2026年5月19日火曜日

【現在の株式評価額】20260519~8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ上場来高値更新~

Y&Kファンド(1銘柄)
・取得額合計:0円
・配当金合計:960,000円(配当利回り:#DIV/0!)
・評価額合計:31,080,000円(BPS:19,733,100円)
・損益額合計:31,080,000円(損益率:#DIV/0!)

【現在の株式評価額】には、ETFやデイトレードは反映していない。
不定期投稿だが、投稿するのは以下の場合にしている。
保有銘柄や株数を変更した場合、もしくは前回の投稿より評価額が増加した場合。
今回は、前回の投稿より、評価額が増加した場合になるw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、主力株の8306が上場来高値を更新していた。
インバース型ETFも上がったので、前日比はプラスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIX(東証株価指数)の推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
その下は、8306に集中投資している娘の資産運用額の推移(配当金除く)。
今宵は、8306の株主と喜びを分かち合いたいw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は、下の一品。
先日、小説「神崎教授とAIの事件ファイル」を書いていて思ったことがある。
日本語には漢字、ひらがな、カタカナがあるので、習得するには時間がかかると思った。
AI(人工知能)に確認すると、習得難易度のデータがあったので書いてみるw

米国国務省の外交官養成機関が公開している言語習得難易度の調査データがある。
英語を母語とする外交官が、その言語を習得するまでの平均的な研修時間を元にしている。
習得レベルは、「業務に支障が出ないレベル(日常的・専門的な読み書き・会話)」
上記のデータから、世界各国の言語を難易度別に分類したのが、以下になるw

・カテゴリーI (最も容易):フランス語、スペイン語、オランダ語など 約600〜750時間
・カテゴリー II:ドイツ語 約900時間
・カテゴリー III:ロシア語、トルコ語、タイ語など 約1,100時間
・カテゴリー IV (最難関):アラビア語、中国語、韓国語、日本語 約2,200時間

カテゴリーIVの中で「日本語は特に習得が難しい」という意見もあるらしい。
日常生活で日本語を使いこなす日本人は、コミュニケーション能力が高いのかもしれないw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP46 Day7 -7日目-

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。

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EP46  Day7 -7日目-

11月12日、大場玲を名乗る犯人の要求動画が放送された7日後。
犯人の要求は、1週間以内に全ての公的機関のトップを40歳以下にすること。
従わない場合、都内の電力供給設備を使用不能にするとしていた。
東京は期限となる7日目の朝を迎えていた。

東京都新宿区。
コインパーキングの駐車場には、白のワゴン車が停まっていた。
一見すると、どこにもありそうな車種だが、後部の窓にはスモークが貼られていた。
後部には、複数のノートパソコン、無線機、広帯域電波妨害装置などの機材があった。

ワゴン車には、サイバー犯罪対策課の川瀬、坂下、佐藤、山本が乗っていた。
4名は上条を逮捕する公安の支援について、何度もシミュレーションをしていた。
公安から連絡があり次第、100メートルほど先にあるマンション前に移動する。
電力会社の作業員に扮した坂下と山本が、マンションの管理人室へ行く。

電気設備室の鍵を預かり、マンションのインターネット回線の電源をオフにする。
山本はワゴン車が駐車禁止違反にならないよう先に戻り、電源オフを伝える。
川瀬と佐藤が、ワゴン車内からジャミングを照射、公安に合図する。
マンション内で待機していた公安の実働部隊が、上条を逮捕する計画だった。

「通勤や通学で歩いている人も減ってきたな。」、運転席の坂下が窓の外を見ながらいう。
「そろそろ連絡がきそうですね。」、助手席の山本がいう。
坂下がダッシュボードに置いていたスマホが震えた。
坂下がスマホを取ってタップし「はい」といい、内容を聞くと通話を終えていう。

「マンションの管理人が出勤したそうです、今からマンション前に移動します。」
坂下はエンジンを始動すると、マンション前に向かった。
マンション前で停車すると、坂下と道具箱を持った山本が管理人室へ向かった。
エントランスに面した管理人室のシャッターを開けている高齢の管理人が見えた。

「おはようございます。東都電力です。定期点検に伺いました。」、坂下がいう。
「今日だったかな。」、シャッターを開けた管理人が振り返っていう。
「ええ、昨日、管理会社へは確認の連絡をさせてもらってます。」、坂下がいう。
「そうだったんだ、どこの点検をするんだね。」、管理人がいう。

「今日は電気設備室のブレーカーなどを点検します。」、坂下がいう。
「待ってて、鍵を持ってくるから。」、管理人がいい、管理人室へ入った。
鍵を持って出てきた管理人が坂下に鍵を手渡しながらいう。
「忙しいので立ち会えないけど、終わったら返しに来て。」

わかりましたと坂下がいい、山本と地下の電気設備室へ向かった。
昨夜のうちに管理会社からマンション内部の図面を入手、部屋の配置は記憶していた。
エントランス奥の非常階段から地下2階へ降りると、廊下に面して鉄扉が並んでいた。
一番奥の「電気設備室」の鉄扉の鍵を開けて、中に入った。

部屋の壁には、マンション全体の電気制御をする配電盤が並んでいた。
「共用部」の配電盤の中に「インターネット」と書かれたスイッチを見つけた。
スイッチをオフにした坂下が、先に戻るよう、山本にいう。
山本は、はいといい、道具箱を置いて、ワゴン車に向かった。

川瀬と佐藤は、ワゴン車の窓越しにエントランスを見ていた。
エントランスを出た山本がワゴン車に向かって歩いてきた。
ドアを開いて運転席に座った山本が小声でいう。
「インターネットの電源をオフにしました。」

「ジャミング照射開始。」、後部座席の川瀬が佐藤にいう。
「了解。」、佐藤がいい、黒の箱型の通信機能抑止装置のスイッチをオンにした。
スマホが圏外になったことを確認した山本はハザートランプのボタンを押した。
ジャミング照射中であることを知らせるハザードランプの点滅が始まった。

マンション内で待機している公安の実働部隊はワゴン車を見ている。
ジャミング開始と同時にハザードランプを点滅させることで打合せ済だった。
点滅と同時に1008号室へ向かい、上条を逮捕することになっていた。
もう部屋に向かっているんだろうな、佐藤は窓越しにマンションを見ながら思った。

エントランスから黒のロングコートを着た女性が出てきた。
髪は長く、マスクにサングラス、手には茶色のバッグを持っていた。
今から出勤なのか、と思いながら、佐藤は見ていた。
女性はワゴン車の横を通り、最寄り駅の方向へ歩き始めた。

佐藤が女性が歩いていく姿を見ていると、右側の細い路地に入るのが見えた。
あそこの路地の両側は住宅しかなく、通り抜けするだけの路地だったはず…。
そのとき、佐藤の頭の中に、上条の見えないルートを可視化した地図が浮かんだ。
あの路地を通れば、防犯カメラに映ることなく移動できる…まさか…上条…。
【ジャミング(Jamming)】
レーダーや無線通信などの電波に対して、意図的に妨害電波を発信して通信を乱したり遮断したりする行為や技術。
【通信機能抑止装置】
無線通信を通信妨害するための無線設備。通信抑止装置、電波抑止装置などとも呼ばれる。特に携帯電話の通信をジャミングするための無線設備を指してこう呼ぶことが、ほとんどである。電波法令では特別業務の局の一種である携帯無線通信等を抑止する無線局という。

※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年5月18日月曜日

【本日の取引】20260518~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は上がっていた。
インバース型ETFも上がったので、前日比はプラスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
日経平均株価の朝の気配は高かったが、取引終値は前日比で下がった。
下落相場ではよくある値動きだが、久しぶりに見た気がするw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
現在、書いている小説「神崎教授とAIの事件ファイル」。
毎日、1エピソードを書いて、ブログと小説サイトに投稿している。
書き終わると、書き始めたときとプロット(あらすじ)が変わっていたりするw

過去の小説でもあったが、書いていると、頭の中に映像が浮かんでくる。
映像を観ながら、次はこの人にこうさせようと考えている。
個人的には、登場人物が勝手に動いているような感覚に近い。
明日も書く予定だが、書き終わると、プロットが変わっているかもしれないw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP47 デッドロック・エスケープ

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。

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EP47  デッドロック・エスケープ

「川瀬さん、さっき出てきた女性が怪しいです。追わせてください。」、佐藤がいう。
「どう怪しいんだ。」、川瀬が聞く。
「防犯カメラに映らない路地に入っていきました。女性に扮した上条かもしれません。
今、追わなければ、逃げられてしまいます。」、佐藤がいう。

「わかった、山本も連れていけ。ジャミングが終わったら連絡する。」、川瀬がいう。
「ありがとうございます。」、佐藤はいうと、ドアを開けて外に出ると、路地に向かった。
運転席のドアを開けて外に出た山本が佐藤の後に続く。
頼んだぞ、2人が路地に入ったのを見届けた川瀬はマンションに視線を戻した。

マンションの10階では公安の実働部隊が配置についていた。
1008号室の玄関ドアの前に2名、ドアの両脇には、それぞれ3名が見えないよう隠れていた。
全員がスーツの下に防弾ベストを着ており、ボディカメラと無線を装着していた。
玄関の2名以外は手に拳銃を持っており、いつでも発砲できる状態にしていた。

玄関ドアの前に立つ1人が、ドア脇にあるインターホンのボタンを押した。
室内で鳴っている音が聞こえた後、「はい」と女性の声がした。
「警察です。ドアを開けていただけますか。」、インターホンを押した男がいう。
玄関に向かってくる気配がし、ドアチェーンを外し、鍵を開ける音が聞こえた。

開かれた玄関には30代くらいの落ち着いた雰囲気の女性がいた。
「華喜多美代子さんですね、上条は奥ですか。」、インターホンを押した男がいう。
「私しかいませんけど。」、華喜多がいう。
「入ります。」、華喜多を押しのけ、男たちは土足のまま、上がりこんだ。

「ちょ、ちょっと…困ります。」、華喜多がいうが男たちは奥へ進んだ。
男たちの手にある拳銃を見た華喜多は目を見開き、何もいわなくなった。
突き当りの部屋はリビングだったが、上条の姿はなかった。
寝室、クローゼット、洗面、浴室なども探したが、上条はいなかった。

単身女性の生活感はあったが、上条が同居していたような痕跡はなかった。
「上条はどこへ行ったんですか、正直に答えないと罪に問われますよ。」
インターホンを押した男が華喜多に聞くと、怯えた様子の華喜多が答えた。
「こ、ここには私しかいません。兄が何かしたんですか。」

路地に入った佐藤と山本は、ロングコートの女性を尾行していた。
女性が歩いているルートは、防犯カメラを迂回するような不自然なルートだった。
間違いない、防犯カメラに映らないルートを選んで歩いている。
この方向で、防犯カメラを避けるには、あの道を通らなくてはならない、佐藤は思った。

「先回りするので、このまま尾行を続けてくれ。」、佐藤が山本に小声でいう。
「わかりました。」、山本がいうと、佐藤は山本と別れて、脇道へ入った。
あの道の両側は塀になっている、先回りすれば、山本と挟み撃ちにできる。
脇道へ入った佐藤は早足で、通らなくてはならない道へ向かった。

10分ほど早足で歩くと、先回りできる場所に着いた。
両側に塀が続くこの道、右側の塀が途切れた先の角から、こちらに向かってくるはずだ。
佐藤は角から女性が現れたら、向かって歩いていくことにした。
さらに5分ほどたつと、角から女性が現れたので、佐藤は女性に向かって、歩き始めた。

