2025年3月16日日曜日

【エッセイ】バブル期が教えてくれたこと

1986~1991年まで、日本国内では株式や不動産などの資産価格が高騰した。
資産価格の高騰と好景気、社会現象が、バブル期、バブル景気、バブルと呼ばれている。
下図はTOPIX(東証株価指数)の長期チャートだが、高騰していたことがわかる。
現在も高騰しているが、バブル期が教えてくれたことについて書いてみるw

バブルの発生原因は、米国の貿易赤字解消のための1985年のプラザ合意だった。
プラザ合意により、各国がドル安にするための為替介入を行った。
その結果、240円ほどだったドル円は、100円以上も急落した。
国内では余った金を、株式や不動産に投資する動きが生まれ、バブルが起こったw

是川銀蔵氏の著書「相場師一代」には、当時について下記の記述がある。
「日本の株式相場は行き過ぎている、異常だ」
「持ち株は今、すぐ売れ。売って、売って売って売りまくれ。やがて大変な株価の暴落がやってくる。そして売ったカネで"金"の地金を買っておきなさい」
「ところが"財テクブーム"を背景に主婦やOL、サラリーマンまで株式投資に熱中し、証券市場は市場空前の投資ブームに沸いており、私のいうことに聞く耳を持つ投資家は私の周囲を除いてはほとんどいないという状況であった」

自身は株や不動産を買っていなかったが、周囲に買っていた人は多かった。
専業主婦の母親は、初めて株を買っていた。
自営業の父親は、自宅以外の不動産(中古アパート、中古戸建てなど)を買っていた。
上司や先輩、同期の多くは、郊外の新築戸建てを買い、株を買っている人もいたw

1990年3月、総量規制が開始されると、バブル崩壊が始まった。
株や不動産などの資産価格は下落し、投資していた企業や個人は多大な損失を抱えた。
母親が買った株、父親が買った不動産は高値掴みとなった。
上司や先輩、同期の多くが買った戸建ては、今も価格が下がり続けているw

今、思えば、バブル期の定期預金や保険には、年利5%を超えるものがあった。
株や不動産を買わずに、定期預金や保険にしておくのが、ベストだったと思う。
その後、預金金利は下がり続け、株の配当利回りの方が高くなった。
自身は自宅マンションを買い、株を始めたが、周囲で不動産や株を買う人は少なかったw

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