2016年5月18日水曜日

銘柄を明かさない理由R 予告編

自身のブログでは、「銘柄を明かさない理由R」という読み物を執筆中である。
もちろん、フィクションの読み物である。
5人の無敗の相場師「ロイヤルストレートフラッシュ」と、彼らを取り巻く人々の物語である。
では、現在、執筆中の場面をいくつかご紹介しようw

小柄な小動物を連想させる女性は、初のお見合いの席で緊張していた。
これはゲーム、焦らずにいつもどおりにやれば、勝てる。
大丈夫、私は負けたことがない。
そこまで考えたとき、見合いの相手が現れた。

いつも答えはそこにあった。
相場師の聖地といわれる兜神社。
狭い境内、感慨に耽っていた男に何かがもたらされた。
やるか、男は決意した。

来たか、早朝のアルカディアで無敗のクイーンは思った。
それは、あの無敗の個人投資家の買い注文だった。
買値の半値になれば、同数の株を買い増しする無限ナンピン。
実に数年ぶりとなる無限ナンピンの買い注文を、無敗のクイーンは感慨深く見ていた。

新聞を読み終えた巨躯の男は思った。
この相場、実に面白い。
最後の相場師に長年、師事した巨躯の男には相場が見えていた。
久しぶりに相場を張ってみるとするか、巨躯の男は身支度を始めた。

天使の笑顔をもつ男は、男の助言を思い出した。
「自分が世界で一番、偉いと思うことだ、無敗の極意はそこにある」
何を気弱になっていたんだ、そうだ、自分は誰よりも偉い。
総悲観は買いだ、天使の笑顔をもつ男から笑みが消えた。