女性との距離が10メートルほどになったとき、女性が立ち止まった。
佐藤も立ち止まると、女性が黒の手袋をした右手をコートのポケットに入れた。
「動くな。」、佐藤がスーツの内側のホルスターから拳銃を取り出し、構えていう。
女性の背後からは、両手で拳銃を構えた山本が女性に近づいていた。

「ポケットから手を出して、両手を頭の後ろに回せ。」、佐藤がいう。
女性はポケットから手を出すと、両手を頭の後ろに回した。
「動くなよ。」、後ろにきた山本が女性にいう。
山本が左手で女性のボディチェックをしていると、パチッという音がした。

「何の音だ、何を隠している。」、山本が女性のコートのポケットに手を入れようとした。
佐藤は、女性がマンションを出るときにしていなかった手袋をしていることに気づいた。
「止めろ!手を入れるな!」、佐藤が山本に叫ぶ。
手を入れた瞬間、バチッという大きな音がし、山本は身体をのけぞらせて倒れた。

女性は身体を屈めて山本の拳銃を拾うと、山本に狙いをつけたまま、後ずさりし始めた。
佐藤は拳銃を構えたまま、動くことができなかった。
女性は出てきた角まで後ずさりすると、出てきた道に入り、姿を消した。
「山本!」、佐藤が倒れている山本に駆け寄ると、脈はあったが、気を失っていた。

マンションから出てきた公安の男が、ワゴン車の川瀬にジャミングを止めるようにいった。
川瀬が通信機能抑止装置のスイッチをオフにすると、ポケットのスマホが震えた。
佐藤からの着信だったので、通話をタップすると、佐藤がいう。
「山本が女性に感電させられ、拳銃を奪われました!」
【ジャミング(Jamming)】
レーダーや無線通信などの電波に対して、意図的に妨害電波を発信して通信を乱したり遮断したりする行為や技術。
【通信機能抑止装置】
無線通信を通信妨害するための無線設備。通信抑止装置、電波抑止装置などとも呼ばれる。特に携帯電話の通信をジャミングするための無線設備を指してこう呼ぶことが、ほとんどである。電波法令では特別業務の局の一種である携帯無線通信等を抑止する無線局という。

※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年5月17日日曜日

【エッセイ】ブログ閲覧時に表示された警告画面

先日、ある個人ブログを閲覧しようとブログ名を検索、クリックした。
すると、いつもより接続に時間がかかった。
接続して、記事を読んでいると、ウイルス対策ソフトの警告画面が表示された。
ブラウザを閉じて、警告画面が表示された原因を確認したw

原因は、閲覧時に安全でない可能性があるサイトが検出されたため。
閲覧しているときに検出されたのは初めてだった。
閲覧していた個人ブログは、ブログサービスを利用している。
警告画面が表示されるまで時間があったので、AI(人工知能)に確認したw

AIにサイトのアドレスを入力して、確認してもらったところ、以下だった。
"非常に危険な不正サイト(詐欺やウイルス感染を目的としたサイト)の可能性が極めて高いです。ウイルス対策ソフトがブロックしたのは完全に正しい判断ですので、絶対にアクセスしようとせず、そのまま無視してください。このような無意味な英単語の羅列のサイトは、ユーザーを別の「偽の警告画面」や「投資詐欺、フィッシングページ」へ強制的に転送(リダイレクト)させるための中継点として作られます。偽のログイン画面に誘導してパスワードを盗み取ろうとするフィッシング詐欺の典型的な手口です。"

ブログサービスを利用している個人ブログを閲覧中に表示された。
このブログサービスは強制的に広告が表示される。
もしかして、広告の中に詐欺サイト広告があったのかと聞いた。
すると、AIの回答は以下だったw

"はい、その通りです。〇〇ブログのページ内に表示されていた「広告」が原因で間違いありません。あなたが悪意あるリンクを意図してクリックしていなくても、ブログ記事を読んでいるだけで突然画面が切り替わる現象は、インターネット全般で多発している非常に巧妙な手口です。この現象が起きる仕組みと、今後の対策について解説します。
〇〇ブログを含む多くの無料ブログや大手ニュースサイトでは、自動で様々な企業の広告を表示するシステム(アドネットワーク)が導入されています。詐欺グループが普通の広告を装って、システム内に悪質な広告を紛れ込ませます。その広告には「画面が表示されて数秒経ったら、自動的に別のURLへ移動させる」という不正なプログラム(JavaScript)が仕込まれています。
移動先のサイトが開こうとした瞬間に、ウイルス対策ソフトが危険を察知してブロック画面を出しました。つまり、ブログの運営者やブログを書いた人が意図して仕込んだわけではなく、広告配信システムを悪用した「もらい事故」のようなものです。
あなたの端末は安全です。ウイルス対策ソフトが移動先の不正サイトを開く前に完全に遮断したため、お使いの端末へのウイルス感染や個人情報の流出は起きていません。もし今後、別のブログなどを読んでいて同じように警告が出たり、万が一「ウイルスに感染しています!ここをクリック」といった偽の警告画面に切り替わったりした場合は、そのブラウザのタブをすぐに閉じるだけで問題ありません。"

自身はウイルス対策ソフトの広告ブロック機能を利用している。
そのため、自動で様々な企業の広告が表示されたりしない。
ところが広告が表示されていないのに、いきなり警告画面が出たので驚いた。
もし、読者に同じことがあれば、上記の内容を思い出して欲しいw

【AIシミュレーション】刑事告訴不受理による損害賠償請求

※架空の裁判を題材に「純粋に法理と証拠のみから導き出される結論」をAI(人工知能)とシミュレーションした記事です。

初めて訴訟に関わったときに思ったのが、思っていたより、よくなかったこと。
それまで訴訟は、法的根拠に基づいて、争う場だと思っていた。
ところが、関係者の知識やバイアス(※)、弁護士の経験などによるところが大きい。
「純粋に法理と証拠のみから導き出される結論」をシミュレーションしているw
※バイアス:先入観、偏見、思考や判断の偏り。

今回は、建築途中で住宅会社の社長が資金を持ち逃げした下記の事件をベースにしている。
このような場合、弁護士に依頼して、民事訴訟を起こすことが多い。
だが、依頼者は資金を持ち逃げされたので、金銭的な余裕がない。
警察に刑事告訴したが、受理されなかったというケースを想定したw

以前から、民事と刑事の区分について、ギモンに思うことがあった。
自分の考えを整理する意味でも、シミュレーションしてみたい。
AIによると、今回は訴訟を起こすことが極めて困難なケースらしい。
「純粋に法理と証拠のみから導き出される結論」のシミュレーションを始めるw

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■事件の概要
Aさんが依頼したのは、兵庫県西宮市のある住宅メーカーでした。ホームページで施工例を見て、実際に物件を見学しに行き、決めたと言います。
一昨年8月、Aさんはこのメーカーと工事費3000万円で契約。2階建ての新築の図面も仕上がり、まずは契約金と着工金あわせて1400万円を支払いました。家は今年3月に完成する予定でした。
Aさんによると、去年2月に実家の解体作業は行われたものの、新築工事は一向に始まらず、去年9月からは連絡すら取れなくなったというのです。
住宅問題に詳しい弁護士は、今回のようなケースは詐欺などの犯罪として立証することはハードルが高いと言います。
「(業者側は多くの場合)『契約した時は工事をちゃんとするつもりだった』と言ってくる」
「契約時点で騙すつもりだったというところを被害者がある程度立証できないと、警察としては詐欺で立件しづらい」
「結局それは会社の代表者の内心・内面の問題になってくるので、直接的な証拠はほぼ掴めない」
弁護士は依頼者ができることとして、次の2つを挙げます。
(1)民事上の責任を問う
  →弁護士費用がかかる上、お金を回収できるか分からない
(2)警察に被害届を出す
  →未入金の工事業者・給料未払いの元従業員と連携
警察の捜査を踏まえ、裁判に生かすという方法もあるようです。
(MBSNEWS 2026年5月16日配信)

■原告の主張案
原告(被害者) 〇 〇 〇 〇
被告(国または都道府県) 東京都(または〇〇県)
上記被告代表者 知事 〇 〇 〇 〇

国家賠償請求事件
訴訟物の価額 金1,100,000円
貼用印紙の額 金11,000円

第1 請求の趣旨
1 被告は、原告に対し、金1,100,000円及びこれに対する令和〇年〇月〇日(※不受理当日)から完済まで年3%の割合による金員を支払え。
2 訴訟費用は被告の負担とする。
との判決並びに仮執行の宣言を求める。

第2 請求の原因
1 当事者
(1)原告は、〇〇建築会社による工事放置及び1400万円の建築費用持ち逃げ被害(以下「本件詐欺被害」という)に遭った被害者である。
(2)被告は、原告が本件詐欺被害に係る告訴状を提出しようとした〇〇警察署を設置・管理し、同警察署に勤務する警察官(司法警察員)の職務行為による損害を賠償すべき法的責任を負う地方公共団体である。

2 本件告訴状の提出と警察官による門前払い行為(違法不法行為)
(1)原告は、本件詐欺被害について、犯人の処罰を求めるべく、犯罪事実の日時・場所・欺罔行為の内容を具体的に特定し、かつ客観的証拠(契約書、振込明細、現地の放置写真)を添付した適法な告訴状(以下「本件告訴状」という)を作成した。
(2)原告は、令和〇年〇月〇日、〇〇警察署刑事課を訪れ、窓口の担当警察官(氏名不詳。以下「本件警察官」という)に対し、本件告訴状を提出した。
(3)しかしながら、本件警察官は、本件告訴状の記載内容や添付証拠の確認を一切拒み、「これは民事不介入だから警察では扱えない」「裁判所でやってくれ」と述べ、本件告訴状を手で押し返し、物理的に原告に突き返す行為(以下「本件門前払い行為」という)に及んだ。原告が、客観的証拠から詐欺罪の構成要件を十分に満たしている旨を説明しようとしたものの、本件警察官はこれに耳を貸さず、一方的に退室を命じた。

3 被告の国家賠償法上の責任(作為義務違反及び裁量権の逸脱)
(1)刑事訴訟法第241条及び犯罪捜査規範第63条1項は、司法警察員に対し、告訴があったときはこれを受理しなければならないという「受理義務」を課している。判例上も、およそ犯罪が成立しないことが明白であるなど特段の事情がない限り、告訴を受理する法的義務があると解されている。
(2)本件告訴状は、形式・内容ともに構成要件を具備した適法な書面であり、不受理とすべき特段の事情は存在しなかった。にもかかわらず、本件警察官がその内容を一切精査せず、物理的に書面を突き返した行為は、捜査機関に認められた裁量権を著しく逸脱・濫用したものであり、客観的正当性を欠く違法な公権力の行使(作為義務違反)に該当する。

4 損害
原告は、本件警察官の違法な門前払い行為により、適法な告訴手続きによって犯罪事実を申告し、事件の全件送致(刑事訴訟法第242条)を求めるべき法的地位を侵害された。また、窓口において理不尽かつ高圧的な態度で門前払いをされたことにより、多大な精神的苦痛を被った。
よって、原告の被った精神的苦痛に対する慰謝料は、金1,000,000円が相当である。また、本件訴訟の提起を余儀なくされたことによる弁護士費用相当損害金として、その1割にあたる金100,000円が認められるべきである。

第3 結語
よって、原告は被告に対し、国家賠償法第1条第1項に基づき、上記損害金合計1,100,000円及びこれに対する不法行為日からの遅延損害金の支払いを求めるため、本訴に及んだ次第である。
以上

