2026年1月3日土曜日

【エッセイ】知っておきたい健康の知識~認知症の予測因子~

「認知症」とは、様々な病気により、脳の神経細胞の働きが徐々に変化し、認知機能(記憶、判断力など)が低下して、社会生活に支障を来した状態をいいます。
我が国では高齢化の進展とともに、認知症と診断される人も増加しています。65歳以上の高齢者を対象にした令和4年度(2022年度)の調査の推計では、認知症の人の割合は約12%、認知症の前段階と考えられている軽度認知障害(MCI※)の人の割合は約16%とされ、両方を合わせると、3人に1人が認知機能にかかわる症状があることになります。なお、軽度認知障害のかた全てが認知症になるわけではありません。
※MCI:記憶障害などの軽度の認知機能の障害が認められるが、日常生活にはあまり支障がないため、認知症とは診断されない状態。MCIの人のうち年間で10%から15%が認知症に移行するとされている。
(「知っておきたい認知症の基本」政府広報オンライン)

認知症を発症すると、多くの面で他の人に迷惑をかけることになる。
自身が知っている高齢男性も認知症だが、同居する家族は大変らしい。
米国で、認知症を発症する予測因子を明確にした最新の研究が発表された。
興味深いデータだったので、書いてみるw

今回の研究は、NPOの研究組織RANDの経済学者が行っている。
参加した50歳以上の米国人(約2万人)に対し、長期に渡って実施されたデータになる。
181のリスク要因が、60歳になった2年後、4年後、20年後に与える影響を調べている。
認知症発症の最も強力な予測因子となるものには、次のようなものが挙げられているw
・就労経験がない、または2〜3年しか働いたことがない
・60歳時点で糖尿病か、BMIが35以上
・脳卒中の病歴がある
・運動をしたことが、ほとんどない
・趣味がない、あるいは学習を促進する活動をしていない
・一度も飲酒したことがない
・過剰な飲酒
・60歳時点で私的な健康保険に加入していない
・責任感がない性格
・呼吸、握力、歩く速度、バランスなどの体力テストの点数が低い
・特定の遺伝子がある
・身体的な体調不良

認知症の予測因子に「そこまで影響しない」と判断されたものは以下になる。
・両親の健康
・家族や親戚の規模
・結婚しているか、していないか、したことがあるか
・人種や民族

最も強力な予測因子は、特定の遺伝子を除けば、自分で改善することができる。
脳と身体を活発に働かせることが、認知症リスクを低減することになる。
自身もそうだったが、働き始めると、仕事以外で脳と身体を働かせない人は多い。
仕事を辞めてからも、脳と身体を働かせることが、大切であることがわかるw

別の研究では、身体を活発に働かせることのメリットが報告されている。
週90分の筋力トレーニングをしている人は約4年、生物学的老化が遅いらしい。
つまり、約4年も寿命を伸ばしているということになる。
自身が知る限り、脳と身体を活発に働かせることによるデメリットは見当たらないw

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