2025年7月12日土曜日

【エッセイ】知っておきたい経済の知識~世界経済の見通し~

自身は気になる経済記事があれば、元の情報を確認するようにしている。
具体的には、公的なサイトの情報になる。
先日、世界経済の見通しについて確認、参考になった情報がある。
誰かの参考になるかもしれないので書いてみるw

2014年1月、経済財政諮問会議において、「選択する未来」委員会が設置された。
同委員会は、持続的な成長・発展のための課題と対応策について検討を進めてきた。
30名の各界の識者が参加、2014年11月14日に提言を取りまとめ、活動を終了している。
下図は、同委員会が検討を行った世界経済(GDP)に占める国・地域別の割合の推移w
※「アジア」は、韓国、中国、インド、インドネシアの4か国。
※「ヨーロッパ」は、アイルランド、イギリス、イタリア、オーストラリア、オランダ、ギリシャ、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ドイツ、フィンランド、フランス、ベルギー、ポルトガル、ルクセンブルグの15か国。

1980年と2060年の世界経済に占める国・地域の順位は以下になる。
・1980年:ヨーロッパ、その他、アメリカ、日本、アジア。
・2060年:アジア、その他、アメリカ、ヨーロッパ、日本。
最下位だったアジアが首位(47.7%)になり、日本は最下位(3.2%)になっているw

最大の理由は、アジアが大きく経済成長する可能性が高いためだと思われる。
現在、米国は、輸入しないことを目的に、各国への関税を発動し始めている。
もし、輸入を続ければ、米国経済は壊滅的な状況に追い込まれるかもしれない。
米国の関税を評価しない人は多いが、個人的には、評価できるように思うw

「選択する未来」委員会は、以下を述べている。
"グローバル化が進み、ヒト、モノ、カネ、ジョウホウの往来が自由になってくると、単に価格が安いことだけでは競争力を持たなくなってくる。品質や特徴的な価値が改めて見直されるようになると、日本の良さが再認識される可能性がある。日本独自の自然や歴史・文化を背景とした個性、日本発のビジネスの仕組みを発展させた新たなビジネスモデル、ロボットなどの先進的な技術などの組み合わせによって、改めて競争力を強めていく余地は十分にあろう。

少子化、高齢化、低成長はいずれの先進諸国でも直面している課題である。日本の少子化や高齢化は特に深刻であるが、これらに起因する諸課題への解決の処方箋が得られれば、それは他の先進諸国に先駆けたモデルを提示するものとなる。
世界でのプレゼンスを維持し、政治、経済、金融などの領域でしっかりと地位を占めて積極的な役割を果たすとともに、新たなフロンティアにおいて独自の貢献をしていくことが期待される。"

「価格だけではない競争力が必要」に異論はなく、いくつかはあると思っている。
たとえば、日本のゲームやアニメ、医療技術などは、世界トップレベルだと思う。
近年、他国から高く評価される研究者やアスリートが増えている。
個人的には、下の世代の方は、現在の課題を解決するだろうなと思っているw

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