2025年3月22日土曜日

【エッセイ】バブル世代が苦労した原因

1986~1991年まで、日本国内では株式や不動産などの資産価格が高騰した。
資産価格の高騰と好景気、社会現象が、バブル期、バブル景気、バブルと呼ばれている。
下図はTOPIX(東証株価指数)の長期チャートだが、高騰していたことがわかる。
自身はバブル期に就活したバブル世代だが、バブル世代について思うことを書いてみるw

自身は地方都市で生まれ育ったが、子どもの数は右肩上がりで増えていた。
中学や高校時代は、全国的に校内暴力や家庭内暴力が問題となっていた。
自身が育った地域も、教師や学校に反抗する生徒が多かった。
そんな彼らだが、試験前には頭のよい生徒に勉強を教えてもらったりしていたw

当時の大学進学率は30%ほどで、進学する生徒は少数派だった。
自身はバイトすることを条件に、大学へ進学させてもらえた。
だが、自身より勉強ができたのに、大学へ進学しない友だちもいた。
はっきりと理由はいわなかったが、おそらく親の経済的な事情が理由だったと思うw

今、思うと、当時、反抗する生徒が多かったのも、同じ理由だったのかもしれない。
当時は好景気だったので、夜にタクシーがつかまらないなど、景気がよい話が多かった。
親の金で学生生活を謳歌している大学生も多くいた。
そのような中、高卒で働かなくてはならないことへの不満があったように思うw

バブル期に株や不動産を買った人は多く、自身の親も買っていた。
専業主婦の母親は、初めて株を買っていた。
自営業の父親は、自宅以外の不動産(中古アパート、中古戸建てなど)を買っていた。
教育費が必要な時期にも関わらず、株や不動産を買った親は多かったように思うw

駅近の土地の価格は、異常なまでに高騰していた。
会社員の平均的な年収では、ローンを組んでも買えないほどだった。
多くの人が駅近をあきらめ、郊外の新築戸建てを買ったりしていた。
やがて、バブルが崩壊すると、株や不動産の価格は大きく下がり、高値掴みとなったw

景気は急速に悪化、求人件数は大きく減り、リストラが始まった。
転職の際、資格やスキルがないと正社員になれず、非正規雇用になる人もいた。
ようやく子育てを終えた頃に、親の介護が必要になっている人もいる。
バブル世代が苦労した原因は、金融リテラシーが低い親にあったのかもしれないw

先日、病院へ行くと、バブル世代らしき男性が車椅子の母親の付き添いで来ていた。
看護師が次に来て欲しい日時を話すと、男性がいった。
「今日も仕事を休んできているのに、そんなに仕事を休めない」
その後のやりとりは聞いていないが、子どもには迷惑をかけたくないなと思ったw

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