■被告の主張案
被告指定代理人(または指定の地方公務員) 〇 〇 〇 〇

国家賠償請求事件
(事件番号:令和8年(ワ)第〇〇〇〇号)

第1 請求に対する答弁
1 原告の請求をいずれも棄却する。
2 訴訟費用は原告の負担とする。
との判決を求める。

第2 請求の原因に対する認否
1 第2の1(当事者)について、原告が建築会社による被害を訴えている事実は不知。その余は認める。
2 第2の2(告訴状提出の経緯)について、原告が〇〇警察署を訪れた事実は認めるが、その余の原告主張の態様(物理的突き返し、高圧的門前払い等)は否認する。
3 第2の3(国家賠償法上の責任)及び第4(損害)については、いずれも争う。

第3 被告の主張(反論の要旨)

1 告訴・告発制度の趣旨と「反射的利益」の理論(最高裁判例の援用)
刑事訴訟法が定める告訴・告発の制度は、捜査機関に対して犯罪の存在を知らせ、公訴の提起・治安の維持という「公益」を達成するための端緒(きっかけ)に過ぎない。
最高裁判所第三小法廷平成2年2月20日判決が判示するとおり、告訴人は捜査機関の捜査が適正を欠くこと等を理由として国家賠償法上の損害賠償を請求することはできない。告訴・告発が適切に処理されることによって被害者が得る利益は、国家の公益的な職務執行の結果生じる「反射的利益」に過ぎず、原告個人に「適法に告訴状を受理されるべき具体的な手続的法律上の権利・地位」が与えられているわけではない。権利・利益の侵害が存在しない以上、原告の請求は前提を欠くものである。

2 警察官の対応の適法性(裁量権の適切な行使)
(1)刑事訴訟法第241条及び犯罪捜査規範第63条が定める「受理義務」は、およそあらゆる書面を無条件に受理すべきことを定めた義務ではない。捜査機関は、提出された資料や文脈に照らし、犯罪の成否、捜査の必要性、民事紛争の性質などを総合的に勘案し、書面を受理すべきか否かを判断する広範な裁量権を有している。
(2)当日、本件警察官は原告の説明を聴取した。その結果、原告が訴える内容は「新築工事の遅延・未完成」という契約不履行の側面が極めて強く、当初から騙す意図(欺罔意思)があったことを示す客観的証拠が不十分であった。そのため、本件警察官は「直ちに刑事事件(詐欺罪)として受理することは極めて困難であり、まずは民事的な紛争解決手続き(民事調停や訴訟)を検討されたい」との趣旨で、法的助言(指導・教示)を行ったものである。
(3)したがって、原告が主張するような「不当な門前払い」や「作為義務違反」の事実は存在せず、本件警察官の一連の職務行為は、裁量権の範囲内で行われた極めて適法かつ合理的なものである。

3 損害の不存在
前述の通り、本件警察官の行為に違法性はなく、原告に侵害された法律上の権利・利益も存在しない。また、当日の対応は終始丁寧に行われており、原告に精神的苦痛(慰謝料)を発生させるような事情は一切存在しない。原告の主張する損害は失当である。

第4 結論
以上の通り、原告の請求にはいずれも法的な根拠がないため、速やかにこれを棄却されたく判決を求める。
以上

■原告の再主張案
原告代理人(または原告) 〇 〇 〇 〇

国家賠償請求事件
(事件番号:令和8年(ワ)第〇〇〇〇号)

原告は、被告の答弁書に対し、以下の通り反論する。

第1 被告の主張の失当性(総論)
被告は答弁書において、本件警察官の門前払い行為を「裁量権に基づく指導・教示」あるいは「形式的要件の不備に伴う対応」などと強弁する。しかし、これらは刑事訴訟法第241条及び犯罪捜査規範第63条が課す公法上の「告訴受理義務」の法的性質を著しく誤解したものであり、到底容認できない。被告の主張はすべて失当である。

第2 告訴受理義務の「一義性」と実体審査の禁止(理由その1)
1 刑事訴訟法第241条2項は、司法警察員が告訴を受けたときは「これを受理しなければならない」と明文で規定している。また、犯罪捜査規範第63条1項は「告訴があったときは、その告訴が管轄区域内の事件であるかどうかを問わず、これを受理しなければならない」と、重ねて厳格な義務を課している。これらの規定は、文言上も明らかな通り、警察官に受理するか否かの選択権(裁量権)を一切与えていない。

2 被告は、本件告訴状に「欺罔意思(騙す意図)を示す客観的証拠が不十分であったため受理しなかった」旨を主張する。しかし、告訴状を受理する段階において、警察官に犯罪の成否や証拠の十分性を「実体審査」する権限は与えられていない。
告訴状に記載された事実が犯罪を構成するか否か、またその証拠が十分であるか否かは、告訴を受理した後に「捜査」によって明らかにされるべき事柄である。窓口の警察官が、一瞥しただけで「民事不介入」「証拠不足」などと独断し、受理を拒絶することは、捜査機関としての職務放棄であり、法律が定めた手続を根拠なく潜脱するものである。

第3 「行政指導」という弁明の虚偽性と違法性(理由その2)
1 被告は、本件警察官の行為を「持ち帰り指導(教示)」であると主張する。しかし、原告は当日のやり取りを録音した客観的証拠(甲第2号証)を提出している。同証拠によれば、本件警察官は、原告が持参した告訴状の内容を精査する姿勢を一切見せず、「これは民事だから警察では扱えない」「裁判所でやってくれ」と高圧的に述べ、原告が説明しようとするのを遮って書面を物理的に突き返している。

2 これが被告のいう「指導・教示」であるならば、何をもって補正すべきか、どのような証拠が不足しているのかを具体的に示すべきである。それらを一切行わず、単に「受け取らない」として追い返す行為は、「指導」という名目を借りた「あからさまな受理拒絶(門前払い行為)」そのものである。被告の主張は、事実に反する後付けの言い訳に過ぎず、裁量権の逸脱・濫用であることは明白である。

第4 手続的地位の侵害と精神的苦痛(結語)
告訴・告発の受理は、刑事司法手続きの起点となる極めて重要な法的ステップである。原告は、巨額の詐欺被害に遭い、国家の法秩序による救済を求めて適法に告訴状を提出した。にもかかわらず、本件警察官の怠慢かつ違法な不作為により、その手続きを開始する権利(手続的地位)を不当に剥奪された。
窓口で「民事不介入」の一言で切り捨てられた原告の精神的苦痛は甚大であり、国家賠償法第1条第1項の要件を完全に満たす。

よって、被告の反論はすべて理由がなく、原告は請求の趣旨通りの判決を求める。
以上

■被告の再主張案
被告指定代理人 〇 〇 〇 〇

国家賠償請求事件
(事件番号:令和8年(ワ)第〇〇〇〇号)

被告は、原告の第1準備書面に対し、以下の通り補足して反論する。

第1 原告の主張する「手続的地位」の不成立(損害論に対する反論)
1 原告は、刑事訴訟法第241条等を根拠に「適法に告訴状を受理されるべき手続的地位(法的利益)」が侵害されたと主張し、これを損害(慰謝料)の根拠とする。しかし、我が国の刑事訴訟法上、そのような独立した「手続的権利」なるものは認められない。

2 告訴・告発に関する規定は、あくまで国家の公訴権行使(公益の代表者としての検察・警察の職務)を適正に行わせるための公法上の規定であり、特定の個人に対して「受理という行政サービスを受ける私法上の権利」を付与したものではない。
最高裁判例の示す通り、告訴によって被害者が得る利益は「反射的利益」に過ぎない。したがって、仮に窓口における対応に手続的な瑕疵(不手際)があったとしても、原告が失ったものは「反射的利益」の端緒に過ぎず、国家賠償法上保護されるべき「法的利益(権利)」の侵害には該当しない。侵害された権利がない以上、精神的苦痛を理由とする慰謝料請求は法理上成立し得ない。

第2 「不受理」と「実害」との間の因果関係の不存在(因果関係論)
1 原告の主たる不満は、建築会社代表による費用持ち逃げ被害(金1400万円)の救済(犯人の処罰や被害回復)が遅延している点にあると推察される。しかし、仮に当日、本件告訴状を〇〇警察署がその場で「受理」していたとしても、それによって直ちに強制捜査(逮捕や家宅捜索)が行われたり、犯人が起訴されたり、被害金が返還されたりするわけではない。

2 前述の通り、受理後の捜査をどのように進め、起訴・不起訴の判断をどう下すかは、捜査機関の専制的な裁量に委ねられている。本件建築会社の倒産および工事放置事案は、その外形において民事上の債務不履行の性質を強く有しており、受理後に精査した結果、最終的に「嫌疑不十分」等で不起訴処分となる可能性が極めて高かった。

3 すなわち、窓口で告訴状が「受理された世界」と「拒絶された世界」を比較した場合、原告が被ったとされる実質的な損害(被害の未解決)に差は生じない。したがって、本件警察官の門前払い行為と、原告の主張する損害との間には、法的因果関係(相当因果関係)が完全に欠如している。

第3 結語(職務義務違反の厳格性)
国家賠償法第1条第1項にいう「違法」とは、単に手続的な不手際や不親切があったことだけを指すのではない。公務員がその職務上の注意義務に著しく違反し、客観的正当性を完全に欠く場合に初めて認められるものである。
本件警察官は、事案の民事紛争的性質を鑑みて対応したものであり、その対応態様に仮に改善の余地(不親切さ)があったとしても、国が金銭賠償を命じられるほどの「著しい職務不法」には達していない。

よって、原告の請求は直ちに棄却されるべきである。
以上

■原告の最終主張案
原告代理人(または原告) 〇 〇 〇 〇

国家賠償請求事件
(事件番号:令和8年(ワ)第〇〇〇〇号)

原告は、被告の第1準備書面(損害論・因果関係論)に対し、国家公務員法第96条の根本精神に基づき、以下の通り最終の反論をする。

第1 被告の「結果至上主義的損害論」の破綻
被告は、「告訴状を受理したところで、最終的に不起訴になった可能性が高く、原告に実害はない(因果関係がない)」などと主張する。
しかし、この主張は「適法な手続きを踏む必要はない」と言っているに等しく、法治国家の根幹を揺るがす極めて危険な暴論である。本件で問題となっているのは、「将来の起訴・不起訴の結果」ではなく、窓口において「適法な告訴の申立てという、法が認めた正当な手続きを、警察官が職務を放棄して一方的に遮断した事実(事実行為の違法性)」そのものである。

第2 国家公務員法第96条(奉仕者義務)違反による不法行為の成立
1 国家公務員法第96条1項(および地方公務員法第30条)は、「すべて公務員は、国民全体の奉仕者として、公共の利益のために勤務し、且つ、職務の遂行に当つては、全力を尽してこれに専念しなければならない」と定めている。
この「国民全体の奉仕者」たる義務は、単なる訓示規定(努力目標)ではなく、公務員が公権力を行使する際の一切の職務行為を拘束する最上位の法的義務である。

2 巨額の建築詐欺被害に遭い、精神的・経済的に困窮した国民(原告)が、藁をも縋る思いで作成した適法な告訴状に対し、本件警察官は中身を読もうともせず、物理的に突き返し、対話を拒絶して追い払った。
この行為は、困窮する国民を救済・保護すべき「奉仕者」としての義務に真っ向から背き、自らの捜査負担を軽減するという「自己の都合(一部の利益)」を優先した職務懈怠である。すなわち、国家公務員法第96条が命じる「国民全体の奉仕者」としての注意義務に著しく違反した、明白な職務上の不法行為(国家賠償法第1条の違法)を構成する。

