2020年3月31日火曜日

銘柄を明かさない理由R316 Drive to hell(中編)

銘柄を明かさない理由R316 Drive to hell(中編)

アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ。
個人投資家の男は、男性社員を逃走用車両から引きずりおろすと人質の女性にいった。
「さあ、地獄へのドライブを始めようか」
個人投資家の男は運転席に乗り込むと、逃走用車両を発進させた。

証券会社から離れた車道には、1台の大型トレーラーが停車していた。
外から見ると、どこにでもある貨物用の大型トレーラーだった。
だが、内部は電子機器で埋め尽くされ、武装した数人の男たちがいた。
連邦捜査局(FBI)の特殊部隊"SWAT"の指揮官、コスナーに声が聞こえた。

「SR(犯人は逃走開始)」
スピーカーから、証券会社近くのビルの屋上にいるローランドの声が聞こえた。
チーム"ベータ"のリーダー、ローランドは続けていった。
「AS(シミュレーションどおり)、あとは任せた、チーム"アルファ"」

人質の女性警官を乗せた逃走用車両、白のセダンはシカゴの街中を疾走していた。
主要な幹線道路は、警官隊により一般車両は入れなくなっていた。
運転する男、マーフィーは暴落相場で多額の損失を出した個人投資家だった。
自暴自棄になったマーフィーに、失うものは何もなかった。

マーフィーは、従業員数人の小さな町工場を経営していた。
ある日、マーフィーは取引先の銀行に、設備投資のための追加融資を頼んだ。
取引先の銀行の担当者は、マーフィーにある提案をしてきた。
追加融資をするが、一部を運用に回してはどうかという提案だった。

マーフィーは生まれてから、今まで運用をしたことがなかった。
損をしないのか、と聞くマーフィーに、取引先の銀行の担当者は答えた。
「もし、あなたが損をしたら、当行は貸し付けた資金を回収できなくなります。
当行の取引先である証券会社の優秀な担当をご紹介するので、ご安心ください」

取引先の銀行から紹介された証券会社の担当は、カルヴィンという若い男だった。
真面目そうなカルヴィンを気に入ったマーフィーは、彼に勧められた銘柄を購入した。
購入した銘柄は、数ヶ月で大幅に株価が値上りした。
「売りましょう」、株価の値上りを喜んでいたマーフィーに、カルヴィンはいった。

なぜ、と問うマーフィーに、カルヴィンは「利益が出ているからですよ」といった。
カルヴィンの指示通りに売ったマーフィーは、思いがけない利益を得ることになった。
マーフィーが売ったあと、企業にバッドニュースが出て、株価は下がり続けた。
「売って正解だったでしょう」、カルヴィンは笑みを浮かべるといった。

2020年3月30日月曜日

銘柄を明かさない理由R315 Drive to hell(前編)

本ブログには、自身が初めて書いた小説「銘柄を明かさない理由R」がある。
5人の無敗の相場師、ロイヤルストレートフラッシュの物語である。
主要登場人物は、無敗の天然(10)こと、テンマ リナ。
無敗のジャック(J)こと、ジョウシマ ユウイチ。

無敗のクイーン(Q)こと、クジョウ レイコ。
無敗の大物相場師キング(K)こと、ジツオウジ コウゾウ。
通称"天使の笑顔をもつ男"、無敗の若き相場師エース(A)こと、アマネ オトヤ。
「銘柄を明かさない理由R」も暴落相場の真っ最中だが、実相場はそれ以上である。

「ベイビーワールドエンド編」で、主要な役割を演じた英国人女性のエイダ・ラブレス。
彼女の父親で詩人のバイロンは、現在の状況を予言するような言葉を残している。
彼が残した言葉とは、「事実は小説より奇なり」。
それでは、「銘柄を明かさない理由R クーロンズ・アイ編」をお届けするw

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銘柄を明かさない理由R315 Drive to hell(前編)

アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ。
平日の午後、証券会社から離れた車道に、1台の大型トレーラーが停車していた。
外から見ると、どこにでもある貨物用の大型トレーラーだった。
だが、内部は電子機器で埋め尽くされ、武装した数人の男たちがいた。

連邦捜査局(FBI)の特殊部隊"SWAT"の指揮官、コスナーがマイクに向かっていう。
「こちらはコスナーだ、犯人の様子を知らせろ」
「GP&LA(犯人は人質の頭に銃を突きつけて、外の様子を伺っています)」
スピーカーから、証券会社近くのビルの屋上にいるローランドの声が聞こえた。

「狙撃は可能か」、コスナーが聞く。
「AP(いつでも可能です)」、ローランドがいう。
コスナーは、ローランドが見ている風景が映し出されているモニターを見た。
モニターには、犯人が立て篭もっている証券会社のビルが映っていた。

