2015年1月3日土曜日

相場師の「正義」とは

株式取引で利益を得る者は「相場師」と定義している。
自身からすると、証券会社のトレーダーや著名な投資家も相場師である。
相場師にも様々なタイプがいる。
自らの利益のみに走る者、正義に生きようとする者。

明治から大正にかけて、岩本栄之助という相場師がいた。
自身が愛読している「銭の戦争」でも取り上げられている。
明治40年に株式市場が大暴落した。
野村證券の創業者である野村徳七ら大阪の仲買人達が岩本栄之助に救いを求めた。

岩本栄之助は全財産を投じて市場を買い支え、仲買人らの窮地を救った。
その後の第一次世界大戦相場の売りで、大きな損失を被った岩本は自らの命を絶った。
結果的に岩本栄之助は相場に負けて、自らの命を絶った。
だが岩本栄之助の「正義」を貫いた相場師人生は見習いたいと思っている。


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