本多静六という偉大なる相場師がいた。
彼は1866年(慶応2年)に貧農の家に生まれたが、苦学の末、東大教授になった。
「月給4分の1天引き貯金」で得た資金を元手に投資して、巨万の富を築いた。
定年を期に全財産を寄付、簡素な生活を続け、1952年(昭和27年)に85歳で没した。
自身は株式投資を始めた初期に、図書館で彼の著書「私の財産告白」を借りた。
帰って読み始めると、内容に引き込まれ一気読みしたことを覚えている。
その後、書店で「私の財産告白」を見つけたので購入、ときおり読み返している。
「私の財産告白」に「人生の最大幸福は職業の道楽化にある」という言葉がある。
「職業の道楽化は、職業の道楽化それ自体において充分酬われるばかりでなく、多くの場合、その仕事の粕として、金も、名誉も、地位も、生活も、知らず識らずのうちにめぐまれてくる結果となるのだから有難い。(中略)少しその仕事に打ち込んで勉強しつづけさえすれば、必ずそこに趣味を生じ、熱意を生み、職業の道楽化を実現することができる」(「私の財産告白」より)
自身の本業は会社員だが、株式投資を始めてから、職業を道楽化することができた。
職業を道楽化すると、本多静六氏のいっている通りのことが起こる。
職業の道楽化により、金、名誉、地位、生活にめぐまれてくるのである。
職業の道楽化は、会社員にとっての「人の行く裏に道あり花の山」なのかもしれないw
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