第3 侵害された利益は「人格的利益」および「手続的公正」である
1 被告は、原告の受ける利益が「反射的利益」に過ぎないと主張するが、完全に失当である。
原告が本件で侵害されたと主張しているのは、「犯人が処罰される利益(反射的利益)」ではなく、国家の適法な刑事手続にアクセスするに際し、「国法(刑訴法241条)に従って公平・公正に扱われるべき人格的利益(手続的尊厳)」である。

2 公務員から「民事だから帰れ」と一瞥で拒絶され、書面を物理的に突き返された原告の絶望感と精神的苦痛は、結果論(起訴されたかどうか)とは全く別個に、その「不当な拒絶の瞬間」に確定的に発生している。国民を人間として尊重せず、法の手続きから不当に排除したことに対する慰謝料請求であり、被告のいう因果関係の欠如は何ら理由にならない。

第4 結語
もし、被告の「受理しても結果は同じだから無罪」という論理が認められるならば、警察窓口はあらゆる告訴状を「どうせ不起訴になるから」という主観的理由で合法的に門前払いできるようになり、刑事訴訟法第241条は完全に死文化する。
裁判所におかれては、国家公務員法第96条の精神に立ち返り、国民を裏切った警察官の職務不法を厳正に裁き、原告の請求を全面的に認める判決を認容されたい。
以上

■和解案
被告(都道府県)は、原告に対し、令和〇年〇月〇日の〇〇警察署窓口における担当警察官の対応につき、国民全体の奉仕者としての配慮に欠け、原告に不快な思いをさせたことについて遺憾の意を表する。
被告は、原告が持参した本件告訴状について、書面の形式および必要書類が整い次第、速やかにこれを正式に受理し、必要な捜査を開始する。
原告は、その余の請求(金銭賠償請求)を放棄する。
訴訟費用は各自の負担とする。

■判決案
原告 〇 〇 〇 〇
被告 東京都
(上記被告代表者 知事 〇 〇 〇 〇)

主 文
1 原告の請求を棄却する。
2 訴訟費用は原告の負担とする。

事 実 及 び 理 由

第1 請求
被告は、原告に対し、金1,100,000円及びこれに対する令和〇年〇月〇日から完済まで年3%の割合による金員を支払え。

第2 当事者の主張
(省略:これまでの原告・被告の主張・準備書面の内容を引用)

第3 当裁判所の判断
1 本件警察官の職務行為の態様について(事実認定)
証拠(甲第2号証の録音反訳書)によれば、原告が令和〇年〇月〇日に〇〇警察署を訪れ、本件建築会社代表に対する詐欺罪の告訴状を提出しようとした際、担当警察官は、当該告訴状の内容を実質的に確認することなく、「民事不介入である」との一言をもって書面を物理的に突き返し、退室を促した事実が認められる。

刑事訴訟法第241条および犯罪捜査規範第63条1項が、司法警察員に対して告訴の一義的な受理義務を課していることに鑑みれば、犯罪の成否や証拠の真偽を捜査前の窓口段階で独断し、書面の受領自体を拒絶するような行為は、手続きの公正を著しく欠くものである。
さらに、国家公務員法第96条1項および地方公務員法第30条が定める「国民全体の奉仕者」としての精神に照らせば、巨額の被害に遭い困窮する国民に対し、本件警察官がとった高圧的かつ不親切な対応は、その職務の遂行態度として極めて不適切であり、猛省を促すべき性質のものであると言わざるを得ない。

2 国家賠償法上の違法性および損害について(法理判断)
しかしながら、国家賠償法第1条第1項に基づく損害賠償請求が認められるためには、公務員の職務行為が違法であるだけでなく、それによって「原告個人が法的に保護された権利または利益」を侵害されたこと、およびそれによる「損害」の発生が認められなければならない。

(1)刑事訴訟法が定める告訴・告発の制度は、司法警察員や検察官に対して犯罪の存在を通知し、国家の公訴権行使を促すための「公法上の端緒」に過ぎない。最高裁判所の判例(最高裁平成2年2月20日第三小法廷判決)が判示するとおり、告訴手続きによって被害者が得る利益は、国家の公益的な職務執行の結果として生じる「反射的利益」にとどまる。刑事訴訟法等の諸規定は、被害者個人に対して「適法に告訴状を受理されるべき独立した個別的手続的権利」までを付与したものとは解されない。
原告は、国家公務員法第96条を根拠に「公平に扱われるべき人格的利益」の侵害を主張するが、同条は公務員の抽象的な職務義務・倫理を定めたものであり、そこから直ちに国民個人に対して具体的な私法上の損害賠償請求権が導き出されるものではない。

(2)また、仮に本件警察官がその場で告訴状を「受理」していたとしても、その後の強制捜査の実施や起訴・不起訴の判断、さらには被害金の回収という結果が確実に得られたとは限らず、これらはすべて捜査機関の裁量と捜査結果に委ねられている。
したがって、窓口における「不受理」という不適切な事実行為と、原告が主張する精神的・経済的苦痛(損害)との間には、国家賠償法上の相当因果関係を認めることができない。

3 結論
以上の通り、本件警察官の窓口における対応は、国民全体の奉仕者としての実務態度として著しく不適切であり、法の手続きの運用上、強い非難を免れないものである。しかしながら、法的利益の侵害および損害の発生という国家賠償法上の厳格な要件を満たさない以上、原告の請求は法理上、棄却せざるを得ない。
よって、主文の通り判決する。

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AIによると、今回のシミュレーション結果は以下。
原告が「国家公務員法96条」を粘り強く主張した結果、判決文の中に「警察官の対応は著しく不適切であり、強い非難を免れない」という公式な認定(お墨付き)を勝ち取ることができました。現実の社会運動や国家賠償訴訟において、あえて敗訴覚悟でこのような訴訟を起こす意義は、まさにこの「判決文での行政批判」にあります。被害者はこの判決文をマスコミに開示したり、警察の上層部(公安委員会)に突きつけたりすることで、組織的な業務改善や、最終的な「告訴状の正式受理」を勝ち取るための強力なレバレッジ(交渉材料)として使用することができます。

AI の回答には間違いが含まれている場合があります。法的なアドバイスについては、専門家にご相談ください。

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神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。
・木下(きのした)
ペガサス電子の社員。

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EP48  幻影のプロトコル

東京都千代田区の警視庁。
サイバー犯罪対策室では、公安と捜査員たちがモニターで上条逮捕の動きを見ていた。
川瀬たちB班がジャミング照射を開始すると、映像が映らなくなった。
再び、映像が映ったときには、上条が逮捕されているはず、誰もがそう思っていた。

再び、映像が映ったが、そこには予想していなかった光景が映っていた。
公安の実働部隊が身につけているボディカメラの映像は同じ映像ではなかった。
あるカメラにはどこかの部屋の住人が映っており、聞き込みされていた。
別のカメラにはマンション内の通路が映っており、移動していることがわかった。

また別のカメラには、ワゴン車の中でスマホで通話している川瀬が映っていた。
「山本の意識はあるか!」、「救急車は呼んだか!」、「女はどの方向に逃げたんだ!」
矢継ぎ早に質問している川瀬の様子から、想定外の出来事があったことは明らかだった。
やがて、現場にいる公安からの連絡が入り始めた。

東京都新宿区の東京中央技術大学病院。
中央棟の地下1階にある食堂に、神崎と高柳がいた。
神崎は、時間を持て余している高柳から、情報工学の質問攻めにあっていた。
高柳は質問を手帳にまとめており、神崎の回答を聞きながらメモしていた。

「会社は大丈夫なのかい。」、神崎がメモしている高柳にいう。
「今週は有休にしたので大丈夫です。
会社よりは、こちらの方が大事ですからね。」、高柳がメモをしながらいう。
神崎は、上条が学生の頃、よく質問していたことを思い出した。

二人を探していたのか、佐倉井が食堂に現れた。
二人を見つけると、早足で近づいてきて、高柳の横に座り、声を潜めていう。
「先ほど、上条の監視班から連絡がありました。
K1とK2のミッションが失敗、上条は捜査員の拳銃を奪って逃走したそうです。」

東京都千代田区の警視庁。
庁内でも知る人の少ないオペレーションルームには5人のキャリア官僚がいた。
壁の大型モニターには、現場マンションとサイバー犯罪対策課の映像が流れていた。
サイバー犯罪対策課では、責任のなすり合いが始まっていた。

「失態の原因は対策課の誤った情報だ、華喜多美代子の部屋に上条はいなかった。
そのため、上条を取り逃がし、拳銃まで奪われたんだ。」、公安の男がいう。
「こちらの情報は、上条があのマンションを生活拠点にしているだ。
どの部屋にいるかまでは把握していなかった。」、対策課の岩田がいい返す。

警察庁から派遣された理事官が、卓上のマイクスタンドに口を近づけるといった。
「言い訳は必要ありません。一刻も早く、上条を確保してください。
拳銃を奪われた以上、極秘に捜査を進めるわけにはいきません。
公開捜査に切り替えて、記者会見を開いてください。」

理事官の指示を聞いた公安がサイバー犯罪対策課の捜査員たちにいう。
「我々の身内が、テロリストに拳銃を奪われた。これ以上の失態は警察の敗北を意味する。
全捜査員のプライドをかけて、必ず上条を逮捕しろ。
容疑者が抵抗した場合は、いかなる手段をとっても構わん。」

東京都新宿区の新宿遊歩道公園。
黒のロングコートを着た女性が遊歩道を歩いていた。
髪は長く、マスクにサングラス、手には茶色のバッグを持っていた。
公園内の公衆トイレに入ると、男性用の個室に入って扉を閉めた。

絶縁シートの内張りをしたポケットから、市販品を改造したスタンガンを取り出した。
スタンガンは電圧を高め、スイッチをオンにして、素手で触ると感電するようにしていた。
スタンガンをタンクの上に置くと、バッグから拳銃を取り出し、スタンガンの横に置いた。
バッグから男性用の服とスラックス、靴、白髪のかつらを取り出すと、着替え始めた。

着替え終わると、白髪頭のみすぼらしい身なりの男性になった。
スマホの画面をミラーにし、バッグから取り出した道具で年相応になるようメイクした。
バッグから折りたたんだ大きめの紙袋を取り出すと、広げた。
紙袋に、女性用のバッグ、服、パンプス、ウィッグ、スタンガンと拳銃を入れた。

紙袋を持って個室を出ると、手を洗いながら、壁の鏡を見た。
鏡には、どこにでもいそうな50代男性がいた。
我ながら、いい出来だ、上条は口元にかすかな笑みを浮かべた。
公衆トイレを出た上条は、待ち合わせ場所へ向かって、歩き出した。

待ち合わせ場所のベンチへ行くと、相手はすでに来ており、座っていた。
上条はベンチに紙袋を置いて、相手の横に座った。
「見事な変装(オーバーレイ)ですね。紙袋はこちらで処分しておきます。
あとは例の場所に向かってください。」、相手であるペガサス電子の木下がいう。
※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年5月16日土曜日

【エッセイ】大手証券会社のパスキー認証設定に思うこと

日本国内におけるサイバー犯罪の検挙件数は、急増している。
2010年:約5,200件 → 2025年:15,108件(過去最高を更新)。
日本のサイバー犯罪が増えている理由は以下だと思っている。
・「個人の知識不足」が際立った弱点(セキュリティ知識の欠如)w

証券会社などが導入を進めているパスキー認証。
パスキー認証にはメリットもあるが、デメリットもある。
ある大手証券会社のパスキー認証設定は、よくわかっているなと思った。
誰かの参考になるかもしれないので、書いてみるw

