埼玉県で発生した下水管損傷による道路陥没事故で、尊い人命が失われた。
全国には、耐用年数が迫っている下水管が多くある。
いつ、どこで同じような事故が起こっても、おかしくないことになる。
下水管損傷による道路陥没事故の推測される原因と対策について書いてみる。
事故の概要は以下になる。
・下水管が損傷し、道路が陥没、高齢者が運転するトラックが穴に落ちた。
・県は、トラックを吊り上げ、救助しようとしたが、救助できなかった。
・損傷した下水管には、設置後に複数の下水管を接続していた。
・損傷した下水管の耐用年数は迫っていたが、定期点検では異常は認められなかった。
事故の原因としては、以下が考えられる。
・下水管の耐用年数に問題があり、実際の耐用年数は短かった。
・設置後に複数の下水管を接続したため、耐用年数が短くなった。
・定期点検の時期や方法に問題があり、異常を確認できなかった。
個人的に有効だと思う対策は、以下になる。
・流量計を使った24時間監視システムの構築。
具体的には以下になる。
・マンホール下の下水管に流量計を設置する。
・気象庁の降雨量データと下水管の流量データを監視、下記を行うシステムを構築する。
・上流と下流の流水量を比較、下流が許容範囲より少ない場合、アラートを発令する。
アラートが発令されたら、当該区間の下水管を調査、原因を確認、対応する。
これにより、下水管が損傷しても、早期の対応が可能になる。
調べたところ、既存の製品や技術で構築することができるように思う。
ただ、官民一体となって、取り組むことが必要になるかもしれない。
このシステムは下水道だけではなく、上水道にも応用できる。
上水道に応用すれば、給水管が損傷しても、早期の対応が可能になる。
電力会社、ガス会社、通信会社には、24時間監視システムがあるように思う。
もしかすると、上下水道にもあるかもしれないが、自身には確認できなかった。
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