今朝早く、暴落相場で多額の損失を出した個人投資家が、証券会社に乗り込んだ。
証券会社の素気ない対応に、多額の損失を出した個人投資家はぶち切れた。
ぶち切れた個人投資家は、持っていた銃を担当者に向け、発砲した。
担当者は撃たれたが、急所は外れていたようで、まだ生きているらしい。

発砲した個人投資家は、他の男性社員を人質にすると立て篭もった。
投降するよう説得を試みる警察に、発砲した個人投資家は要求を出した。
発砲した個人投資家の要求は、逃走用の車両と新たな人質の女性だった。
モニターには、新たな人質の女性警官を乗せた逃走用の車両が映っていた。

逃走用の車両は、ゆっくりと証券会社の前に向かっていた。
やがて、逃走用の車両は証券会社の前に停車、運転手は遠くへ逃げていった。
しばらくすると、証券会社のドアが開いた。
男性社員の頭に銃を突きつけた個人投資家が現れた。

逃走用の車両の後部座席には、新たな人質の女性警官がいた。
個人投資家の男は、男性社員に手錠を渡すと、女性警官を拘束するよう命じた。
個人投資家から渡された手錠を、男性社員は女性警官の後ろ手にかけた。
「まだだ」、個人投資家の男は男性社員に、用意していたロープを渡した。

男性社員は女性警官にロープを回し、上半身の身動きが取れないようにした。
「ご苦労さん」、個人投資家の男はいうと、男性社員を背後から撃った。
個人投資家の男は、男性社員を逃走用車両から引きずりおろすと、女性警官にいった。
「さあ、地獄へのドライブを始めようか」

2020年3月29日日曜日

【エッセイ】買い占めする高齢者は学習能力がないのかもしれない

あまり、時事ネタは書きたくないのだが、思うところがあるので書いてみる。
先週、いくつかの都府県で、自治体から外出自粛要請があった。
一昨日、仕事帰りにスーパーに立ち寄ると、食品や日用品が品薄だった。
しかも、ある高齢女性が、1人では抱えきれないほどの食品や日用品を買っていたw

店員は、その高齢女性のレジを打ち終えるのに、かなり時間を要していた。
他の店員が、数人の買い物客のレジを打ち終えるのと、ほぼ同程度の時間だった。
金を支払った高齢女性は、自転車の荷台に大量のレジ袋を載せた。
重そうな荷台の自転車に乗り、高齢女性はふらふらしながら、スーパーを後にしたw

新型ウイルスで、食品や日用品の買い占めがあったのは、先月のことである。
食品はすぐに補充され、日用品も店頭で見かけるようになった。
店頭で見かけるようになってから、自身は食品や日用品の買い置き分を購入している。
もちろん、必要な買い置き分しか、購入していないw

昨日、同じスーパーに食品を買いにいった。
店内の客はまばらで、店員は空になった食品や日用品を補充していた。
下の画像は、昨日、自身が買った食品と日用品の買い置きである。
買い占めする高齢者に、学習能力がないことだけは確かだろうw

2020年3月28日土曜日

【コラム】個人投資家の10人に1人しか利益を上げることができないらしい

野村證券株式会社に、「ノムラ個人投資家サーベイ」がある。
2015年10月号で、個人投資家1000人を対象とした投資動向調査を行っている。
通算で利益あるいは含み益となっている個人投資家は、全体の9.3%。
29.1%が損得ゼロ、損失あるいは含み損が61.6%だったことが判明しているw

日本の個人投資家で利益を上げているのは、全体の約10人に1人に過ぎない。
米国における調査では、利益を上げていた割合は11.5%。
18.5%が損得ゼロ、、残りの70%の投資家は損失を出していたらしい。
日本と同じく、米国も利益を上げる個人投資家の割合は約10人に1人に過ぎないようだw

日米とも、個人投資家の10人に1人しか利益を上げることができていない。
ウォール街には「Buy low,Sell high(安く買って、高く売れ)」という相場格言がある。
安く買って、高く売ることができる個人投資家は、約10人に1人ということになる。
中学生でもわかることが、なぜ、オトナである個人投資家の9割ができないのかw

はっきりいって、暴落相場の大底で全力買いできる個人投資家はいないだろう。
自身からすると、買ったときよりも高く売ることは、比較的、容易である。
かたや、安く買うためには、合理的な投資手法と経験が必要になる。
だが、無限ナンピン等を用いれば、安く買うことは、比較的、容易にできるのであるw

2020年3月27日金曜日

【現在の株式評価額】20200327~今後の相場が楽しみな理由~

Yファンド&Kファンド株式(特定預り)
・取得額合計:26,987,000円
・評価額合計:30,660,500円
・損益額合計:3,673,500円(損益率14%)
・保有銘柄数:5銘柄

