1986~1991年まで、日本国内では株式や不動産などの資産が高騰した。
資産価格の高騰と好景気、社会現象が、バブル景気、バブル期、バブルと呼ばれている。
先日、バブル期のことを確認していて、現在との共通点があった。
誰かの参考になるかもしれないので、現在との共通点について書いてみるw
1.株価上昇
1986年頃からTOPIX(東証株価指数)は急上昇している。
1986年大発会は1049.13だったが、1989年12月18日に最高値の2886.50を記録した。
下図はTOPIXの長期チャートだが、2023年頃から急上昇している。
2022年大納会は1891.71だったが、2024年7月7日に2929.17となり最高値を更新したw
2.地価高騰
バブル期に、首都圏のマンション価格は、会社員の平均年収の8.9倍に達した。
平均的な収入では購入するのが不可能になったため、「二世代ローン」が登場した。
都心から遠く離れた地方に住宅を求め、通勤時間が異常に長くなるという状況も生まれた。
近年、首都圏のマンション価格はバブル期超えで、50年ローンも登場しているw
3.リゾート地開発
バブル期に、建設・不動産・ホテル業界は、リゾート地やゴルフ場を次々と開発した。
特に北海道ではスキー場などのリゾート事業が急激に拡大した。
それまで見向きもされなかった土地が相等な価格で取引されるなどした。
近年、円安に伴い訪日外国人観光客が増加、リゾート地が開発されたりしているw
4.資産運用ブーム
バブル期に、「財テク」などの余剰資金運用をマスコミが喧伝した。
法人の株式投資を活発化させ、個人投資家の株式投資を誘発した。
主要全国紙は株式欄を拡大、金融雑誌や金融商品評論家等が個人の金融取引を煽った。
近年、新NISA(少額投資非課税制度)により、多くの投資未経験者が投資を始めているw
5.世界への投資
バブル期に、潤沢な資金を得た企業が、日本国外の不動産や企業を買収した。
米国の心を金で買い取ったとする非難が浴びせられた企業もあった。
近年、米国の製鉄会社を買収しようとする日本の企業が非難されている。
海外の株や投資信託、ETF(上場投資信託)を買う個人投資家も増えているw
6.就職売り手市場
バブル期の有効求人倍率は、1991年に1.40倍を記録。
リクルートの調査では、同年の大卒有効求人倍率の最高値は2.86倍にまで上った。
民間企業の給与が右肩上りだったため、地方公共団体には優秀な新卒が集まりにくかった。
近年、大手企業が初任給を引き上げているため、地方公共団体が人手不足になっているw
バブル期と現在で外部環境などは異なるが、社会現象は共通点が多い。
1990年3月、総量規制が開始されると、バブル崩壊が始まった。
株や不動産などの資産価格は下落し、投資していた企業や個人は多大な損失を抱えた。
損失を抱えなかった人は、バブル期に株や不動産を買わなかった人になるw
自身はバブル期に投資していなかったが、当時の状況はよく覚えている。
個人的に最も多大な損失は、高値掴みした不動産だと思っている。
住宅は人生で最も高い買い物だといわれており、時は金なりという。
地方に住宅を求め、通勤時間が長くなることで失うものは多いと思っているw
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