2021年1月16日土曜日

【エッセイ】引退したがらない高齢者の話

国の「働き方改革」の中に「高年齢者雇用対策」がある。
高年齢者雇用対策は、高年齢者が健康で、意欲と能力がある限り、年齢にかかわりなく働き続けることができる社会の実現を目指しているらしい。
素晴らしい対策のように思えるが、自身には素晴らしい対策とは思えないw

本来なら、定年を迎えたら、働かなくてもよい年金生活である。
定年後も健康である間、働くなら、年金生活は人生からなくなることになる。
確かに、高齢者の見た目は、以前と比較して、若くなっている。
だが、現役世代と比べると、高齢者の能力は明らかに劣っているw

自身の弟が、父親から引き継いだ会社がある。
従業員は1人で、役員で70代の母親が事務をしているが、最近は赤字らしい。
先日、母親が「当座預金の残高不足で引き落としができないと銀行から連絡があった。
でも、その日のうちに入金したので間にあった」と笑いながら話していたw

当座預金の残高不足は、不渡りにならなくても、金融機関の信用はダダ下がりである。
母親は月額いくらかの給与を貰っているが、当座預金の残高確認を失念していた。
自身は、赤字の原因でもある母親に引退するよういってるが、一向に引退したがらない。
自身は、高年齢者雇用対策で、能力の劣る高齢者が働かないことを願っているw

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