2025年6月14日土曜日

【コラム】高齢者が後悔していること~学び~

生命保険文化センターの「2023年度ライフマネジメントに関する高年齢層の意識調査」。
60歳以上の男女を対象に行われた調査で、後悔している事柄と割合は下記の順になる。
(割合は「そう思う」「まあそう思う」の合計)
・もっと学べばよかった:57.1%
・もっと貯蓄を行なえばよかった:54.2%
・もっと運動をしておけばよかった:43.6%w

最も後悔していることが「もっと学べばよかった」で半数を超えている。
確かに、必要な知識の有無で、人生に大きな差ができるように思う。
自身も学びは大切で、人生に必要だと思っている知識は以下になる。
・社会や経済に関する知識
・税金に関する知識
・法律に関する知識
・ネットに関する知識w

これらの知識は、ある程度までは学校で教えてくれる。
社会人になれば、誰も教えてくれないので、自らが学ぶしかない。
これらの知識は時代の変化に伴い、内容がアップデートされる。
そのため、学び続けなくてはならないと思っているw

自身たちの世代は、定年後に「お金」「健康」「孤独」の3つの問題があるといわれている。
ただ、自身が知る限り、定年後に3つの問題を解決できていない人は多いように思う。
「お金」はあるが「健康」でない人、「お金」もあり「健康」だが「孤独」な人など。
個人的には、最も優先すべき問題は「健康」だと思っているw

自身が知る限り、健康の知識がないにも関わらず、学ぼうとしない人は多いように思う。
たとえば、人間ドックや市区町村が行っているがん検診がある。
これらの目的は、死亡率を低下させることで、国が受診を推奨している。
だが、欧米に比べると、受診率は低く、「要精密検査」があっても、何もしない人がいるw

会社員時代、「要精密検査」があっても、何もしない人は多かった。
「今年もダメだったよ」と自虐ネタにする人が多かった。
だが、突然、脳梗塞を発症したり、精密検査を受けると、がんが進行していた人がいた。
早期に精密検査していれば、予防できたり、治療できたかもしれない。

自身の母親は、市の健康診断を受診していなかった。
高齢になってから、体調がよくないというので、病院で検査をしてもらうよう伝えた。
検査をすると、すぐに治療が必要な糖尿病であることがわかり、治療を始めた。
その後、膵臓がんが見つかったが、晩年は入退院の繰り返しだった。

健康診断を受診していれば、血糖値の異常などに気づけたかもしれない。
食事などに気をつけることで、予防できたかもしれない。
膵臓がんは症状が出にくいため、早期発見が難しいらしい。
だが、早期に検査していれば、見つけることができたかもしれない。

認知症になった高齢者の記事に下記があった。
「認知症の人を特別扱いせず、できないことにはさりげなく手を貸してほしい」
認知症の人は特別扱いしたくなくても、せざるを得ない。
認知症にならないように、学んだりしていたのだろうかと思う。

保険診療の対象となる病気やけがの治療に要した費用が、国民医療費になる。
国内総生産(GDP)に対する国民医療費の比率は、徐々に上昇している。
このような状況を知っていれば、個人の健康管理が、国にとっても大切なことがわかる。
「もっと学べばよかった」と後悔する人が多いが、これから学んでも遅くないと思う。

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