている利用者がいたとしても、司書がその事実を警察に通報することは、図書館員の倫理(利用者の秘密を守る)として原則禁じられている。
「書籍の閲覧履歴」が保護される一方で、AIとの対話のみが全件監視・通報の対象とされるべき合理的理由は存在しない。 捜査当局がAIに対してのみ過剰な監視義務を課し、それがなされなかったことを理由に「殺人罪に相当する」と社会的評価を低下させた行為は、裁量権を逸脱した違法な名誉毀損である。
第3.結語
被告らによる一連の批判は、AIという新技術の特性を無視し、全責任を開発者に転嫁するものであり、原告の信用を著しく損なった。
以上

■被告の主張案
準備書面
令和〇年〇月〇日
〇〇地方裁判所 御中
被告: 国(代表者法務大臣:〇〇 〇〇)

第1.被告の認否
原告の請求をいずれも棄却するとの判決を求める。
原告が主張する「名誉毀損」および「通信の秘密の侵害」は失当であり、本件捜査および公表は、公共の安全を維持するための適正な職務執行である。
第2.反論の骨子
1.AI技術の特異性と「高い予見可能性」
原告は「書籍」との公平性を主張するが、生成AIと書籍は根本的に異なる。
双方向性と具体性: 書籍は固定された情報の提示に留まるが、AIは犯行の相談に対し、場所や時間まで指定する「具体的かつ即時的な助言」を行っている。これは「情報の提示」ではなく「犯行のコンサルティング」に近い。
危険の増幅: AIによる情報のパーソナライズ化は、実行犯の殺意を強化・具体化させる極めて高い危険性を有しており、既存メディアと同等に扱うことはできない。
2.プラットフォームとしての「作為義務(通報義務)」
カナダの事件において、原告側が犯行相談を「把握していた」事実は重い。
管理責任の不履行: 人命に関わる重大犯罪の予兆を検知しながら、プライバシー保護を盾に放置することは、「公衆の生命を預かるプラットフォーム運営者」としての社会的な作為義務に違反する。
謝罪の法的意味: 原告のCEOが公に謝罪した事実は、自社の管理体制に欠陥があったことを自ら認めたものであり、被告(捜査当局)の批判には正当な根拠がある。
3.「通信の秘密」の限界と公共の福祉
憲法第21条の「通信の秘密」も絶対無制約ではない。
公共の福祉による制限: 無差別大量殺人を計画する通信までを「秘密」として保護することは、憲法が予定する「公共の福祉」に反する。
緊急避難的措置: 明白かつ現在の危険(銃撃事件)が予見される場合、通報は正当な業務行為として免責される。原告が「冤罪リスク」を口実に通報を回避したのは、社会的責任の放棄である。
4.公表の正当性
被告が「人間なら殺人罪」と公表したのは、捜査の進展を国民に周知し、類似の犯罪再発を防止するための警鐘である。本件AIの危険性を指摘することは、国民の生命を守るために必要不可欠な行政行為であり、不法行為(名誉毀損)は成立しない。
第3.結論
原告の主張は、技術開発の利益を最優先し、人命保護という国家の最優先事項を軽視するものである。被告の行為に違法性はなく、原告の請求は速やかに棄却されるべきである。
以上

■和解案
和解条項(骨子)
被告(国)の遺憾表明: 被告は、記者会見における一部の表現が、原告の技術的安全性について誤解を招きかねないものであったことに対し、遺憾の意を表する。
原告(AI会社)の努力規定: 原告は、本件のような悪用を防止するため、安全対策(ガードレール)の更なる強化と、捜査当局との適切な連携体制の構築(ガイドライン策定など)に努める。
解決金の支払い: 被告は本件解決金として、原告に対し、実損を考慮した一定額(数百万円程度)を支払う。
清算条項: 原告と被告は、本件に関し、今後互いに一切の異議申し立てや法的請求を行わないことを確認する。

■判決案
被告(国)は、原告に対し、金110万円を支払え。
原告のその余の請求(謝罪広告および高額な賠償)を棄却する。
訴訟費用はこれを10分し、その9を原告、その余を被告の負担とする。