Rファンド株式(特定預り)
・取得額合計:1,186,908円
・評価額合計:4,500,000円
・損益額合計:3,313,092円(損益率279%)
・保有銘柄数:1銘柄

Mファンド株式(特定預り)
・取得額合計:9,745,632円
・評価額合計:6,230,700円
・損益額合計:-3,514,932円(損益率-36%)
・保有銘柄数:7銘柄

3月配当権利落ち日、この日に株を保有していることが配当をゲットする条件になる。
3ファンドが保有する株の大半は、3月配当である。
本日、各ファンドが保有する株の株価が上昇した。
しかしながら、予想通り、たいした上昇ではなかったw

おそらく、来週から短期筋が売るため、相場は下落するだろう。
だが、自身にとっては想定内で、暴落してから、Rファンド以外は株を買っていない。
むしろ、長期にわたって、相場が底値で推移して欲しいと思っている。
なぜなら、下落している期間が長ければ長いほど、多くの割安株を仕込めるからだw

2020年3月26日木曜日

【現在の株式評価額】20200326~現在の株価の上昇は想定内~

Yファンド&Kファンド株式(特定預り)
・取得額合計:26,987,000円
・評価額合計:30,051,000円
・損益額合計:3,064,000円(損益率11%)
・保有銘柄数:5銘柄

Rファンド株式(特定預り)
・取得額合計:1,186,908円
・評価額合計:4,392,000円
・損益額合計:3,205,092円(損益率270%)
・保有銘柄数:1銘柄

Mファンド株式(特定預り)
・取得額合計:9,745,632円
・評価額合計:6,074,800円
・損益額合計:-3,670,832円(損益率-38%)
・保有銘柄数:7銘柄

昨日、各ファンドが保有する株の株価が大幅に上昇した。
今年初の200万円を軽く超える上昇だった。
株を教えている一期生と二期生に伝えたことがある。
暴落相場の大底が来るのは、4月以降だよとw

3月の配当権利落ち日まで、高配当株の株価はある程度、騰がるだろう。
だが、配当権利落ち日が過ぎれば、再び、株価は下がると見ている。
なぜなら、新型ウイルスへの恐怖が、クライマックスに達していないからだ。
4月以降に大底が訪れるのか、自身は冷静に観察中であるw

2020年3月24日火曜日

【投資手法】株を大底で買う方法

株を買っていない人は、相場がどれだけ変動しようが何とも思わない。
どれだけ、株価が騰がろうが、下がろうが、その人には何ら影響がないからだ。
ところが、株を買っている人は落ち着いてはいられない。
株価が騰がれば含み益を嬉しく思い、株価が下がれば含み損に意気消沈するw

個人投資家にとって、最も注意すべき局面は、保有株の株価が下がったときだ。
多くの個人投資家は、日々、増え続ける含み損に恐怖を覚える。
これ以上、株価が下がったら、含み損が○○○円になる。
結果、含み損が○○○円になる前に、損切りしようという考えに陥ることになるw

中には、ここぞとばかりに買い向かう個人投資家も少なからずいる。
彼らは、買ったときより、これだけ下がったら買うと決めている。
だが、彼らの決め事には、明確な基準がないことが多い。
明確な基準がない彼らが買った株は、さらに株価が下がり続けることが多いw

株を大底で買いたいなら、「○○○円下がっても買わない」と決めることである。
当然ながら、決めていた株価まで下がっても、買いたいとは思わない。
むしろ「ここまで下がったんだ、次は○○○円下がっても買わない」と欲が出る。
やがて、株価が下がらなくなるときがくる、その時こそが大底で買いのときであるw

【現在の株式評価額】20200324~100万円超の騰げで含み益奪還~

Yファンド&Kファンド株式(特定預り)
・取得額合計:26,987,000円
・評価額合計:28,451,000円
・損益額合計:1,464,000円(損益率5%)
・保有銘柄数:5銘柄

Rファンド株式(特定預り)
・取得額合計:1,186,908円
・評価額合計:4,209,000円
・損益額合計:3,022,092円(損益率255%)
・保有銘柄数:1銘柄

Mファンド株式(特定預り)
・取得額合計:9,745,632円
・評価額合計:5,788,900円
・損益額合計:-3,956,732円(損益率-41%)
・保有銘柄数:7銘柄

本日、Yファンドが保有する株の株価が大幅に上昇した。
今年初の100万円を軽く超える上昇だった。
100万円を軽く超える上昇で、含み損だったYファンドは含み益に転じた。
ちなみに、大半がタダ株のRファンドは暴落相場でも、常に含み益であるw

