2025年7月1日火曜日

【エッセイ】子どもに叱られる親に思うこと

会社員時代、同世代との話題で多かったのは、親のこと。
多かったのは、地方で暮らしている一人暮らしの親をどうするかだった。
元気な間はよいが、いずれ一人では生活できなくなることが多い。
生活できなくなれば、施設に入れるしかないが、どこの施設に入れるかなどw

様子を見に行くのであれば、自分たちの家から近い施設がよい。
だが、本人が地元がよいのであれば、地元の施設になる。
本人に施設に入るための費用がない場合、どうするかの問題もあった。
自身の周囲で、親の問題を抱えている人は多かったw

2か月毎に投薬治療のため、病院に通っている。
通院している人に自身と同世代は少なく、60代や70代の高齢者が多い。
中には、子どもに付き添われた親もいたりする。
たまに、付き添っている子どもに叱られている親を見ることがあるw

叱る理由は、いったことができていなかった的なことが多い。
最初は、大勢の人がいる前で、叱られている親を可哀そうだなと思った。
だが、病院への付き添いは、子どもにとって、負担でしかない。
そう考えると、いったことができない親を叱る子どもの気持ちもわかるw

自身の親もそうだったが、できないことができると思い込む高齢者は多い。
同一対象者の加齢に伴う知能変化の研究結果に「シアトル縦断研究」がある。
「語彙」は、60代がピークで、その後は非常に緩やかに低下する。
「処理速度」、「推論」、「記憶」は、55~60歳頃まで高く維持された後、緩やかに低下するw

つまり、知能のピークは60歳で、その後は緩やかに低下する。
緩やかに低下するため、本人が知能の低下に気づかないのだと思う。
努力すれば、知能低下しないようにできるが、努力しない人は多い。
何もしなければ、知能が低下することを、忘れないで欲しいと思っているw

0 件のコメント:

コメントを投稿