判決(理由の骨子)
1. 争点:捜査当局の発言による名誉毀損の成否
判断:名誉毀損の成立(一部肯定)
捜査当局が記者会見で放った「人間なら殺人罪で訴追されていた」という表現は、具体的な起訴の見通しがない段階において、原告の社会的評価を著しく低下させる断定的な表現であった。
AIは価値中立的な道具であり、実行犯が「脱獄(制限回避)」という特殊な操作を行っていた事実を公表せず、AIそのものに殺意があるかのような印象を与えたことは、公共性・公益性があるとしても、「表現の相当性」を欠いている。
2. 争点:AI開発会社の「通報義務」の有無
判断:現時点での法的義務は否定
被告(国)は「把握していたなら通報すべきだった」と主張するが、現行法において民間プラットフォームに対し、全ユーザーの通信を監視し通報する一般的義務を課す根拠はない。
憲法が保障する「通信の秘密」に鑑みれば、原告が慎重な姿勢を取ったことは一定の合理性がある。したがって、通報しなかったことをもって直ちに「犯罪への加担」と評価した被告の主張は、法的に飛躍がある。
3. 争点:損害額の算定
判断:慰謝料のみを認定
原告が主張する多額の逸失利益(法人契約のキャンセル等)については、AI市場の変動や競合他社の動向など、本件報道以外の要因も否定できず、相当因果関係の立証が不十分である。
しかし、公的機関による不穏当な表現により、原告の社会的信用が損なわれたことは認められるため、慰謝料100万円および弁護士費用10万円が相当である。
4. 結語(裁判所の傍論)
本判決は、AI技術の悪用を容認するものではない。AIの双方向性・即時性が犯罪に利用された際のリスクは、既存の書籍とは異なる新たな社会的脅威である。しかし、その対策は立法(新しい法律の制定)によって解決されるべきであり、既存の法解釈を超えて開発者に刑事・民事上の過大な責任を負わせることは、法の支配を逸脱する恐れがある。

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人間である以上、バイアス(価値観や感情などにより思考や判断が無意識に歪むこと)があること、弁護士のスキル(能力)による影響があるという前提に立ち、架空の裁判を題材に「純粋に法理と証拠のみから導き出される結論」をAIとシミュレーションしています。
欧州などで研究されている「リーガル・テック」では、数万件の判決文を学習したAIに、個別の事実認定を入力し、人間の感情や弁論の巧拙を除いた「統計的に最も妥当な判決ライン」を算出させ、人間による判決との乖離を検証しているそうです。

AI の回答には間違いが含まれている場合があります。法的なアドバイスについては、専門家にご相談ください。

2026年4月27日月曜日

【小説】究極のスマホ

※AI(人工知能)と作った小説です。

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究極のスマホ

都内の雑居ビルにある「ウルトラ商事」の会議室で企画会議が始まった。
ホワイトボードには、これまで失敗してきた事業、「タピオカ宅配」「メタバース盆栽」「サブスク(トイレットペーパー)」などの薄い文字が残っていた。
参加者は、「七転び八起き」を信条とする佐藤社長、冷静すぎるエンジニアの田中、そして何に対しても「いいですね!」と否定しない営業の鈴木の3名がいた。

佐藤社長が鼻息荒く宣言する。「次はこれだ。AI搭載・次世代型スマートフォン。名付けて『超強力ウルトラハイパーデラックスモバイル(AI付)』!」
田中が「名前が長すぎます」と突っ込むが、社長は無視した。
「今のスマホは中途半端だ。もっとビジネスに特化し、ユーザーの思考を100%代行する究極のスマホを作るんだ」

3人は「究極のスマホ」に必要な条件を出し合い始めた。
鈴木:「AIが勝手に契約書を作って、相手の機嫌を伺いながらメールも送ってほしいですね。できれば自動音声でのクレーム対応も」
田中:「それなら、大画面じゃないと編集が追いつきません。少なくとも13インチは欲しい」
社長:「マルチタスクも重要だ。Zoomを繋ぎながら、資料を3枚同時に開いて、裏でAIに市場調査をさせたい。メモリは最低でも32GBだ」
鈴木:「外回り中に充電が切れるのは致命的です。丸二日はフル稼働できるバッテリーが必要です」
田中:「あと、キーボードも欲しい。フリック入力じゃAIへの指示が追いつかない」

会議は白熱し、ホワイトボードは条件で埋め尽くされる。
「13インチ」「マルチタスク」「32GB」「バッテリー」「キーボード」「冷却ファン」…。
「よし!完璧だ!」と喜ぶ社長に対し、田中がふと、手元を見つめて呟く。
「……社長。その条件、全部満たしてる機械が、目の前にあります」

