2025年7月13日日曜日

【エッセイ】知っておきたい経済の知識~日本経済の問題点~

ネットの経済記事に寄せられているコメントを読むことがある。
参考になるコメントは少なく、参考にならないコメントが多い。
経済の勉強をしていない、もしくはアップデートできていないことが原因だと思う。
誰かの参考になるかもしれないので、日本経済の問題点について書いてみるw

日本銀行法では、日本銀行の金融政策の理念を、以下としている。
「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資すること」
2013年1月、日本銀行は、下記の約束をしている。
「物価安定の目標を消費者物価の前年比上昇率2%と定め、できるだけ早期に実現する」w

2014年1月、経済財政諮問会議において、「選択する未来」委員会が設置された。
下図は、同委員会が検討を行った世界経済(GDP)に占める国・地域別の割合の推移。
世界経済に占める日本の割合は以下になると予測されている。
・1980年:9.8%→2010年:8.5%→2030年:4.4%→2060年:3.2%w
※「アジア」は、韓国、中国、インド、インドネシアの4か国。
※「ヨーロッパ」は、アイルランド、イギリス、イタリア、オーストラリア、オランダ、ギリシャ、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ドイツ、フィンランド、フランス、ベルギー、ポルトガル、ルクセンブルグの15か国。

2060年まで、日本経済は低成長すると予測されている。
ところが、物価安定の目標を消費者物価の前年比上昇率2%としている。
経済が低成長するということは、消費は増えず、賃上げも期待できない。
そのような状況で、物価の上昇を目標としていることになるw

バブル崩壊後、日本経済はデフレスパイラルに陥っているといわれた。
つまり、物価の下落と経済の縮小が連動、螺旋階段のように下落していく状態。
本来であれば、経済の縮小が問題であって、経済を成長させなければならない。
ところが、物価の下落を問題にして、物価を上昇させようとしているw

物価上昇対策としては、政策金利を上げなくてはならない。
ところが、物価上昇率を上回る賃上げが確認できれば、上げるといっている。
日本経済は低成長が続くので、物価上昇率を上回る賃上げは期待できない。
したがって、今のままでは、物価は下がらないと思っているw

日本経済の問題点をまとめると、以下になる。
・物価安定の目標を、消費者物価の前年比上昇率2%としている。
・日本経済は、2060年まで低成長すると予測されている。
・物価上昇率を上回る賃上げが確認できれば、政策金利を上げるとしているw

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