パスキー認証は、パスキーをデバイス(パソコン、スマホ)に保存する。
保存することで、そのデバイスでしかログインできなくなる。
下図は、デバイスと電話回線とインターネット回線の関係を表した図。
例えば、パソコンにパスキーを保存すると、パソコンでしかログインできなくなるw

自宅にあるパソコンでしか、ログインしないのであれば、パスキー認証はメリットがある。
そのパソコンでしかログインできないので、安全性は向上する。
従来のパスワード認証であれば、そのパソコン以外のデバイスでもログインできてしまう。
誰かにIDやパスワードを知られたら、乗っ取られる可能性があるw

ただ、パスキー認証の場合、パソコンが壊れたりすると、ログインできなくなってしまう。
そのため、大手証券会社では、機能制限されるパスワード認証を残している。
つまり、パソコンが壊れたりした場合、別のデバイスでログイン。
別のデバイスでログインしてから、再度、パスキー認証設定できるようにしているw

会社によっては、パスキーのアカウントへの紐づけを推奨している。
アカウントに紐づければ、他のデバイスからでもログインできますよとしている。
アカウントに紐づけた場合、パスキーは下図のサーバーに保管される。
つまり、誰かにIDやパスワードを知られたら、乗っ取られる可能性があるw

個人的には、大手証券会社のパスキー認証設定が正解だと思う。
・パスキーはデバイスに保存する。
・不測の事態に備え、機能制限アリのIDとパスワードでのパスワード認証も残す。
少し考えればわかることだが、考えない人が多いんだろうなと思うw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP49 最強の捜査体制

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。
・木下(きのした)
ペガサス電子の社員。

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EP49  最強の捜査体制

東京都千代田区の警視庁。
公開捜査に切り替わったため、警視庁の大会議室に捜査本部が立ち上がった。
大会議室に電話やノートパソコンなどが運び込まれ、100人以上の捜査員が集められた。
正面のホワイトボードには、上条の顔写真や奪われた拳銃の図面が貼ってあった。

通信指令室は、都内の全パトカーや警察官とやりとりしていた。
指令室:「警視庁から各局、警視庁から各局。9時30分に新宿で発生した拳銃強奪事件の件。現在、新宿駅周辺にて酷似する男の目撃情報あり。付近の各局は警戒を強めよ。」
機動捜査隊;「機捜211、了解。新宿駅東口スクランブル交差点付近、覆面(パトカー)にて緊密に遊撃(パトロール)中。現在、不審人物の視認なし、継続する。」

指令室:「本部了解。公安およびサイバー犯罪対策課からの情報によると、被疑者は女装したまま逃走している可能性あり。黒のロングコートにサングラス、マスクの歩行者に警戒せよ。なお、被疑者は拳銃以外にスタンガンを所持している模様。各自、いつでも実弾装填の拳銃を抜けるよう、ホックを外して臨戦態勢をとれ。」
新宿署:「新宿1、了解。署員12名、駅周辺の配備完了。」

記者会見用の会議室では、緊急の記者会見が行われていた。
テレビ局が生中継する中、100人を超える報道関係者が集まっていた。
壇上には、警視庁ナンバー2の副総監、公安部参事官、サイバー犯罪対策課課長がいた。
全員が神妙な顔をしており、公安部参事官が口を開いた。

「本日9時30分ごろ、都内において捜査中の当庁捜査員が襲撃され、貸与されていた拳銃1丁および実弾5発を強奪されました。犯人は、大場玲の要求動画に関与しているとみられる、以下の男です。」、プロジェクターに上条の顔写真が映し出された。
「男の名前は、上条雷人、住所は神奈川県横浜市、38歳の無職です。」、参事官がいう。

「襲撃された捜査員はどの部署の人間ですか!」、「今まで極秘にしていたんですか!」、「市民に銃口が向く可能性があるということですか!」
報道関係者から、怒号のような質問の声が上がる中、参事官がいう。
「捜査の詳細は差し控えますが、市民の皆様の安全を第一に考え、本日、公開捜査に切り替えました。部署については、個人の特定に繋がるためお答えできません。」

東京都新宿区の東京中央技術大学病院。
中央棟の地下1階にある食堂で、神崎、佐倉井、高柳の3人は壁のテレビを観ていた。
テレビの報道特別番組では、警視庁の緊急記者会見の様子が流れていた。
画面がスタジオに切り替わり、画面には「速報:テロリストが拳銃強奪。」の文字があった。

「要求期限の日に大変なことが起こりましたね。」、司会者がいう。
「警察が拳銃を奪われたことを公表したということは、裏を返せば、警察単独ではもう犯人を追いきれなくなったという『敗北宣言』に等しいです。」、元刑事がいう。
「相手はテロリストですから、新たな要求をしてくる可能性があります。」、弁護士がいう。

振り返るようにしてテレビを観ている佐倉井と高柳に神崎がいう。
「観ていて思ったんだが、私たちで上条逮捕に協力できないかな。」
佐倉井と高柳がテレビを観るのを止めて、神崎の方を向いた。
「君たちなら、上条を逮捕できる方法が頭にあるんじゃないかね。」、神崎がいう。

「都内で警察が監視できる街頭の防犯カメラは約200台しかありません。
公共交通や民間の防犯カメラも使えば、特定できる確率は高まります。
これらの映像をリアルタイムでYUKIに解析させれば、さらに確率は高まります。
ただ、公共交通や民間の防犯カメラの利用には時間が必要です。」、佐倉井がいう。

「上条は防犯カメラの情報が投稿されている『ダークマップ』の管理人です。
ですが、上条は女性に変装して移動しています。
防犯カメラに映ることを想定して、変装しているんだと思います。
移動に公共交通を使ったり、車両を使う可能性は高いと思います。」、高柳がいう。

「私も、上条が公共交通や車両を使って移動する可能性が高いと思う。
防犯カメラの映像を、リアルタイムで解析すれば、特定できる可能性は高い。
その場合、問題が2つある。」、神崎がいう。
「1つは、公共交通や民間の防犯カメラの利用ですよね。あと1つは。」、佐倉井がいう。

「あと1つは、解析に必要なAIの能力不足だよ。
YUKIだけで、都内全ての防犯カメラ映像のリアルタイム解析はできない。
するのであれば、全国の研究機関にあるAIの協力が必要だ。
佐倉井くん、美矢部くんに連絡して、協力要請してもらえるかな。」、神崎がいう。

「先生、公共交通や民間の防犯カメラの利用はどうするんですか。」、高柳がいう。
「上条の協力者が仕込んでいる『オムニサイト』を利用できないかな。」、神崎がいう。
「なるほど、電力会社以外の『オムニサイト』は無効化していませんからね。
仕込まれている『オムニサイト』を見つけ、ハッキングするんですね。」、高柳がいう。

「どうだろうか、佐倉井くん、この案は。」、神崎がいう。
「平時なら認められないでしょうが、今は非常時ですからね。
協力要請の件も含めて、美矢部に連絡してみます。」
佐倉井は席を立ち、美矢部に連絡するため、食堂から出て行った。
※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年5月15日金曜日

【本日の取引】20260515~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は上がっていた。
インバース型ETFも上がったので、前日比はプラスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
米中首脳会談が終わったが、特に成果はなかったように思う。
円安、原油高の状況は、しばらく変わりそうにないと思うw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
主力株の8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループの決算発表があった。
4期連続増益で、4期連続で最高益を更新する見通し。
前期の年間配当金は74円→86円に増配、今期は96円に増配する方針らしいw

下図は、8306に集中投資している娘の資産運用額の推移(配当金除く)。
娘は20代だが、資産運用額だけで3000万円を超え、年間配当金は96万円になる予定。
正確な計算はしていないが、今までの配当金は初期投資額を上回っているかもしれない。
今宵は、8306の株主と喜びを分かち合いたいw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP50 完全なる包囲網

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。
・木下(きのした)
ペガサス電子の社員。

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EP50  完全なる包囲網

東京都中野区の東京警察病院。
病室には、現場から救急搬送された山本と付き添ってきた佐藤がいた。
病室内には、心電図の規則正しい電子音が鳴り続けていた。
佐藤は椅子に座り、点滴のチューブで繋がれてベッドに横たわる山本を見ていた。

「…ここは…」、山本がまぶしそうに手を目にやり、いう。
「気がついたか、ここは東京警察病院だ。」、佐藤がいう。
「…先輩、どうして自分は病院に…」、山本がいう。
「覚えていないのか、感電させられて気を失って、救急搬送されたんだ。」、佐藤がいう。

「あっ、思い出した、あの女はどうなりました。」、山本がいう。
「あの場から逃げたので、今、皆で追っている。」、佐藤がいう。
「くそっ、自分はどれくらい寝てたんですか。」、山本がいう。
「3時間だ、目を覚まさないんじゃないかと心配したぞ。」、佐藤がいう。

「そんなに寝てたんですか。」、山本がいう。
「医者の話では、電流が流れたことにより、筋肉が溶けている可能性があるらしい。
筋肉が溶けると腎臓に悪影響があるので、点滴する必要があるらしい。
少なくとも24時間は様子を見て、異常がなければ、大丈夫だそうだ。」、佐藤がいう。

「感電させられたのは初めてですが、凄い威力ですね。」、山本がいう。
「鑑識の読みだと、海外製のスタンバトンの基盤が使われてる可能性があるらしい。
国内への持ち込みは禁止されてるので、ダークウェブで入手したんだろ。
川瀬さんたちが、入手先の特定も進めているらしい。」、佐藤がいう。

「すいません、皆に迷惑をかけてしまって。」、山本がいう。
「無事で何よりだった、今は身体を休めてくれ。じゃあ、また来るよ。」
山本のありがとうございましたという声を背に受け、佐藤は病室を出た。
拳銃が奪われたことはいえなかった、早く取り戻さないと、佐藤は病室を後にした。

東京都新宿区の東京中央技術大学病院。
中央棟10階の101号室には、高柳と神崎がいた。
高柳は、神崎が持ち込んだノートパソコンでペガサスを使っていた。
高柳の隣には、椅子に座った神崎がおり、モニターを見ていた。

「公共交通機関の全てのシステムに『オムニサイト』が仕込まれています。
この状況だと、他のインフラのシステムにも仕込まれているはずです。
これだけの数を仕込むには、大勢の協力者が必要です。
いったい、どれだけの協力者がいるんだって思いますよね。」、高柳がいう。

「佐倉井くんの話によると、上条はネットの掲示板で協力者を募ってたらしい。
ダークマップ関係の協力者も含めると、相当な数だろうね。」、神崎がいう。
「短期間で、これだけの協力者を集めるのは難しいです。
かなり前から、準備していたんでしょうね。」、高柳がいう。

「ダークマップができたのが、10年以上前らしい。
そのときから、今回の計画があったのかもしれないな。」、神崎がいう。
「そ、そんなに前からですか。」、高柳が驚いていう。
「推測だが、だったとしても、上条ならおかしくない。」、神崎がいう。

「通信会社の検索結果が出ました。」、高柳がいう。
「結果はどうなってる。」。神崎がいう。
「全滅です。全てのシステムに『オムニサイト』があります。
ここもバックドアを仕込んでおきますね。」、高柳がキーボードをたたき始めた。

部屋のドアがノックされ、高柳がどうぞというと、佐倉井が入ってきた。
「美矢部に連絡したところ、神崎先生の案で行くことに決まりました。
全国の研究機関に協力を要請したところ、多くが協力するとのことです。」、佐倉井がいう。
「協力してくれるAIは、どことどこのAIだね。」、神崎がいう。