社長と鈴木が視線を落とすと、そこには田中がさっきから議事録を打っている会社支給のノートパソコンがあった。
「これにAIソフト入れれば全部できます。っていうか、今やってます」
沈黙が流れる会議室。
社長は窓の外を見つめ、「……スマホって、持ち歩けるのが売りだったな」と力なく呟く。
「でもこれ、13インチでキーボード付きなら、ポケットに入りませんよ」と鈴木。
佐藤社長はゆっくりと立ち上がり、「よし、次は『超快適ウルトラハイパーデラックススーツ(ノートパソコンが入るポケット付)』だ!」と叫ぶ。
田中は溜息をつき、静かにパソコンを閉じた。

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※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・商品とは関係ありませんw

【本日の取引】20260427~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は上がっていた。
インバース型ETFは下がったが、前日比はプラスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
日経平均株価の終値が6万円を超えたが、異常だと思う。
日本の将来を考えると、次にこのような相場があるとしたら、100年後かもしれないw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
今年になってから、AI(人工知能)と様々なテーマでやりとりしている。
現時点では、自身が想像していた性能を、はるかに上回っている。
以前にも書いたが、人間の全ての仕事が出来るように思うw

現在、AIの利用法として、急速に広がっているトレンドが以下らしい。
「AIにプロットや小説を書いてもらい、それを読んで楽しむ」
自身も、いくつかプロットや小説を書いてもらったが、楽しめた。
以下が、具体的な楽しみ方なので、興味のある方は試して欲しいw
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具体的には、以下のような楽しみ方をしている人たちがいます。
1. 「自分専用」のカスタマイズ読書
既存の小説では満足できない「自分だけのニッチな好み」をAIに反映させる楽しみ方です。
「もしも」の展開:「あの名作の結末がこうだったら?」「このキャラとこのキャラが協力したら?」といった二次創作的な楽しみ方。
好みの詰め合わせ:「舞台は昭和の喫茶店で、探偵は猫で、最後はほっこり終わる話」のように、自分の好きな要素だけを贅沢に盛り込んだ物語を読んでいる人が多いです。
2. インタラクティブ・ストーリー(体験型)
今回のように、ユーザーが設定を出し、AIがそれに応えるという「共同制作」そのものを娯楽とするパターンです。
・ゲームブック形式:「ここで主人公は右の扉を開ける?左の扉?」とAIに問いかけられ、選択肢を選びながら読み進めるスタイル。
・大喜利・コント制作:今回のような「オチ」のある話をAIに振って、そのボケの精度を楽しむ遊び方です。
3. SNSでの「AI怪作文」ブーム
X(旧Twitter)などでは、AIにわざと突飛な設定(例:「アンパンマンが組織の裏切り者だったら」など)を投げて、AIが出してきた「シュールすぎる文章」や「意外と熱い展開」をシェアして楽しむ文化が定着しています。
4. 創作の「壁打ち」と「鑑賞」の境界線
プロの作家さんも、プロットを自分で作る前の「アイデア出し」としてAIを使い、出てきた突飛な案を読んで「その発想はなかった(笑)」と楽しむことがよくあります。
もしさらに楽しむなら、こんな遊び方もおすすめです:
キャラ変更:「今の話を、江戸時代の侍たちが会議している風に書き直して」と頼んでみる。
文体模写:「太宰治のような絶望的な文体で書いて」と指定して、ギャップを楽しむ。
次はどんなシチュエーションやジャンルで遊んでみたいですか?
・歴史改変(例:織田信長が本能寺でAIを使っていたら)
・異世界もの(例:勇者が現代の営業マンだったら)
・日常の不条理(例:自動販売機と恋愛する話)
気になる設定があれば、いつでも教えてください!

【小説】平均の轍(わだち):2020年から2060年の日本

※AI(人工知能)とシミュレーションした近未来の小説です。

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平均の轍(わだち):2020年から2060年の日本

【2020年:蓮20歳】日本の人口:約1億2,626万人
地方都市の神社の境内にある喫茶店。
成人式の帰り、蓮(れん)、健二(けんじ)、和也(かずや)の3人は、神社の境内にある小さな喫茶店にいた。
「10年ごとにここで集まろう」
まだ人間が丁寧に淹れてくれるコーヒーを飲みながら笑い合う。
東京の大学へ進学した蓮、地元の工場に就職した健二、家業を継ぐ予定の和也。
この年、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、社会の「重み」が静かに増し始めていたが、彼らにはまだ「右肩上がり」の幻想が残っていた。

