「銘柄を明かさない理由R」は自身のオリジナル小説だ。
第15章の後半は、シカゴのウィリス・タワーが舞台になる。
自身は若かりし頃、ウィリス・タワーを訪れたことがある。
ウィリス・タワーは、シカゴでオススメの観光スポットであるw
さて、自身は小説を書いているが、会社員兼相場師でもある。
以前に書いたが、今年の相場は2016年の相場に似ている。
2016年2月に底打ちした相場は、今の時期に上昇した。
ところが、その後は下がり、2月から半年後の8月に底を打ったのであるw
もし2016年と同じなら、現在の上昇は掉尾の一振(とうびのいっしん)である。
8月の底に向けて、最後の買いが優勢な状態なのである。
自身はかねてよりの予定通り、掉尾の一振後の8月に買いを入れる所存だ。
それでは「銘柄を明かさない理由R ベイビーワールドエンド編」をお届けするw
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第189話 Invitation from BABY.(後編)
ウィリス・タワー(Willis Tower)は、イリノイ州シカゴにある。
シカゴで最も高く、アメリカで2番目に高い超高層ビルである。
ワールドトレードセンターにその座を明け渡すまで、アメリカで最高層のビルだった。
以前のビル名はシアーズ・タワーだったが、2009年7月に現在の名称に改称された。
帰宅した天使の笑顔をもつ男は、BABYからの招待状にあった電話番号に電話した。
数コールで電話に出た男は、ウィリス・タワーを待合せ場所に指定してきた。
待合せは、明日の正午、103階にある展望室「スカイデッキ・シカゴ」だった。
いい終えると男は電話を終えた。
真昼間、観光客の多い展望室で待ち合わせか。
天使の笑顔をもつ男は、カトウに電話し、BABY側との電話でのやり取りを伝えた。
電話口の向こうで、カトウは黙ってBABY側とのやり取りを聞いていた。
「カシコマリマシタ」、カトウがいい電話は終わった。
天使の笑顔をもつ男こと、無敗のA(エース)は思った。
米国の相場に多大なる影響力をもつ男、BABY。
リーマンショックで大儲けしたという噂もあるが、決して表舞台には姿を見せない。
だが、無敗のキングのいうとおり、BABYはウォール街の都市伝説ではなかった。
禁酒法時代、シカゴで高級ホテルを住まい兼事務所にしていた男がいた。
男は、そこから組織を指揮し、犯罪組織を統合近代化していったことで知られている。
男の名はアル・カポネ、顔に傷があったことから「スカーフェイス」とも呼ばれていた。
アル・カポネの死後、シカゴ暗黒街のボスは次々と変わっていった。
シカゴの高級ホテルの1室。
シカゴの夜景を眺めている1人の白人男性がいた。
白人男性は頬に傷があり、その傷はアル・カポネと同じ位置にあった。
やけに唇が赤く爬虫類をイメージさせる白人男性は、ある噂を耳にしていた。
娼婦の館で、BABYのことを探している若い東洋人男性がいる。
若い東洋人男性は気前がよく、ある程度の金は持っているようだった。
いろいろ手を尽くしたが、若い東洋人男性の素性はわからなかった。
今夜、脅しのつもりで、何人かの部下を差し向けた。
ところが、若い東洋人男性には、武術に秀でたボディガードがいた。
ボディガードに倒された部下たちは、しばらくの間、入院を余儀なくされた。
若い東洋人男性が何者で、何のためにBABYを探しているかはどうでもいい。
明日、若い東洋人男性は自らの行いを後悔することになるだろう、男は思った。
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