「銘柄を明かさない理由R」の原稿は、会社から帰宅してから書いている。
自身は基本、残業せずに、定時で仕事を終える。
趣味で株式投資をしているが長期投資なので、年間の売買は数回あるかないかだ。
したがって、帰宅してからも、原稿が書けるのであるw
さて、以前にも書いたが、昨年の相場と今年の相場は大きく異なる。
昨年の相場は、年間の変動幅が比較的、小さなつまらない相場だった。
だが、今年の相場は昨年と比較すると、変動幅が大きい。
どちらかといえば、一昨年の相場と似ているのであるw
今年の買い場は、一昨年以来となる2年ぶりの買い場となる可能性が高い。
何度も書いているが、今年の買い場は来月8月だ。
我ら賢明なる投資家は、来月の買い場まで、高みの見物と洒落こもうじゃないか。
それでは「銘柄を明かさない理由R ベイビーワールドエンド編」をお届けするw
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第181話 ウォール街の都市伝説
都内にある重厚な門構えの木造家屋。
敷地内には石庭があり、都会の喧騒を忘れさせる佇まいだった。
回廊に面した各部屋は、質素でありながら気品のある空間になっていた。
居間では、家主である無敗のキングが秘書からの報告を受けていた。
貧しい農家に生を受けた無敗のキングは巨躯の男だった。
無敗のキングは成功したい一心で都会へ出た。
やがて、最後の相場師と呼ばれる男に弟子入り、相場について学んだ。
相場について学んだ無敗のキングは、巨額の金を手に入れることに成功した。
最後の相場師が亡くなったあと、無敗のキングは会社を創業した。
金融情報を提供する会社だったが、後に証券会社となる会社だった。
証券会社になり全国展開を果たしたあと、無敗のキングは社長職を辞した。
後任に社長職を任せ、自分は会長職に就いたのである。
無敗のキングが、会長職に就いたのには理由があった。
無敗のキングにとって、最重要の課題があった。
最重要の課題とは、最後の相場師の後継者を探すことだった。
最後の相場師のように、自国の相場は自国の相場師が守らなくてはならない。
そのために、無敗のキングは研究会を主催、見込みのある若者を誘った。
やがて、仮面の相場師、ウィッグの女、21世紀少年などの有望な若手が集まった。
The market is driven by fear and greed(市場は恐怖と欲望によって動かされる)
恐怖と欲望を自在にコントロールできることが、後継者の条件の1つだった。
そんなある日、会長である証券会社の社長が、面白い社員がいると報告してきた。
社長が報告してきた面白い社員は、資産運用部署の責任者、無敗のクイーンだった。
無敗のキングは無敗のクイーンと会う前、その女の運用報告書を読んだ。
驚いたのは、無敗の個人投資家たちのデータを元に運用していることだった。
無敗の個人投資家たちのデータを元に運用する無敗のクイーンは興味深かった。
無敗の個人投資家たちの中に、天使のような笑顔をもつ男がいた。
4年前、無敗のキングは天使のような笑顔をもつ男に後継者にならないかと誘った。
天使のような笑顔をもつ男は、無敗のキングの誘いを断って渡米した。
だが今でも、天使のような笑顔をもつ男から、不定期に連絡があった。
天使のような笑顔をもつ男、無敗のA(エース)からの連絡を秘書が伝える。
「ウォール街で、ベイビーという男が都市伝説になっているそうです」
「ベイビーは都市伝説ではないと伝えろ」、無敗のキングは即答した。
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