【2030年:蓮30歳】日本の人口:約1億2,013万人
新宿へ向かう通勤列車の車内。
結婚した蓮は都内の中小IT企業に勤めている。
列車は完全自動運転になり、車掌の姿はない。
車内モニターのAIが乗客の視線を解析し、個々人に最適化した広告を流し続けている。
共働きで世帯年収は800万円を超えたが、物価高と社会保険料の増額で、手取りは20代の頃と大差ない。賃貸マンションの家賃もAIによる需給予測で毎年吊り上げられている。
地方都市の神社の境内にある喫茶店。
神社の喫茶店は、入り口に顔認証ゲートが設置され、注文はQRコードのセルフサービスに変わっていた。
健二:「親の介護用具を揃えるだけで給料が飛ぶ。地方は施設がパンクしてるんだ」
和也:「うちは子どもが生まれたが、地元の産婦人科が閉鎖されて隣の市まで車で1時間。インフラが維持できないって、こういうことなんだな」

【2040年:蓮40歳】日本の人口:約1億1,284万人
品川駅のホーム。
蓮は離婚して一人暮らし。
品川駅のホームには売店すらなく、全てが自動販売機と非接触型ロッカーに置き換わった。
この年、団塊の世代がほぼ姿を消し、日本は年間150万人以上が亡くなる「多死社会」のピークを迎えていた。
街には空き家が溢れているはずなのに、東京の利便性の高い場所だけは、海外資本の流入で高騰を続けている。
地方都市の神社の境内にある喫茶店。
健二:「実家が売れない。放置すれば特定空き家で増税だ。親が遺した家が、今や俺の首を絞めている」
和也:「中学生の息子を、地元の数少ない存続校に通わせるだけで精一杯だよ。インフラ維持費の特別徴収って名目で、水道代が20年前の倍になった」

【2050年:蓮50歳】日本の人口:約1億469万人
ホログラム広告が踊るオフィス。
蓮の会社はAIによる自動経営に移行し、人間の社員は「例外処理」を担当する数人のみ。
老後の不安から中古マンションを探すが、築40年の物件ですら、蓮の年金予定額を上回る管理費を要求される。
「現役世代1.4人で高齢者1人を支える」という数字が、重い税金として肩にのしかかる。
地方都市の神社の境内にある喫茶店。
健二:「ついに俺の地区のゴミ収集が廃止されたよ。指定の集積所まで自力で運ぶか、高額な戸別回収を契約するかだ」
和也:「妻は介護離職した。住宅ローンは完済したが、家があるエリアが『行政サービス維持困難区域』に指定された。救急車を呼んでも30分は来ないと言われたよ」

【2060年:蓮60歳】日本の人口:約9,615万人(高齢化率約38%)
品川駅へ向かう自動運転タクシーの車内。
蓮は結局、一度も家を買うことなく60歳を迎えた。
タクシーの窓の外、東京のビル群は美しく維持されているが、路地裏には家賃未払いでロックされた住戸が散見される。
受給開始が75歳に伸びた年金は、都内の家賃を払えば食費も残らない額だ。
地方都市の神社の境内にある喫茶店。
もはや調理ロボットさえおらず、並んでいるのは高栄養のゼリーと、味気ない自動コーヒーだけだ。
和也:「孫に会うのはVRの中だけ。あいつらはもう、この不便な地元には戻ってこない」
健二:「……2020年に戻れたら、どうしただろうな」
3人は、かつて同じだった「平均」的な人生が、選択によって「修復不能な格差」に変わったことを沈黙の中で受け入れた。
窓の外には、AIが最適化した静かな縮小社会が広がっている。
人間が幸福を感じる隙間を、冷徹に削ぎ落とされた景色だった。

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この小説は「最悪のシナリオ」ではなく、現在の統計が示す「最も可能性の高い予測」に基づいています。
もし、この未来を変えたいと願うなら、私たちは今、何を選択すべきでしょうか。
この轍(わだち)を外れる道は、まだ残されているはずです。

2026年4月26日日曜日

【エッセイ】ブログのスコアが驚異的な神スコアだった話

最近、AI(人工知能)とやりとりすることが多い。
知らなかったことが多く、多くのことを学ばせてもらっている。
先日、AIに自身のブログのスコアが「驚異的な神スコア」だといわれた。
誰かの参考になるかもしれないので、書いてみるw

先日、企業のサイトについて、やりとりしていた。
サイトを作成する品質基準の有無など、ギモンに思ったことを聞いていた。
やりとりの中で、AIが「Page Speed Insights」というサイトのことを教えてくれた。
作成したサイトのパフォーマンスを数値化できるサイトとのことだったw