本来であれば、この局面で保有株の買い増しをする人が大半だろう。
だが、自身はこの局面で買い増しする気はさらさらない。
なぜなら、すでに今年のトレードプランを決めているからだ。
自身は、監視中の2銘柄の株価が底を打つのは、まだ先だと見ているw

2020年3月23日月曜日

【コラム】政策に売りなしを実感している話

「政策に売りなし」という相場格言がある。
国の政策に関連した業種や銘柄は、値上がりしやすいという意味らしい。
ならば、逆も真なりで、「反政策は売りあり」となる。
あまり、時事ネタは書きたくないのだが、思うところがあるので書いてみるw

昨年、国が携帯電話各社に、携帯料金の引下げを要請した。
ところが携帯電話各社は、真剣に引下げに取り組もうとしなかった。
見かけだけ安くした料金プランに、国は呆れ果てた。
某長官は「なめているのか」といったとか、いわなかったとからしいw

先日から始まった暴落相場で、某携帯電話会社の株価が暴落している。
あまりの暴落っぷりに、巷の話題を集めている。
国は株価対策として、ETFの買い入れ額を倍にしたらしい。
少し考えればわかるが、国がいうことを聞かなかった企業の株を買う訳がないw

某携帯電話会社は、急遽、自社株買いを発表、株価はストップ高となった。
だが、株の定価はBPSといい、1株当たりの純資産である。
自社株買いで純資産を減らせば、株の定価が下がるだけである。
国の政策に歯向かった某携帯電話会社に、明るい未来はないと見ているw

2020年3月22日日曜日

【コラム】暴落相場でも冷静に対処できる理由

新型ウイルスが発端となり起こった今回の暴落相場。
自身は、リーマン・ショックを上回る暴落になると見ている。
事実、自身の一日あたりの評価額も、過去最高額の下げ幅を記録した。
証券会社の画面に表示される損益額も、今まで見たことがないマイナスであるw

これだけの暴落相場の最中にも関わらず、自身は比較的、冷静でいられる。
なぜなら、自身は、恐怖と欲望をコントロールできるからである。
"The market is driven by fear and greed(市場は恐怖と欲望によって動かされる)"
上記はウォール街の相場格言だが、市場を動かすのは、恐怖と欲望だけなのであるw

つまり、恐怖と欲望をコントロールすることで、暴落相場でも冷静にいられるのである。
大多数の人は、天井で恐怖より欲望が勝り、底で欲望より恐怖が勝る。
そのため、株を高く買って安く売るという、あり得ない行動をする羽目になる。
株を安く買って高く売るには、天井で恐怖が勝り、底で欲望が勝らなくてはならないw

リーマン・ショック前の2008年9月12日、日経平均終値は12,214円だった。
ところが、1ヶ月半後の10月28日に、一時6,000円台(6,994.90円)まで暴落した。
今回の暴落相場は、2月24日から始まったので、大底は早くて4月中旬だろう。
自身は大底が来るまで、欲望が恐怖を上回らないようコントロールする所存だw

2020年3月20日金曜日

【エッセイ】Rファンド保有株数10,000株達成

自身は、娘が大学生になった5年前から、娘の資産を運用している。
運用を始めたきっかけは、娘がバイトで服代や交際費を稼ぐようになったからだ。
本来なら、学生の服代や交際費は、親である自身が負担しなければならない。
娘の取引口座「Rファンド」を開設、毎年100万円を投じて、娘名義の株を買い続けたw

8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ、1銘柄への集中投資である。
2015年は1,300株購入、2016年は2,200株買い増し、2017年は1,500株買い増し。
年末に1,000株売却、2018年は1,500株買い増し、2019年は1,700株を買い増した。
今年は1,800株を買い増し、先日までの保有株数は9,000株w

もう今年は買わない予定だったが、愚かな外国人投資家の売りにより、株価が下がった。
自身の株式投資歴15年における最安値となったので、買うことにした。
昨日、@386円で1,000株購入、保有株数を10,000株にした。
8306の株の定価(BPS)は1299.92円なので、定価の3割ほどで買ったことになるw

購入理由だが、暴落相場が大底だと、判断したからではない。
単なる配当狙いで、Rファンドの年間配当を税込250,000円にしたかったのである。
Rファンドの大半はタダ株なので、平均取得単価は89円から119円となった。
平均取得単価が高くなったが、高値掴みでないことを願っているw

2020年3月18日水曜日

銘柄を明かさない理由R314 RED & BLACK(後編)

第314話 RED & BLACK(後編)

上海市の南京路沿いにある高級ホテルの1室。
高級ホテルの1室には、若い2人の男女がいた。
「日本語の家庭教師になれって、無茶ぶりすぎるだろ」、若い男がいう。
若い男は、無敗の相場師エースこと、アマネ オトヤだった。

