2016年8月17日水曜日

銘柄を明かさない理由R 予告編

自身のブログでは、「銘柄を明かさない理由R」という読み物を執筆中である。
もちろん、フィクションの読み物である。
5人の無敗の相場師「ロイヤルストレートフラッシュ」と、彼らを取り巻く人々の物語である。
では、現在、執筆中の場面をいくつかご紹介しようw

「これで君の負債はゼロだ、これからは思う存分、君の実力を発揮してくれたまえ」
「はい必ずや、ご期待に沿えるよう努めます」、嗤う男は答えた。

「妻とは会わないでくれといったはずだ」
調査会社に勤める男が、定食屋の女性店主の主人と会うのは初めてだった。

「また会いにきてもいい」、彼女が顔を上げずにいう。
天使の笑顔をもつ男は、黙ったまま部屋の天井を見ていた。

「なるほど、こういうことだったのね」、ウィッグを直しながら女がいう。
「わかりやすい構図だ」、主人を装っていた男がいった。

「ふざけた真似をしおって、叩き潰してやる」、巨躯の男は冷酷な声でいった。
ルームミラーを見た運転手は思った、私の雇い主は人間じゃない魔王だ。

「いくら会長の頼みでも、私たちには私たちのやり方がある」
無敗のクイーンがいい、アルカディアは静まり返った。

「ワテを忘れてもろたら困りますな」、イケメン芸人に似た男がいった。
「よ、淀屋さん、なぜここに」、その場の全員がイケメン芸人に似た男を見た。

「最後に出すから切り札なんだよね、さあアルキメデス、いよいよ出番だよ」
中学生の男子生徒はプログラムを走らせた。