2025年2月16日日曜日

【コラム】鉛製給水管の取り換え状況に思うこと

家庭などに水を供給する給水管のうち、健康被害を及ぼす恐れのある「鉛管」(鉛製給水管)について、国が2004年に早期全廃の目標を掲げたにもかかわらず、23年3月時点で約203万件(上水道の契約数ベース)残っていることが日本水道協会(東京)の調査でわかった。
専門家は、国や、自治体など水道事業者が住民に交換の必要性などを強く周知すべきだと指摘している。鉛を過剰摂取すると腹痛や神経のまひなどの症状が出る。鉛管はさびにくく、国内では1980年代まで広く使用されていたが、鉛が溶け出す恐れがあり、国は2004年に策定した「水道ビジョン」で「早期ゼロ」を打ち出した。
同協会は05年度から全国に残っている鉛管を集計しており、06年3月時点は約508万件だった。直近の23年3月時点は約203万件で、全契約数(約5,933万件)の3.43%。都道府県別で最も割合が高かったのは香川県で、約12万件と県全体の27.75%を占めた。
浄水場からつながる給水管のうち、幹線部分の鉛管は各自治体が計画的に取り換えているが、家庭などに枝分かれする部分は大半が住宅敷地に埋設され、住民らが自己負担で交換する必要がある。枝分かれ部分は設置記録が残っていないケースも多く、水道事業者の2割弱は残った鉛管の有無も把握できていないという。
(2025年2月14日読売新聞オンライン)

上記に「専門家は、国や、自治体など水道事業者が住民に交換の必要性などを強く周知すべきだと指摘している」とある。
山口県では、水道管から溶け出した鉛による健康被害も生じているらしい。
自身も、国や自治体などが強く周知すべきだと思っている。

「幹線部分の鉛管は各自治体が計画的に取り換えている」とある。
幹線部分は公道で、家庭などに枝分かれする部分には私道も含まれる。
上記にあるように、枝分かれする部分には設置記録が残っていないケースも多い。
記録が残っていない場合、自己負担で確認する住民は少ないように思う。

東京都は、水道局の負担で、私道の鉛製給水管も取り換えるとしている。
だが、設置記録がない場合、自己負担で確認する住民は少ないと思う。
個人的には、宅内水道の水質検査などで、ある程度は確認できるように思う。
いずれにせよ、交換の必要性などを強く周知すべき事案だと思う。
(東京都水道局ホームページより)

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