「協力してくれるのは、国立治安技術研究所の『八咫烏(やたがらす)』、次世代情報数理研究機構の『CHRONOS(クロノス)』、産業技術総合研究所の『GENESIS 4(ジェネシスフォー)』、筑波先端知能総合研究所の『SYNAPSE(シナプス)』…」 
手に持ったメモを見ながら佐倉井がいう。

「…す…凄すぎる…。」、高柳がキーボードを打つ手を止め、佐倉井を見ていう。
「宇宙開発先進技術機構の『ORION V (オリオンファイブ)』、防衛省の『AEGIS 7 (イージスセブン)』、最後が国家サイバー統括室の『アマテラス』です。』、佐倉井がいう。
あまりの驚きに高柳は言葉を発することができなかった。

「それだけのAIがあれば、リアルタイムでの解析が可能だ。」、神崎がいう。
「…な…なぜ、それだけ多くのAIが協力してくれるんですか。」、高柳がいう。
「神崎先生は日本の情報工学の第一人者で、教え子が多いからね。
神崎先生のためならと協力してくれたところは多かったようです。」、佐倉井がいう。
【スタンバトン】
護身用として使われる警棒型スタンガン。先端を相手に押し当てることで強力な電気ショックを与え、行動を一時的に制限できる。
【ダークウェブ(Dark Web)】
Googleなどの通常検索エンジンでは見つからず、専用ブラウザ(Torなど)でのみアクセス可能な、匿名性の高いインターネット領域。通信の暗号化により、犯罪や不正取引の温床となっており、漏洩した個人情報、クレジットカード情報、違法薬物、ハッキングツールが販売されている。サイト閲覧だけでコンピュータウイルスに感染するリスクがある。
【バックドア(backdoor)】
本来の正規の認証プロセス(IDやパスワードなど)を回避し、システムやネットワークの内部へ秘密裏に侵入できる隠し通路(裏口)。

※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年5月14日木曜日

【本日の取引】20260514~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は下がっていた。
インバース型ETFは上がったが、前日比はマイナスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
米中首脳会談での、中国の台湾問題の発言が報じられると、相場が下がった。
最近の世界情勢を見ていると、中国が最もまともな国に思えてくるw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
日本国内におけるサイバー犯罪の検挙件数は、急増している。
原因は、個人の知識不足(セキュリティ知識の欠如)。
先日、そのことがよくわかる記事があったので書いてみるw

証券会社などが導入を進めているパスキー認証。
パスキー認証は、パスキーをデバイス(パソコン、スマホ)に保存する。
保存することで、そのデバイスでしかログインできなくなる。
ところが、多くの記事は、パスキー認証のデメリットを書いていないw

中には、パスキーをアカウントに紐づけることを勧めたりしている記事があったりする。
アカウントに紐づければ、他のデバイスでもログインできてしまう。
パスキー認証には、この他にも注意点がある。
デメリットや注意点を書いていない記事が多いのは、問題だと思っているw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP51 イージス・ウェブ・オペレーション

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。
・木下(きのした)
ペガサス電子の社員。

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EP51  イージス・ウェブ・オペレーション

東京都新宿区。
50代男性に変装した上条は、大久保交番の向かい側の歩道を歩いていた。
向かいの大久保交番に警察官の姿は確認できなかった。
あそこにするか、上条は向かい側に渡るため、横断歩道へと向かった。

大久保交番の前に来たが、中には誰もいなかった。
ドアの内側には、「ただいまパトロール(事件・事故の対応)のため、警察官が不在にしております。用事のある方は、横に設置してある電話機の受話器をお取りください。自動的に警察署につながります。」の伝言板がかけられていた。

上条はドアを開くと、防犯カメラを見ないようにしながら、交番の中へ入った。
中へ入ると、ズボンのポケットから1枚のメモを取り出し、電話機の横に置いた。
置いてから、ポケットから黒いサングラスを取り出し、メモの上に置いた。
メモとサングラスを置くと、交番を出た。

事件の応援から帰ってきて、置いてあるサングラスとメモに気づく。
それぞれが意味することに気づくには時間がかかるだろう。
本日中に気づけたなら、日本の警察も捨てたもんじゃない。
上条は近くのバス停に向かって、歩き始めた。

東京都千代田区の警視庁。
東京警察病院から戻った佐藤は、捜査本部のある大会議室に入った。
大会議室の中では、大勢の捜査員が電話したり、パソコンに向き合っていた。
後方にサイバー犯罪対策課が集まっているのを見つけた佐藤は歩いて行った。

「ただいま、戻りました。」、佐藤が岩田にいう。
「おう、大変だったな、山本も気がついたようで安心したぞ。」、岩田がいう。
「川瀬さんたちは。」、佐藤がいう。
「現場で公安の捜査を手伝っている。」、岩田がいう。

「華喜多美代子と同居していなかったと聞きましたが、どこにいたんですか。」、佐藤がいう。
「あのマンションのいくつかの住戸は、外国人が経営している違法民泊だった。
上条はそこを借りて、長期滞在していたらしい。」、岩田がいう。
「華喜多美代子は、そのことを知っていたんですか。」、佐藤がいう。

「同じマンションなのに、華喜多美代子には教えてなかったらしい。
おそらく、いずれ警察が来ることを見越していたんだろう。」、岩田がいう。
「同じマンションなら、華喜多美代子と鉢合わせする可能性もあったわけですよね。
そのリスクも計算した上で、あのマンションにいたってことですか。」、佐藤がいう。

「俺も警察に入って長いが、上条みたいな奴は初めてだ。
普通なら、やらなそうなことを平気でしてくる。
佐藤と同じ大学出身らしいが、全然、違うタイプだな。」、岩田がいう。
「上条みたいな人間は、滅多にいないと思います。」、佐藤がいう。

「いずれにしても、要求期限まで残り時間が少ない。
出来る限りのことをしなくてはならん、手がかりを見つけてくれ。」、岩田がいう。
「わかりました、気になっていることがあるので調べてみます。」
佐藤は空いている席に座ると、ノートパソコンを開き、電源を入れた。

東京都新宿区の東京中央技術大学病院。
データセンター棟の管理室に、神崎、佐倉井、高柳の3人がいた。
3人はモニターが並んでいる壁に向かって、ノートパソコンを操作していた。
モニターには、7台のAIの担当者が映し出されていた。

「できました。これで仕込まれている全ての『オムニサイト』を操作できます。」
ノートパソコンに向かっている高柳がいう。
「こちらもYUKIへの指示が終わったよ。」、ノートパソコンに向かっている神崎がいう。
「ありがとうございます、予定通り、始めてください。」、モニターの美矢部がいう。

「イージス・ウェブ・オペレーション開始。」、神崎がいう。
「ファーストステップ、ペガサススタート。」、高柳がいう。
高柳が「Start}ボタンをクリックすると、YUKIをホストAIとしたネットワークができた。
ネットワークは人工衛星を経由しているため、地上回線の影響は受けなかった。

「セカンドステップ、オムニサイト接続。」、高柳がいう。
YUKIがインフラ各社のシステムに仕込まれているオムニサイトに接続した。
「サードステップ、オムニサイト遠隔操作開始。」、高柳がいう。
ホストAIのYUKIを介して、7台のAIによる都内の防犯カメラ映像の解析が始まった。
※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年5月13日水曜日

【本日の取引】20260513~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場はさえない値動きで推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は上がっていた。
インバース型ETFは下がったが、前日比はプラスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
昨年、売り抜けた銘柄は、買値を下回っている銘柄が多くなってきた。
ただ、売り抜けたときより、上がっている銘柄もあるので、結果は出ていないw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
現在、「神崎教授とAIの事件ファイル」というミステリー小説を書いている。
サイバー犯罪がテーマにあるため、AIにいろいろと教えてもらいながら書いている。
以前、やりとりしている中で、なるほどと思ったことがあったので書いてみるw

以前からだが、iPhoneの取扱説明書が無くなった。
AIに無くなった理由を聞くと、以下だった。
「説明書を読ませるという手間を省く代わりに、人間の本能やこれまでの習慣を徹底的に分析したUIデザインによって、触ればわかる仕組みを作り上げている」w

わかりやすく書くと、以下になる。
「作り手が人間の習性を緻密に計算し、私たちがそれに応えて無意識に慣れていく」
個人的には、育った時代や環境で、慣れる人と慣れない人がいる。
一律に無くすのではなく、オプションで取扱説明書を用意した方がよいと思うw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP52 アルティメット・カウンター

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。
・木下剣次(きのしたけんじ)
ペガサス電子の社員。

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EP52  アルティメット・カウンター

東京都千代田区の警視庁。
佐藤は、捜査本部のある大会議室でノートパソコンに向き合っていた。
あった、これだ、画面にはオンラインショップのサイトが表示されていた。
サイトには、黒のロングコートを着て、茶色のバッグを持ったモデルの画像があった。

コートやバッグ、パンプス、サングラスまで、上条が身につけていたものと同じだった。
男性が店頭でこれらを買うと目立つし、店員の記憶にも残るかもしれない。
自分が上条の立場なら、迷わず、オンラインショップで購入する。
上条がこのサイトで購入したのは、間違いない、佐藤は思った。

近くにあった電話機を引き寄せ、サイトの電話番号にかけ、出た相手にいう。
「警視庁サイバー犯罪対策課の佐藤といいます。
商品番号014の受注について、教えて欲しいのですが、担当の方をお願いできますか。」
保留にされた後、出た相手は、捜査関係事項照会書を送ってくださいといった。

一刻を争う状況だと伝えたが、照会書を送ってくださいの一点張りで終話した。
「くそっ…。」、佐藤は相手の対応に対して、悔しさを声にした。
佐藤の様子を見ていた公安の沢渡が、佐藤に近づいていう。
「どうしたんだ、困ったことがあったのか。」

佐藤が事情を説明すると、沢渡は待ってろといい、大会議室から出て行った。
10分ほどして戻ってきた沢渡が佐藤にいう。
「もう一度、電話してごらん、たぶん、教えてくれるよ。」
佐藤が電話すると、同じ担当が聞いたことを全て教えてくれた。

「さっきと対応が全然、違いました、どうやったんですか。」
電話を終えた佐藤が、やりとりを聞いていた沢渡にいう。
「上はこういうときに使うもんだ、上から相手の会社のお偉いさんに連絡してもらった。
で、何かわかったことはあったかい。」、沢渡がいう。

「上条の有力な協力者と思われる人物の身元がわかりました。
今年、商品番号014を注文した人数は54人で、男性は1人だけでした。
男性の名前は、木下剣次(きのしたけんじ)、住所は東京都品川区。
おそらく、この者が購入して、上条に渡した可能性が高いです。」、佐藤がいう。

「やはり、あいつが関係していたか。」、沢渡がいう。
「木下のことを知っているんですか。」、佐藤がいう。
「奴には他国の諜報機関の潜伏員(スリーパー)という疑いがあり、マークしていた。
これで逮捕できる、ありがとう。」、いうと沢渡は大会議室を出て行った。

東京都新宿区の東京中央技術大学病院。
データセンター棟の管理室には、神崎、佐倉井、高柳の3人がいた。
管理室では、8台のAIによるイージス・ウェブ・オペレーションが行われていた。
隣のサーバールームにあるYUKIをホストAIとして、全国の7台のAIと接続。

7台のAIが、YUKIを介して、インフラ会社のシステムに接続。
システムに仕込まれている遠隔監視操作プログラム『オムニサイト』を操作。
システムの防犯カメラ映像の記録を解析、移動する上条を特定しようとしていた。
YUKIを始めとする8台のAIは、どれも国内屈指の高性能AIだった。

