2025年7月15日火曜日

【エッセイ】知っておきたい経済の知識~世界経済の問題点~

2014年1月、経済財政諮問会議において、「選択する未来」委員会が設置された。
下図は、同委員会が検討を行った世界経済(GDP)に占める国・地域別の割合の推移。
1980年から2060年にかけて、最下位だったアジアが最も大きな割合になっている。
ヨーロッパやアメリカ、日本は、割合が小さくなっていることがわかるw
※「アジア」は、韓国、中国、インド、インドネシアの4か国。
※「ヨーロッパ」は、アイルランド、イギリス、イタリア、オーストラリア、オランダ、ギリシャ、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ドイツ、フィンランド、フランス、ベルギー、ポルトガル、ルクセンブルグの15か国。

先進国(※)には、少子高齢化による低成長の問題があるといわれている。
具体的に、どのような問題があるのか、確認した。
だが、確認した限り、わかりやすく解説された記事は見当たらなかった。
誰かの参考になるかもしれないので、世界経済の問題点について書いてみるw
※「先進国」は、日本、英国、米国、ドイツ、フランス、イタリア、カナダの7か国。

財政赤字は、税収以上に政府支出が多くなった状態。
原因は、不況などによる税収減、経済政策による過大支出など。
その場合、国債を発行して、不足分の財源とすることが多い。
巨額の財政赤字を放置すると、将来のインフレや増税につながる可能性があるw

財務省の資料に、先進国の「財政収支の国際比較(対GDP比)」がある。
各国の財政収支は、2008年のリーマンショックによる悪化から改善傾向にあった。
だが、新型コロナウイルス感染症により、2020年以降は大幅な赤字となっている国が多い。
2010~2024年で、黒字になった年があるのは、ドイツとカナダの2か国のみw

不足分の財源である国債の発行額は、国によって大きく異なる。
たとえば、先進国ほど発行額が大きくなり、対GDP比も高くなる傾向にある。
シンガポールは、国債発行をしない国として知られている。
よって、国債の発行額だけでは、問題点は見えにくいことになるw

対外資産、対外負債、対外純資産の定義は、以下になる。
・対外資産:政府、企業、個人が国外に保有する資産の合計。
・対外負債:政府、企業、個人が国外に保有する負債の合計。
・対外純資産:対外資産から対外負債を差し引いたものw

2024年末時点の国・地域別の対外純資産の上位は以下になる。
・1位:ドイツ・・・569兆6512億円
・2位:日本・・・533兆500億円
・3位:中国・・・516兆2809億円w

対外純資産がマイナスの場合、対外純負債となる。
対外純負債が世界で最も大きい国は米国で、4109兆2625億円となっている。
つまり、米国は、ドイツや日本、中国などから金を借りている債務国ということになる。
米国政府はFRB(※)に利下げを要求しているが、利払いを考えると、理解できるw
※「FRB」は、米国の中央銀行制度の最高意思決定機関。

世界経済の問題点をまとめると、以下になる。
・先進国は、リーマンショック以降、税収以上に政府支出が多くなっている状態。
・米国は、ドイツや日本、中国などから金を借りている世界最大の債務国。
個人的には、米国の経済状況は、日本より深刻なように思うw

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