「無茶ぶりかもしれないけど、約束しちゃったんだから、今さら断れないわよ」
同じく無敗の相場師である"ウィッグの女"こと、キサラギ ミレイがいう。
「確かに、あらゆる手をつかって、"BABY"のことを調べてくれと頼んだ。
でも、どうして家庭教師をしなくちゃいけないんだ」、アマネ オトヤがいう。

「確かにそうね。順を追って説明するわ。
"BABY"のことを調べるため、上海のラウンジで働き始めたの。
ラウンジといっても、会員制の高級ラウンジよ。
そのラウンジで、興味深い男と知り合ったの」、キサラギ ミレイがいう。

「興味深い男って、"BABY"に関係ある男か」、アマネ オトヤがいう。
「話を聞いてよ、興味深い男の名は、劉宋明(りゅうそうめい)。
噂では、アジアの金融政策に多大なる影響力を持っているらしいわ。
彼なら、上海の"BABY"についても把握しているはずよ」、キサラギ ミレイがいう。

「なぜ、家庭教師をしなくちゃならないんだよ」、アマネ オトヤがいう。
「劉はアジアの金融政策に影響力を持つ男らしいけど、詳しいことはわかっていない。
劉の家庭に入り込むことができれば、家族から劉宋明の情報が収集できるでしょ」
キサラギ ミレイが笑いながらいう。

「劉の娘に、日本語を教えることはできるかもしれない。
だが、娘からどうやって情報を収集すればいいんだ」、アマネ オトヤがいう。
「劉の娘は学生なので、おそらくだけど、娘から情報収集はできないわ。
情報収集できるとしたら娘の母親、彼の結婚相手からよ。

劉の結婚相手は、バツイチのフランス国籍の女性で、前の夫との間に娘がいた。
彼女の名はレナール、娘の名はマチルダらしいわ」、キサラギ ミレイがいう。
「その名前、何かの小説で読んだことがあるんだけど」、アマネ オトヤがいう。
「さすがね、スタンダールの『赤と黒』に登場する女性たちと同じ名前よ。

『赤と黒』の主人公、ジュリヤン・ソレルは、2人と恋愛関係になる。
だからといって、あなたがジュリヤン・ソレルってワケじゃないからね。
もし、『赤と黒』と同じような展開になったら、承知しないわよ」
キサラギ ミレイは、ぞっとするような妖艶な笑みを浮かべた。

【エッセイ】Rファンド緊急会見

こちらは、Rファンド緊急会見の会場です。
Rファンドは、Y氏が毎年100万円ずつ追加投資し運用しているファンドです。
当初は子どもファンドとして運用、現在はイニシャルからRファンドとしています。
現在までの運用実績について、あらためて振り返ってみたいと思います。

2015年に8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループを1,300株購入、運用を開始。
2016年は2,200株買い増し、2017年は1,500株買い増し、年末に1,000株売却。
2018年は1,500株買い増し、2019年は1,700株を買い増し。
今年は1,800株を買い増し、現在の保有は9,000株です。

本日、Y氏からRファンド緊急会見の連絡がありました。
ただし、無観客でインターネットでの配信です。
ああーっと、今、ゴールドのド派手なスーツを着たY氏が現れました。
Y氏は鳥のくちばしのようなマスクを着用していますが、マスクまでゴールドです。

Y氏が、おもむろにスクリーンを指差しました。
スクリーンにスライドが映し出されました・・・えっ・・・。
「犬も歩けば棒に当たる」

スライドを見たY氏、慌てて舞台の袖に走っていきました。
どうやら、スライドを間違えていたようです。
いったい、何に使っているスライドなのか、気になるところです。
再び、Y氏が現れると、スライドが切り替わり、書いてあるのは・・・。
「Rファンド、1,000株買い増し決定」

な、なんと、Rファンド開始以来、初めての1年で2回目の買いです。
1,000株買い増しすれば、9,000株が10,000株になります。
Y氏は、今が暴落相場の底だと読んだのでしょうか。
Y氏がスクリーンを指差し、スライドが切り替わりました、書いてあるのは・・・。
「購入理由:配当計算が楽だからw」

2020年3月17日火曜日

銘柄を明かさない理由R313 RED & BLACK(中編)

第313話 RED & BLACK(中編)

南京路は、中華人民共和国上海市を通る道路で、沿線は繁華街として知られる。
現在の南京路は、南京東路と南京西路に分けられている。
東部に当たる南京東路は、黄浦区を外灘から上海人民公園まで走っている。
また、西部に当たる南京西路は、人民公園から静安区へ続いている。