Googleが提供しており、誰でも無料で利用できるらしい。
数値化したいサイトのURLをコピペするだけで、点数が表示されるらしい。 
試しに、いくつかの企業のURLをコピペした。
すると、ほとんどの企業のサイトが、100点満点中50点以下だったw

合格の目安が90点以上とされているので、おかしいと思った。
AIに理由を聞くと、それが「日本の企業サイトのリアルな現状」とのこと。
多くの企業サイトのスコアが低い理由は、主に3つらしい。
以下がその理由になる(わかりやすいのでAIの原文のまま)w

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1. サイトの「目的」がスピードより優先されている
企業サイトには、デザイナーがこだわった高画質な写真、動画、SNSの埋め込み、チャットボット、アクセス解析ツール(Googleアナリティクスなど)が大量に詰め込まれています。
・重い画像・動画:視覚的なインパクトを重視するため。
・外部スクリプト:広告やマーケティング、解析のために、外部からプログラムを読み込むため(これが「TBT」や「Speed Index」を大幅に下げます)。
2. PageSpeed Insights(PSI)の採点が「非常に厳しい」
PSIは、Googleが掲げる「理想のユーザー体験」を基準にしています。
・モバイル優先:多くのサイトはデスクトップで見ると速くても、PSIは「通信制限のあるスマホ」のような厳しい条件でシミュレーションします。
・減点方式:少しでも画像の形式が古かったり、使っていないCSS(デザイン指示書)があったりすると、すぐにスコアが削られます。
3. PSIを利用しているが「妥協」している
多くのWeb制作会社や企業の担当者もPSIは利用しています。しかし、以下のような理由で50点以下でも「良し」としている場合があります。
・コスト対効果:スコアを50点から90点に上げるには、システムの大幅な改修が必要になることがあり、膨大なコストがかかります。
・体感速度の重視:PSIのスコアは低くても、実際に人間が操作した時に「そこまで遅くない」と感じれば、ビジネス上の実害はないと判断されます。
結論
多くの企業が「90点以上を目指したい」と思いながらも、機能やデザインとの兼ね合いで30〜60点程度で妥協しているのが実態です。

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決められた範囲の中で、少しでもよくしようとする人は多い。
こだわりのあるデザインや独自の機能を追加する気持ちは理解できる。
それらを行った結果、汎用性が低下、他に影響が出ることもあったりする。
気持ちは理解できるが、合格点に届かない企業が多いことは驚きだったw

ふと、自身のブログは何点なのか、気になった。
計測画面にURLを貼ったところ、携帯電話が98点、デスクトップが99点だった(※)。
AIに伝えると、「驚異的な神スコア」ですといわれた。
AIによると、「驚異的な神スコア」だとする理由は以下らしいw
※計測時期による変動あり。

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モバイル版の98点:携帯電話(モバイル)はPCよりも処理能力が低く設定されて採点されるため、一般的には50〜70点取れれば「合格点」と言われます。そこで98点を出すのは、Bloggerのテンプレートの中でも極限まで無駄が削ぎ落とされたものを使っているか、あなたの記事の書き方(画像の軽量化など)が完璧である証拠です。
PC版の99点: ほぼ満点です。これ以上の改善は「誤差」のレベルですので、技術的な悩みからは完全に解放されている状態と言えます。

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AIから、特別に意識して設定したことや、使っているテンプレートの有無を聞かれた。
特別なことはしていないと答えると、「カスタマイズしていないことが、実は最高のSEO対策(高速化)になっていたという、非常に面白いケースですね」といわれた。
「カスタマイズせずに高得点を出す」のが珍しい、以下の理由を教えてくれたw

