2025年4月22日火曜日

【エッセイ】「人生即努力、努力即幸福」という人生観

65歳以上の高齢者を対象にした令和4年度(2022年度)の調査の推計では、認知症の人の割合は約12%、認知症の前段階と考えられている軽度認知障害の人の割合は約16%とされ、両方を合わせると、3人に1人が認知機能にかかわる症状があることになります。なお、軽度認知障害のかた全てが認知症になるわけではありません。
(「知っておきたい認知症の基本」政府広報オンライン)

以前、自身が知っている80代の高齢男性が認知症になった。
最初にそのことを聞いたとき、驚きはなく、妙に納得してしまった。
なぜなら、地方都市の戸建てで、奥さんと2人、年金暮らしをしていたからになる。
大きな変化のない中、頭を使うことのない生活をしていたんだと思うw

本多静六氏の「私の財産告白」によると、氏は若い頃に下記の人生計画を立てたらしい。
「四十までは勤倹貯蓄、六十までは勉学著述、七十まではお礼奉公、幸い七十以上生きられたら、居を山紫水明の温泉郷に卜(ぼく)し、晴耕雨読の生活を楽しむこと」
70歳になれば、温泉がある景色がよい土地に行き、隠居生活をする予定だったw

本多氏は計画通りに生きてきたが、戦時下の生活などを経て、人生観が変わったらしい。
隠居などという不自然に怠惰な生活とは異なる、新しい人生観になったらしい。
新しい人生観は、件名にある「人生即努力、努力即幸福」。
要は、生涯努力し続けることで幸福になるという人生観w

本多氏は、1952(昭和27)年に85歳で亡くなるまで、簡素な生活を続けた。
毎日一頁以上の文章を執筆、370冊余りの著作を残した。
名著とされる「私の財産告白」を執筆したのは、最晩年の1950(昭和25)年だった。
おそらく、亡くなるまで、思考能力が衰えることはなかったと思うw

「最後の相場師」と呼ばれた是川銀蔵氏の「カメ三則」は以下になる。
①銘柄は水面下にある優良なものを選んでじっと待つこと
②経済、相場の動きから常に目を離さず自分で勉強する
③過大な思惑はせず、手持ち資金の中で行動するw

是川氏は、亡くなるまで、経済や相場の動きから目を離さなかったと思う。
老衰により95歳で亡くなるが、思考能力が衰えることもなかったと思う。
個人的には、身体能力と同じで、思考能力も使わなければ、衰えると思っている。
自身も、経済や相場の動きから目を離さず、勉強し続けたいと考えているw

今世紀最高の投資家とされるウォーレン・バフェット氏は、現在94歳。
彼の盟友であるチャーリー・マンガー氏は、99歳で亡くなった。
自身には何歳まで生きたいという願望はない。
ただ、お迎えが来るまで「人生即努力、努力即幸福」でいたいと思っているw

0 件のコメント:

コメントを投稿