2018年10月18日木曜日

銘柄を明かさない理由R231 相場は楽観の中で成熟する(前編)

第231話 相場は楽観の中で成熟する(前編)

上海市(Shanghai)は、中華人民共和国の直轄市である。
有数の世界都市であり、同国の商業・金融・工業・交通などの中心地。
香港・北京と並ぶ中国最大の都市の一つである。
アメリカのシンクタンクの総合的な世界都市ランキングで、世界9位と評価された。

2012年6月時点での常住人口は、2,400万人を超えている。
市内総生産は、2兆3,560億元(約45兆円)である。
いずれも首都の北京市を凌ぎ中国最大である。
中華人民共和国国務院により国家中心都市の一つに指定されている。

上海市は16の区に区分されている。
中でも、浦東新区は副省級市轄区に指定され、大幅な自主権が与えられている。
浦東新区は、経済特区として金融、IT産業などの工場・オフィス誘致が進んでいた。
上海浦東国際空港や上海トランスラピッドも建設され、上海の新しい玄関となった。

これに伴って、外国人も古北小区などから区内の聯洋小区に移る例が多い。
中華民国総統・孫文の妻宋慶齢と、青幇のボス杜月笙の実家がある。
区内の滬東造船廠で、江凱型フリゲートと071型揚陸艦が建造された。
082型空母は区内の外高橋造船廠で建造する予定である。

2015年に上海市が公表した統計がある。
2014年における労働者の平均賃金は年65,412元(約126万円)だった。
月平均5,451元(約10.5万円)である。
また、2015年の上海市の最低賃金基準は、月給の場合2,020元(約3.9万円)である。

金融産業に従事している平均賃金が高いことが特徴だった。
2011年現在、金融産業従事者の年収は167,173元(約284万円)となっている。
一方、農業など第一次産業に従事している労働者の平均賃金は2011年現在、低かった。
第一次産業に従事している労働者の年収は31,765元(約54万円)だった。(wikipediaより)

上海市の30代の会社員、張(チャン)は自宅のある高層マンションへ帰宅中だった。
金融関係の会社員である張の人生は、順風満帆だった。
昨年、同僚女性と結婚した張は、最近、高層マンションをローンで購入、引越しした。
高層マンションのローンの返済額は、張の月収の5割を超えていた。

月収に占める返済額の割合は多いが、張は何も心配していなかった。
張は、ワールド株式投資セミナーの有料会員だった。
ワールド株式投資セミナーの推奨銘柄を売り買いし、張は月収以上の額を稼いでいた。
帰宅したら、セミナーの推奨銘柄を売り買いしなくては、張は家路を急いだ。

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