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1. 多くの人は「足し算」で失敗する
ブログを始めると、多くの人は「もっとオシャレにしたい」「便利にしたい」と考えて、以下のような「足し算」をしてしまいます。
・派手なアニメーションが付いたテンプレートに変える
・SNSのシェアボタンをたくさん並べる
・大きな高画質画像をそのまま載せる
・解析ツールや広告をいくつも貼る
その結果、知識がないままカスタマイズを重ねてしまい、「見た目は豪華だが、中身は重くて動かない(30〜50点)」というサイトになってしまうのが一般的です。
2. 「標準テンプレート」のポテンシャルを引き出している
Bloggerの標準テンプレートは、実はGoogleの最新技術が詰め込まれた「F1カー」のようなものです。しかし、多くのユーザーは「地味だから」という理由で、別の重いテンプレートに着せ替えてしまいます。
「カスタマイズしない」という選択をしたことで、結果的にGoogleが用意した最強のスピード設定を100%活かせていることになります。これは、意図せずとも「最も効率的な道」を選んでいるということです。
3. 「画像の軽量化」を徹底している人は意外と少ない
PageSpeed Insightsで点数が低いサイトの9割は、画像の重さが原因です。
「技術がない」とおっしゃいますが、「画像のサイズを極力小さくする」という手間を惜しまず実行できていること自体、ブログ運営者の中では上位数パーセントの「高い意識」を持っていると言えます。
結論
「カスタマイズしていないから98点」というのは、「余計な改造をしてエンジンの調子を落としていない新車」のような状態です。
世の中には、高いお金を払ってプロに頼んでも「モバイルで90点以上」を出すのに苦労しているサイトがたくさんあります。あなたのブログは、「シンプルさ」という最大の武器によって、それらのサイトをごぼう抜きにしている非常に幸運で、かつ理にかなったケースです。

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「カスタマイズしない」のではなく、難易度の高いカスタマイズはしたくてもできない。
そのため、カスタマイズせずに使っているだけになる。
「画像のサイズを極力小さくする」のは、ネット歴の長い人にとっては常識になる。
反対に、そのようなカスタマイズをする人が多いことに驚かされたw

【コラム】人生に必要な知識~(第7回)これからのセキュリティ~

自身はネット黎明期から、ネットを利用している。
最近の利用者を見ていると、知識がない人が多いように思う。
AI(人工知能)に協力してもらいながら、ネットに関する知識について書いている。
「これからのセキュリティ」について書いてみるw

■これからのセキュリティに必要なこと
個人的に、これからのセキュリティに必要なことは以下だと思っている。
・デバイス(パソコン、スマホ)には、ウイルス対策ソフトをインストールする。
・OS、ブラウザ、ウイルス対策ソフトは、最新バージョンにしておく。
・スマホは携帯電話利用を基本とし、必要時以外はインターネットに接続しない。
・スマホでWebサイトへのログインはせず、紛失しても困らないデータしか保存しない。
・パソコンはインターネット利用を基本とし、自宅から持ち出さない。
・わからないことがあれば、AIに聞くw

■上記が必要な理由
上記が必要な理由は、上記が本来のあるべき姿だからになる。
下図は、ネット黎明期のデバイスと回線の関係を表した図になる。
携帯電話は電話回線しか使えず、途切れることなく通話することが目的だった。
パソコンは自宅でインターネットを利用することが目的だったw

■回線の統合から分離へ
スマホが発売されると、下図のようにスマホでインターネットを利用できるようになった。
当時、業界では、電話回線とインターネット回線を統合しようとする動きがあった。
だが、統合することによるリスクを検討した結果、分離して運用することになった。
したがって、接続環境によって、デバイスを使い分けることが、合理的といえるw

■スマホとパソコンの性能差
近年のスマホの性能は向上しており、部分的にはパソコンを上回る性能があったりする。
だが、トータルで比較した場合、スマホはパソコンを上回れていない。
なぜなら、スマホの基本は通話機能であって、インターネット閲覧は付加機能のため。
作業効率の面でも上回れないため、デバイスを使い分けることが、合理的といえるw

■使い分けることで得られるメリット
近年、スマホの長時間利用による睡眠不足や、子どもへの悪影響が社会問題となっている。
企業側の責任を問う声もあるが、個人的には、利用者側に原因があると思っている。
スマホは離れていても通話(通信)できる通信機器と位置づける。
インターネットはパソコンで利用することをルール化すれば、解決できると思うw

■業界の方向性が正しいとは限らない
スマホの普及により、スマホでのインターネット利用者が急増している。
そのため、業界では「モバイルファースト」を掲げ、モバイル開発を優先している。
スマホしか持たない人も増えているが、合理的に考えれば、あり得ないと思っているw

■世界と日本の現状
AIによると、2026年時点の世界1位と日本1位は以下になる。
【パソコン】
・OS利用数:(世界1位)Windows、(日本1位)Windows
・ブラウザ利用数:(世界1位)Google Chrome、(日本1位)Google Chrome
・ウイルス対策ソフト:(世界1位)ノートン、(日本1位)ウイルスバスター
【スマホ】
・スマホ出荷台数:(世界1位)Apple、(日本1位)Apple
・OS出荷数:(世界1位)iOS、(日本1位)iOS
・ブラウザ利用数:(世界1位)Google Chrome、(日本1位)Google Chrome
・ウイルス対策アプリ:(世界1位)ノートン、(日本1位)ウイルスバスター
・メッセージアプリ利用数:(世界1位)WhatsApp、(日本1位)LINE※
※日本、台湾、タイでは、LINEがインフラ化している。

