2025年7月26日土曜日

【エッセイ】年長者の失態から学ぶこと~学び続けること~

日本の財政収支は、バブル期から一度も黒字になっていない財政赤字状態。
消費者物価指数は46か月連続で上昇、銘柄米の価格は1年で2倍近くに上昇した。
65~69歳の2人に1人が働き、70~74歳の3人に1人が働いている。
65歳以上の刑法犯は、1986年の10,295人から、2022年の39,144人に増えているw

現在の日本には財政赤字と物価高騰の問題がある。
これらの問題があるため、高齢になっても働く人や、高齢の刑法犯が増えている。
財政赤字を解決するには、歳入(税収)の範囲内に歳出(支出)を抑えればよい。
物価高騰は、円安による原材料価格の高騰が原因なので、円高に戻せばよいw

解決策は明らかなのに、解決しようとせず、国民の生活は苦しくなっている。
国民の生活を苦しくしたのは、ベビーブーマー(BB)世代とX世代だと思っている。
自分のことしか考えず、次世代や日本のことを考えてこなかった。
寓話の「アリとキリギリス」のキリギリスのような生き方の人が多いように思うw
※「ベビーブーマー世代」は1946~1964年生まれ、「X世代」は1965~1980年生まれ。

BB世代やX世代が、これまでの失態を挽回することは年齢的に難しい。
できることがあるとしたら、次世代への公私にわたる支援くらいしかない。
「選択する未来」委員会は、2060年まで日本経済の低成長が続くと予測している。
キリギリスでなく、アリになるために必要なことを書いてみるw

結論から書くと、社会や経済について学び続けること。
今の少子高齢化やグローバルな経済状況は、誰も経験していない。
過去の似た事例を学び、将来の予測をして、リスクに備える必要がある。
社会や経済状況は、日々、変化しているので、状況に合わせて、予測し続ける必要があるw

BB世代やX世代には、バブル期の成功体験がある。
そのため、自らの人生観や価値観を変えることができなかった。
仕事ができないのは、本人の努力が足りないからで自己責任。
病気で仕事を休むのは、私生活に問題があるからで自己責任などw

BB世代やX世代には、努力すれば報われるという価値観の人が多い。
努力すれば報われるといいながら、なぜか、高齢になってからも働いていたりする。
健康診断で「要精密検査」があっても、何もしない人は多かった。
そういう人は病気になってから、「健康管理は大事」といったりするw

これらの人生観や価値観は、今の時代に合っていない。
根性論や精神論、非合理的な発想は、時代遅れの発想になる。
Y世代は多様性を尊重する人が多く、Z世代は費用対効果を重視する人が多い。
したがって、社会や経済について学び続けることが必要になるw
※「Y世代」は1981~1996年生まれ、「Z世代」は1997~2012年生まれ。

福沢諭吉氏は「学問のすすめ」の中で、以下を述べている。
"社会的地位が高く、重要であれば、自然とその家も富み、下のものから見れば、到底手の届かない存在に見える。しかし、そのもともとを見ていくと、ただその人に学問の力があるかないかによって、そうした違いができただけであり、天が生まれつき定めた違いではない。

西洋のことわざにも「天は富貴を人に与えるのではなく、人の働きに与える」という言葉がある。つまり、人は生まれた時には、貴賎や貧富の区別はない。ただ、しっかり学問をして物事をよく知っているものは、社会的地位が高く、豊かな人になり、学ばない人は貧乏で地位の低い人となる、ということだ。"

0 件のコメント:

コメントを投稿