2026年2月23日月曜日

【エッセイ】時代を先取りしていたベストセラー本

各世代について決まった定義はないが、下図の世代に分けられることが多い。
上が一般的な世代で、下は時代の特徴を表す呼称。
自身はX世代で、バブル期に就職したバブル世代になる。
バブル期以降、失われた30年になったので、苦労させられたw

過去の出来事を考えると、上の世代はレベルが低い人が多かったように思う。
先日、高齢の男性タレントが孫について語った記事を読んだ。
子には教えなくてはいけないが、孫には教えなくていい。
反対に孫から教えられることが多いという、よくある内容w

自身の親もそうだったが、自分が子より上だと思っている親は多い。
間違いを指摘しても、なかなか認めないし、あろうことか根に持ったりする。
子の決めたことに対しては、根拠もないのに反対してくる。
自身が知る限り、そのことが原因で、親と不仲になった子は多いw

自身は、子に間違いを指摘されたら、素直に認めるようにしてきた。
子が決めたことは尊重するが、反対する場合は理由を説明するようにしていた。
ちなみに、孫はかわいいが、孫よりは子の方がかわいい。
親が、自分は子より上だと思う理由がわかったので書いてみるw

明治時代までは、幕府と藩が、全国を分割支配する幕藩体制だった。
幕府は幕藩体制を盤石にするため、儒教の一派である朱子学を重用した。
朱子学は、「上下の秩序」を絶対視する教えで、君臣や親子の別を明確にした。
自身は知らなかったが、幕府を批判すると、弾圧されることもあったらしいw

1868(明治元)年、明治政府が発足、近代化が始まった。
政府は、欧米列強に対抗するため、天皇中心の中央集権国家を目指した。
廃藩置県で藩を廃止し、四民平等、地租改正、徴兵令、殖産興業を推進。
大日本帝国憲法制定により立憲体制を整え、議会政治へと移行したw

江戸時代の士農工商の身分制度はなくなったが、天皇中心の君主制になった。
つまり、幕府と藩の役割が、天皇と政府に変わったともいえる。
1946(昭和21)年、戦争の反省を踏まえた、日本国憲法が公布された。
日本国憲法は「国民主権」、「基本的人権の尊重」、「平和主義」を、三原則としているw

日本国憲法が公布されるまで、「上下の秩序」を絶対視する教えが残っていたことになる。
それまでに教育を受けた人は「上下の秩序」を重んじることを教えられた。
自分より立場や年齢が上の人を敬いなさい、もしくは絶対服従。
そのため、自身の親たちは、自分が子より上だと思っていたのだろうw

1872(明治5)年から1876(明治9)年にかけて、ある本が刊行された。
ある本は、福沢諭吉氏による「学問のすゝめ」。
欧米の近代的政治思想、民主主義を構成する理念、市民国家の概念を説明した本。
儒教思想を否定し、主権者となる国民の意識を改革することが目的だったw

同書は、全国民の10人に1人が買い求めるベストセラーとなった。
福沢氏は、自由市民による国民主権国家になって欲しかった。
ところが、天皇中心の中央集権国家となったことで、福沢氏は批判の対象となった。
戦後、「国民主権」となったことから、時代を先取りしていたベストセラー本といえるw

個人的に気に入っているのが、下の一文になる。
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言われている。人は生まれながら貴賎上下の差別ない。けれども今広くこの人間世界を見渡すと、賢い人愚かな人貧乏な人金持ちの人身分の高い人低い人とある。その違いは何だろう? それは甚だ明らかだ。賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとに由ってできるものなのだ。人は生まれながらにして貴賎上下の別はないけれどただ学問を勤めて物事をよく知るものは貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるのだ」
(参考:「学問のすゝめ」Wikipedia)

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