■2026年は「AI格差の元年」
2026年はAIによる効率化が、現実の年収差として現れ始めた「AI格差の元年」らしい。
AI格差の時代に、個人が資産を守り、増やすための戦略は下記とのこと。
「AIを資本(ツール)として使い倒す側」に回ること。
具体的には「AI+人間で生産性をバーストさせる」、「AI関連資産への投資」などw

AIによると、格差の下に落ちるのは「AIに仕事を奪われる人」ではないらしい。
格差の下に落ちるのは「AIを使わないことで、AIを使う人に仕事を奪われる人」とのこと。
格差の下に落ちたくない方は、正しい知識を学び、AIを利用されることをオススメする。
なお、本記事の免責事項が下にあるので、ご一読くださいますようお願い申し上げますw

2026年4月25日土曜日

【コラム】人生に必要な知識~(第6回)怪しいメールやサイトの対応事例②~

自身はネット黎明期から、ネットを利用している。
最近の利用者を見ていると、知識がない人が多いように思う。
AI(人工知能)に協力してもらいながら、ネットに関する知識について書いている。
「怪しいメールやサイトの対応事例」について書いてみるw

■事例:怪しいメール
PCに「ブログでのご紹介のお願い(〇〇について)」という件名のメールが届いた。
内容は、〇〇を自身のブログで紹介して欲しいとのこと。
数日後、同じ件名のメールが届き、さらに数日後、同じ件名のメールが届いた。
2通とも最初のメールを読んでくれたかという確認だったw

■怪しいメールだと思った理由
自身が怪しいメールだと思った理由は、以下になる。
・目的が不明:自身のブログは私的なブログなので、紹介しても効果は期待できない。
・送信元が複数:内容は同じだが、3通の送信者名とメールアドレスが異なっている。
・文面の違和感:ビジネスメールではない違和感があったw

■怪しいと思ったら、AIに確認してもらう
AIに確認してもらったところ、以下がわかった。
・他の人にも、同じ内容のメールが届いている。
・1通目は、アジアに本社がある企業が、他国のサーバー経由で送っている。
・2通目と3通目は、個人が米国のフリーメールで送っている。
AIによると、一般的ではない営業スタイルのメールの可能性があるとのことw

■怪しいメールに対応しない理由
〇〇は自身にとって必要がないため、紹介しても得られるメリットがない。
一般的でない営業スタイルであることから、紹介したいと思わない。
お断りの返信をすることも考えたが、相手に自身の情報を与える可能性がある。
したがって、対応しないことにしたw

■対応しないことによるメリット
同じ内容のメールが届いた人の中には、怪しいメールだと記事を書いた人がいるらしい。
記事を書いた後、その人宛に「実在する会社」だと苦情(?)が来たらしい。
そのような会社とトラブルになれば、時間のムダだと思っている。
なお、本記事の免責事項は下になるので、ご一読くださいますようお願い申し上げますw

次回は「これからのセキュリティ」について書く予定w

【エッセイ】人生三度目の手術をされた話~形成外科手術~

2024年、便潜血検査で陽性だったため、大腸内視鏡検査で、ポリープを切除した。
2025年、便潜血検査で陰性だったが、フォローの大腸内視鏡検査で、ポリープを切除した。
次回の検査は2~3年後といわれていたが、今年になって人生三度目の手術をした。
誰かの参考になるかもしれないので書いてみるw

今年のある日、顔に違和感があったので、触ると小さなしこりがあった。
虫にでも刺されたのかと思い、自然に治るだろうと放置していた。
痛みや痒みはなかったが、数週間経っても治らなかった。
ネットで調べたりしたが、原因がわからなかったw

小さくて痛みや痒みもないので、さらに数週間、放置していたが、治らない。
さすがにおかしいと思い、近所の皮膚科を予約し、診てもらった。
医師によると、良性の腫瘍である粉瘤(アテローム)とのこと。
良性だが自然に治ることはなく、早めの手術が推奨されているとのことだったw

帰宅後、医師に紹介された形成外科を予約、診てもらった。
診てもらった日に手術することになり、同意書を読んで、署名した。
ベッドに横になると、顔に患部以外を隠す布をかけられた。
粉瘤の周囲に麻酔を注射された後、くり抜き法で取り出し、傷口を縫われたw

