2022年3月26日土曜日

【エッセイ】下落トレンドを示唆するデータ

来週29日は、株主権利を得ることができる最終売買日である権利付最終日になる。
自身は権利落ち日以降の下落を見越して、インバース型ETFを仕込んでいる。
個人的には、今回の権利落ち日以降の下落は、比較的、大きな下落になると思っている。
理由は下落トレンドにあるからだが、下落トレンドを示唆するデータについて書いてみるw

下図は、東京証券取引所の投資主体別売買状況と日経平均株価の比較。
青の折れ線が個人投資家の売買状況、赤の折れ線が海外投資家の売買状況。
3月第3週(14~18日)は、個人投資家は売り越し、海外投資家は買い越しに見える。
だが、売買金額を見ると、海外投資家も売り越していることがわかるw

下図は、2020年年初からの信用評価損益率の推移。
信用評価損益率は、信用取引を行っている投資家の損益状況を表す指標。
今年になってから、マイナスが大きくなりつつあることがわかる。
マイナスが大きくなると、追い証を回避する反対売買で、相場は下落することが多いw

これらの下落トレンドが発生した理由は、米国の利上げと金融緩和の縮小。
ドルを保有して利息がつくのであれば、株や国債を売って現金の比率を高めようとする。
下図は、米国国債10年金利のチャートだが、今月になって急騰していることがわかる。
国債は売りが多くなると金利が上がることから、国債が売られていることになる

利上げを行うと、民間金融機関の貸出金利や預金金利などの市場金利が上昇する。
企業は設備投資を控え、個人は貯蓄に回すなどしたりして消費が抑制される。 
結果、株価は下がるが、インフレの抑制効果が期待できるとされている。
国内相場においても、米国市場に依存する割合の大きい企業の株価は下がるだろうw

0 件のコメント:

コメントを投稿