2025年7月9日水曜日

【エッセイ】知っておきたい経済の知識~米国の相互関税~

米国が、貿易赤字の日本からの輸入品に25%の関税を課すと、事実上の最後通告をした。
事実上の最後通告にも関わらず、実質的には期限延長だ的な楽観的な意見がある。
関税は米国の国民が払うから、米国が損するという、訳のわからない意見もある。
誰かの参考になるかもしれないので、米国が相互関税を課す目的について書いてみるw

以前にも書いたが、自身も他国に相互関税を課す目的がわからなかった。
安く輸入できたら、米国にとってはメリットだろうくらいに思っていた。
だが、フィデリティ投信の重見吉徳氏のコラムを読んで、目的を理解できた。
コラムのタイトルは「誰も相互関税の真のメッセージを理解していない」w

今、米国では、多くの国民が物価高騰に苦しい生活を送っている。
他国からの安い輸入品により、自国民の雇用も減っている。
貿易赤字の増加に伴い、米国国債の発行額も増加している。
つまり、米国は他国から輸入するために、借り入れを増やしていることになるw

そのため、米国の借り入れに依存しない世界経済にすべく、規模を縮小しようとしている。
つまり、いくら安くても、輸入しませんよ。
輸入させたいのであれば、それなりの関税を払ってくださいね。
関税を払いたくないのであれば、米国内で製造、米国の国民に賃金を払ってくださいねw

米国によると、2025年の関税収入は「3000億ドルを大きく超える可能性がある」とのこと。
それだけの収入があれば、先日、可決された大型減税を実施できるだろう。
日本は今まで交渉してきたが、結果的に当初より高い関税を課されている。
基本的には、輸入しないという方針がわかっていないのではと思うw

個人的には、貿易赤字増加の要因でもある円安ドル高を是正すべきだと思う。
日銀が利上げし円高ドル安にすれば、貿易赤字は縮小、日本の物価も下がるかもしれない。
過去、プラザ合意で各国が協調して、ドル安にした。
現在の米国は、他国と協調しないように思うので、日銀が利上げせざるを得ないと思うw

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