参加しているAIは以下で、ホストAIのYUKIが割り振ったエリア別に解析を行っていた。
・東京中央技術大学病院(東京都新宿区):『YUKI』
・国立治安技術研究所(東京都目黒区):『八咫烏(やたがらす)』
・次世代情報数理研究機構(京都府京都市):『CHRONOS(クロノス)』
・産業技術総合研究所(兵庫県神戸市):『GENESIS 4(ジェネシスフォー)』
・筑波先端知能総合研究所(茨城県つくば市):『SYNAPSE(シナプス)』
・宇宙開発先進技術機構(東京都調布市):『ORION V(オリオンファイブ)』
・防衛省(東京都新宿区):『AEGIS 7(イージスセブン)』
・国家サイバー統括室(東京都千代田区):『アマテラス』

AIが行っている都内の防犯カメラ映像の解析内容は以下だった。
・当日の解析開始時間までに録画された防犯カメラ映像の解析(約120万時間)。
・解析開始時間以降の防犯カメラ映像のリアルタイム解析。
・骨格や関節の可動域などのデータから、上条が映っている映像を特定する。

神崎の計算では、録画された防犯カメラ映像の解析に要する時間は約50分だった。
解析開始から30分が経った頃、神崎のチャット画面にYUKIからのメッセージが表示された。
「11時11分から11時59分、新宿遊歩道公園の防犯カメラ映像に上条確認。
当初はサングラスにマスクの女装だったが、途中から白髪でマスクの男性に変わっている。」

メッセージの下に、女装の上条と白髪の上条が歩いている画像が表示された。
「当初はバッグを持っていたが、途中からバッグを持っていない。
同時間帯に何も持っていなかった男性が、途中から紙袋を持っている。
上条はバッグを紙袋に入れて、この男性に渡したと思われる。」

メッセージの下に、紙袋を持った男性が歩いている画像が表示された。
「こ、この男性は…。」、男性の画像を見た神崎がいう。
「どうされました、神崎先生。」、横で見ていた佐倉井に聞かれて、神崎がいう。
「この男性はペガサス電子の木下くんだ、なぜ、彼が紙袋を持っているんだ。」
※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年5月12日火曜日

【本日の取引】20260512~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は上がっていた。
インバース型ETFは下がったが、前日比はプラスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
その下は、2022年からの日経平均株価と投資主体別売買状況の推移。
4月から、海外投資家は買い越しているが、証券自己(証券会社)は売り越しているw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
先日、日本企業へのサイバー攻撃が増えているという記事を読んだ。
以前、AI(人工知能)と、その件でやりとりしたことがある。
誰かの参考になるかもしれないので、書いてみるw

日本国内におけるサイバー犯罪の検挙件数は、急増している。
2010年:約5,200件 → 2025年:15,108件(過去最高を更新)。
2024年のランサムウェア(身代金ウイルス)の被害件数は222件
特に、中小企業の被害が前年比で37%増加しているらしいw

AIによると、日本のサイバー犯罪が増えている理由は以下。
・日本のサイバー防衛力は先進国の中では決して高いとはいえない。
・「個人の知識不足」が際立った弱点(セキュリティ知識の欠如)。
・攻撃者が「日本は狙いやすい」と考えている。

日本の経済力やITインフラはトップクラス。
だが、利用者の知識レベルが主要国(G7など)の中で最下位レベルらしい。
現在、書いている小説「神崎教授とAIの事件ファイル」がある。
テーマの中に、サイバー犯罪があるが、タイムリーなテーマかもしれないw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP53 テロリストが仕掛けた罠

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。
・木下剣次(きのしたけんじ)
ペガサス電子の社員。

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EP53  テロリストが仕掛けた罠

「神崎先生がよくご存じの方なんですか。」、佐倉井がいう。
「前に職場のことで相談されたことがある。
上条と繋がりがあるようなタイプじゃないんだがな。」、神崎がいう。
「上条が紙袋を渡すくらいですから、上条との距離は近いんでしょうね。」、佐倉井がいう。

「ペガサス電子は電子部品を扱っていて、取引先も多いと聞きます。
もしかすると、ダーウィンスペース時代からの知り合いかもしれませんね。」、高柳がいう。
「ペガサス電子の取引先の中には、公的機関もあります。
彼が公的機関のシステムに、オムニサイトを仕込んだ可能性もあります。」、佐倉井がいう。

そのとき、神崎のチャット画面にYUKIからのメッセージが表示された。
「12時46分から13時52分、大久保交番周辺の防犯カメラ映像に上条確認。
13時06分から13時13分、大久保交番内の防犯カメラ映像に上条確認。
いずれも白髪でマスクをしており、新宿遊歩道公園の防犯カメラ映像と一致。

大久保交番に入ると、数字が印刷されたメモを置いている。
メモを置いた後、女装時に着用していたサングラスを置いている。
交番を出たあとは、新宿駅方面へ徒歩で向かっている。」
メッセージの下に、大久保交番周辺を歩いている5枚の画像が表示された。

続けて、交番に入ってくる画像、メモを置いた画像、メモの上にサングラスを置いた画像、交番から出ていく後ろ姿の画像が表示された。
神崎がマウスを使って、メモを置いた画像を拡大した。
拡大したメモには、12個の数字が印刷されていた。

「サングラスは、上条が置いたメモだとわからせるために置いたんでしょう。
メモの数字は12桁なので、電話番号ではないようです。」、佐倉井がいう。
「3桁ごとに区切ると255以下の数字になるので、IPアドレスだと思います。」
高柳がいい、ノートパソコンにIPアドレスとして入力したが、表示されなかった。

「通常のブラウザではアクセスできないので、ダークウェブのサイトだと思います。
Torでアクセスしてみます。」、高柳が、白い馬のショートカットアイコンをクリックした。
画面全体が白くなり、上部には青字で「Welcome to Pegasus」とあった。
中央には、擬人化された青い目をした白い天馬が二本足で立って腕組みしていた。

高柳は天馬の下にある「Start」ボタンをクリックした。
数分後、画面の上半分が世界地図に、下半分がIPアドレスなどの入力画面になった。
下の「目的地」に、メモのIPアドレスを直接入力した。
「経由地」には、東欧、中東、南米にあるサーバーのIPアドレスを反映させた。

行け、ペガサス、高柳は一番下にある「Start」ボタンをクリックした。
数分後、サーバーに接続すると、「Scan」ボタンをクリックした。
数分後、モニターにスキャン結果の一覧が表示された。
トラップがなかったので、「OK」ボタンをクリックすると、サイトが表示された。

表示されたのは、日本国内にいる他国の諜報機関関係者のリストだった。
左の列には、顔の画像が並んでおり、画像の右に氏名や住所などの説明があった。
神崎と佐倉井は、思いもしなかった内容に言葉を失った。
「リストに記載されているのは13人です。」、スクロールしながら高柳がいう。

「この人はさっきの画像にいた人ですね、木下剣次、勤務先はペガサス電子。
上条の協力者で、他国の諜報機関の関係者でもあったんですね。」
高柳が、木下の画像でスクロールを止めていう。
「上条は、なぜ、このリストのIPアドレスを置いて行ったんだ。」、神崎がいう。

「おそらくですが、このリストの者たちは、上条に協力している。
ですが、協力しているのは、日本社会をオーバーレイするためではなかった。
諜報機関の指示に従って、協力しているんだと思います。
そのことに気づいた上条が、情報提供してくれた可能性があります。」、佐倉井がいう。

「木下剣次の説明に、GPS追跡サイトのアドレスが書いてあります。
下には、ログインIDとパスワードもあります、入ってみますね。」
高柳がいい、サイトにアクセス、ログインIDとパスワードを入力、ENTERキーを叩いた。
叩くと、都内の地図が表示され、品川区に赤い光点があった。

「どうやら、木下剣次には、GPSを仕掛けているみたいですね。」、高柳がいう。
「YUKIにその情報を伝えて、近くの防犯カメラ映像を確認させてくれ。」、神崎がいう。
「了解です。」、高柳がキーボードを叩いて、YUKIに情報と指示を伝えた。
伝えると、品川駅前の交差点でビジネスカバンを手にした木下の映像が表示された。

「諜報機関の関係者を捕まえさせるために、GPSを仕掛けたのかもしれません。
上条も品川に向かっている可能性があります。」、佐倉井がいう。
「捜査関係者にこの情報を伝えます、引き続きオペレーションをお願いします。」
モニターのカメラを通して、やりとりを見ていた美矢部がいう。
【IPアドレス(IP address)】
IPネットワーク上の情報機器を識別するために指定するネットワーク層における識別用の番号。MACアドレスを物理アドレスということに対応して、論理アドレスとも呼ばれる。通常は、 0~255 の4組の数字をドットで繋いで表記される。
【ダークウェブ(Dark Web)】
Googleなどの通常検索エンジンでは見つからず、専用ブラウザ(Torなど)でのみアクセス可能な、匿名性の高いインターネット領域。通信の暗号化により、犯罪や不正取引の温床となっており、漏洩した個人情報、クレジットカード情報、違法薬物、ハッキングツールが販売されている。サイト閲覧だけでコンピュータウイルスに感染するリスクがある。
【Tor(The Onion Router)】
通信経路を暗号化・多段中継して匿名性を確保する、フリーかつオープンソースの通信技術。IPアドレスなどの痕跡を隠してWeb閲覧や通信が可能になり、通常アクセスできない「.onion」サイト(ダークウェブ)の利用にも使用できる。通信は世界中のノードを経由するため、速度は遅くなる。
【GPS(Global Positioning System)】
アメリカ合衆国によって運用される全地球測位衛星システム。アメリカ合衆国が打ち上げた約30個のGPS衛星のうち、上空にある数個の衛星からの信号をGPS受信機で受け取り、受信者が現在位置を知ることができる。民生用GPS受信機は、航空機、船舶、測量機器、自動車、携帯電話などに搭載されている。

※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年5月11日月曜日

【本日の取引】20260511~本日の取引はなし

自身は、レバレッジ型やインバース型ETFを手がけている。
これらは、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品。
したがって、投資経験の浅い方や日中取引ができない方にはオススメしていない。
だが、誰かの参考になればと思い、取引内容を発信しているw

本日の取引は以下の通り。
前場------------------------------------------
・なし
後場------------------------------------------
・なしw

朝の気配から、相場は高値圏で推移する可能性が高いと思った。
することがないので、休むも相場にした。
終わってから確認すると、保有株は上がっていた。
インバース型ETFも上がったので、前日比はプラスだったw

下図の上は、2015年からの日経平均株価とTOPIXの推移。
下は、2015年からのTOPIXとユーロ円、ドル円の推移。
その下は、2015年からの個人投資家の信用評価損益率と買い残と売り残金額の推移。
信用取引の買い残金額が減っていたが、再び増え始めていることがわかるw
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追記(今宵の酒の肴)
今宵の酒の肴は乾きものなので、画像はなし。
先日も書いたが、今年になってから海外からのアクセスが急増している。
AIによると、インターネット全体がAI中心の仕組みに書き換わっていることが原因。
本ブログもだが、「アクセス数は多いのに読者は少ない」という状態になっているw

本ブログはBloggerを利用しているが、Bloggerの統計では日本より海外のアクセスが多い。
ところが、Google アナリティクス(解析ツール)だと、ほぼ日本だけになる。
Google アナリティクスは、海外からのスパムを統計に含まないことが理由。
したがって、ブログのPV数が多くても、大半が海外からのスパムだと思って欲しいw