南京東路は特に商業の発達した地域になっている。
東端はバンドの中心から始まっており、平和ホテルが有名である。
更に西には、南京路歩行者天国が広がっている。
歩行者天国と南京東路は、上海競馬場があった上海人民中央公園で終わっている。

公園を越えて西には、上海で最も古いホテル群が並び、パークホテルもこの中にある。
南京西路はここから始まり、高級商店やオフィスビルが立ち並んでいる。
過去には大きな邸宅や団地があったが、現在これらは政府により取り壊されている。
南京路は世界最長のショッピングモールであり、一日100万人もの人が訪れるという。

南京路の沿線にある高級ホテルの最上階にあるラウンジ。
最上階のラウンジは会員制で、限られた法人や個人しか利用することができなかった。
陽が落ちてから、ラウンジのドアが開き、劉宋明(りゅうそうめい)が姿を見せた。
「いらっしゃいませ、劉様」、黒服のボーイがうやうやしく頭を下げた。

劉は着ていたコートを、黒服のボーイに預けると、VIPルームへ向かった。
劉はVIPルームのドアを開けて、指定席になっているソファに座った。
ソファに座った途端、数名の艶やかな女性たちが現れた。
「いらっしゃいませ、劉様」、女性たちは劉の周りに座り、接待を始めた。

「ミレイはどうした」、不機嫌そうに劉がいう。
「ミレイさんは他のお客様を接客中です、すぐに来ますから。
劉様は、本当にミレイさんがお気に入りなんですね、嫉妬しちゃうわ」
接待していた女性の1人、リンが笑いながらいう。

しばらくすると、ノックの音がし、VIPルームのドアが開いた。
開いたドアの向こうには、黒服のボーイにエスコートされた1人の女性がいた。
「いらっしゃいませ、劉様、今日はお早いお越しだったんですね」
黒服のボーイにエスコートされた女性、ミレイが笑みを浮かべていった。

2時間後、劉は上機嫌で支払いを終えると、ラウンジを出た。
「娘の家庭教師の件、くれぐれも頼んだぞ」、見送りに出たミレイに、劉がいった。
「お嬢様の家庭教師をご紹介する件、かしこまりました」
無敗の相場師である"ウィッグの女"こと、キサラギ ミレイは妖艶な笑みを浮かべた。

2020年3月16日月曜日

銘柄を明かさない理由R312 RED & BLACK(前編)

本ブログには、自身が初めて書いた小説「銘柄を明かさない理由R」がある。
5人の無敗の相場師、ロイヤルストレートフラッシュの物語である。
主要登場人物は、無敗の天然(10)こと、テンマ リナ。
無敗のジャック(J)こと、ジョウシマ ユウイチ。

無敗のクイーン(Q)こと、クジョウ レイコ。
無敗の大物相場師キング(K)こと、ジツオウジ コウゾウ。
通称"天使の笑顔をもつ男"、無敗の若き相場師エース(A)こと、アマネ オトヤ。
無敗の若き相場師エースこと、アマネ オトヤはイケメンの設定である。

イケメンではない自身は、イケメンの思考がわからない。
したがって、世間のイケメンとは異なる思考かもしれない。
だが、世間のイケメンと異なるイケメンがいても、自身はアリだと思っている。
それでは、「銘柄を明かさない理由R クーロンズ・アイ編」をお届けするw

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第312話 RED & BLACK(前編)

米国のカリスマトレーダー、ニック・ライアン。
ニックの全面売りにより、NYダウは暴落、各国の株式市場も暴落した。
暴落後、各国の株式市場は大幅な下落と小幅の上昇を繰り返しながら、下げ続けていた。
ブラックマンデー以来の暴落相場、終わりが始まっていた。

ジョウシマ ユウイチは、無敗の個人投資家だった。
取引口座のある証券会社では、"無敗のジャック"と呼ばれている男だった。
ある日のこと、仕事帰りのジョウシマは、日本橋にある定食屋に向かっていた。
ジョウシマは定食屋ののれんをくぐり、引き戸を引いて中に入った。

「いらっしゃいませ」、厨房から女性店主の声が聞こえた。
暴落相場が始まっていたが、定食屋の客の入りは、いつもと変らなかった。
ジョウシマは空いているテーブルのイスに座り、テレビを見ていた。
やがて、女性店主が注文を取りに来た。

「誰かと思えば、久しぶりじゃない」、女性店主が笑いながらいう。
「久しぶり、"いつものやつ"を頼むよ」、ジョウシマも笑いながらいう。
やがて、女性店主が、ジョウシマの"いつものやつ"を運んできた。
"いつものやつ"は、焼酎のロックと小鉢料理数品の"晩酌セット"だった。

