与党新総裁が首相に選出された。
所信表明演説では、物価高対策に最優先で取り組むとしている。
ネットには、物価高対策に期待するコメントが多い。
個人的には、物価高対策に違和感があるので、理由を書いてみるw
下図は、日経平均株価とTOPIX(東証株価指数)の推移。
いずれも右肩上がりだが、日経平均株価が急騰していることがわかる。
日経平均株価は大型株の割合が多くなっている。
したがって、現在の上昇は大型株主導であることがわかるw
下図は、TOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
TOPIXとユーロ円は右肩上がりだが、ドル円は失速していることがわかる。
東京証券取引所では、米国投資家より欧州投資家の割合が多い。
したがって、現在の上昇はユーロ円の上昇が理由であることがわかるw
下図は、統計ダッシュボードの消費者物価指数(CPI)の推移。
CPIは、全国の世帯が購入する財及びサービスの価格変動を総合的に測定している。
2021年から3年連続で急激に上昇していることがわかる。
同時期にユーロ円とドル円が上昇していることから、円安が主要因であることがわかるw
所信表明演説での「経済財政政策の基本方針」は以下になる。
"何を実行するにしても、「強い経済」をつくることが必要です。そのための経済財政政策の基本方針を申し述べます。
この内閣では、「経済あっての財政」の考え方を基本とします。「強い経済」を構築するため、「責任ある積極財政」の考え方の下、戦略的に財政出動を行います。これにより、所得を増やし、消費マインドを改善し、事業収益が上がり、税率を上げずとも税収を増加させることを目指します。この好循環を実現することによって、国民の皆様に景気回復の果実を実感していただき、不安を希望に変えていきます。
こうした道筋を通じ、成長率の範囲内に債務残高の伸び率を抑え、政府債務残高の対GDP比を引き下げていくことで、財政の持続可能性を実現し、マーケットからの信認を確保していきます。"
(首相官邸ホームページより)
戦略的に財政出動を行うということは、円の供給量を増やすこと。
円の供給量が増えれば、国際的な円の価値が低下、さらなる円安になる可能性が高い。
円安になれば、輸入品価格が上がり、さらなる物価高になる可能性が高い。
株高になるかもしれないが、物価高で生活苦になる国民が増えるように思うw
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