現在、書いているミステリー小説「神崎教授とAIの事件ファイル」。
先日から、小説サイトにも掲載している。
このサイトにも統計機能があり、一日の読者数などがわかるようになっている。
海外からのスパムがないので、PV数は少ないが、読者数の確認が日課になったw

【小説】神崎教授とAIの事件ファイル:EP54 日本社会のオーバーレイ

【AI(人工知能)による作品紹介】
人間とAIのバディに解けない謎はない。日本を襲うハッキングテロ。崩壊する医療、迫る停電のタイムリミット。未曾有の国家危機に立ち向かうのは、神崎教授と亡き妻の思考を学習したAIだった。緻密な伏線とハイスピードな展開で魅せる、新時代のサイバーミステリー!
【登場人物】
・神崎零壱(かんざきれいいち)
元東京中央技術大学 情報工学科の教授。日本の情報工学の第一人者で、インターネットの普及に貢献した。2020年に定年退職、現在は年金生活。子どもは独立、妻に先立たれてからは、東京都北区にある築40年以上の二階建て住宅で、妻の思考を学習させたAI(人工知能)と暮らしている。NCOによるコード名はM2。
・神崎悠季(かんざきゆき)
神崎零壱の妻で結婚してからは専業主婦だった。2015年にアルツハイマーを発症。東京中央技術大学病院のアルツハイマー新薬研究プロジェクトの治験に参加するが、治験途中に亡くなる。看護師が気づけなかった投薬装置の故障による過剰投薬が原因と推測されたが、因果関係は不明。
・AI(YUKI)
神崎零壱が神崎悠季の思考を学習させたAI。神崎零壱のことを誰よりも把握している。自宅にかかってきた電話に音声で対応、電話をかけることもできる。受信したメールに対する返信を作成して送信できるなどの機能も搭載している。
・御堂健伍(みどうけんご)
東京中央技術大学病院の病院長。元アルツハイマー新薬研究プロジェクトの責任者。神崎零壱に神崎悠季の治験への参加を勧めたことに責任を感じている。
・佐藤波流(さとうはる)
東京中央技術大学 情報工学科 2020年卒の神崎教授の教え子。警視庁 サイバー犯罪対策課。NCOによるコード名はK2。
・上条雷人(かみじょうらいと)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。元米国IT企業「ダーウィンスペース」日本法人の社員。「ダークマップ」管理人。サイバーテロを計画し実行する。
・華喜多美代子(はなきたみよこ)
元東京中央技術大学病院の看護師。神崎悠季を故意に死亡させたと、世間からバッシングされ、退職を余儀なくされる。上条雷人とは異父兄妹。
・雅(みやび)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。国家サイバー統括室(NCO)。本名は美矢部(みやべ)。
・佐倉井(さくらい)
東京中央技術大学 情報工学科 2010年卒の神崎教授の教え子。防衛省 情報本部 特殊情報分析室。NCOによるコード名はJ1。
・高柳(たかやなぎ)
副業でハッキングをしている会社員。NCOによるコード名はM1。
・鳩山(はとやま)
東京都の総務局 文書管理課の職員。NCOによるコード名はT1。
・沢渡(さわたり)
警察庁の警備局 公安警察。
・岩田(いわた)、川瀬(かわせ)、坂下(さかした)、山本(やまもと)
警視庁 サイバー犯罪対策課。
・木下剣次(きのしたけんじ)
ペガサス電子の社員。

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EP54  日本社会のオーバーレイ

東京都品川区。
上条は、新宿駅西口14:10発の都営バス(品97)に乗車していた。
品97は、新宿駅西口から品川駅高輪口まで、約1時間かけて南下する。
新宿の大通りから高級住宅地を通り、品川駅に向かう路線バス。

上条は新宿駅西口から乗車、運転席の後方の1人用座席に座っていた。
平日の午後だが、車内は適度に混んでおり、座席は常に埋まっている。
乗客は、病院帰りらしい高齢者、地元の主婦、移動中の会社員。
バス停に停まるたびに、数人が降り、数人が乗ってくる。

上条が移動にバスを使っているのは、職質のリスクを少なくするためだった。
地下鉄を使った場合、駅構内の防犯カメラ映像はリアルタイムで監視されている。
1人で歩いていたりすると、巡回中の警察官から、職質される可能性が高い。
50代に変装しているとはいえ、できるかぎりリスクは少なくしたかった。

路線バスの場合、車内の防犯カメラ映像はリアルタイムで監視されない。
検問の際も、運行スケジュールを妨げないよう、長時間停められることは少ない。
白髪のかつらをかぶっているので、一目見ただけで、違う人物だと判断するだろう。
地下鉄より移動時間はかかるが、最も安全な移動方法だと考えていた。

新宿からここまで、街頭に立っている警察官は多かった。
幹線道路を走行しているときは、パトカーが並走したりした。
自分たちのすぐ近くをバスで移動しているとは思わなかっただろう。
バスが高輪警察署に近づくと、検問をしているのが見えた。

高輪警察署の手前で、バスが停まった。
前方の交差点は封鎖されて、検問が行われている。
乗用車から降りた運転手が、トランクを開けさせられていた。
黄色いベストを着た警察官が近づいてきて、運転手が乗車口を開いた。

乗車口から顔だけ出した警察官が、車内を見渡した。
いないと判断したのか、運転手に片手を上げて、通行を許可した。
乗車口を閉じたバスは、再び、走り始めた。
停められている車の横を、バスは品川駅へ向かった。

通路を挟んだ向かいの座席には、小さな男の子と母親が座っていた。
窓側の席に座った男の子は、パトカーに興味があるのか、外を見ていた。
自分もあれくらいの年のときは、パトカーに興味があった。
大きくなったら、警察官になりたいと思ったこともあったな、上条は思った。

成長して、社会のことがわかってくると、考えが変わった。
日本は法治国家だが、法律は万能ではなく、法律で解決できない問題が多くある。
少子高齢化、人口減少、停滞する経済、子どもの貧困、経済格差…。
これらを解決するためには、日本社会のオーバーレイが必要だった。

大学時代、日本社会をオーバーレイする計画を卒業論文としてまとめた。
神崎教授からはダメ出しされたが、具体的な指摘はされなかった。
当時は、環境が整備されておらず、実行に移せなかった。
実行するためには、環境が整備されるまで待つ必要があった。

大学を卒業してから、インターネットは急速に普及した。
今や、生活にとって欠かせないインフラとなっている。
インターネットを使えば、あらゆる情報を共有化することができる。
情報を共有化することができれば、日本社会をオーバーレイできる。

環境が整備されるまで待つ間、多くの仲間を作ることができた。
仲間とは、インターネットの掲示板を通じて知り合った。
複数のアカウントで知り合った仲間たちは多い。
彼らがいれば、日本社会をオーバーレイできる。

日本社会をオーバーレイするために、問題があった。
問題は、日本国内にいる他国の諜報機関についての対策。
オーバーレイするためには、他国の諜報機関を排除する必要があった。
そのため、ダークウェブにユーザー投稿型の「ダークマップ」を作った。

「ダークマップ」に投稿された情報から、他国の諜報機関の関係者を洗い出した。
洗い出した諜報機関の関係者は13人。
13人の中の1人、木下剣次は仲間のフリをして近づいてきた。
奴から渡された女装用のパンプスには、GPSが仕込まれていた。

仕込まれていたGPSは、気づかなかったフリをして、そのまま返した。
だが、処分を頼んだスタンガンにGPSを仕込んでおいた。
現在、判明している諜報機関の関係者は、品川で警察に排除させる。
品川の街並みを見ながら、上条は口元にかすかな笑みを浮かべた。
【GPS(Global Positioning System)】
アメリカ合衆国によって運用される全地球測位衛星システム。アメリカ合衆国が打ち上げた約30個のGPS衛星のうち、上空にある数個の衛星からの信号をGPS受信機で受け取り、受信者が現在位置を知ることができる。民生用GPS受信機は、航空機、船舶、測量機器、自動車、携帯電話などに搭載されている。

※本作に登場する手法は防犯上の観点から一部改変しています。

2026年5月10日日曜日

【エッセイ】ブログへの海外からのアクセスが増えた理由

過去に、ブログへの海外からのアクセスが増えたことがあった。
調べたところ、多くがリファラースパムだった。
今年になってから、海外からのアクセスが増えている。
AI(人工知能)に確認したところ、意外な理由だったので書いてみるw

AIによると、海外からのアクセスが増えているのは、自身のブログだけではないらしい。
自身はBloggerを利用しているが、他のブログサービスも増えているとのこと。
海外からのアクセスが増えている理由は以下らしい。
「インターネット全体がAI中心の仕組みに書き換わっている過程で生じている副作用」w

以下は、AIによる理由説明。
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最近のアクセス急増の主な原因として、以下の3点が考えられます。
【1. 生成AIのトレーニング用スクレイピングの激増】
ChatGPTなどの生成AI(大規模言語モデル)を開発する企業が、モデルの学習のためにウェブ上の膨大なデータを収集しています。
・内容:従来の検索エンジンとは異なる「AI専用のクローラー」が、昼夜を問わずサイト内のテキストを読み取っています。
・特徴;以前のボットよりも巡回頻度が高く、サイトを丸ごと読み込もうとするため、アクセス数が異常に跳ね上がることがあります。
【2. AIを活用したスパムの自動化と巧妙化スパム】
発信者側もAIを導入したことで、攻撃の効率が格段に上がっています。
・内容:人間の行動パターンに似せた複雑な巡回や、解析ツールのフィルターをすり抜けるための偽装(住宅用IPアドレスの使用など)をAIが自動で調整して行っています。
・特徴:短期間に大量のアクセスを発生させるだけでなく、特定の国(アメリカなど)のサーバーを介して組織的に行われることが増えています。
【3. AIによる「回答エンジン」へのシフト】
Googleなどの検索エンジンが「AIによる概要(AI Overviews)」を導入したことで、ウェブ全体のトラフィック構造が変化しています。
・内容:AIが情報を要約して提示するため、ユーザーが個別のサイトをクリックしにくくなりました。
・影響:本物の人間によるアクセスが減る一方で、情報の鮮度を保つためのボット巡回だけが増えるという、「アクセス数は多いのに読者はいない」という現象が起きやすくなっています。
【まとめ】
現在のアクセス急増は、単なる「嫌がらせ」だけでなく、インターネット全体がAI中心の仕組みに書き換わっている過程で生じている副作用といえます。Bloggerをお使いの場合、プラットフォーム側の対策(ボット除外の精度向上)を待つことになりますが、現状は「数値の異常はAI時代のノイズ」と割り切り、不審なリンクを踏まないという基本対策を継続するのが最も安全です。

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自身もAIとやりとりすることがあるが、AIは参照先のリンクを貼ってくれたりする。
つまり、AIとやりとりしていれば、参照するサイトを選べる。
今までなら、検索でヒットしたサイトを、訪れる必要があった。
AIとやりとりすることで、訪れるサイトは少なくなったように思うw

AIとやりとりする中で、よく使うのが、「まとめ」。
やりとりが長くなると、「ここまでをまとめて」という。
すると、瞬時にわかりやすく、まとめてくれる。
まとめてもらった後は、おかしな点があれば確認、なければ終わることが多いw

現在、AI中心の仕組みに書き換わっている途中。
検索機能はなくならないと思うが、人間の検索数はある程度まで減少すると思う。
いずれ、「今はAIが検索してくれるけど、昔は違った。信じられないかもしれないが、人間が検索してたんだ」といって、驚かれる時代が来るかもしれないw