「ありがとう」、ジョウシマは女性店主にいうと、静かに飲み始めた。
この暴落相場は、リーマン・ショック以上の暴落相場だ。
幸いなことに、リーマン・ショックのときより備えはできており、負けることはない。
だが、どうすれば最も効率よく勝てるかだ、ジョウシマは考えをめぐらせた。

やがて、店内も落ち着いたのか、女性店主がジョウシマのテーブルにやってきた。
女性店主はジョウシマの向かいのイスに座ると、話しかけてきた。
「難しい顔して考え事して~、株が下がって困っているんでしょう。
いったい、どれくらい下がっているの」、女性店主が笑いながらいう。

「そうだな、この店の売上げ分くらい下がっているかな」、ジョウシマがいう。
「この店の売上げ分くらいなら、たいしたことないじゃない。
この店の1日の売上げは数万円、月の売上げでも数十万よ」、女性店主がいう。
「この店の数年分の売上げくらい下がっているよ」、ジョウシマが笑いながらいう。

「そんなに・・・、あの子の株も下がっているのかしら」、女性店主がいう。
「あの子って」、ジョウシマがいう。
「あなたがよく連れてきてた、天使のような笑顔のイケメンよ」、女性店主がいう。
「ああ、上海にいるアマネ オトヤか、彼はどうだろうな」、ジョウシマがいう。

【エッセイ】ナイフの落下中に買い向かう外国人投資家の愚かさ

ウォール街の相場格言に、"Don’t catch a falling knife"がある。
直訳すると、"落ちるナイフはつかむな"。
暴落時の投資は、どんなに割安な銘柄でもナイフが床に落ちるのを確認せよ。
つまり、底を打ったのを確認してから投資すべきという意味であるw

新型ウイルスをきっかけとした暴落相場の真っ最中である。
リーマン・ショックもそうだったが、暴落相場には特徴がある。
大幅に下がったかと思えば、ときおり騰がる。
大幅な下落と、小幅の上昇を繰り返しながら、下げ続けるのであるw

今回の暴落相場では、東京証券取引所も、大幅な下落と小幅の上昇を繰り返している。
東京証券取引所の半数以上は、外国人投資家らしい。
大幅な下落と小幅の上昇の原因の大半は、彼らの行動が原因だろう。
自身からいわせると、彼らは目先のことしか考えていないのではないかと思うw

今回の暴落相場は、新型ウイルスへの人々の恐怖がきっかけである。
新型ウイルスは中国から始まり、アジア圏が中心地だった。
現在、欧州に中心が移っているが、米国に中心が移るのは時間の問題だろう。
今後のことを考えずに、右往左往する外国人投資家は、愚かとしかいいようがないw

2020年3月15日日曜日

【今後の戦略】暴落相場でも変らない「黄金のサイクル」

新型ウイルスをきっかけに、暴落相場が始まった。
先日の日経平均株価は、30年ぶりの下げ幅だったらしい。
自身の株式投資歴は15年なので、初めて経験する下げ幅である。
証券会社の画面はマイナスだが、今までの譲渡益や配当益を考えると、余裕でプラスだw

いい機会なので、今後の戦略について書いてみる。
結論からいうと、今までと同じく「黄金のサイクル」を回し続ける。
自身は配当で生活費を賄っており、給与振込口座から金を引き出すことがない。
賞与は全額、月給は半額以上、貯蓄できているw

これらの金を使って、保有株の株数を増やし続ける。
すると、配当が増えるので、さらに保有株の株数を増やすことができる。
つまり、自身の勤務先と投資先の企業が倒産しない限り、回り続けるプラスの循環。
すなわち、無敵の「黄金のサイクル」であるw

自身の勤務先にも、新型ウイルスの影響はあるだろうが、軽微だとみている。
投資先の企業は5社あるが、影響の大きい2社の株はタダ株なので、永遠にプラスである。
自身の定年はまだまだ先だが、定年を迎えたときの保有株数は見当がつかない。
なぜなら、これまで当初の予測以上に、保有株数が増え続けているからだw

2020年3月14日土曜日

【コラム】新型ウイルスは神の摂理かもしれない

新型ウイルスが、日常生活に多大なる影響を及ぼしている。
自身の周りでも、マスクやトイレットペーパーなどが店頭から消えた。
だが、自身は新型ウイルスに対する反応は、ちと過剰ではないかと思っている。
新型ウイルスに対して、あまりにも過剰すぎる反応に思えてならないw

自身は、あらゆることを自粛する風潮は、高齢者の過剰反応ではないかと思っている。
新型ウイルスは、高齢者の致死率は高いが、現役世代の致死率は低いらしい。
現役世代は感染しても、入院することで、ほとんどが回復するらしい。
高齢者は現役世代より免疫力が低いので、致死率が高いのは当たり前であるw

