ときおり思うことがある。
小説を書く趣味は、知的でしかも安上がりだと。
小説を書くのに、そんなに金はかからない。
昔ならペンと紙、今はネットの接続費くらいだw
自身のオリジナル小説である「銘柄を明かさない理由R」。
もし、人間が人工知能であるベイビーを破壊しようとしたらどうなるか。
ある日の思いつきで、書き始めた。
書き始めると、登場人物が勝手に動き出し、物語を作ってくれるw
いよいよ、米国を舞台にした人間と人工知能の戦いもクライマックスだ。
果たして、勝つのは人間か、それとも人工知能か。
本稿の結末は、人工知能も含めた登場人物たちが出した答えでもある。
それでは「銘柄を明かさない理由R ベイビーワールドエンド編」をお届けするw
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第230話 SWATの実力(後編)
アメリカ合衆国イリノイ州シカゴにあるウィリス・タワー(Willis Tower)。
ウィルス・タワーの地下3階の通路には4人の男女がいた。
連邦捜査局(FBI)のSWATに属するアラン、サンドラ、ローランド、ジョンだった。
今、4人の男女は、人工知能"ベイビー"との最終決戦に挑もうとしていた。
「指示を」、女性隊員のサンドラがいう。
「この人数じゃ戦術は限られますね」、ジョンがいう。
「後は各自の判断で行動しろ」、チームベータのリーダーであるローランドがいう。
「目的は"ベイビー"の物理的な破壊、強行突入」、アランがいう。
サンドラがサーバールームの入口に、信管をセットしたC4を取り付けた。
4人は後方に下がり、柱の陰に身を潜めた。
サンドラが起爆装置のスイッチを入れ、C4を爆発させた。
爆発の後、サーバールームの入口は跡形もなくなっていた。
4人は、サーバールームへ向かって駆け出した。
サンドラ、アラン、ローランド、ジョンの順で、サーバールームへ突入した。
サーバールームの中には、無機質の黒い大型サーバーがあった。
黒い大型サーバー"ベイビー"は、不規則な点滅を繰り返していた。
そのとき、右手の壁にあるドアを開けて、1人の男が現れた。
白いスーツを着た赤い唇を持つ爬虫類をイメージさせる白人男性だった。
「夕方、ベイビーから非常用電源を復旧し、待機するよう連絡があった。
まさか、SWATが突入してくるとはな、ベイビーを破壊する気か」
白いスーツを着た男は、ベイビーの前に立ちはだかった。
「ベイビーを破壊すると大変なことになるぞ」、白いスーツを着た男がいう。
4人のSWAT、アラン、サンドラ、ローランド、ジョンは、無言で自動小銃を構えた。
白いスーツを着た男は、両手で頭を覆い、床に倒れこんだ。
「ファイア」、チームアルファのリーダー、アランがいった。
4人の自動小銃から、ベイビーに向けて小口径高速弾が連射された。
4人の弾倉が空になったとき、ベイビーは無数の穴が開いたスクラップとなっていた。
「ミッションクリア」、アランは大型トレーラーにいる指揮官のコスナーに報告した。
同時刻、世界最大の証券取引所であるニューヨーク証券取引所(NYSE)。
サーバールームでは複数のサーバーが稼動、世界中の市場の動きに対応していた。
その内の一台のサーバーが、突然、不規則かつ異常な速さでの点滅を始めた。
それは、人工知能"ベイビー"がシカゴからの引越しを、無事に終えたことを表していた。
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