「銘柄を明かさない理由R」の連載を再開して、5日目になる。
自身は、土曜日は家事を済ませたり、プールへ泳ぎに行くことにしている。
日曜日は身体をクールダウンし、何もしない安息日と決めている。
よって、日曜日にブログは更新しても、連載は休ませていただく予定だw
「銘柄を明かさない理由R」は、完全なオリジナル小説だ。
ストーリーのいくつかは自身の実体験を基にしている。
モデルになった人物はいるが、登場人物も架空の人物である。
もし、知っている方に似ていると思ったら、偶然であるw
そんな奴いないだろうと、ツッコミながら読んでもいい。
登場人物に知っている人を重ね合わせて、読んでもらっても構わない。
今後の参考に、楽しめた話には拍手をしてもらえたら助かる。
それでは「銘柄を明かさない理由R ベイビーワールドエンド編」をお届けするw
--------------------------------------------------------------------------
第177話 Boys, be ambitious in Christ(中編)
ある日のこと、無料の株式投資セミナーが開催された。
セミナーの主催者は、無敗の相場師こと21世紀少年と呼ばれる大学生だった。
投資手法に特化したセミナーは、大勢の受講者を集める人気のセミナーになった。
やがて、そのセミナーは、数ヶ月先でないと受講できないセミナーになっていった。
同業他社は、21世紀少年のセミナーにスパイを送り込むことにした。
ところが、同業他社のスパイはセミナー会場に入ることができなかった。
会場の受付で、屈強な身体のスーツ姿の男がいう。
「当方の手違いでお招きしてしまいました、今回はお引取りください」
株式投資セミナーを行なう会場のレンタル費用。
同業他社のスパイなのか、そうでないのか確認する調査会社の費用。
屈強な身体のスーツ姿の男を雇う費用。
それらの費用全てを21世紀少年が負担、つまり21世紀少年の自腹だった。
業を煮やした同業他社の1社が、非合法な手段を使うことを決めた。
21世紀少年を拉致、無料の株式投資セミナーを開催させないというものだった。
ある日の夜、21世紀少年は帰宅するべく、駅から徒歩で自宅へ向かっていた。
閑静な住宅街、後方から近づいてきた1台の車が、21世紀少年の横で停まった。
後部座席から降りてきた年配の男がいった。
「手荒いことはしたくない、おとなしく車に乗ってくれ」
助手席から降りてきた若い男がいった。
「何もしないから乗れっていってんだろ」
21世紀少年は思った。
こいつら、天文学的なバカだと。
「何もしないから乗れっていってんだろ」
待ち伏せされて、何もしないって言葉を信じるわけないだろう。
業を煮やした同業他社の1社が、非合法な手段を使うことを決めた。
こちらは既にその情報を入手している。
同業他社さんには、本当に申し訳ないと思うけどね。
でも、どんな非合法な手段を使ってくるか、こちらは楽しみにしていたんだよ。
21世紀少年は、メガネの角度を調節しながらいった。
「このメガネは、ウェブカメラ搭載のメガネです。
今、自分が見ているものは、全世界へリアルタイムで発信されていますよ」
21世紀少年は、にっこりとした笑顔で微笑んだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