自身は独学で株式投資を習得、習得してからは連戦連勝の無敗。
自身からすると、株式投資は仕事よりはるかに易しい。
自身は会社員を辞めてから、生活費を株の収入で賄っている。
株式投資に興味がある方に、株の必勝法を書いた小説をお届けするw
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【特別編】銘柄を明かさない理由R 株の必勝法
兜町に、無敗のキングことジツオウジ コウゾウが創業した証券会社があった。
証券会社には資産運用部署があり、通称"アルカディア(理想郷)"と呼ばれていた。
責任者は、無敗のクイーンことクジョウ レイコ。
平時の"アルカディア"は、クジョウと無敗の天然ことテンマ リナの2名体制だった。
"アルカディア"は、全国の無敗の個人投資家の売買を参考にした運用を行っていた。
無敗の個人投資家は、58人いることが確認されていた。
58人の中には、無敗のジャックことジョウシマ ユウイチ。
通称"天使の笑顔を持つ男"と呼ばれる、無敗のエースことアマネ オトヤなどがいた。
ある日の夕方、証券会社の現役トレーダーによるオンラインの株講義が始まった。
無料にも関わらず、受講者はそれほど多くない株講義だった。
「時間になったので、『あるかでぃあの株学校』を始めます。
今日は3回目『株の必勝法』で~す、でわでわ~始まり~始まり~」
講師は、無敗の天然と呼ばれているテンマ リナだった。
テンマは気づいていなかったが、テンマの株講義へのアクセスは増えつつあった。
「株って、ほとんどの人は勝つことしか考えていないんですよ。
勝ちたいなら、どうすれば負けないのかを考えましょう。
多くの人は損失を少なくしようとして、ロスカットするんですよ。
でも、ロスカットすると、損失が確定するので、負けることになります。
勝つことしか考えていないから、負けるんですよ。
えっ、負けないためには、どうしたらいいかって、ですよね~。
負けないためには、なぜ、なぜ、な~ぜで考えましょう。
たとえば、なぜ、ロスカットするのかと問いかけます。
答えが、信用取引の返済期限があるからだとします。
では、なぜ、信用取引しなくてはならないのと問いかけます。
答えが、信用取引なら手持ち以上の資金を使えるからだとします。
な~ぜ、手持ち以上の資金を使わなくてはいけないのと問いかけます。
答えは、少しでも多く儲けるため、つまり、勝つことしか考えていないんですよ。
負けないためには、証券会社の信用取引なんてしちゃダメですよ~」
テンマの株講義は、"アルカディア"から配信されていた。
"アルカディア"には、無敗のクイーンことクジョウ レイコがいた。
証券会社が、証券会社に何の得にもならない情報を配信してどうする。
経済誌を読みながら聴いていたクジョウは、深いため息をついた。
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