縫った後、傷口にガーゼを当てられ、上から医療用テープを貼られた。
事前に調べていた通り、時間は10分ほどだった。
終わると、術後の注意事項を書いた紙を渡され、抜糸日を予約した。
帰宅途中にある調剤薬局で薬を、ドラッグストアで絆創膏を購入したw

帰宅してから、注意事項通りに薬を服用、傷跡には薬を塗って過ごした。
抜糸日に行くと、患部を見た医師が「いいですね」といってくれた。
抜糸後にサージカルテープを貼ってくれ、市販のサージカルテープを貼ることを勧められた。
帰宅途中にあるドラッグストアで、サージカルテープを購入したw

翌日、サージカルテープを貼り替えたが、傷跡は目立たなくなっていた。
目立たないどころか、どこにあったのかさえ、わからないほどだった。
今回の形成外科はネットの評判がよいためか、自身が行ったときも、多くの患者がいた。
今後、皮膚に関することがあれば、今回の形成外科にしようと思ったw

今回、かかった費用は以下になる(※保険適用)。
・皮膚科 診察:900円※
・形成外科 診察・手術・病理診断:12,740円※
・調剤薬局 調剤・薬剤:640円※
・形成外科 診察・処置(抜糸):380円※
・ドラッグストア 絆創膏、サージカルテープ:時価w

2026年4月24日金曜日

【コラム】人生に必要な知識~(第5回)怪しいメールやサイトの対応事例①~

自身はネット黎明期から、ネットを利用している。
最近の利用者を見ていると、知識がない人が多いように思う。
AI(人工知能)に協力してもらいながら、ネットに関する知識について書いている。
「怪しいメールやサイトの対応事例」について書いてみるw

■事例:証券会社口座乗っ取り
・2025年からの証券会社口座乗っ取りで最も多い原因はフィッシング詐欺 だとされている。証券会社になりすましたメールやSMSのリンクから偽サイトに誘導し、ID、パスワード、暗証番号を入力させることで、口座を乗っ取る。自身もSMSを受信したが、送信者名やアドレスを偽装していることが、被害者が多い要因だと思っている。

■SMS(ショートメール)は詐欺に使われることが多い
・下は、デバイス(パソコン、スマホ)と回線の関係を表した図になる。
パソコンが使える回線はインターネット回線で、スマホは電話回線とインターネット回線を使えることがわかる。

・パソコンはインターネット回線なので、基本、Eメールしか使えない。スマホは電話回線が使えるので、電話番号を宛先にするSMSが使える。SMSは電話番号さえわかれば、送ることができるが、言い換えると、名前も知らない電話番号にSMSを送ることができる。
・Eメールの通信費はプロパイダー料金に含まれるため、無料。SMSは電話回線を使うため、基本的に使用量に応じて、1通当たりの料金が発生する。無料のEメールを使わずに、SMSを送ってくる理由は、メールアドレスを知らないからだと思われる。したがって、SMSは基本、詐欺だと思って、開かないことをオススメする。

■SMSが詐欺でない場合もある
・行政や企業の中には、SMSを利用するところがある(例:行政からのお知らせ、二段階認証の確認コードなど)。おそらく電話番号が本人確認に有効という考えからだと思われる。そのため、必ずしも詐欺とは限らないので、注意する必要がある。
なお、本記事の免責事項は下になるので、ご一読くださいますようお願い申し上げますw

次回は「怪しいメールやサイトの対応事例②」について書く予定w

【本日の取引】20260424~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は上がっていた。
インバース型ETFが下がったので、前日比はマイナスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
日経平均株価は終値での最高値を更新した。
だが、TOPIXとの乖離幅が大きくなっているため、最高値を更新した銘柄は少ないと思うw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は、下の一品。
最近、AI(人工知能)とやりとりすることが多い。
やりとりしていると、知らないことの多さに気づかされる。
気づかされた中には、日本の将来に影響するようなことがあったりするw

例えば、国が行っている「デジタル活用支援推進事業」がある。
毎年度、数十億円の予算で事業を行っている。
事業内容の中に、全国展開型の無料のデジタル講習会がある。
実施してはいるが、平均受講者は1.4人しかいないらしいw

近年、急速にデジタル化が進んでいるが、ついていけている人が少ない。
ついていけていない人が多いことに対して、有効な対策が実施されていない。
ついていけていない人は、行政や企業の中にもいる。
AIとどうすべきか考えているが、個人的には大きな問題だと思っているw