2025年6月29日日曜日

【エッセイ】聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥

一生のうちに出会う人の数は、一般的には約3万人といわれている。
数えたことはないが、自身もそれくらいになるかもしれない。
今まで出会った人は、大きく二通りに分かれるように思う。
知らないことを知らないといえる人と、知らないといえない人w

会社員時代、仕事を教えていたことがあるが、若い世代は素直に聞く。
聞いててわからない点があれば、聞いてきたりする。
だが、そこそこ経験のある世代は、聞いてくる人は少ない。
聞いて来なかった人に、後で確認すると、わかっていなかったりするw

「わかってなかったんですね」といった際の反応も二通りある。
ほとんどの人は「わかってなかったです」と素直に認める。
だが、わかってなかったことを、頑として認めない人がいる。
中には、教える内容がよくない的な、論点のズレたことをいう人もいるw

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」ということわざがある。
意味は、聞くときは恥ずかしいが、聞かなければ一生恥ずかしい思いをする。
教える立場からすると、聞いてくれば教えるが、聞いて来なければ教えようとは思わない。
聞いて来なかった人を見ていると、聞かぬは一生の恥だなと思うことがよくあったw

1999年、D・ダニング氏とJ・クルーガー氏がある論文を発表した。
論文によると、学校のテストや集団のクイズで、ある傾向が見つかった。
傾向は、点数の低い人たちの中に、平均よりも高いと思っている人が意外と多いこと。
つまり、未熟な人ほど、自分の能力を過大評価する傾向にあるらしいw

反対に、点数の高い人たちの中には、実際の点数より低いと思っている人が多かった。
過小評価の理由は謙虚さではと思い、実験をしたが、謙虚さではなかったらしい。
個人的には、全ての知識を学んでいないことを、わかっていたのではと思う。
そのことがわかっていれば、自分の能力を過小評価してしまうのも理解できるw

「黄金の化身」と呼ばれた相場師の福澤桃介氏が書いた「福澤桃介式」がある。
他人から言われたことに怒る人に対し、以下を述べている。
「自分が世界で一番偉い人間だと信じること」
怒るのは相手を偉いと思うからで、上記を信じていれば、腹も立たないとしているw

常日頃から、その確信を持つことで、心に余裕ができる。
余裕ができると、全ての問題を解決することもたやすくなるとしている。
ただ、氏も述べているが、仮にもそれを顔に出してはいけない。
そのことが相手に伝われば、トラブルの火種になりかねないw

下記は世界各国でヒットしたアニメの主題歌。
魔法の使えない主人公が、魔法学校へ入学する。
魔法が使えないので、身体能力だけで、頂点を目指す話らしい。
歌詞の「一番上」が気に入っているw

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