2025年3月23日日曜日

【エッセイ】証券会社のお勧めに思うこと

先日、ある証券会社のサイトを見ていて驚いたことがある。
驚いたのは、つなぎ売りでの株主優待獲得を勧めていたこと。
つなぎ売りは、現物取引で買い、信用取引で売ること。
権利付最終日前に、買いと売りをすることで、獲得後の株価下落リスクを低減できるw

株主優待は、株を保有してくれている株主に対する企業からのお礼になる。
株主優待だけ貰うのは、投資家の正道とはいえず、卑しい行為になる。
この証券会社の親会社は、東京証券取引所に上場しており、株主優待がある。
親会社は、このことを知っているのだろうかと思うw

最近、投資を始めた方はご存じないだろうが、ブラックだった証券会社は多い。
元野村證券の横尾宣政氏が書いた「野村證券第2事業法人部」がある。
かっての野村證券は「ノルマ證券」といわれ、営業には厳しいノルマが課されていた。
未達の社員の吊るし上げは当たり前で、家族の呼び出しなどもあったらしいw

客に対しては、メリットの少ない金融商品を売りつけたりしていた。
売買手数料を増やすため、頻繁に株の売買を勧めていた。
中には、客の同意なしで株を売り買いしていたこともあったらしい。
今はそのようなことはないだろうが、以前の証券会社はブラックが多かったw

つなぎ売りでの株主優待獲得では、信用取引をする必要がある。
信用取引の警告に「買いは家まで、売りは命まで」がある。
買いの損失は限定的だが、売りの損失は底なしで、命まで危険になる可能性がある。
そのため、自身は信用取引をしたことはなく、他の人にもしないように伝えているw

冒頭の証券会社の歴史は浅いが、初期の頃は良心的だったように思う。
いつの頃からか、信用取引や先物取引を勧めてくるようになった。
ついには、つなぎ売りでの株主優待獲得を勧めてくるようになった。
個人的には、親会社にとって、大きなリスクになるのではないかと思っているw

0 件のコメント:

コメントを投稿