数少ない読者の方、お待たせした。
「銘柄を明かさない理由R」の連載再開だ。
某国の大統領が残した有名な言葉にちなんでいうと、下記になる。
相場師の相場師による相場師のための物語w
さて、何度もいうが、今年の買い場は来月8月に来る。
その時が来るまでは、決して買ってはいけない。
この時期、賞与や配当を手にした方も多くいると思う。
だが、ここぞとばかりに、すぐに賞与や配当で株を買ってはならないw
なぜなら、多くの人が同じことを考えるからだ。
「人の行く裏に道あり花の山」という有名な相場格言がある。
多くの人と反対のことをやった方が上手くいく、という意味だ。
それでは「銘柄を明かさない理由R ベイビーワールドエンド編」をお届けするw
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第178話 Boys, be ambitious in Christ(後編)
21世紀少年のメガネは、ハイテク仕様の特注品だった。
好きなときに見ている景色を、ネットで発信することができた。
発信するだけではなく、情報を受信する機能も搭載していた。
目の前の男たちに重なるように、男たちに関する情報が次々に表示され始めた。
「どうでもいいが、さっさと車に乗れ」
後部座席から降りてきた年配の男がいう。
「貴様が見ているものが、全世界へリアルタイムで発信されているだと。
そんなことは我々にとってはどうでもいいことだ、さっさと車に乗れ」
「なるほど」、21世紀少年がいった。
「何がなるほどだ、さっさと車に乗れ」、痺れをきらせた年配の男がいう。
「今、送られてきたデータで、あなたたちの素性がわかりました」
21世紀少年は、若い男と年配の男の本名を、正確に言い当てた。
凍りつく男たちに、21世紀少年はいった。
「今、自分が見ているものは、全世界へリアルタイムで発信されています。
発信された情報を見た人たちが、僕に知っている情報を送ってくれます。
彼らが送ってくれた情報は、このメガネに瞬時に映し出されるんですよ」
年配の男は、上方からの視線を感じた。
視線を感じて見ると、マンションのベランダにこちらを見ている人がいた。
他のマンションのベランダにも、こちらを見ている人がいた。
遠くからはパトカーのサイレンらしき音が聞こえてきた。
このガキ、只者じゃねえ。
このガキを拉致するのに、あの報酬じゃ割に合わねえ、年配の男は思った。
「重要な場面の撮影が、ようやく終わりましたね。
さぞかし、いいシーンになるでしょうね」、年配の男が21世紀少年にいう。
「えっ、アニキ、何をいってんすか」、若い男がいう。
「芝居は終わりだっていってんだろ、帰るぞ」、年配の男が若い男にいう。
年配の男が21世紀少年に向かっていう。
「兄さん、芝居は終わりだ、だがこれも何かの縁かもしれねえな。
もし、この先、困ったことがあれば、連絡をくれ、相談にのるぜ」
年配の男は、21世紀少年に名刺を渡すと、若い男と車で走り去った。
相談したくても、メールアドレスがないと相談できないんだよね。
年配の男に渡された名刺を見た21世紀少年は、にっこりと微笑んだ。
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