翌日から、赤い竜の会社の買い戻しが入り、連日、株価は上昇した。
損失を少なくしようと買い戻す、買い戻すと株価が騰がる。
赤い竜の会社の損失は、日に日に膨らんでいった。
アルカディアが上昇過程で得た利益は、すでにアルキメデスの損失を上回っていた。
ある日の午後、アルカディアを有する証券会社の社長室。
損失を少なくしようと買い戻す、買い戻すと株価が騰がる。
赤い竜の会社の損失は、日に日に膨らんでいった。
アルカディアが上昇過程で得た利益は、すでにアルキメデスの損失を上回っていた。
ある日の午後、アルカディアを有する証券会社の社長室。
2人の男性と1人の女性が、ソファに座っていた。
2人の男性は、社長と情報システムの責任者の男。
1人の女性は資産運用部署、通称アルカディアの責任者、無敗のクイーンだった。
「今回の仕手戦で、我が社が勝てたのは2人のおかげだ。
本当にご苦労だった、全社員を代表して感謝する」、社長がいう。
「我々が最大の危機を迎えた中、救ってくれたのは横の男です。
この男こそ最大の功労者です」無敗のクイーンがいう。
この男こそ最大の功労者です」無敗のクイーンがいう。
「とんでもない、君たちの活躍があったからこそ勝てたんだ」
情報システムの責任者の男がいう。
情報システムの責任者の男がいう。
ほう、めずらしい、プライドが人一倍高い者同士がお互いを称えている。
案外、似た者同士なのかもしれないな、社長は思った。
「話は変わるが、君たちは独り身だろう。
気が合うみたいだし、お互いを異性としてみるのもいいんじゃないかな」社長がいう。
「オタクのような男性は、生理的にムリです」無敗のクイーンがいう。
「気の強い女性は、男女として見てしまいます」情報システムの責任者の男がいう。
「誰が、男女だ」無敗のクイーンが立ち上がりいう。
「誰が、オタクだ」情報システムの責任者の男が立ち上がりいう。
「少しばかりPCに詳しいからって、偉そうにするんじゃない」無敗のクイーンがいう。
「PCはパーソナルコンピュータ、個人用だよ」情報システムの責任者の男が笑う。