2021年8月30日月曜日

【エッセイ】保ち合いの国内相場

相場の中でなにが一番難しいかといえば保合い相場でしょう。
「保合いにはつけ」、「保合いは大相場の前兆」といった強気の格言もありますが、「保合いは下げの前兆」や、「保合いは売っておけ」といったものもあり、完全に分かれています。
相場では売り方と買い方が大事なお金をかけて戦っているわけですが、両者の力が均衡したところが保合いです。
ちょうど川中島の戦いのように睨み合った状態です。
天がどちらに味方するか、保合いは運命的なものが含まれているのではないでしょうか。
大きく上げた後の局面での保合いか、下げた後の保合いかによっても変わってきます。
1992年から2001年半ばまで保合った相場は底入れとみられていましたが、下放れて1万円を割ってしまったのですから、位置だけで判断するのも危険です。
(「保合い相場の対応で天国にも地獄にもなる」大和証券株式会社ホームページより)

保ち合いのチャートパターンには、三角保ち合いやボックス(圏相場)などがある。
下図はTOPIX(東証株価指数)の1年チャート。
高値と高値を結んだ線(上値抵抗線)と安値と安値を結んだ線(下値支持線)を追記した。
幅が徐々に狭くなっている「三角保ち合い」であることが確認できるw
下図は日経平均株価の1年チャートに、上値抵抗線と下値支持線を追記した図。
同図も「三角保ち合い」だが、「下向き三角保ち合い」というチャートパターンである。
「下向き三角保ち合い」は、先端部分に下落エネルギーが蓄積された状態になる。
株価が先端付近に来た時、急落する可能性が非常に高いことで知られているw
もちろん、「下向き三角保ち合い」だからといって、必ず急落するとは限らない。
だが、急落する可能性が高いことは、多くの市場関係者に知られている。
事前に知らずに対応すれば、地獄を見ることになるかもしれない。
反対に、事前に知ったうえで対応すれば、天国になるかもしれないw

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