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不動産開発大手、中国恒大集団の破綻懸念から前日の金融市場では高リスク資産が世界的に下落したが、ウォール街のアナリストは中国共産党に信頼を置いている。複数の大手金融機関や資産運用会社は恒大の問題が中国の「リーマン・モーメント」ではないと、投資家を安心させることに躍起となった。
シティグループやフィデリティ・インターナショナルなどは、実際に恒大がデフォルト(債務不履行)に陥るかもしれないが、中国当局は恒大の問題が金融システムや経済の安定を損ねないよう、措置を講じるとみる。
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上記は、9月21日のBloomberg配信記事である。
中国大手企業の債務不履行問題について、アナリストの動向を伝えている。
債務不履行に陥っても、リーマン・ショックのような金融危機にはならないとしている。
では、トレーダーの動向はどうか、下記は同日のBloomberg配信記事であるw
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米S&P500種株価指数が繰り返し過去最高値を更新していたここ数カ月、相場下落に備えたヘッジを怠らないトレーダーらの様子をウォール街はいぶかってきた。中国の不動産開発大手、中国恒大集団の債務危機が市場を揺るがせている今、トレーダーらの判断は賢明だったということになる。
高バリュエーションへの警戒が強まる中で、新型コロナウイルスのデルタ変異株拡大とコロナ禍対策景気刺激策の縮小懸念を背景にトレーダーらは株式のプットオプションを買い増してきた。
(中略)
スキュー指数として知られる指標は、3カ月物のプットオプションの需要がコールオプションに対して2018年以来の大きさであることを示している。先週初めには、S&P500種の12月限のコールオプション25枚の代金でプットオプションを1枚しか購入できなかったほどだ。
(後略)
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トレーダーは、ここ数カ月、下落に備えたヘッジを怠っていなかったことがわかる。
個人的に注目に値するのは、スキュー(skew)指数が2018年以来の大きさであること。
スキュー指数は、S&P500指数を対象とするオプション取引を数値化した指数。
コール(買う権利)に対するプット(売る権利)の需要の強さを表しているw
スキュー指数が高いほど、株価(S&P500)が下落するリスクが大きいとされている。
別名「ブラックスワン(黒い白鳥)指数」ともいう。
例年の相場は年末に向けて上昇、年末高となることが多い。
だが、2018年は年末へ向けて下落、年末安となった年なのであるw
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