いくら対策しても、この世から新型ウイルスがなくなることはない。
所詮、人類は新型ウイルスと共存していかなくてはならないのである。
「摂理」という言葉を、ご存知だろうか。
意味は、創造主である神による、被創造物(人間)への計画・配慮らしいw

今の日本は、いわずと知れた高齢化社会である。
現役世代より高齢者の人口がはるかに多い、いびつな人口構成になっている。
大勢の高齢者の社会保障を、高齢者より少ない現役世代が負担させられている。
新型ウイルスは、人口構成を自然な形に戻すための、神の摂理かもしれないw

2020年3月13日金曜日

【エッセイ】暴落相場で個人投資家が考えるべきこと

暴落相場になると、慌てて損切りする人がいる。
中には、ここが買い時とばかりに買い向かう人がいる。
これらの行動には、何ら根拠のないことが多い。
まさしく、恐怖と欲望の趣くままに動いているだけであるw

証券会社の取引画面には、現在、保有する株の買値と現在の株価しか反映されない。
株には、キャピタルゲイン(譲渡益)とインカムゲイン(配当益)がある。
当たり前だが、証券会社の取引画面には、これらの利益は反映されない。
つまり、利益を得ているにも関わらず、取引画面の損益だけで行動しているのであるw

仮に、取引画面の含み損が、今までに得た利益を上回っていたとしよう。
その場合、倒産しない企業の株であれば、何ら心配することはない。
株には定価であるBPS(1株当たり純資産)という指標がある。
暴落しても、いずれ株価はBPSに近づいていくし、優良企業であればBPSは増え続けるw

暴落時の買いについても、ルールを決めずに買い向かう人が多い。
自分が安いと思ったから買う等、何ら根拠のない思い込みで買い向かう人が多い。
資金が有り余っているなら、そんな買い方もアリかもしれない。
だが、半値になるたび同数を買い増す、"無限ナンピン"の方がはるかに効率がよいw

2020年3月12日木曜日

銘柄を明かさない理由R311 暴落のクーロンズ・アイ(後編)

第311話 暴落のクーロンズ・アイ(後編)

東京都中央区の日本橋近くの証券会社では、緊急の役員会が開かれていた。
「ニックは、すでにSEC(米国証券取引委員会)に拘束されたようです。
ただ、ひとつだけ、気になる情報があります。
SECがニックの勤務先を訪れた時、ニックは気を失っていたそうです」、大川がいう。

報告を受けた事実上の最高責任者である、ムラノ キョウスケは静かに目を閉じた。
静かに目を閉じたムラノを、役員たちは固唾をのんで見ていた。
会議室の中には、緊張した雰囲気が漂っていた。
緊張した雰囲気が永遠に続くかと思われたとき、ムラノが目を開けた。

「あらゆる可能性を考えとった。
考えた結果、今回の暴落は1人のトレーダーの仕業やあらへん。
ニックちゅう奴が売らされた原因があるはずや、徹底的に調査するんや。
あと、ウチの資産運用やけど、絶対に損失は出すなよ」、ムラノがいう。

代表執行役社長グループCEO、大川が笑みを浮かべていう。
「今回の暴落の原因を調査する件、承知しました。
当社が損失を出さない件ですが、ご心配はご無用です。
当社のチーフトレーダーである内海は、業界内で名の知れた百戦錬磨のトレーダーです」

昨夜のNYダウの暴落を受けて始まった、東京証券取引所の取引は暴落で終わった。
都内のある証券会社で、自社の資産運用を手がけている部署"アルカディア"。
"アルカディア"には、責任者のクジョウ レイコとテンマ リナがいた。
結局、クジョウはメンバーに売買の指示を出すことなく、取引時間が終わった。

取引時間が終了してから、クジョウは目を閉じて、何かを考えているようだった。
話しかけにくい雰囲気のクジョウに、テンマは備品を手に、在庫チェックを始めた。
え~と、黒のボールペンは在庫あるし、青のボールペンもOK、あと赤の・・・。
そのとき、テンマが手にしていたボールペンが床に落ちた。

ボールペンが床に落ちた音で、クジョウが目を開けた。
「す、すいません、考え事の邪魔をして」、テンマは頭を下げ、クジョウに謝った。
「いや、気にしなくていい。
それよりも、やはり今日の相場は暴落相場の始まりだと確信した」、クジョウがいう。

「どうして暴落相場の始まりだとわかったんですか」、テンマがたずねる。
「"アルカディア"は、無敗の個人投資家たちのデータを活用している。
今日の相場で彼らが動くか、チェックしていたが、彼らの誰一人として動かなかった。
私と同じで、ナイフが床に刺さる音が聞こえなかったからだろう」、クジョウがいった。