2025年7月6日日曜日

【エッセイ】親と同居したくない子が増えた理由

下図は、警察庁のデータを元にした「刑法犯検挙人員と高齢者の割合の推移」。
刑法犯の検挙人員が減少している中、高齢者の割合が増加している。
高齢者の割合は、1986年の2.6%から、2022年の23.6%に上昇している。
高齢者の人員は、1986年は10,295人だったが、2022年は39,144人に増えているw

高齢者の犯罪の7割ほどが、万引き、占有離脱物横領、暴行及び傷害。
占有離脱物横領は、置き引きや落とし物を自分のものにしてしまう行為。
高齢者による万引きの背景には、下記があるといわれている。
「血縁、地縁、その他のコミュニティとの関係が希薄になっている」w

厚生労働省が、1986年から国民生活基礎調査を行っているが、昨年は以下とのこと。
「1人暮らし世帯」は、1899万5000世帯(全体の34.6%)で過去最高。
「65歳以上の高齢者世帯」は、1720万7000世帯(全体の31.4%)で過去最高。
「18歳未満の子どもがいる世帯」は、907万4000世帯(全体の16.6%)で過去最少w

背景には、1人暮らしの高齢者の数や未婚率の上昇、出生数の減少があるとしている。
個人的には、親と同居したくない子が増えたことが、最大の理由だと思う。
親と同居しても、ほとんどの場合、子にはメリットがなく、デメリットしかない。
婚活していれば、親と同居していることは、大きなマイナスポイントになるw

高度成長時代の定年は55歳で、定年の際に退職金を支払う企業が多かった。
目的は、年金が支給される60歳まで、退職金でのんびりしてくださいだったらしい。
ところが、今は、65~69歳の2人に1人が働き、70~74歳の3人に1人が働いている。
そのような余裕のない高齢者と同居したいと思う子は少ないと思うw

自身の知る限り、最近の高齢者を尊敬していない人は多い。
バブル期に株や不動産を高値掴みし、次世代の負債にしている。
バブル期以降は、日本経済を「失われた30年」と称される低成長にした。
次世代に迷惑をかけている高齢者が多いのに、尊敬できるわけがないw

困ったことに、このような現状がわかっていない高齢者は多い。
自身の親もそうだったが、高齢になっても、自分は子より偉いと思っている。
そのため、知能が低下したことに気づかず、詐欺に騙されたりする。
子にしてみれば、これ以上、迷惑かけて欲しくないというのが本音だと思うw

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