2024年10月5日土曜日

【エッセイ】訴訟の費用対効果がよくない理由

「しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事~」というマンガがある。
主人公の弁護士が、ネットやSNSでのトラブルを解決していく。
弁護士が法律監修をしており、弁護士の本音も描かれている。
相談されても、「お金と時間の無駄ですよ」といい、断ろうとするw

自身もいくつかの訴訟に関わったことがあるが、費用対効果はよくない。
特に民事訴訟の損害賠償請求は、費用に見合った効果が得られないことが多い。
当たり前だが、損害賠償請求では、被った損害しか請求できない。
訴訟に費やした日当は請求できず、損害賠償請求も全額認められるとは限らないw

和解した場合、和解内容は第三者への口外禁止となることが多い。
勝訴に近い和解であったとしても、他の人に知らせることができないことになる。
相手を特定できないようにすれば、知らせることができるが、それでは何の効果もない。
したがって、最大の効果を求めるのであれば、訴訟しないことだと思っているw

第三者への口外禁止がなければ、いつでも内容を知らせることができる。
法に抵触しないようにすれば、こちらが罪に問われることもない。
自身が知っている弁護士で、費用対効果を理由に依頼を断った弁護士はいなかった。
だが、自らが当事者なら、訴訟しなかったんだろうなと思うw
(「しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事~」より)

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